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発売 | 東京マルイ |
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価格 | 14,800円 (税別) |
電源 | 単3アルカリ電池8本使用(本体用) 006Pアルカリ電池1本使用(コントローラー用) |
付属品 | 専用コントローラ、デコレーションパーツ、6mmBB弾 |
■ 隊長! 弾が撃てるラジコン戦車であります!
本体付属のプロポ。移動用のボタンと砲塔回転ボタン、砲身上下ボタン、射撃用のボタンがある |
「ビィリィッ! ガサガサ」。とにかく早く操作してみたくて、到着したダンボールを無造作に開ける。中から出てきたパッケージを開けると、90式戦車がしおらしく箱に詰められていた。同梱されているのは、本体とプロポ(コントローラ)、装飾品(12.7ミリ重機関銃、フィギュアなど)、そして6mmBB弾。戦車本体のディテールも細かく、ただのオモチャではない。本体を取り出すと、ズッシリと重量感がある。砲身には安全のためにゴムの保護キャップが装着されており、弾の発射ギミックが内蔵されていることを、改めて実感させられた。
防衛庁に何度も取材を行ったというだけあって、外見はとてもリアルな仕上がり。迷彩パターンは塗装済みだ | 付属のデコレーションパーツ。本体同様にあらかじめ塗装済み |
さっそく動かすため、電池を装着する。本体に使用する電池は単3型アルカリ電池をなんと8本! さらに、プロポ側に9Vのボックス型電池が必要だ。電池をセットし終わったら、戦車本体とプロポのふたつの電源を入れ、「前進」のボタンを押す。いざ発進! 「ウゥィィィィィーン」という軽快なモーター音とともに、前に進みはじめた。移動についてプロポで操作できるのは、「前進」「後退」「右旋回」「左旋回」「後右旋回」「後左旋回」の6つ(「後退」「後右旋回」「後左旋回」はひとつのボタンにまとまっている)。前進時は、グリップ部分の「ブースト」ボタンを同時に押すことで、高速走行もできる。さらに、戦車ならではの動き「超信地旋回」も可能だ。これは、左右のキャタピラを逆回転させることで、その場で高速に車体の方向を変える動作だ。この動きは見事。まさに、戦車らしさをバッチリと再現している。
本体ウラの電池ボックス。単3型アルカリ電池を2段に分けて装着する | ひとつひとつのホイールには、サスペンションがついている。多少の凸凹でもヘッチャラ |
■ 隊長! 主砲の試射であります!
ひと通りの操作をおぼえたところで、一番の特徴である、主砲を撃ってみることにした。BB弾をセットし、心の中で「発射!」と叫びながら、緊張する指で「ファイア」ボタンを押す。ところが、一向に弾が発射される気配がない。マニュアルを読んでみると、誤射を防ぐために、プロポ上面とグリップのふたつの「ファイア」ボタンを同時に押さなければならないらしい。エアーガンとはいえ、安全性を考えての配慮だ。そして再度チャレンジ。ふたつのボタンを押すと、「ヴィーーン」と低い動作音がなり始めた。次の瞬間「シュッパッ」という軽い空気音とともに、BB弾を発射! テレビゲームの戦車を操作するのとはワケが違う。目の前のラジコン戦車から、ホンモノ(といってもBB弾)の弾が発射されるのだ。これは想像以上の感激だ。
BB弾は、砲塔上部のハッチからセット。最大約40発の弾が入る | ふたつの「ファイア」ボタンを押すと、砲塔前面の警告ランプが光る |
■ 隊長! 射撃訓練であります!
ただ撃つだけでは面白くないので、標的を狙ってみることにする。約10メートル離れた距離から標的を狙って撃ってみる。しかし、なかなか当たらない。プロポで砲塔を左右に、砲身を上下に微調整してみるが、やはり命中しない。エアーガンの場合、真後ろからのぞきこむことで、照準を絞ることができる。ただしラジコン戦車の場合は、車高が地上10センチ程度と低いため、思った以上に照準を定めにくい。何度も試行錯誤しているうちに、何とか当たりはじめた。どうやら弾が上方向にそれていたらしい。コツがつかめてきたので、命中精度を試してみた。結果は20発撃って7発命中。思っていた以上に着弾点をコントロールするのが難しいのがわかった。しかしその微調整でさえ、とても楽しく感じる。
本来ならば写真のように視線を落とさないと、標的を狙いにくい | 射撃訓練の結果。なんとか7発は命中。なお弾の最大飛距離は、約25メートル |
■ 隊長! 燃料切れであります!
走行しながら砲塔を回転させる。旋回しながら弾を発射する。ボタンの組みあわせで、戦車ならではの動作を、すべて再現することができる。コンマ数秒のスピードを競うレース用のラジコンとは、また違った面白さだ。すっかり夢中になって、1時間ほど操作していると、突然プロポの命令に反応しなくなった。マニュアルによると、電池の寿命らしい。複雑な動きをモーターで制御しているので、やはり電池の消耗は激しいようだ。これだけ楽しいと、夢中になって動かしてしまうので、1時間という電池の寿命はとても短く感じられた。
■ 隊長! 終了報告であります!
戦車らしい力強い動きと、主砲発射ギミックの素晴らしさ。ぜひシリーズ化を希望! |
(2001年2月1日)
[Reported by 依田智雄 (ワンナップ)]
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