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【連載第17回】あの、おもちゃを徹底レポート



 毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)


第17回:ガンガン撃って対戦も楽しめる
タカラ「ガンガンアドベンチャー」

発売 タカラ
価格 5,980円
電源 単3電池×4本

右の手首が痛いそのワケは?

 右手首がジンジンと痛い。連日連夜、銃を撃ち続けているからだ……もちろんオモチャの銃だけど。
 タカラが発売する「ガンガンアドベンチャー」は、ひとことで言うとガンシューティングゲーム。ただし、家庭用ゲーム機のソフトではなく、テレビにつなぐだけですぐに遊べる「Plug It!」シリーズの商品なのだ。ガン型のコントローラはとてもオモチャっぽく、「子供向けか?」と侮っていたが、とんでもない! 大人が遊んでも、十分に楽しめるe-Toyだったのだ。

ガン型コントローラ2個入りでオトク!

 家庭用ゲーム機のガンシューティングゲームは、専用のコントローラを使うことで、臨場感がグッと増す。ただし、2人プレイ用にガン型コントローラを2個そろえるとなると、それだけで5~6,000円、ソフト代も含めれば1万円近くかかってしまう。一方『ガンガンアドベンチャー』は、あらかじめガン型コントローラが2個入って約6,000円。ソフトの交換はできないが、15種類のミニゲームが楽しめる。なかなかのオトク感だ。

電源には単3電池4本を使用。1P側のコントローラにセットする 2P側のコントローラは、1P側のコントローラに接続して使用する


意外に本格的? 銃型コントローラ

 まずは1人用のゲームをプレイするため、1P側のコントローラに電池をセット。単3電池が4本も入っているため、見た目よりもズッシリ重い。試しに引き金を引いてみると、銃の内部で撃鉄が動くような「カチッ」という音がする。引き金も、ただ引くだけではなく、ある程度以上絞ることで、はじめてセンサーが動作するような仕組みになっている。見た目のオモチャっぽさとは裏腹に、なかなか本格的だ。

1P側コントローラの背面。電源スイッチとリセットボタンがある 上部にはターゲットスコープが付いている。ただし小さいので、使い勝手はよくない


お手並み拝見! 1人用プレイ!

 最初ということもあり、「ノーマル」レベルからゲームスタート。どのレベルも用意されているステージは3つ。それぞれに3種類のゲームがあり、すべてをクリアすると最終ボスとの戦いへと進む。
 敵をガンで倒しながら進んでいくタイプのゲームだと思っていたら、ひとつひとつがユニークなアイデアを凝らしたミニゲームになっていた。キャラクタにふられた番号の順にガンを撃つ『数字の順にケダマーを撃て』。グー、チョキ、パーが描かれたパネルを撃ち、ジャンケン勝負をする『ジャンケン魔王に挑戦』などなど。それでいて、最終ボスとの戦いでは、ガンシューティングらしい白熱した銃撃戦が楽しめる。面白い!

『数字の順にケダマーを撃て』。数字の小さい順に命中させていくとクリアとなる 『ジャンケン魔王に挑戦』。制限時間内に、グー、チョキ、パーのパネルを撃つ


グッと難易度アップ! 「スーパーハード」モード!

 今度は「ハード」を飛び越え、一気に「スーパーハード」モードにチャレンジ、はじめは「たいして違わないなあ」と思っていたら大間違い! それぞれのミニゲームの難易度がグググッっと上がっていたのだ。例えば先に紹介した『数字の順にケダマーを撃て』の場合。「ノーマル」モードでは、1から10までの数字を順番通りに撃っていくのに対し、「スーパーハード」モードでは、10、17、23、36……のように不規則にふられた番号を、頭の中で並びかえてから撃たなければならないのだ。他のゲームも同様で、クリアまでの制限時間が短くなっていたり、ガンで撃つ対象の数や種類が増えていたり、ノーマルモードとは比べものにならない難しさだ。ゲームオーバーになるたびに熱くなり、「くやしいッ!」という気持ちで何度も何度もプレイしてしまった。

「スーパーハード」モードの『数字の順に~』。瞬時に数字の小さな順から並べられるか? クリアまでの制限時間も短くなり、さらに高度なガンさばきを要求される


対戦プレイこそが面白い!

 『ガンガンアドベンチャー』には、4種類の2人プレイ専用ゲームも収録されている。中でも熱い対戦を楽しめるのが、『ガンガン対決』。画面上に「撃て!」の合図が表示された瞬間に素早く相手を撃つという、早撃ちゲームだ。合図が表示されるタイミングはまちまちで、すぐに表示される場合もあれば、5秒以上の時間が経過した後に表示されることもある。それだけに、集中力が必要となってくる。
 試しに兄を誘って対戦してみることにした。はじめのうちは談笑しながらプレイしていたが、しばらくすると画面に集中し、2人とも沈黙。そして「撃て!」の合図が表示されるとともに、画面に向けてトリガーを引く! これはアツイ! 緊張と集中、そして一瞬の判断。単純な早撃ちゲームならではの面白さだ。しかも相手が人間であるからこそ、勝負に勝てたときの喜び、負けたときの悔しさもひとしおだ。結果は、3対2で筆者の負け。電池が入っているぶん、筆者が使っていた1P側のコントローラの方が不利なのだ……とかコントローラのせいにしてみたりして。悔しい!

『ガンガン対決』。撃たれると服が脱がされていき、下着姿になったら負け 『ケダマーでアイスホッケー』。エアホッケー風の対戦ゲーム


「Plug It!」シリーズ次の一手は?

テレビを使った新しい遊びを見事に作り出した「Plug It!」シリーズ。今後も目が離せない
 「Plug It!」シリーズの商品を紹介するのは、今回で3度目。爆発的人気のカラオケシステム『e-kara』。ロボットのオモチャにテレビゲームを融合した『ウェブダイバー』シリーズ。そして今回の『ガンガンアドベンチャー』。毎回形を変え、次々と新しい試みに臨む「Plug it!」シリーズ。果たして次なる展開は? これまでのシリーズ商品を見る限り、次にどんなモノを仕掛けてくるかは、なかなか予想できない。オモチャと融合した新しい商品なのか、それとも独特のデバイスを使ったまったく新しいゲームなのか? タカラの快進撃は止まりそうにない!

□タカラのホームページ
http://www.takaratoys.co.jp/
□「ガンガンアドベンチャー」のホームページ
http://www.takaratoys.co.jp/kikaku/301.html

(2001年5月10日)

[Reported by 依田智雄 (ワンナップ)]


ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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