「ガールズ&パンツァー」好きなら「World of Tanks」に来い!
第2回:劇場版「ガルパン」仕様でPC版「WoT」を遊べる公式MODをインストール!
2016年6月6日 00:00
5月27日、アニメ「ガールズ&パンツァー」(以下、ガルパン)の劇場版Blu-rayとDVDが発売された。劇場で見た人もディスク待ちだった人も、今頃は存分に作品を楽しんでいることだろう。劇場版は内容の面白さもさることながら、戦車戦のサウンドが実に素晴らしいので、ぜひとも5.1ch環境で視聴して欲しい。本作に関しては、2ch環境とは全く別物と言っていい感動がある。
さて、連載第2回となる今回は、オンライン戦車アクションゲーム「World of Tanks」(以下、WoT)のPC版にて提供されている「『ガールズ&パンツァー 劇場版』 スペシャルMOD 2016」を紹介する。「WoT」の見た目や音声が劇場版「ガルパン」仕様に変更できるという、「ガルパン」ファンには必携の内容だ。
ダウンロード&インストールで「WoT」が「ガルパン」仕様に!
「『ガールズ&パンツァー 劇場版』 スペシャルMOD 2016」の中にある「MOD」というのは、ゲームの改造データのことを指す通称。PC向けのゲーム、特に海外製のゲームではよく知られた存在で、ゲーム内の映像や音声を変えたり、特殊な機能を追加したり、新しいルールのゲームモードを追加したりと、ゲームごとに様々なMODがある。
日本で改造データと言うと、無敵になったりレベルが最高になったりするチートツールをイメージする人が多いと思う。MODの多くは有志によって作られているため、中にはチート的なツールも存在はするが、今回紹介する「『ガールズ&パンツァー 劇場版』 スペシャルMOD 2016」はチートツールではなく、ゲームバランスに対しては影響を及ぼさない。そもそも本MODは「WoT」の公式MODとして提供されているので、使用しても規約違反等でとがめられる心配はない。
ただし、本MODが対応するのはPC版のみとなる。PS4、Xbox One、Xbox 360、スマートフォンの各プラットフォームには提供されていないので、勘違いのないようにお願いしたい。PC版は基本無料でプレイでき、PCの要求スペックも低め。本MODも無料で提供されているので、PC版は未プレイという方も気軽に試していただきたい。
導入方法は至って簡単。「WoT」公式サイトの「ガルパン」コラボ特設サイトから、「『ガールズ&パンツァー 劇場版』 スペシャルMOD 2016」をダウンロード。zipファイルを解凍し、中のexeファイルを「WoT」がインストールされたPCで実行する。これで準備完了だ。
執筆時点では「『ガールズ&パンツァー 劇場版』 スペシャルMOD 2016 ver.9.14」が提供されている。9.14というのは「WoT」のバージョンのこと。「WoT」は新たな車輌を追加するなどのアップデートを継続的に実施しているのだが、アップデート後にはMODもインストールし直す必要がある。またアップデートの内容によっては、MODが動作しなくなる場合もあるので、動作に問題がある場合は、「WoT」本体とMODのバージョンが一致しているかどうかを確認していただきたい。
【編集部注】
Windows版「WoT」は5月31日時点でアップデート9.15が入り、9.14用の「ガルパン」MODは非対応となった。なおウォーゲーミングジャパンによれば、9.15対応版は鋭意制作中であり、近日中に配布予定だとしている。
敵も味方も思い出も、全35種類の戦車が「ガルパン」で見た外見に!
本MODを導入すると、「WoT」において2つの内容が改変される。
1つ目は、「WoT」でプレイできる車輌のうち、劇場版「ガルパン」に登場する車輌の外見が変わるというもの。「ガルパン」に登場する車輌は、独自の塗装が施されていたり、各校のロゴが描かれていたりして、特徴的な外見になっている。そのデザインを「WoT」でそっくりに再現する。
いったい何をやっているのか具体的に言うと、元々入っている車輌の外見データを、「ガルパン」仕様に“差し替え”ている。そのため、変わるのは車輌の塗装などの見た目だけで、性能には影響しない。また外見のデータが差し替えられるのみなので、車輌はもらえるわけではなく、自力で入手する必要がある。
データが差し替えられるのは本MODをインストールしたPCだけなので、MODをインストールしていない他のプレーヤーには何ら影響を及ぼさず、こちらの車輌の見た目も変わらない。逆にインストール済みのPCからは、差し替え対象となった車輌は敵も味方も全て「ガルパン」仕様に見える。
また重要な変更点として、車輌が撃破された際に白旗が揚がる演出が加えられている。リアルな戦場を描いた「WoT」において、撃破された車輌に白旗が揚がっているのを見ると、「ガルパン」を知っていても笑えてくる意外性がある。欲を言えば、撃破された時の爆発もなくなっていれば完璧だった。
外見が劇場版「ガルパン」仕様に変更される車輌は下記のリストのとおり。リストに含まれない車輌はデータの差し替えが発生しないため、「WoT」本来の外見のままとなる。
作中で戦った敵味方の車輌はもちろん、劇場版で思い出のシーンに出てきた「Pz.Kpfw.II」までも対応している。ただし「WoT」にはイタリア車輌が未実装のため、アンツィオ高校の対応車輌は現時点では存在しない。不憫である……。
対応済み車輌リスト(ver.9.14)
・県立大洗女子学園
Pz.Kpfw.IV Ausf.D
Pz.Kpfw.IV Ausf.H
Type 89 I-Go/Chi-Ro
Pz.Kpfw.38 (t)
Hetzer
StuG III Ausf.G
M3 Lee
Tiger (P)
Type 3 Chi-Nu
B1
・聖グロリアーナ女学院
Churchill VII
Matilda
Crusader
・サンダース大学付属高校
M4 Sherman
Sherman Firefly
・プラウダ高校
T-34
T-34-85
KV-2
IS
・黒森峰女学園
Tiger I
Tiger II
Pz.Kpfw.III
Panther
Jagdpanzer IV
Jagdpanther
Ferdinand
Jagdtiger
Maus
・知波単学園
Type 95 Ha-Go
Type 97 Chi-Ha
・大学選抜
M24 Chafee
M26 Pershing
T95
Centurion
・その他
Pz.Kpfw.II
アニメの作中では聞けない「あんこうチーム」のオリジナルボイスも収録!
2つ目の改変は、ゲーム内の戦闘音声が「あんこうチーム」のキャラクターに変わるというもの。「WoT」では戦闘中に弾の命中や敵の撃破、自車輌の部品や搭乗員のダメージ等を音声でも知らせてくれる。
本MODを導入すると、「WoT」のプレイ中に何かあるたび、「ガルパン」で聞き馴染んだ5人の声が聞こえてくる。特にバトル開始時には、5人の中からランダムに1人がセリフを言うのだが、西住みほ以外の4人も各々のテンションで「パンツァー・フォー!」と言ってくれることがある。モジュールがやられて慌てる沙織、やられて残念そうなみほなども必聴。原作では聞けないオリジナルのセリフが満載なので、「ガルパン」ファンはぜひ何度もプレイして多彩なボイスを聞いていただきたい。
また本MODによる音声差し替えは、「ガルパン」に登場する車輌を操縦する時だけでなく、全ての車輌の操縦時に聞けるようになっている。つまり初プレイの時から聞けるので、先述の外見変更よりもお手軽に楽しめる。
このほか、音声を「ガルパン」の特定キャラクターに切り替えるボイスMODも用意されている。現在使用できるのは、「あんこうチーム」の5人と、プラウダ高校のノンナとなっている。こちらも無料で使用できるので、特定のキャラクターが好みの方は合わせてお試しいただきたい。
「ガルパン」から「WoT」に入ったプレーヤーなら、あの戦車を動かせる、あの戦車で戦えるとなれば、間違いなくテンションが上がる。車輌を自力で獲得せねばならないのは大変だが、獲得すれば「ガルパン」で見たままの姿が見られるわけだから、やる気が出ないはずがない。そしてボイスも「ガルパン」仕様で、気分は「あんこうチーム」の一員だ。PCで「WoT」を始めようと思っている「ガルパン」ファンは、本MODのインストールをお忘れなく。