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発売 | トミー |
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価格 | ベーシックセット (マシン1台+バッテリーチャージャー) 3種 各980円 マシンセット 3種 各500円 コースセットツイントラック 3,480円 周回カウンター付トラック 5,980円 |
電源 | 単3電池×2本(30秒の充電で3分走行) |
発売日 | 3月17日発売予定 (現在一部店舗でテスト販売中) |
■ なんと机の上でレースを楽しめる!
筆者は今、この原稿を書きながらカーレースを楽しんでいる。そう、机の上でカーレースを楽しんでいるのだ。「机の上でカーレース? 一体どんなオモチャなの?」そう思ったアナタは鋭い。トミーが3月17日に発売する「ビットレーサー (Bit Racer) 」を、ひと足先に楽しんでいるのだ。
「ビットレーサー」は、わずか5~6cmのボディに、電動モーターとバッテリを内蔵した電動モーターカー。1m 四方ほどのスペースがあれば、コースをセットしてレースを楽しむこともできる。マシンは、ミニカーほどの超小型サイズながら、ものスゴいスピードで走る。
コンパクトでいて超本格的な「ビットレーサー」の魅力をレポートしよう!
ベーシックセット。バッテリーチャージャーとマシンが入っている | パーツにこだわりたい人は、別売りパーツでマシンを組み立てることもできる |
パッケージを開けると、ボディとシャーシ、タイヤ、ギアなどのパーツが入っている。「ビットレーサー」のキャッチコピーには“驚速”というのでものすごく複雑なものを想像していたが、パーツ構成は単純だ。だが、パーツをチェックしていて驚いたのが、モーターの小ささだ。なんとわずか5×15mm。1円玉でスッポリとおおい隠せるほどのサイズだ。マシンの組み立てはとってもカンタン。それぞれのパーツを“パチッパチッ”とハメこむだけで、ドライバーの必要もない。実際パッケージを開けてから5分ほどで組みあがった。こんな単純な構造で、本当に“驚き”の“速度”で走るのだろうか?
マシンを構成する全パーツ。パーツ数はけっして多くはない | マシンの心臓とも言える超小型モーター。1円玉の直径よりも小さい |
バッテリーは専用のチャージャーから供給する。充電時間は約30秒。チャージャー本体には、オーブントースターにあるようなダイヤル式タイマーがついている。あらかじめ“30”のメモリまでダイヤルを回して充電を始めれば、ちょうど30秒で自動的に終わるしくみだ。
チャージャーの充電用のピンを、マシン裏面にグッと押し付けて、充電スタート。赤いLEDの点灯とともに、“ジジッジジッ”とタイマーの音がしはじめた。そしてダイヤルが“30”になったと同時にランプが消え、充電完了。「よし、走行テストだ!」と思ったものの、マシン本体には電源スイッチがない。「どうすればいいのだろう?」と考えながら、チャージャー本体から車体を外すと、突然モーターが回りはじめた。思わず事務所の床に落としたマシンは、あっという間に玄関のほうまで走り去って行った。充電が終了し、チャージャーから取り外すことで、自動的にモーターが動作するようになっているのだ。
動作確認ができたので、付属のテストコースターでテスト走行開始。グルグルとスピーディーに走るマシン。やはり速い! あんな小型のモーターがこれほどのスピードを生み出すとは驚きだ。これだけじゃもの足りない。そうだコースで走らせよう!
バッテリーチャージ中。30秒たつと、タイマーで知らせてくれる | 付属のテストコースター。糸でマシンをつなぎ、周りをグルグル走らせる |
コースを組み立てる際は、コースレールの接続に注意 |
マシン名 | オリジナルマシン | ベーシックマシン |
搭載モーター | マイクロビー2.6 | マイクロビー2.2 |
モーター特性 | マイクロビー2.2よりも高出力のモーター。ただし、走行時間は短くなる | 長時間の安定した出力を供給するモータ。長時間の走行に最適 |
コースの準備ができたところで、2台のマシンを使ってレースをすることにした。用意したのは、先ほどのオリジナルマシンと、ベーシックセットの「B-1ネクストデュエル」(以下ベーシックマシン)。この2台は、搭載しているモーターが違う。オリジナルマシンには、高出力の反面、走行時間が短い「マイクロビー2.6」。一方のベーシックマシンには、長時間に安定した出力を保つ「マイクロビー2.2」。はたしてモーターの違いはレース結果にどう出るのか? いざスタート!
勢いよく走る2台。どちらも順調に周回をこなしていく。スピードではオリジナルマシンのほうが一歩先を行き、ベーシックマシンに周回差をつけていく。ところが100周を過ぎたあたりから、オリジナルマシンのスピードが落ちてきた。103周目に差しかかったとき、ベーシックマシンがついにオリジナルマシンに追いつき、とうとう109周目でオリジナルマシンはストップ。一方のベーシックマシンは、快調に周回数を増やしていく。結局オリジナルマシンより30周多く、139周も走りぬいた。
瞬発力では「マイクロビー2.6」を搭載したオリジナルマシンの勝利だが、持久力では「マイクロビー2.2」を搭載したベーシックセットのマシンのほうが、はるかに強い。モーターのスペックの通りだが、セッティングの差がしっかりと現れたレース結果となった (もちろん、充電状況の違いやバッテリの寿命によって多少の違いは考えられる) 。
■ セッティングの奥深さに夢中になる!
ギアやホイールのテンションを変えるだけで、走行性能は変わる。別売りパーツはもちろん、自分の手でいろいろ加工するのも面白いだろう |
「ビットレーサー」のカスタマイズの面白さは、ラジコンやかつてのミニ四駆に匹敵すると思う。筆者としては、キッズ層はもちろん、大人にもブレイクするのでは? と予想している。
かく言う筆者も、すでにマイマシンのカスタマイズ計画を進行中。まずはボディにドリルで穴を開けて軽量化を行い、次は持久力のあるモーターと安定した足回りにかえて……。パーツの組みあわせを、アレコレ考えると、いろいろなアイデアが湧いてきて、止まらなくなる。楽しいぞ!
□トミーのホームページ
http://www.tomy.co.jp/top.htm
□「ビットレーサー」のページ
http://www.tomy.co.jp/bitracer/index.htm
(2001年3月1日)
[Reported by 依田智雄 (ワンナップ)]
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