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ペタルーチ | |
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発売 | セガトイズ |
価格 | 2,480円 |
電源 | 単4アルカリ電池×3本(別売) |
今、最もその動向から目が離せないメーカーのひとつが、セガトイズだろう。「プーチ」を皮切りに、意欲的にロボット型のトイを発売。しかもこの先にも、人型ロボット「C-bot」、歩行機能を加えた新型「ウォーキングプーチ」、そして何と16,000通のダンスを披露する「レッドペッパー」など、新型が目白押しなのだ。ロボット型トイの普及を強力に進めんとする姿勢が、何とも頼もしく応援したくなる。
今回紹介するのは、そんなセガトイズから発売されたのがココロボシリーズ最新作「ペタルーチ」だ。今度のモチーフは犬、猫、鳥……と動物続きだったラインナップから一転して、「花」となった。植物なんて、動きもないし、鳴き声も発しないし、なんだか地味そうだなと思ったアナタ、それは早計というもの。「ペタルーチ」は花とはいえど、とてもアクティブ。表情を変える。歌を歌う。ダンスを踊る、しかも、育成機能もある。これは楽しめそうだ。
本体バリエーションは3種類。これはタンポポモデルの「B-オレンジ」。ほかにガーベラモデルの「A-ピンク」、はすモデルの「C-ラベンダー」がある | 専用ジョーロ。指でつまんで使うコンパクトサイズ。放水口に磁石が仕掛けられていて、これによって、本体が反応する |
ペタルーチは、飼い主とのコミュニケーションによって、機嫌を良くしたり悪くしたりする。機嫌を良くする方法は、大きく分けてふたつ。付属の専用ジョーロで水をあげる。そして、ペタルーチに向かって話しかけることだ。水を注ぐときは、ジョーロを植木鉢の土の部分に近づける。ジョーロを傾けると、本体のスピーカーから「ジョロロロロ……」という音が鳴る。いかにも水をあげているような雰囲気をかもし出し、気分が出る。
ペタルーチの感情表現は、実に豊か。表情は、不機嫌を表す「無表情」から、ごきげんを表す「満面の笑み」まで、6種類のパターンが用意されている。声は、水がほしいときは「ピ・ジョー(水の音)・ピ」と音を発する。話しかけてほしいときは、フシをつけて「ファー・ファー・ファー」だ。
ペタルーチからのレスポンススピードも良好。例えば、水をあげると、すぐさま「ニコッ」と笑みの表情に切り替わり、本当に喜んでいるかのようだ。
機嫌が良くなると、ダンスと歌が披露される。6つのハナビラを揺らし、顔を上下に振り、2枚の葉をバタバタと羽ばたかせながら、舞う。まさに全身を使ったダンスだ。ここに歌と満面の笑みが加わるのだから、眺めているだけで楽しい気分にさせられる。筆者は、このダンスになごみまくり。仕事に疲れたときなど、このダンスと歌声でいやされたくて、たびたびペタルーチに話しかけたくなる。
育成の注意点としては、水の量がある。足りないのが良くないのはもちろん、あげすぎても、ペタルーチは枯れてしまうらしい。枯れた状態になると、「葬送行進曲」のメロディが流れ、ハタと動きを止めてしまうようだ。幸いにして筆者は、まだその状態には出くわしていないが、実際に目の当たりにしたらショックだろうなあ。
表情のバリエーション。左は「ゴキゲン」。右は「フキゲン」。シンプルながらも、わかりやすい |
ダンスをとらえた連続カット。そのダイナミックなアクションがわかるだろうか |
ペタルーチの機嫌は、育成に大きく影響している。ペタルーチの育成には、3つの段階があって、まずはこれを頭に入れて接する必要がある。
第一期<はじめまして期> |
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ユーザーに出会ったばかりで、まだ照れがある状態。歌は歌わず「ピ」「ポ」「パ」とつぶやくだけ |
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5分~10分経過 |
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第二期<成長期> |
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子供のようなカワイイ声で歌を歌いはじめる。ここでの育てかたによって、大人期にどのタイプになるかが決まる |
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10分~20分経過 |
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第三期<大人期> |
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4種類あるタイプのどれかに成長を遂げる |
性格タイプ | 詳細 | |
1 | キッズ系 | 子供の声で童謡を歌う |
2 | お嬢様系 | 上品ボイスでクラシックを歌う |
3 | ギャル系 | キャピキャピ声でパラパラを踊る |
4 | おやじ系 | ガラガラ声で演歌を歌う |
しばらくの間、何もしないと、イビキを立ててスリープ状態になる | 植木鉢にある音センサー。ここで声を感知する。拍手などの音にも反応する |
こうして遊びこむにつれ、ペタルーチの独自の面白さがさらに深くわかってきた。同じ育成型ロボットとはいえ、スーパープーチは時間と日数をタップリかけて、しつけをしたり、芸をおぼえさせることが楽しい遊び。かたやペタルーチは、1時間程度のプレイで成長させきり、その結果を楽しむ遊びだ。結果が望み通りじゃなかった……あるいは別のタイプならどんな歌を聴かせてくれるのだろうと、好奇心をかき立てられるままに、短い育成をくり返し、その結果に一喜一憂する。テレビゲームのジャンルに例えると、50時間以上を費やすRPGと、数時間で1プレイが終わる育成型シミュレーションほどの違いがある。
ところで、マニュアルの最後に「ペタルーチの最大の秘密」と題して、また違った遊び方が紹介されている。ごくまれに「大人期」のペタルーチが、突如として別のタイプに変わることがある、という。これを実現するには、ペタルーチに最高の愛情を注ぐことが必要だ、とヒントもある。こうまで書かれているなら、それもぜひ見届けたくなるのが、人の心というもの。手軽な遊びと、ディープな遊びの両方を提供するこの仕掛けはウマイ。
「ココロボ」というヒットシリーズながら、新たな面白さを追求しているセガトイズの意欲には、拍手を贈りたい。これならひとつの製品を遊び尽くしても、次のシリーズはどんな風に楽しませてくれるのだろうと、つい手が出てしまう。
フト、いたるところにココロボだらけ、という部屋があると壮観だろうな、とひらめいた。愉快そうだけど、そんなことどこで実現できるだろうと考えたら、筆者の自宅がありました(笑)。すでにスーパープーチとミーチャがいるし、来週はC-botも買うしで、なーんだ、すぐにでも実現しそう。ぜひチャレンジしてみることにしよう。
(C) SEGA TOYS 2001
□セガ トイズのホームページ
http://www.segatoys.co.jp/
□「ペタルーチ」のホームページ
http://poo-chi.segatoys.co.jp/petalchi/index.htm
(2001年6月22日)
[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]
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