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「ストリートファイターV」遂に発売! 杉山Pと綾野APが心境を語る!
(2016/2/18 23:03)
カプコンは、プレイステーション 4/Windows用対戦格闘「ストリートファイターV」を2月18日に発売した。発売を記念し2月18日には、ソフマップ秋葉原アミューズメント館にて店頭体験会が開催された。
店頭体験会には杉山晃一プロデューサーと綾野智章アシスタントプロデューサーが登場。なんと開発陣のお2人と対戦してサインももらうことができるというスペシャルなイベントとなった。さらに16名によるトーナメント大会が開催され、豪華賞品をかけて熱い戦いが繰り広げられた。
この日はかなり気温が低く、長時間店頭で対戦に参加していた杉山氏と綾野氏は手もかじかみ凍えながらのイベント参加となったが、ユーザーとの熱いコミュニケーションを取りながらの対戦は、かなり楽しかったようだ。ちなみに、開発陣ということでユーザーよりもゲームに触れる機会が多いお2人ということで、それなりのテクニックを有しているため、ユーザーと接待プレイという展開も考えられたが、そこはあくまでもガチ! 初心者の方であればボコボコにしてしまうゲーマー魂を見せていた。
会場でお話を聞く機会があったので、取材陣による囲み取材が行なわれた。
βテストを繰り返しファンと共にこの日を迎えられた心境を伺うと、杉山氏は「皆さんのおかげです」と答えた。一方、綾野氏は「これからが本番。カプコンプロツアーなど大会も開催される一方で、『ストリートファイターV』をはじめてプレイする人たちも参加してもらい、盛り上がって欲しい」と気を引き締めるコメントを行なった。
2017年は「ストリートファイター」30周年ということで、杉山氏は「いろいろと(イベントなどを)仕込んでいき、プレーヤーのベースを広げていきたい」とさらなる飛躍を感じられるコメントを披露。また、プレイ環境についても、「パートナー企業さんとリアルに集まれる場所などを作ることを考えている。大きな大会のプランも組んでいる」と、今後の展開についても触れた。
この日はユーザーさん達と直接対決となったわけだが「βテストをプレイしてきた人はやはり上手い。こちらも本気でやらないと勝てない。一方で、『ストリートファイターII』以来久しぶりにプレイしたという方もいらっしゃったが、波動拳や必殺技を出すことができていた。我々としてはプレイしやすさを念頭に置いて開発したので、そういった意味では(思った通りのゲームに仕上がったと)自信を持てた」と言う。ゲームとしての間口が広く、初心者プレーヤーがどんどん参加してきてくれないとプレーヤー人口が増えないということから、今回は「ストリートファイターIV」で1度上がったプレーヤースキルをリセットするという目標もあったという。
また、開発における苦労話として杉山氏はグラフィックスを挙げた。「ストリートファイターIII」から「ストリートファイターIV」に移ったときは2Dから3Dモデルということでかなりのインパクトがあったが、今回は3Dから3Dということで、それに匹敵するインパクトを実現することはできない。そこでフォトリアルなグラフィックスも試してみたがどうもしっくりこなかったという。試行錯誤の末に、Unreal Enginをフルに使い止め絵で格好いいだけでなく、斬新な動きを実現したいということから、模索を繰り返し、結果、油絵タッチへとたどり着いたという。ここまで1年半から2年掛かったということで、感慨深げに開発期間を振り返った。
綾野氏が苦労した点として挙げたのが「サーバー(ネットワーク)」関連の開発。今なお試行錯誤しており、アップデートを通じてより便利にしていきたいということで、「今後も温かく見守って欲しい」と語った。
初心者プレーヤーへのアドバイスとしてどのキャラクターを選択すれば良いかについて杉山氏は「リュウは基本中の基本。リュウで慣れれば、他のキャラクターでの立ち回りもできるようになる」とアドバイス。ただし最後は好きなキャラクターを作ることが大事だと言い、「やはり愛が大切。好きなキャラクターを使い続けるのが長く続けられるコツ」と語った。同じ質問に綾野氏は迷わず「ラシード」を挙げた。風使いのラシードは「レバガチャでも大丈夫。アーケードコントローラーでなくパッドでもプレイしやすく設計されている」と説明した。
今後もアップデートなどを行ない、「対戦格闘と言えば他のプレーヤーを戦い怖いイメージを持つかもしれないが、アップデートでサバイバルモードなど1人で楽しめるようにする予定でいる。それぞれのプレーヤーが楽しめるようになっているので、まずは見て手にとって欲しい」とアピール。杉山氏は最後に「『ストリートファイターV』をプレイすることで有名になるとか、モテるようになるとかそういうのをやりたい。クールなコンテンツにしていきたい」と抱負を語って囲み取材を終えた。
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