「マフィア III」連載第4回：アクセルベタ踏みで楽しめるオススメコース！　俺の華麗なジャンプに刮目!!

　「マフィア III」を語るうえで、外せないのが“自動車”だ。「マフィア」シリーズでは、これまでもその舞台となる時代に合わせた車を見るのも楽しみの1つだったが、本作では1968年頃ならではの車が街中を走り回り、当時のアメリカの雰囲気を演出する。

　俺は元々「ドライブ」が大好きで、特にオープンワールドのゲームではレースコンテンツはもちろん、あえてゲームを進めずのんびりとドライブを楽しむことも少なくない。そこで今回は“車”にフォーカスして「マフィア III」を紹介していくぜ。

　「マフィアIII」では街中の車を奪って乗り回せるが、コレクションできない。しかしゲームを進めることで6台の車(初回特典を含めると9台)が“ガレージ”に収納され、いつでもどこでも呼び出すことができる。今回はまずこの6台の車の乗り心地を紹介したい。

　そしてプレイヤーにぜひ参考にして欲しいのが、速い車のポテンシャルを存分に活かせるアクセルベタ踏みで楽しめるオススメポイント、そして俺なりに見つけた“周回コース”だ。さらに今週の「俺のチャレンジ」では、街中に点在するジャンプ台を飛び回る感じのバカ映像を撮ってみた。どれもムービーも撮ってみたので、ぜひ見て欲しいぜ！

【最新アップデート実装！】

11月10日のアップデートで、リンカーンのコスチュームが変更できるようになったぜ! シマの中にあるタンスにで用意された11種類のコスチュームから好きなものに変更してゲームが楽しめるんだ。俺は当然スキンヘッドとサングラスが決まった「革命的」で決まりだぜ

「配車」システムでマイカーに乗り放題! おススメは「赤いヤツ」

　「マフィアIII」の車のデザインはオリジナルだが、元ネタをあまり知らない人でも雰囲気が伝わるような、時代を感じさせる車が多く登場する。車はゲーム開始当初はマイカーがないため、街中に停車する車や、他人が運転している車を“借りる”ことができるが、自分の物にすることはできない。自分のものにする車庫のようなシステムがないし、カスタマイズも現時点ではできないからだ。

配車システムが使えるまでは、街中に停車中の車や、運転中の他人の車をちょっと“借りて”利用する。運転中の車を拝借する方が、停車中の車と比べると通報率が低い印象だ

DLCを含めると配車可能な車は全部で9種類。最下段の3台はDLCのコードを入力すると現れる。中段の3台はそれぞれ一部の地域を制圧するごとにアンロックされる

配車システムでは、最大2台まで車を呼ぶことができる。それ以上呼び出そうとすると断られる

　しかしゲームを進めることでいつでも特定の車が呼び出せる「配車」システムが使えるようになる。バークのミッションをクリアすることでロックが解除され利用可能となる。「配車」は路上にいれば、いつでも連絡して呼び出すことができる非常に便利な機能だ。手元に車が残った状態でも最大2台までは同時に呼び出せるので、最初に呼び出した車がボロボロになってしまった場合などは、無理に乗り続けずに再度同じ車を呼び出して乗り換えられる。

　ただし呼び出した車が周囲に2台残った状態で3台目を呼ぼうとしたり、シマの中など一部のエリアでは呼び出しても、色々な理由をつけて断られてしまう。「今、酒を飲んでるから無理」とか言われた時は、おいおい、と思わず苦笑いしちまったぜ。

　「配車」で呼び出せる車は全6種類だが、最初のうちは3台しか利用できず、ミッションを進めて、幹部たちに地域を割り当てることで、奪った地域ごとにそれぞれ1種類ずつの車がアンロックされる。また、初回購入特典のDLCを手に入れた人には、配車で呼べる車が3台ついてきて、ロックを解除しなくてもそのまま利用できる。

　配車で利用できる車の中で1番のおススメは、スポーツカータイプの「デレオ トラヴィアータ」だ。赤いボディがカッコよく、配車で利用可能な9種類の中で最も高速なので、街中を爆走したり、ミッションなどの目的地に最速で向かうのには最適だ。荒地を走る場合はかなりガタつくが、勢いで乗り切れるので、移動のメインで使える名車だ。

　ニューボルドーの南に位置する広大なバイユーファントムは舗装路もあるが、荒地も多いため、車での走行が厳しい地域だ。こうした荒地を走るのに最適なのが、4WDタイプの「ブルワース モヒカン」だ。悪路でも気にせずガンガン走れるので、バイユーファントムのサブミッションを進める上では重宝する。

　街中を走る敵対組織の車を襲撃したり、遮蔽物の少ない場所での敵との戦闘、ダメージを気にせずガンガン車をぶつけて走り回りたい時や、警察から逃げる場合など荒事を行なう時に使いたいのが、装甲車「ピンカートン タイタン」だ。直接銃で撃たれると厳しいが、本体が丈夫な防弾仕様のため、敵の弾をかわすのにも使えるし、街中の信号機などにぶつかってもビクともしないので、敵地に乗り込む場合などに役に立つぜ。

　他にもジェームズ神父の車「バークレーの重役」や、走りやすさと装甲の厚さのバランスがよい「マジェスティー装甲車」、速度はトラヴィアータに劣るが、序盤では重宝する黒い「サムソン ドリフター」が用意されており、好みと用途に応じて使い分けていくのがいいだろう。

【車を呼び出し乗ってみる】

運転中の視点は俯瞰の視点以外にも1人称視点も選択できるので、このドライバー目線の視点が好きな人は切り替えるといいだろう

1番のおススメは赤いボディの「デレオ トラヴィアータ」だ。とにかく恐らくゲーム内で最速のスピードが特徴だ。その反面、警官に追われてタイヤを撃ち抜かれたりすると、かなり動きが鈍くなるけど、現状最強のスポーツカーだ

警察とのドンパチや、周囲の車を吹き飛ばしてストレス発散したい時は装甲車の「ピンカートン タイタン」が最強だ。速度はかなり遅いがまるで重戦車のように邪魔な車を蹴散らして走るし、パトカーに追突されてもビクともしないぜ！

バークレーミルズを制圧するとアンロックされるオフロード車が「ブルワース モヒカン」だ。速度は遅めだが安定した走りが売りだ。ジープのようなデザインが好みの人にはオススメだ

俺が見つけた周回コース! アクセル全開でブッ飛べ!!

　敵を尋問するときや、パトカーに追われているとき、どれだけ高速で走れるかが鍵となる。どの道が走りやすいか、スピードが出るか……こういった道を覚えられるおススメの方法が「ドライブ」だ。というのも、ミッション攻略を重視していると、マーカーを頼りに移動するだけなので、あまり道を覚えない。そこで意図的に街中を観察しながらドライブすることで、街ごとの道路のつくりや抜け道などが把握できる。

高速道路を北に向かって走ると、ポワントベルダンから北の方は高速道路が途切れてしまっている。逆にここを起点にして南に向かえば幅広い高速道路をかなりの長距離全速力で走ることができる

　俺は元々車で街中をブラブラと目的もなく走り回るのが大好きだ。特に前述の「デレオ トラヴィアータ」に乗れるようになってからは、特に意味もないまま、アクセル全開で街中の道路を走り回るような遊びもよくやっているんだ。信号が赤の状態の交差点に全速で突っ込んで、対向車をスレスレでかわして走るスリルは、ゲーム内なら何度やっても気分爽快だ。

　俺が見つけたアクセル全開ポイントは、ポワントベルダンの高速道路の“終点”だ。現時点では北へ続くところが工事中になっているので、広い道路のスタート地点としてベストポジションになっているんだ。そこでここを起点として、南に向かって爆走するのが非常に気持ちいい。車の最高速度を検証する様な場合にも使えるが、最高速で走っていると、カーブを曲がり切れない箇所もあるので、危ないと思ったら早めに減速しないと道路下に吹っ飛ぶ危険もある。だがそれがまた気持ちいい。直線が気持ちいいのは、他にもバイユーファントムの東の湾岸沿いの道などもある。好みに応じて自分なりに気持ちいいポイントを探してほしい。

【スピードを追求！】

高速道路上は、手持ちの車の最高速度をチェックしたりする用途にも利用できるおススメのコースと言えるな

尋問に失敗して逃げられた場合、車で逃亡される前に相手の車に乗り込めればそのまま危険運転で脅迫することができる。脅迫に成功するにはより乱暴な運転が必要なほか、速度が下がると脅迫に失敗しやすくなるので、道を覚えている方が効果的に脅迫できる

　そして、俺が見つけた“楽しみ方”が、市街地レースを想定して“周回コース”を考えて、自分なりに走り回る、という遊びだ。コースを考えて走っていると、自分で意識して街中の道路について考えることになるので、細かい道を覚えるようになる。単なるドライブではイマイチ細かい道が覚えられない人はぜひ挑戦して欲しい。

これが今回俺が考えた周回コースだ。赤いラインで引いてみたが、フランス街とダウンタウンの海岸沿いの直線コースを走り、U字ターンを回って反対側は主に路面電車の線路上を走るシンプルな周回コースだ

最後のコーナーがちょっとわかりにくいが、いびつな十字路を右に曲がれば元のコースに戻ってくる。右に寄って走ると正面に建物が見えてくるので、そこを右に曲がればOKだ

路面電車の線路と並走する道路をひた走る。道路の幅がそれなりにあり、あまり他の車と接触せずに走れるので、気持ちいいぜ!

　コースを作るにあたり俺が重視したのが「爽快感」。交通量がそこそこある通りをハイスピードマシンでガンガン追い抜いけるシンプルな楕円型の周回コースを考えてみた。今回俺が作ったコースは、フランス街の南の海沿いの道がスタートとなる。この道はダウンタウンまでかなり長い距離で直線が続くので、「気持ちよくぶっ飛ばす」という今回のコースのテーマにぴったりだ。この道をダウンタウンの西端までいくと、U字の折り返しのような道になっている。ここでフランス街方向へとそのまま直進していく道につなげていく。

　このフランス街に続く道は路面電車の線路が見えるので、この線路沿いを走る感覚で直進していく。最後のポイントは右寄りに走っていると正面に建物が見えるちょっといびつな十字の交差点を右に曲がれば、再び先ほどのスタート地点にたどり着けるようになっている。こうして自分なりの周回コースを見つけて、ストップウォッチ片手にタイムを計ったり、シェア機能で動画を上げるのも面白そうだ。対向車の合間をすり抜けるような走り方でぶつからないように走る、などの遊び方を続けることで、運転テクニックも向上すること間違いなしだ。

　なお、全速であちこちを走行する上で要注意なのが事故とパトカーだ。単なる事故だけならダメージを負うだけで済むが、現場をパトカーに見られてしまうと、そのまま手配されて追撃されてしまう。他の犯罪の場合、パトカーが現場に着く前に逃げれば比較的逃げやすいのに対して、パトカーが目撃した場合は、即座に追われる羽目になるので、逃亡がかなり難しい。こんな場合は慌てずに近くの拠点に逃げ込めば警察を撃退できるぜ。

　「マフィア III」では今後DLCでレース要素が追加予定だ。どのようにコンテンツが追加されるか楽しみだが、現時点でもたっぷり“走り”が楽しめるということをアピールしたくて今回企画をしてみた。皆も自分なりの「マフィアIII」の楽しみ方を見つけてみてくれ！

「俺のチャレンジ」、飛び出せ青春！　ジャンプ4連発

　さて、今週の「俺のチャレンジ」では“ジャンプ4連発”を紹介するぜ！ ミッション攻略中や、街中をブラブラしていると、たまにジャンプ台として使ってくれ、と言わんばかりの形状の廃材や、地面にまで繋がった屋根などを見かけることがある。ジャンプしてくれと言われたら飛びたくなるのが心情だよな！ ということで今回はブラブラと走り回っている時に見つけたジャンプ台をガンガン飛んでみたぜ。

街中をうろついていると、色んなところにジャンプ台が点在しているのが分かる。正直ジャンプしたから何かあるわけではないが、ジャンプ台があったら飛ぶのが男のロマンだよな!

家の屋根を利用した物もあってちょっと感動した。飛んだ先に気持ちいい着地点があればいいんだが、着地点についてはあまり考えられてないジャンプ台が多いのはちょっと残念だ

　ジャンプのポイントはポワントベルダンの南東にある切り込みのような海だ。この場所の西側には飛んでください、と言わんばかりの盛り土があり、ここを利用することで反対側にジャンプすることができる。ここはうまく飛ぶとすごく気持ちいいぜ！

　他にも、サウスダウンズの街中、中央にある店の屋根だ。ここを使って道路をジャンプで越えられる。ただ着地点をきれいに決めるのが難しく、何度か挑戦してみたが、車は反対車線にある店の屋根の上に飛び乗っちまって、回収不能になってしまった。また、サウスダウンズの西端にも「ここはジャンプ台ですよ」と主張している台車が配備されていたが、ここは対岸までの距離が遠すぎて、何度飛んでも海にダイブする羽目になっちまったんだ。このようにジャンプ台として用意されているはずなのに、全てキレイに着地できるようになってない感じも面白い。「こまけぇことは良いんだよ」という開発者の性格が出ているような気がする。

　個人的に気持ちよかったジャンプ台はバイユーファントムの北寄りの島の1つにある海を越えるジャンプ台だ。ここが面白いのは海を挟んだ両岸にそれぞれジャンプ台が用意してあり、そのどちらも対岸にジャンプできるようになっているところだ。助走さえうまくつけてジャンプすれば延々と行ったり来たりジャンプし放題だ。

　ジャンプのポイントとしては進入角度を特に注意することだ。というのも本作では、ジャンプ後に姿勢が制御できないので、なるべく車体を平行に保ちつつジャンプに入らないと着地でダメージを喰らうことになっちまう。あと助走距離が足らないと渡れる場所も渡れなくなるので、下がれるだけ下がってジャンプに挑む方が成功確率は高くなる。

　他にも2ヵ所ほどボートでのジャンプにもチャレンジしてみた。今回チェックした場所はいずれもボートのジャンプ台の下になぜかガソリンスタンドや燃料タンクが置かれており、ジャンプのポイントをうまく合わせるとジャンプと同時に爆発して、ボートも燃え上がるんだ。これも気持ちいいので、ぜひ挑戦してみてほしい。

【ジャンプジャンプジャンプ！】

ここのジャンプ台は双方向にジャンプできるので、助走さえうまくつければ何度でも往復できるのが気持ちいいぜ

ボートのジャンプ台も発見したが、なぜかガソリンスタンドになっていて、ジャンプのタイミングがずれるとボートごと炎上しちまうんだ! 派手で気持ちいいジャンプが楽しめる