■佐藤カフジの「PCゲーミング道場」■
DirectX 11世代のBTOゲーミングPCガイド
有名ショップのお勧めゲーミングPCを総点検!
色々な意味で業界の「最先端」を走る、PCゲーミングの世界。当連載では、「PCゲームをもっと楽しく!」をコンセプ トに、古今東西のPCゲームシーンを盛り上げてくれるデバイスや各種ソフトウェアに注目。単なる製品の紹介にとどまらず、競合製品との比較や、新たな活用法、果ては改造まで、 様々なアプローチでゲーマーの皆さんに有益な情報をご提供していきたい。 |
■ PCゲーマー御用達、BTOゲーミングPCの今を観測する
国産ゲームもDirectX 11対応が始まった。今回はそろそろPCを新調したいな……という方へお届けしたい(画像はカプコン『ロスト プラネット 2』PC版) |
すっかり秋も深まりつつあり、PCゲームで夜長を過ごしがちな昨今。思えばWindows 7が登場しておよそ1年が経過し、Windows 7と同時にデビューした最新ゲームの実行環境であるDirectX 11も、それなりに対応ゲームが出揃い、無視できない存在になってきた。そろそろ最新ゲームの年末ラッシュに備えて新しいPCを調達しようと考えている方も多いのではないだろうか。連載第34回となる今回は、PCゲームの基本に立ち返って、PCそのものの選択の参考になるような情報をお届けしてみたい。
最新のPCゲームを存分に楽しむためにはパワフルなPCが必要だ。それもCPUがパワフルであるだけでなく、映像を描き出すGPUもパワフルに、全体としてゲームのために調和した性能のPCが望まれる。それを人はゲーミングPCという。こういった特性を備えるPCは、今ではショップや通販でBTO(Build to Order: オーダーメイド)スタイルで購入することが一般的になりつつある。出来合いのPCを買って自分を合わせるよりも、やはり自分の用途に合わせて、できたてほやほやのハードウェアを組み合わせてベストチョイスの1台を見繕いたい。
BTOパソコンの販売を行なっているショップやメーカーは、国内の会社、海外の会社を問わず数多くあり、それぞれに特徴のあるブランディングでサービスを展開している。今回の取材ではBTOパソコンに注目して、国内でショップ販売や通販を行なっている各社に「PCゲーマーにオススメの1台を教えてください!」と直球をぶつけてみた。
そしてマウスコンピューター、ドスパラ、DELL、ツクモ、パソコン工房、TWOTOP、FAITHより7ブランドのゲーミングPCのオススメをいただくことができた。まずはじめに、ここで最近のBTOゲーミングPCにおける傾向をまとめておこう。
■ 目的に合わせて慎重に選びたいBTOゲーミングPC。PCパーツのトレンドは?
● まずは「ビデオカード」。GeForceかRadeonか?
最近のBTOゲーミングPCの販売形態では、本体のみのパッケージングで、モニターとスピーカーは別売りというスタイルを取っているケースがほとんどだ。これは安さを追求するためという理由以外にも、昨今のハードウェア事情も理由のひとつとして挙げられる。というのは、現在の主流となっているGPUであるNVIDIA GeForce系統とAMD Radeon HD系統で、明確に機能的な差異があり、モニターを決めうちしておすすめするのが難しくなりつつあるからだ。
具体的には、GeForce系統のグラフィックスカードは、NVIDIAが推進する独自の3D立体視ソリューション「3D Vision」テクノロジーをサポートしており、これを活用するためにはネイティブ120Hz出力に対応したモニターが必要となる。一方、Radeon HD系統のグラフィックスカードでは、AMDの技術である「Eyefinity」をサポートしており、3画面以上、最大12画面のマルチモニター環境を構築できるようになっている。こういった違いから、モニターは使用目的に合わせて別途選ぶべきものになっているわけだ。
また、プレイするゲームのジャンルや世代によっても最適なビデオカードの選択は異なってくる。最新のGeForceシリーズであるGTX 400番台のGPUは、良くも悪くも「DirectX 11特化型」の仕様となっている。GTX 480では16基も搭載されているハードウェアテッセレーターにより、DX11の最新機能であるテッセレーションを高速に処理できるということが、その象徴的な部分だ。
対する最新のRadeonシリーズでは、そこまでのテッセレーション能力を持たないかわりに、従来のDirectX 9、DirectX 10世代のゲームを純粋に高速処理できるアーキテクチャーを採用している。現行ではまだまだDX11の機能をヘビーユースするゲームは少ないため、現行のゲームでは同クラスのRadeonのほうがGeForceよりも良いフレームレートを出すことが多い。また、同クラスのGPU同士で比べると、Radeonシリーズのほうが価格的に安く、コストパフォーマンスに優れている。
したがってBTOゲーミングPCを注文する際、どのビデオカードを選ぶかは、自分が主にプレイするゲーム、これからプレイしたいゲームの内容に応じて決めることになる。最新のDX11機能を活用した表現を楽しみたいのであればGeForce、そうでないならRadeonでコストパフォーマンスを重視するという方針が基本になるだろう。既にRadeonシリーズは最新の6800番台のモデルが流通し始めているが、基本的にこの傾向は変わっていないと見ていい。
● CPUは4コア以上を目安に
近年すっかりプレイステーション 3やXbox 360とのマルチプラットフォーム展開をするPCゲームが増えてきたことで、PCゲームでもマルチコアCPUの活用が前提になってきている。PC専用のゲームでも、つい最近発売された「シヴィライゼーション V」では少なくとも4コア以上のCPUシステムに最適化されている。あの「CIV」もマルチコア対応してしまう時代なのだ。
確かに少し前までは、単純にコア数よりも、クロック数を重視したほうがPCゲームでは良いフレームレートが得られる傾向があった。しかし、確実にそのあたりの事情はソフトウェア側から変わりつつあるので、これからPCを購入するのであれば、クロック数よりもコア数に重点を置いて選択することが賢明だろう。
参考に、現在BTOゲーミングPCに搭載されているCPUの主流であるIntelのCoreシリーズで、4コア以上を搭載するのはCore i5-750s以上のラインナップだ。今回ご紹介するBTOゲーミングPCに限れば、ノートブック型を除き、いずれもCore i7-870(4コア、HT対応で仮想8コア)以上のCPUを搭載している。このクラス以上のCPUを搭載しているモデルであれば、Xbox 360の6コア、プレイステーション 3の8コアに並ぶか超えることになり、今後しばらくはゲームPC用としても最適な選択となりそうだ。
● 意外と重要な「電源」。キーワードは「80PLUS認定電源」
ハイエンドのゲーミングPCを目指すのであれば、必ず重視すべきなのが電源ユニットだ。最近のハイエンドビデオカードは特に電力消費が激しく、最も電力食いと言われるNVIDIA GeForce GTX 480で、単体でピーク時250Wの電力を消費する。もし2枚刺しのSLI構成を取るのであれば、システム全体で750W程度の消費電力だ。ここまでくると家庭用の電子レンジ並である。
各ブランドのBTOゲーミングPCでもやはり電源には良いものを採用する傾向にあり、その中で最近のトレンドとなっているのが「80PLUS認定電源」というもの。「80PLUS」というのは業界団体による電源ユニットの品質認定プログラムで、エネルギー効率の高さを示すものだ。4段階の評価レベルがあり、最も低い“無印”で各出力レベル時に80%以上の実効率、最も高い「GOLD」で出力20%時に87%以上、出力50%時に90%以上、出力100%時に87%以上の実効率を要求している。
簡単に言ってしまうと、エネルギー効率が高い=発熱が少ないということだ。大電力を使うハイスペックPCでは電源ユニットからの発熱がバカにならず、その排熱のためのファンが発する騒音も問題になりがち。「80PLUS BRONZE」以上に適応した電源ユニットであれば、騒音の低減から電気代の節約と、良いことづくめなので、BTOゲーミングPCを選ぶ際も電源ユニットに良いものを採用しているか注目して見てもらいたい。
それでは、各ブランドによるオススメのBTOゲーミングパソコンのラインナップをご覧いただこう。
■ 幅広いラインナップの「G-Tune」のオススメはコストパフォーマンスに優れるミドルクラスPC
価格 | 119,700円(標準構成時) |
形態 | ミドルタワー |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit |
CPU | Core i7-870 |
GPU | GeForce GTX 470 |
メモリー | 8GB (2GB×4) |
HDD | 1TB Serial ATA II 7,200rpm |
光学ドライブ | 22倍速DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 850W (80PLUS 認定電源) |
その他 | 拡張スロットPCIが3つ、PCI-Express×1と×16それぞれ1つの空きがあり、拡張性に優れる |
PR担当者コメント G-Tuneでは、今回ご紹介したNEXTGEARシリーズのようなデザインとコストパフォーマンスに優れた製品のほかにも、小型ゲームパソコンのLITTLEGEARシリーズ、Abeeとコラボレーションした高級感溢れるMASTERPIECEシリーズ、デスクトップパソコン並みのグラフィック性能を誇るNEXTGEAR-NOTEシリーズを展開し、SLIや3D立体視、水冷GPU、Rapid BIOS、セレクタブルOSなど様々なご提案を行っています。 |
気分に合わせて前面パネルのLED色をカスタマイズ可能 |
「G-Tune」はマウスコンピューターが展開するゲーミングPCブランドで、最新PCゲーム「ファイナルファンタジー XIV」や「ロスト プラネット 2」をはじめ、各有名タイトルの「推奨モデル」を数多く販売している。価格帯としては5万円台から40万円台まで、幅広いチョイスがわかりやすく提供されていることが特徴だ。
その「G-Tune」からオススメとして紹介していただいたのは、「G-Tune NEXTGEAR」シリーズのスタンダードモデルとなる「NEXTGEAR i300SA4」。標準構成でCPUにCore i7-870、GPUにGeForce GTX 470を搭載するコストパフォーマンスの高いモデルだ。このモデルで特に注目したいのは、8GBの大容量メモリもさる事ながら、850Wの大容量電源を搭載し、非常に拡張性に優れているところ。
拡張性の高さは、ほぼイコールでデスクトップPCの活用範囲や寿命を広げることにつながるため、ヘビーにPCを利用するゲーマーにとってはとても重要なポイントだ。850W電源を搭載する本モデルでは、さらに高性能のCPUやGPUを搭載することをはじめ、購入後のアップグレードで長く使えることは間違いないだろう。
フロントパネル開放。5インチベイが3つ、3.5インチベイが2つ。充分な拡張性がある | HDDケージ。出荷時に1台のHDDが実装されるが、2台分の空きが確保されている |
■ ゲーミングデバイス「ROCCAT」も展開するドスパラはパワフルなゲーミングノートをオススメ!
価格 | 119,980円(標準構成時) |
形態 | ノート |
ディスプレイ | 17.3インチ フルHD(1,920×1,080ドット) グレアタイプ |
OS | Windows7 Home Premium 64bit |
CPU | Core i7-640M |
GPU | Mobility Radeon HD 5730 |
メモリー | 8GB (4GB×2) |
HDD | 500GB (5,400rpm) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
バッテリー容量 | リチウムイオンバッテリー 標準約2.9時間 |
重量 | 2.85kg(バッテリー含む) |
PR担当者コメント ゲームパソコン「Prime Galleria」シリーズは、数々のゲームメーカー公式イベントでも活躍する性能と信頼性を備えています。さらに国内外50タイトル以上の「ゲーム推奨モデル」は、そのゲームがプレイできることをドスパラがサポートします。また、全国の店舗ではPCゲームが好きなスタッフがご相談に応じます。予算ややりたいゲームに応じた最適の提案をいたしますので、ぜひ全国のドスパラ店舗へお越しください。 |
キーボードはテンキー付き。幅広いゲームに対応できる |
本連載ではもうおなじみのドイツ発ゲーミングデバイスブランド「ROCCAT」を国内販売するドスパラは、BTOパソコンでもゲーミング分野に力を入れている。今回の取材では各ブランドともデスクトップPCをオススメしてくるだろうと考えていたところ、意外にもドスパラは非常にコストパフォーマンスの高いゲーミングノートPCを紹介してくれた。
本製品「Prime Note Galleria IW2」は、ドスパラのゲーミングノートPCの中ではミドルクラスに位置する製品で、CPUにCore i7-640M(2.80GHz~3.46GHz)、GPUにMobility Radeon HD 5730と、バランスの取れたパーツ構成を持っている。筆者はこれに非常に似た構成のノートを使っているが、最近のゲームは一通り満足に遊べる性能だ。
本製品で嬉しいのは、11万円台のノートPCとしてはありがたい、フルHDのディスプレイを採用している点。ゲーム専用なら1,360×768ドットの解像度でもなんとかなるものだが、それ以外の一般的用途でも満足するには、やはり高解像度の広い画面が嬉しい。メインメモリーも大容量の8GBを搭載しており、標準構成でも充分すぎるほど快適な環境が約束されている。
背面。とてもシンプルなデザインだ | 底面のHDDスロット |
■ “宇宙最強”のゲーミングPCブランド「ALIENWARE」を展開するDELLのオススメはもちろん……
価格 | 169,980円(標準構成時) |
形態 | ATXミドルタワー |
OS | Windows(R) 7 Home Premium 64bit |
CPU | Core i7-930 |
GPU | ATI Radeon HD 5770 1GB |
メモリー | 3GB(1GB x 3) |
HDD | 1TB Serial-ATA II (7,200rpm) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 875W |
その他 | 水冷システム搭載 |
担当者コメント “デザイン”、“パフォーマンス”、“イノベーション”の3つをコアコンセプトに、ゲームを堪能するために生み出されたPC、それが「ALIENWARE」です。過去には世界のトップゲーマーがその腕を競い合うビッグトーナメント、“インテル エクストリーム マスターズ”の公式PCとしても活躍するなど、全世界のユーザーから熱い支持を得ています。そろそろPCの新調をお考えの方、まずは「ALIENWARE」のPCを観て触って、その完成度の高い素晴らしさを体験してください。 |
エイリアン仕様のオリジナルケース |
「地球外水準」、「宇宙最強」を標榜するアメリカ発のゲーミングPCブランド「ALIENWARE」を国内展開するDELLは、やはりゲーマー向けとして「ALIENWARE」のPCをオススメしてくれた。
このブランドは、独自デザインの大型ケースと水冷システムで、パワフルなパーツを詰め込むだけ詰め込むという傾向がある。本製品「ALIENWARE Aurora ALX」もその例にもれず、ブランド内ではエントリーモデルに位置する製品ながら、標準構成でCPUにCore i7-930、GPUにATI Radeon HD 5770と、しっかりとミドルハイクラスのパーツ構成だ。
ケースと放熱システムがしっかりしているためアップグレード構成の幅も広く、このモデルをベースに、最強クラスのオーバークロック仕様PCを目指すことも可能だ。その場合価格はざっと20~30万円は覚悟しておく必要があるが、この柔軟性と拡張性が「ALIENWARE」の魅力だろう。標準で電源に875Wの大容量モデルを採用することで、注文時に2枚のビデオカードを持つCrossFireX(あるいはSLI)構成を取ることもできるのもいい。
内部は充分な奥行きが確保されており、大型ビデオカードの装着も簡単。上面は遊び心のある可動エアダクトとなっており、格好良く放熱する仕様だ |
■ ゲーミングPC「G-GEAR」を展開するツクモは、Radeon HD 6870搭載の最新モデルをオススメ
コンパクトな筐体。ロングサイズのカードを装着する際は3.5インチ内蔵ベイを取り外す必要がある |
秋葉原に複数店舗を構えてPC自作派の要チェックスポットとなっているツクモからは、最新GPUを搭載する11月販売開始予定のモデルを紹介していただいた。このモデルは、単体流通が始まったばかりのAMD「Radeon HD 6870」を搭載するパワフルなゲーミングPCだ。
標準構成でCPUにCore i7-870、メモリーは4GBとバランスとコストパフォーマンスを重視した構成となっており、最新GPUを搭載しながら価格は114,980円と非常にリーズナブルだ。唯一の難点は、ケースのコンパクトさから、ロングサイズの大型ビデオカードを装着するために内蔵3.5インチドライブベイを取り外す必要があること。しかし、その上部にも6つのドライブベイがあるため、充分な拡張性は確保されている。
ここからのアップグレードカスタマイズを考えるならば、メモリの増量、CPUの強化といったオプションの選択が標準的となりそうだが、なにげに電源容量が730Wと余裕のある構成なので、自分好みに拡張できる余地はかなり大きい。自作派も納得できる、素直なBTOパソコンと言えそうだ。
ロングサイズのビデオカードを装着した状態。これでもドライブベイの数には余裕があるので、コンパクトな高性能PCが構成できる |
■ 各種パーツにこだわるパソコン工房からは、インテル製SSD搭載のハイエンドモデルを紹介
価格 | 259,980円(標準構成時) |
形態 | ATXミドルタワー |
OS | Windows 7 Professional 32bit |
CPU | Core i7-980X Extreme Edition |
GPU | GeForce GTX 480 |
メモリー | 3GB(1GB×3) |
SSD | Intel 80GB SSD X25-M (起動ドライブとして標準搭載) |
HDD | 1.5TB Serial-ATA II |
光学ドライブ | 24倍速スーパーマルチドライブ |
電源 | 620W (80PLUS BRONZE 認証電源) |
その他 | ケースは放熱に優れるフルアルミ仕様、マザーボードはASUS製のハイエンドマザーボード「P6X58D-Eを採用」 |
PR担当者コメント パソコン工房では、スペックに表れない部分である「電源」、「ケース」といった細部にまでこだわりを持った「GS」シリーズをゲームPCとしてラインナップしており、店舗も充実しているのでインターネットショップでも安心して購入いただけます。このようなCPU/メモリ/HDDといったスペック面だけでなく、総合サービス力で大きな支持を頂いております。 |
小型のミドルタワーにすっきりとまとめられた筐体内部 |
一般向けのBTOパソコンから各種パーツ類まで幅広く取り扱うパソコン工房は、ゲーマーも大いに満足できるハイエンドモデルとして「Amphis BTO GS925iCi7EX TYPE-SRX」を代表例として紹介してくれた。本製品最大の特徴は、インテル製のSSD、X25-M 80GBを起動ドライブとして標準搭載することだ。
価格は259,980円と、ハイエンドクラスに位置する本モデル。CPUにCore i7-980X Extreme Edition、GPUにGeForce GTX 480と、標準構成で既に最高のパーツをよりすぐったチョイスとなっている。ケースはアルミ製のミドルタワータイプで、意外とコンパクトながらSLI構成も可能なサイズが確保されている。電源容量は標準で620Wとなっており、この点はGPU1枚構成を前提としているようだ。
ハイエンドBTOパソコンの例にもれず注文時のカスタマイズオプションは豊富で、選択の幅は充分に広い。特にゲーミング用途に特化したモデルではないものの、SSDドライブ搭載による超高速起動、ハイエンドパーツ搭載による性能から、あらゆるゲームシーンで満足できるパフォーマンスを享受できそうだ。
背面、前面に大口径ファンを装備。高性能パーツの放熱を最大限考えたケースだ | |
ドライブベイの数も豊富で、充分な拡張性が確保されている |
■ ゲーム以外にもヘビーユースするならコレ?! TWOTOPがオススメするハイスペックPC
価格 | 239,800円(標準構成時) |
形態 | ミドルタワーATX |
OS | Windows 7 Home Premium 64bit |
CPU | Core i7-980X Extreme Edition |
GPU | Geforce GTX 470 |
メモリー | 6GB(2GB×3 DDR3 1,066MHz) |
HDD | 2TB Serial-ATA II |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 720W(80PLUS BRONZE 認証電源) |
その他 | CPUクーラーにオウルテック「斬 ver.3」標準装備。ViP専用メモリカードリーダーが3.5インチドライブベイに標準搭載 |
PR担当者コメント ツートップのViPシリーズは、豊富なパーツを自在に選択できるフルカスタマイズBTOが特徴です。ViPシリーズの重要なコンセプトのひとつがアップグレーダブルです。アップグレーダブルとは、より進化させながより長く使い続けられるBTOマシンであるとツートップは考えています。そこには1度購入したViPをできる限り長い間メインマシンとして使って頂きたいツートップの願いが込められています。 ゲームもどんどん高性能パソコンが必要になってきています。今の手持ちのパソコンのアップグードのご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。BTOオプションにないパーツでも、店頭や電話通販でのご相談が可能で す。スタッフ一同、心よりお待ちしております。 |
BTOパソコン「ViP」シリーズを展開するTWOTOPからは、ゲーム以外にも様々な分野に活用できそうなPC「ViP G-Spec i7980XP6DE/GTX470-HP」をご紹介。エントリーモデルからハイエンド、ノートタイプまで幅広いラインナップを誇る「ViP」シリーズの中でも特にパワフルな標準構成を持つモデルだ。
CPUにはCore i7-980X Extreme Editionと、最高クラスのパーツを標準搭載。さらにCPUの冷却効率を高めるため、標準のCPUクーラーではなく、クーラーマスター製の「斬 ver.3」を採用するなど、ヘビーユーザーの使い方にも充分対応できる基本能力を持った構成となっている。GPUはGeForce GTX 470で、高いCPUパワーのおかげで最新ゲームもサックサクに動作しそうだ。
このほか、2TBのハードディスク、6GBのメモリーを搭載するほか、「ViP」シリーズだけの専用メモリカードリーダーを前面3.5インチスロットベイに標準搭載し、ゲームに、一般用途に、幅広く活動するPCゲーマーなら大いに役立ちそうなスペックを持つ。ハイエンドパーツをふんだんに詰め込んだ製品であるだけに価格もちょっと高めだが、長く使う1台として見逃せないチョイスになりそうだ。
■ PCショップFAITHからは「全部入り」の究極ハイエンドPC
価格 | 289,800円(標準構成時) |
形態 | ATXミドルタワー |
OS | Windows 7 Ultimate 64bit |
CPU | Core i7-980X Extreme Edition |
GPU | GeForce GTX 480 |
メモリー | 12GB (4GB×3 DDR3 1333) |
SSD | 80GB Intel SSD X25-M |
HDD | 1TB Serial-ATA II 7,200rpm |
光学ドライブ | Blu-rayマルチドライブ |
電源 | 720W (80PLUS BRONZE 認証電源) |
その他 | マザーボードにASUSTeK製ハイエンドマザー「P6X58D-E」を搭載。ケースには抜群のエアフローを持つクーラーマスター製高級ケース「HAF 922」を採用 |
PR担当者コメント フェイスでは、クオリティーとパフォーマンスを重視するINSPIREシリーズの最高峰としてエクストリームシリーズを展開しており、最新最上級パーツを組み合わせた最上位クラスのパソコンをINSPIRE Exシリーズでオススメしております。数多くある新製品や人気パーツの中から、『性能』、『品質』、『信頼性』に優れた信頼性の高いパーツを厳選し、お客様へ本当にお勧めできるパーツのみを採用しております。 |
大きめミドルタワーケースの採用でSLI構成も余裕の拡張性を確保 |
最後にご紹介するのは、クオリティ重視のBTOパソコン「INSPIRE」シリーズを展開するFAITHから、全部入りのハイスペックモデル「INSPIRE Ex 980XNS/BD Ultimate」。このモデルはとにかく現状で得られる最高のパーツをとことん詰め込んだハイスペック構成で、価格もスペックも、まさにハイエンド。
まずこの価格を構成する最大のポイントのひとつは、インテル製のSSD X25-M 80GBを搭載すること。さらにCPUにはIntel Core i7-980X Extreme Editionを、GPUにはGeForce GTX 480、メモリーは12GB、光学ドライブにBlu-rayマルチドライブを標準構成で搭載。これ以上のアップグレードをするにはSLI構成にするか、新世代のCPU/GPUが登場するのを待つしかない……ということがハイエンドぶりを象徴している。
価格が価格なだけにケースにも良いものを採用している。クーラーマスター製の「HAF 922」というケースだが、これはコアなPCゲーマーにも人気のある、エアフローと拡張性、そして堅牢性に優れたケースだ。最強の戦闘力を求めて、充分な予算があるなら是非、このクラスのBTOパソコンに手を出してみたいところ。
このモデルで使われているケース「HAF 922」は、ご覧のとおり前面・側面に大口径ファンを装備して強力エアフローを持つケースだ。購入後しばらくしてのパーツアップグレードにも充分すぎるほど対応できることだろう |
(2010年 11月 8日)