使って試してみました! ゲームグッズ研究所
連載第319回
「モンハン4」発売!! サイバーガジェットの拡張スラパつきグリップ、HORIの「モンハン4」デザイングリップを使って試してみました
(2013/9/14 18:33)
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。
ニンテンドー3DS「モンスターハンター4」での狩猟解禁!! 前回は「モンハン4」に向けて3DS LL/3DS用のオススメグッズをまとめたが、今回はそこでも紹介した「モンハン4」同時発売のグッズを3つ試してみた。サイバーガジェットより発売された拡張スライドパッド付きのグリップアタッチメント「CYBER ・ 拡張ハンティングパッド (3DS LL用)」、HORIより発売された任天堂ライセンス商品のグリップ「モンスターハンター4 ハンティングギア for ニンテンドー3DS LL ゴア・マガラ ブラック」と、「モンスターハンター4 ハンティングギア for ニンテンドー3DS リオレウス レッド」を使ってみたので、より快適なハンターライフを求める人にぜひチェックして頂きたい。
【今週のおしながき】
“モンハン持ち”ライクな操作感を3DS LLで実現! 拡張スラパつきグリップの使用感は?
- メーカー:
- サイバーガジェット
- 価格:
- オープン(購入価格:2,480円)
- カラーバリエーション:
- レッド/ブルー/ブラック
- 拡張スライドパッド機能付き
拡張スライドパッドの機能を独自に搭載し、“モンハン持ち”に近い操作感を実現したグリップアタッチメントだ。動作には単四形アルカリ乾電池2本を使用し、連続プレイ時間164時間。未使用時のスタンバイ時間は3,256時間となっている。サイズは約110×182×43mm(縦×横×厚み)、重量は約154g。
グリップの素材はプラスチック(ABS)。グッと握れる2本のグリップがついた筐体に、拡張スライドパッド、L/Rボタン(ZL/ZRボタンの機能)を搭載。拡張スライドパッドは左上にレイアウトされていて、左手の人差し指で操作する。この他、グリップを着けたままでゲームカードを交換できる開閉式のカバーや、タッチペンホルダーを備えている。
グリップを着けた状態では、3DS LL本体のSDカードスロットとタッチペンホルダーは塞がってしまうが、そのほかの箇所は全て装着したままで触れるようになっている。タッチペンはグリップ側に2本分のホルダーがついているので、そちらに収納すればグリップを着けたままでも取り出し可能だ。ただし、このタッチペンホルダーはグリップの下向きについているので、落下を防ぐためか出し入れの感触がかなり堅め。取り出す時のひっかかりが気になるかもしれないが、取り出しやすい=外れやすくもなるわけで、使い込んでいくとどうなっていくのかが気になるところだ。
実際に「モンハン4」でのゲームプレイで試してみた。まずは使用前にまず電池を入れる。単四乾電池2本を使用するのだが、電池は付属していないので別途用意しよう。任天堂の「拡張スライドパッド」は単四乾電池1本でプレイ時間が約480時間としているのに対して、このサイバーガジェットの「拡張ハンティングパッド」は単四乾電池2本でプレイ時間が約164時間とある。メーカー公称値同士での比較ではあるが、この電池の本数とプレイ時間の差は、この「拡張ハンティングパッド」の弱点と言っていいかもしれない。
電池をセットしたら3DS LL本体をセット。奥側のラバー2カ所と手前の大きなストッパーフックで本体を挟み込んで固定するという作りで、装着時はガチッとはめこむだけ。ストッパーフックの取ってを上から押して、広げながら着脱するが、取ってが小さめで慣れないと押しづらいと感じたのが気になった。着脱時に3DS LL本体のフチを傷つけてしまわないようにご注意頂きたい(慣れると、しっかりフックを広げながら着脱できるようにはなるが、少し力がいる)。
グリップごと手で持ってみると、ホールド感は良好だ。グリップは大きすぎず小さすぎずといったところで、グッと手の平と指で握れる。L/Rボタンや拡張スライドパッドにも自然と指をあわせられる。L/Rボタンは四角い押しボタンで、小さめではあるが、ボタンの高さと押し込みはそこそこあり、グッと押せる。ふわふわしている感じはなきにしもあらずだが、おおむね感触は良好だ。
さて、肝心のスライドパッドだが、従来のスライドパッドや方向キーとはそもそも向きが違うところが独特だ。「モンハン4」を起動すると、即座に「拡張スライドパッド」として認識される。「モンハン4」の初期状態では、人差し指で手前側(上側)にスライドさせるとカメラが上へ、奥側(下側)でカメラが下へと動く。左右はそのままカメラの左右移動になっている。この操作は独特で、特に人差し指を上下に力を入れてスライドさせるのに最初は戸惑った。だが、テストプレイを10分ぐらいしたあたりから慣れてきて、スムーズに操作できるようになった。
左手の親指と人差し指で移動とカメラ視点の操作をするという、片手で2つのスライドパッドを操作するのは見た目にも独特なのだが、これが慣れると案外うまくできる。一方で、右手はA/B/X/Yボタンから動かすことなくプレイできるので、攻撃モーション中のカメラ視点操作も可能。慣れは必要だが、熟練してくると“このグリップだからこそ可能なプレイ”が生まれてくるように思えた。
操作に慣れてからはスライドパッド部分の表面が、やや滑りやすいところが気になった。特に指が汗ばんだりしてくると、人差し指がツルッと外れがちになる。スライドパッドカバーのようなグッズを併用してみてはどうか? と試したのだが、このグリップのスライドパッドは3DS本体のスライドパッドよりも少し大きく、しっかりとはまらなかった。なにか滑り止めの工夫があったら、もっと操作しやすくなると思えるのだが……。
ところで、任天堂の「拡張スライドパッド」と比較するとどうなのか? というところを考えると、「モンハン」を含め、他のタイトルでも任天堂の「拡張スライドパッド」は、スライドパッドが左右にわかれているため、据え置き機のコントローラーのような両手で移動とカメラ操作をするスタイルになることもあり、慣れ、という点では汎用性が高い。一方、サイバーガジェットの「ハンティンググリップ」はパッケージにもあるとおり“モンハン持ち”を実現したものであり、PSPでモンハン持ちをしてきた人ほどすぐに順応できるだろう。というわけで、サイバーガジェットの「ハンティンググリップ」は「モンハン」に特化した作りであり、特に“モンハン持ち”に特化した尖ったデバイスと言える。
初の“拡張スライドパッドの機能を持ったグリップ”、動作には特に問題は見られず、ホールド感も良好。独特な操作形態も、慣れると“このグリップだからこそ可能な操作の魅力”が発揮されていく。スライドパッドの滑りやすさと単四乾電池2本でのプレイ時間は少々気になるが、それを補って余りあるほどに“このグリップだからできる”機能面の優位がある。独特な操作形態の「モンハン」に特化しただけに、それにある程度応えられるこの作りはかなりチャレンジャブルだといえる。「モンハン4」で「モンハン持ち」を実現したい人に、ぜひチェックして頂きたい。
HORIからは「モンハン4」デザインの3DS LL/3DS用グリップが発売! 手が大きい人なら高いフィット感とホールド感が得られる
HORIから任天堂ライセンス商品として発売された「モンハン4」デザインの施されたグリップだ。3DS LL用と3DS用とで違ったデザインのものが発売されており、こちらは3DS LL用のゴア・マガラブラックとなっている。ネイビーブラックのような色合いになっていて、グリップの大きめな大迫力のアタッチメントとなっている。サイズは約138×184×40mm(縦×横×厚み)、重量は約154g。「モンハン4」のロゴ入りオリジナルストラップが同梱されている。
素材はプラスチック(ABS)。各所にツメやウロコなどの「ゴア・マガラ」を思わせる飾りがあり、全体の大きさも含めて迫力のあるグリップになっている。機能はあまりなくシンプルだが、L/Rボタンが本体側のL/Rボタンを大型のボタンパーツ越しに押し込む方式になっている。幅が広く大きなL/Rボタンは押し込みが浅めで、本体側ボタンを押した時のスイッチのようなカチッカチッとしたクリック感が伝わってくるものになっている。
グリップを装着した状態では、SDカードスロットとタッチペンホルダーが塞がるが、ほかは全て装着したままで触れるようになっている。
実際に「モンハン4」のゲームプレイ等に使って試してみた。まずは着脱だが、3DS LL本体を2カ所の背面フックと4カ所のラバーで挟み込んで固定する作りになっていて、装着時は背面フックをひっかけてから押し込むだけ、取り外し時は手前側から引き上げるだけと手軽だ。着脱時につくかもしれない傷への配慮もしっかりされている。
写真をご覧頂くと感じると思うが、装着後の外観は派手で大迫力だ。レリーフのツメや太く大きなグリップなど、全体にサイズが大きい。手に持ったときも、この大きさが特徴的で、「手の平で握る」というよりも「手全体で包んで支える」ような持ち方になる。手が大きい人にはこれがなかなかフィットするのだが、手が小さい人だと持ちづらく感じるかもしれない。
研究所員は手が大きいのだが、こういう手の大きい人にとっては安定感のあるグリップで、L/Rボタンとの距離感やボタンに添える指もしっくりとベストな位置に納まる。このグリップには拡張スライドはないので「モンハン4」だとターゲットカメラか、タッチスクリーンの十字ボタンでカメラ視点操作をするのだが、タッチスクリーンにも指を伸ばしやすい。だが、手の小さい人だと各操作部分が遠くなってしまうかもしれない。
大きめのL/Rボタンは、人差し指にあわせたカーブさせた形状がよく、押しやすい。押し込みのストローク(深さ)が浅くてスイッチ感が強いが、本体側ボタンのクリック感が伝わってくるのも良い感触だ。操作ミスもなく、安定したプレイができた。
「モンハン4」デザインが施された3DS LL用のグリップアタッチメントで、ゴア・マガラデザインの飾りは迫力がある。だが、グリップのサイズが大きく、手が大きい人にはそれがむしろフィットするのだが、手の小さい人だとホールドしづらいのではないかと思えた。手の大きい人ならば、大型なL/Rボタンは押しやすいし太いグリップもしっかりと指を回せるので安定感が出る。手の大きい人にオススメのグリップだ。
こちらは任天堂ライセンス商品として発売されたHORIのグリップ、3DS用のリオレウスレッドだ。3DS LL用のゴア・マガラブラックとは、色やデザインだけでなく形状も違うものになっている。サイズは、約132×170×47mm(縦×横×厚み)、重量は約124g。
素材はプラスチック(ABS)で、全体にリオレウスを思わせるとがったパーツや模様が施されている。L/Rボタンが大型の押し込みパーツになっていて、パーツ越しに3DS本体のボタンを押す作りになっているのは、3DS LLのゴア・マガラブラックと共通だ。グリップを装着した状態だと、SDカードスロットとタッチペンホルダーが塞がるところも同じ仕様になっている。
実際に「モンハン4」のゲームプレイ等に使って試してみた。3DS本体を4カ所のラバーで挟み込んで固定する作りになっていて、着脱は非常に手軽。固定力もしっかりとしている。
手で持った時のフィット感やホールド感はというと、こちらも3DS LL用のゴア・マガラブラックと同様に、かなり大きめの太いグリップだ。全体のサイズ感も、3DSと3DS LLという本体の違いはあっても、グリップそのものは近いサイズになっている。それだけに、やはり手が大きい人向けなサイズ感と思えた。それでもゴア・マガラブラックと比較すると多少グリップが細くなっているので、あちらよりは人を選ばないとも思える。
L/Rボタンの浅めで本体ボタンのクリック感が伝わってくるところや、各部ボタンに自然と指が置けるところは良く、手とサイズ感があえばフィット感・ホールド感の高いグリップだ。
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