Windows 10 ゲームマラソン

「DARK SOULS II」 純国産アクションRPGの金字塔

DirectX 11対応版「SCHOLAR OF THE FIRST SIN」でリッチに遊ぼう!

【DARK SOULS II: SCHOLAR OF THE FIRST SIN】

2015年4月9日発売

価格:5,200円(Steam版)、5,520円(パッケージ版)

 本日の「Windows 10ゲームマラソン」でご紹介する「DARK SOULS II: SCHOLAR OF THE FIRST SIN」は、ゲーマーの皆さんならご存知「DARK SOULS」シリーズの究極バージョン。2014年3月に発売された「DARK SOULS II」に、DLC3部作を収録した全部入りパッケージだ。

 本作を含むいわゆる「ソウル」シリーズは海外での人気がとても高く、PCオンライン配信版の展開が早くから行なわれてきた経緯がある。それに加えて今作では、PC版ならではの強化点も組み込まれるようになったというのが嬉しい。DirectX 11対応による高画質化やパフォーマンスの向上などを通じて、本作の面白さをより深く味わえるようになるのだ。

 もちろんWindows 10での動作もバッチリ。ダウンロード版ならSteamで5,200円、パッケージ版より安く、圧倒的に早く手に入れてプレイできるので、骨太のゲームを求める皆さんはいますぐお試しあれ!

Windows 10への対応状況(8月21日現在)
動作状況★★★★(快適に動作)
メーカー対応動作確認済み
Windows 10独自機能Game Bar(ウィンドウ表示のみ)
不具合報告特になし
サポート情報公式サイトインフォメーション

「死んで覚えろ」がモットーの鬼アクションRPGが、さらに手強く!

より美しく描かれる作品世界
Windows版ならより高詳細な映像を楽しめる
「ハイスペック対応版」はDirectX 11への対応で空気感もアップ
ありえない組み合わせでモリモリとモンスターが出現!鬼!

 ちょっとややこしい話なのだが、本作「DARK SOULS II: SCHOLAR OF THE FIRST SIN」には2つのバージョンがある。2月5日に先行発売された「従来機種対応版」と、4月9日に発売された「ハイスペック対応版」だ。

 どちらもDLC3部作を収録し、コンテンツとしてはほぼ同様なのだが、前者「従来機種対応版」はPS3/Xbox 360といった前世代のゲームマシンを基準に、オリジナルの「DARK SOULS II」の内容を踏襲。そしてDirectX 9という、かなり古いグラフィックスAPIに基づく仕様となっている。

 これに対して後者「ハイスペック対応版」では、PS4/Xbox Oneといった今世代のゲームマシンを前提に調整が行なわれており、Windows版ではDirectX 11に対応。グラフィックス品質と動作パフォーマンスの向上が図られ、敵の配置が拡充・強化されたり(もちろん極悪な方向に)、新しいオンラインマルチプレイ要素のサポートなど、スペックを活かした様々なゲーム内容の強化が行なわれている。もちろんゲームの手応えは大幅にアップ。シリーズのファンならこれをやらねば「DARK SOULS II」卒業不可!といわんばかりの究極版というわけだ。

 しかもWindows版なら解像度を自由に設定できるというメリットもある。PS3/Xbox One版では1080pが上限となるが、Windows版+高解像度モニターの組み合わせなら、2.5K、4Kといった解像度で、さらに高品質な映像で楽しめてしまうというわけだ。

 多くのゲームでより良いパフォーマンスを引き出せるWindows 10 なら、お使いのマシン環境によってはむしろDirectX 9版よりも快適にプレイできる可能性もある。というわけでいま、「DARK SOULS II」をプレイするなら、本作の「ハイスペック対応版」こそファーストチョイスだ。

 で、実際ゲーム内容がどう変わったかというと、もうそれはそれは凶悪である。全体的に敵の数が大幅増加しているだけならまだしも、オリジナル版ならゲーム中盤から相手にするような敵キャラが何食わぬ顔で序盤から登場し、苦戦しようものなら思わぬ方向から別の敵がモリモリ湧いてきてフルボッコにされる塩梅。「死んで覚えろ」というのがウリの「ソウル」シリーズだが、慣れ親しんだコアユーザーでも心が折れるくらいハードコアな内容に調整されている。

 オリジナル版を篝火(セーブ&回復ポイント)にタッチせずノーミスクリア寸前までいった筆者が言うのだから間違いない。オリジナル版なら20分くらいで駆け抜ける序盤エリア「朽ちた巨人の森」で20回は死んだ。くそー。絶対クリアしてやるぞ!と気合の入るレベルである。やるべし、やるべし!

ハイスペックを活かしたオンラインの新要素は集団戦。白霊と闇霊、どちらも徒党を組んでバトル!

ゲームパッドはXbox Oneコントローラーがオススメ

瞬時の入力が勝負をわける戦い。ゲームコントローラーが最適だ

 本作はマウス&キーボードの組み合わせでもそれなりにプレイできるが、やはりコンシューマーゲーム機の世界で育ってきたシリーズであるだけに、Windows上でもゲームパッドを使ったプレイのほうが快適だ。本作に限らず、そういったゲームは最近のPCゲーム界隈では珍しくないので、もしまだPC用のゲームパッドをお持ちでなければ、最強ゲームOSでもあるWindows 10の導入に合わせ、良い物を手に入れて欲しい。

 筆者がオススメするのはXbox Oneコントローラーだ。Microsoft謹製の最新ゲームパッドであるXbox Oneコントローラーは、ざっくり言うとすごく持ちやすく、スティックを正確に入力でき、トリガー入力の微妙な調整もやりやすく、そしてとても耐久性が高く、長く使えるなどなど非常に高品質のコントローラーだ。

Xbox Oneコントローラー。WindowsならUSBケーブルでつなぐだけで完璧に使える。

 そしてWindows用ゲームでは既に標準的な扱いとなっており、ほとんどのゲームで(Xbox 360コントローラーと同様に)、USBポートに突き刺すだけで一切の設定なく最適なボタンマッピングでゲームをプレイできる。非標準系のコントローラーだとそのあたりがうまくいかず、設定を詰めるだけで1日かかったりするので、特にPCゲーム初心者にこそ強くオススメしたい。

 それにプラスして、Xbox Oneコントローラーの中央にあるXboxボタンの存在も大きい。Windows 10独自機能であるGameDVRなどを利用する際、GameBarインターフェイスを開くときにこれを押すだけで良いのだ。Win+Gというキーボードショートカットを使わずにすむのでとても便利だ。

 さらに!MicrosoftはPC用のXbox Oneコントローラーワイヤレスアダプターをこの秋に発売する予定だが、公式発表によれば、これはWindows 10にのみ対応するという。つまりWindwos 8.1以前のOSでは今後も、Xbox OneコントローラーをUSBケーブルをつなぐ以外の方法では使えない、ということになるのだ。

 コントローラーがワイヤレスで使えると、ゲームの快適性がぐっと増してくるのは間違いのない事実。そういった面からみても、長時間ハマること間違いなし(この鬼のような難易度を、1日、2日でクリアできるものか!という意味で)の本作「DARK SOULS II: SCHOLAR OF THE FIRST SIN」は、ぜひWindows 10で楽しんでいただきたい1本だ。

(佐藤カフジ)