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発売 | タカラ |
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価格 | 5,980円 |
電源 | 単3電池×4本 |
■ 右の手首が痛いそのワケは?
家庭用ゲーム機のガンシューティングゲームは、専用のコントローラを使うことで、臨場感がグッと増す。ただし、2人プレイ用にガン型コントローラを2個そろえるとなると、それだけで5~6,000円、ソフト代も含めれば1万円近くかかってしまう。一方『ガンガンアドベンチャー』は、あらかじめガン型コントローラが2個入って約6,000円。ソフトの交換はできないが、15種類のミニゲームが楽しめる。なかなかのオトク感だ。
電源には単3電池4本を使用。1P側のコントローラにセットする | 2P側のコントローラは、1P側のコントローラに接続して使用する |
まずは1人用のゲームをプレイするため、1P側のコントローラに電池をセット。単3電池が4本も入っているため、見た目よりもズッシリ重い。試しに引き金を引いてみると、銃の内部で撃鉄が動くような「カチッ」という音がする。引き金も、ただ引くだけではなく、ある程度以上絞ることで、はじめてセンサーが動作するような仕組みになっている。見た目のオモチャっぽさとは裏腹に、なかなか本格的だ。
1P側コントローラの背面。電源スイッチとリセットボタンがある | 上部にはターゲットスコープが付いている。ただし小さいので、使い勝手はよくない |
最初ということもあり、「ノーマル」レベルからゲームスタート。どのレベルも用意されているステージは3つ。それぞれに3種類のゲームがあり、すべてをクリアすると最終ボスとの戦いへと進む。
敵をガンで倒しながら進んでいくタイプのゲームだと思っていたら、ひとつひとつがユニークなアイデアを凝らしたミニゲームになっていた。キャラクタにふられた番号の順にガンを撃つ『数字の順にケダマーを撃て』。グー、チョキ、パーが描かれたパネルを撃ち、ジャンケン勝負をする『ジャンケン魔王に挑戦』などなど。それでいて、最終ボスとの戦いでは、ガンシューティングらしい白熱した銃撃戦が楽しめる。面白い!
『数字の順にケダマーを撃て』。数字の小さい順に命中させていくとクリアとなる | 『ジャンケン魔王に挑戦』。制限時間内に、グー、チョキ、パーのパネルを撃つ |
今度は「ハード」を飛び越え、一気に「スーパーハード」モードにチャレンジ、はじめは「たいして違わないなあ」と思っていたら大間違い! それぞれのミニゲームの難易度がグググッっと上がっていたのだ。例えば先に紹介した『数字の順にケダマーを撃て』の場合。「ノーマル」モードでは、1から10までの数字を順番通りに撃っていくのに対し、「スーパーハード」モードでは、10、17、23、36……のように不規則にふられた番号を、頭の中で並びかえてから撃たなければならないのだ。他のゲームも同様で、クリアまでの制限時間が短くなっていたり、ガンで撃つ対象の数や種類が増えていたり、ノーマルモードとは比べものにならない難しさだ。ゲームオーバーになるたびに熱くなり、「くやしいッ!」という気持ちで何度も何度もプレイしてしまった。
「スーパーハード」モードの『数字の順に~』。瞬時に数字の小さな順から並べられるか? | クリアまでの制限時間も短くなり、さらに高度なガンさばきを要求される |
『ガンガンアドベンチャー』には、4種類の2人プレイ専用ゲームも収録されている。中でも熱い対戦を楽しめるのが、『ガンガン対決』。画面上に「撃て!」の合図が表示された瞬間に素早く相手を撃つという、早撃ちゲームだ。合図が表示されるタイミングはまちまちで、すぐに表示される場合もあれば、5秒以上の時間が経過した後に表示されることもある。それだけに、集中力が必要となってくる。
試しに兄を誘って対戦してみることにした。はじめのうちは談笑しながらプレイしていたが、しばらくすると画面に集中し、2人とも沈黙。そして「撃て!」の合図が表示されるとともに、画面に向けてトリガーを引く! これはアツイ! 緊張と集中、そして一瞬の判断。単純な早撃ちゲームならではの面白さだ。しかも相手が人間であるからこそ、勝負に勝てたときの喜び、負けたときの悔しさもひとしおだ。結果は、3対2で筆者の負け。電池が入っているぶん、筆者が使っていた1P側のコントローラの方が不利なのだ……とかコントローラのせいにしてみたりして。悔しい!
『ガンガン対決』。撃たれると服が脱がされていき、下着姿になったら負け | 『ケダマーでアイスホッケー』。エアホッケー風の対戦ゲーム |
テレビを使った新しい遊びを見事に作り出した「Plug It!」シリーズ。今後も目が離せない |
(2001年5月10日)
[Reported by 依田智雄 (ワンナップ)]
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