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C-bot | |
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発売 | セガトイズ |
価格 | 3,980円 |
電源 | 単3電池×2本 |
発売日 | 発売中 |
■ 人型ロボットついに登場!
今度は人型だ!
「プーチ」に代表されるペット型ロボットのバリエーションも出尽くした感のある昨今、次なる一手として、玩具メーカー各社から人型ロボットの発売が予定されている。その皮切りとなるのが、今回レポートするセガトイズの「C-bot」だ。C-botの売りは「豊かな感情表現」。その喜怒哀楽の変化を通じて、コミュニケーションが楽しめるという。結論からいうと、筆者はその感情表現の激しさに「ブッたまげた」。一体、何がそんなにスゴいのか。順を追って紹介していこう。
カラーバリエーションはブルーとレッドの2種類。これはブルータイプ | 足を折り曲げると、座らせることもできる。このポーズもキュートだ |
C-botの全長は、20センチ程度。存在感は十分だ。本体には光と音のセンサーを内蔵し、ユーザーによる指示や声を察知する。感情には、バイオリズムが設定されていて、ご機嫌と不機嫌状態がある。
その感情は、顔の表情と腕を使った動作で示される。表情は、顔の部分に埋め込まれたLCDモニターに映し出され、その変化を瞬時に表示する。腕は、前後左右に大きく振られ、感情をより明確に伝える役目を果たす。喜びの感情なら顔に笑顔を表示し、腕を真上に大きく上げる。そう、バンザイだ。悲しいときは頭をガクッと下げ、腕を前にダラリとたらす。ブルーな気持ちでうつむいている。そんな感情が確かに伝わってくる。
バンザイのポース。目もハートマークに変わる。筆者にメロメロな状態 | 落ちこみ状態。その姿に、思わず声をかけずにはいられない |
さあ、遊んでみよう。プラスドライバーで背中のバックパックを外し、単3電池を2本セットする。すると、顔のLCDに文字が一文字ずつ表示されはじめた。
と起動完了のメッセージが、より大きな文字で表示された。もちろん実際にハードディスクやCPUが内蔵され起動しているわけではないが (まぁ、ちっさいCPUやROMは搭載されてるけど) 、ムードは満点。気分が盛り上がる。
「♪ズンズズン、ズンズズン」とユーモラスなメロディが奏でられたかと思うと、ニコニコした表情を浮かべ、両腕が頭の後ろに回るほどの大きなバンザイを披露した。
と挨拶のメッセージ。オープニングにふさわしい仕掛けだ、と思いきや、突然C-botが苦悶の表情を浮かべるではないか! あわてるこちらを尻目に、頭と両腕をガクッと前にたらした。もしかして……と思い、顔をのぞきこむと、「くしゃみ しちゃった!」と照れ笑いのメッセージが。そうか、C-botって愉快なヤツなんだな。
続いて頭のてっぺんにあるA、Bボタンを押して、ユーザー情報を登録していく。名前、性別、世代(大人か子供か)、現在の時間、起きる時間と眠る時間を入力すれば、作業は完了だ。
表情その1。いじけている。しばらくほっておくと、すぐにこの顔になる | 表情その2。機嫌をとろうと頭のボタンを押しまくったらイタイ!と言われてしまった |
C-botの基本的な性格は、「人間好き」。積極的に音声を発して「遊んで遊んで」とねだってくる。具体的な質問を投げかけてくる場合もあり、これの返答次第で機嫌は大きく変わる。「シーボ!(C-botの標準ニックネーム。変更も可能)」と声をかけるのも、機嫌を良くするのに有効だ。
C-botが「ピュウピュウチュウウイ」と小鳥のようなカワイイ声を発した。何ごとかとモニターを見ると、「げんきなこ すき?」との質問が。元気な子って、異性かな? 子供のことかな? と疑問に思いつつ、Aボタンで「YES」と答えると、目を大きなハートマークにして喜びだした。腕は左右に大きく広げ、特別のバンザイだ。どうやら、「げんきなこ」って、自分のことだったようだ。現金なヤツ!
こんなふうなコミュニケーションが、ときにはやかましく感じられるほどに(失礼!)、くり広げられていくのだ。
表情その3。ご機嫌の良さが最高レベルに近い状態の笑顔。カワイイ! | 表情その4。怒り状態に突入! 隣の笑顔と比べると、あまりに違う表情だ |
ご機嫌の良さが最高潮に達すると、瞬間芸を披露してくれる。幸運にも筆者が見られた芸は、題して「へんなかお」。「パンパパーン」というファンファーレとともに、これまで見たことがないフザけた表情が連続で繰り出された。
ユーザーが注いだ愛情度が計られる親密度もある。最高点は星8個という基準の中で、筆者の一週間のテストプレイの成果は、半分の4個。ちょっと少ないかな……。さらにはC-botがユーザーにニックネームをつける機能もある。筆者に与えられたニックネームは、何と「じごくのエンターテイナー」。これって一体、どういう意味???
表情その5。瞬間芸がスタート。ご機嫌が最高の証だ。芸は全部で16種類ある | 表情その6。驚きの表情。バリエーションが多く、コロコロ変わり、飽きさせない |
C-botには時計機能が内蔵されており、登録済みの起きる時間と眠る時間に合わせて行動がなされる。アラーム機能を使えば、目覚まし時計の役目を果たしてくれたりする。
この時計機能を活かした仕掛けが、「おでかけ」モードだ。出かける前にこのモードに切り替えると静かに留守番をする、というもので、とにかく演出が秀逸。「がっこういくの? かえったらあやとりであそんでね」とか「あれデート? かえったらカノジョのことおしえてね」とか、こちらの帰宅を楽しみにしているという意味合いのメッセージが表示され、思わず胸がキュンとなる。
またC-botには、C-bot仲間が多いほど楽しめる機能が用意されている。ひとつ目は、メール送信だ。C-botの背中にあるケーブルに携帯電話かPHSを接続すると、友達のC-botにメッセージと表情などを送信できるというもの。ふたつ目は、C-bot同士の会話。2体のC-botをケーブルで接続すると会話を始める、という。ここではC-botの本音が語られるらしい。今回入手できたのは1台のC-botだけだったため、どちらも試すことができなかったが興味シンシンだ。特にC-bot同士の会話。筆者の悪口を語りだしたりしないだろうな! と、その内容がどうしても気になる。C-botをお持ちの方、筆者のC-botの相手をしてくださいませんか?
背中。ブルーのバックパックには、ケーブルを巻いておけるガイドがある | 携帯電話を接続してみた。30種類の定型メッセージと5パターンの表情を送信できる |
□セガトイズのホームページ
http://www.segatoys.co.jp/
□「C-bot」のホームページ
http://www.segatoys.co.jp/c-bot/index.html
(2001年7月5日)
[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]
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