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【連載第23回】あの、おもちゃを徹底レポート



 毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)


超小型サイズの本格的ラジコン
トミー「ビットチャーG」

ビットチャーG
発売 トミー
価格 2,980円
電源 単3電池×2(45秒の充電で2分走行)
発売日 7月14日 (6/23~24日の次世代ワールドホビーフェアで先行販売)

 「これでたったの2,980円!」。こうして原稿を書いている今でも、その衝撃は少しも消えていない。ラジコンがこの金額で手に入るのだ。しかもとびきり高性能、ときている。このレポートを読み進めるにつれ、アナタもきっと驚きの声を発することになるだろう。

 その名は「ビットチャーG(ジ)」。ただ今、子供たちの間でブレイクしている小型電動モーターカー「ビットレーサー」のラジコン版だ。マシンのサイズは長さ5センチ、幅3センチ。余裕で手のひらに収まるコンパクトさだ。ボディには、1.5センチに満たない超小型モーター「マイクロビー」が内蔵され、かなりのスピードで走る。パッケージには送信機も同梱されているので、1パックを買えば、すぐにラジコンが楽しめるのだ。
 7月14日の発売に先駆け、この魅惑のアイテムをくわしく紹介していこう。

ビットチャーG「ホンダS2000シルバー」を単3電池4本パックと比較してみる。通常のラジコンの概念を覆すほどの小ささであることがよくわかるだろう ビットチャーGの心臓というべき、超小型モーター「マイクロビー」。10円硬貨の半径よりもまだまだコンパクト。これが驚異の速度を生み出すのだ


わずか5分、7つのステップで組み立て完了!

 7月14日に発売される4車種のうち、「ホンダS2000シルバー」のパッケージを入手することができた。ほかに「ホンダS2000イエロー」「スカイラインGT-Rブルー」「スカイラインGT-Rホワイト」が発売される。
 さっそく箱を開けてみる。目に飛び込んできたのは、マシンと送信機とパーツ群だ。あらかじめ小型とはわかっていたが、ここまで小さいとは。本当にこれがラジコンなの? という一抹の疑問さえ生まれるほどだ。

 さらにくわしく説明すると、ホンダS2000のデザインが施された「ボディ」。フロントタイヤなどが組み込まれ本体にあたる「シャーシ」。超小型モーター「マイクロビー」。そのほかにゴム製のタイヤとギア類が入っている。これらを組み合わせ、マシンを作り上げるというわけだ。マシンの組み立て……というといかにも難しそうに思えるが、実際はとても簡単だった。ドライバーなどの工具は使わず、パーツを所定の位置にパチンパチンと当てはめていくだけ。マニュアルにして7ステップ、時間にしてわずか5分程度。実感としては「えっ、もう完成したの?」と拍子抜けしてしまったほどだ。プラスドライバーを使って、送信機の電池カバーを外し、単3アルカリ電池を2本セットすれば、作業は終了だ。

 マシンへの電力の供給は、送信機を通じて行なう。送信機の右側面にあるカバーをめくり、ガイドにそって、充電装置にマシンを密着させる。送信機の電源を入れると、マシンに内蔵されたニッカド電池に充電がされる、という仕組みだ。充電に必要な時間は45秒間。1回の充電で約2分間の走行が可能になる。

シャーシに必要なパーツをすべて取り付け、あとはボディをのせれば完了、という段階。後方部に「マイクロビー」が組み込まれ、ギアを動かし、後輪を回転させる構造が見える 送信機の側面にあるカバーを外すと、充電装置が顔を出す。ガイドにそってマシンをセット。指で押さつけるとなお確実。送信機本体のランプの点灯が消えると、充電完了だ


走りにはスピードもパワーもある

 すべての準備が完了した。あとは走らせるだけだ。送信機に手をかける。胸のうちを期待と不安が駆け抜けるのを感じながら、前進・後退レバーを軽く押してみる。結果は……ひと言でいうなら、感激すらおぼえた。ギュリリリリンというモーター音を立て、マシンが走り出す。スピードもある。パワーも感じさせる。続いて後退。さらに左右レバーを使い、右前進、左前進、そして右後進、左後進をさせてみる。マシンの反応速度も良好で、操っているという実感がわく。

 興奮のままに、床の上での走行をたっぷり楽しんだ後、舞台をテーブルの上に移すことにした。テーブルの上から落とさないように細心の操作をしながら、どれだけ自由に走れるか、に挑戦してみようと考えたのだ。スピードがあるので、マシンは一瞬にしてテーブルの端から端へと走り抜ける。ホンの少しでも気を抜くと、マシンがテーブルを飛び越えてしまう勢いだ。しばらく操作を続けているとコツがつかめてきて右カーブ、左カーブと、さまざまな走りができるようになってきたが、それでもスリリングなことこの上ない。
 テーブルの上の走行もマスターしたので、次はテーブルの上にいくつかの消しゴムを並べ、パイロンに見立てて、スラローム走行にチャレンジしてみることにした。
 うーん、これがなかなか難しい。どうやら筆者の腕前に難あり、のよう。右へ左へとカーブ操作のタイミングに、改良の余地がありそうだ。そうした奥深さを感じさせるのも、この「ビットチャーG(ジ)」がいかに本格的であるかの証といえる。
 ふと我に返ると、遊びはじめてから1時間が経過しようとしていた。相当、熱中していたのだ。スゴイ。面白い。遊べる。だからこそ声を大にして言いたい! 「本当にこれで2,980円なの!?」。

消しゴムをパイロンにして、周囲を走行させるイメージカット。並べた鉛筆をラインに見立てて車庫入れをする、などアイデア次第で、さまざまな遊び方が可能だ 送信機からの指令を受信するアンテナは、本体の後方部から、上に伸ばす


カスタマイズ用のパーツが続々と登場!

 仲間を集めれば、レースも楽しめる。さきほど紹介した4種類のマシンは、それぞれ異なる電波バンドが用意されていて、最大4人までの参加が可能だ。
 レースをさらに熱くするマシンのカスタマイズも当然できる。モーターやタイヤなどカスタマイズ用のパーツも続々と発売される予定で、「ビットレーサー」用のパーツも流用できる。
 各パーツの種類は豊富に用意され、その性能もさまざま。たとえばモーター「マイクロビー」だけでも、3種類が用意されている。

モーター名 タイプ コメント 価格
マイクロビー1.0 低速モーター デスクトップの車庫入れ遊びなど 360円
マイクロビー2.2 標準モーター 本体に付属。レースまで幅広く 360円
マイクロビー2.6 高速モーター 制御するには高度な技術が必要 380円


 以上はトミーの資料からの引用だが、特に「2.6」が気になる。「制御するには高度な技術が必要」とは、一体どれほどの速さなのだろう。そしてさらに秋には、これをさらに超える超高速モーター「マイクロビー3.0」も発売予定だという。う~ん、一刻も早くその速さを体験してみたいぞ。

 この他、「コーナーガイドレール」(780円/7月26日発売)や、「テーブルサーキットパイロン」(480円/7月26日発売)などの周辺パーツも発売される。マシンの速度を1/100秒単位で正確に測定できる「デジタルラップカウンター」(2,200円/7月26日発売)も登場し、夏に向けて全国各地で熱いデットヒートが繰り広げられる予感がする。

送信機。左のレバーが前進・後退、左のレバーが前輪の方向を左か右に曲げる、という指示を出す。アンテナはさらに伸ばすことができ、未使用時は背面のダイヤルで内部に収納 マシンの底面。前方にある小さなスイッチは、トリムレバー。マシンが直進しないときなどにコレを操作して、調整を行なう


2,980円はどう考えても安い!

 価格の話はもうこれで3度目になるけれど、これほどの本格的な内容で2,980円という格設定は、どう考えても破格だと思う。「ちょっと買ってみようか」という試し買いも、この値段なら充分に可能だろう。少年時代、ラジコンは高値の花だ、とあきらめざるを得なかった大人たちの心を、わしづかみにするはずだ。もちろん、メインターゲットである子供たちを魅了することは間違いない。大人から子供まで幅広い層を引きつけ、発売日以降は予想を上回る反響を呼び起こすのでは、と筆者はみるがはたして? その動向に注目したい。

□トミーのホームページ
http://www.tomy.co.jp/top.htm

(2001年6月28日)

[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]


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