【連載第201回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。 |
【今週のおしながき】 |
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・PSP サイバーガジェット 「CYBER・ラバーコーティンググリップ」 ・Xbox 360 アクラス 「リチャージャブルバッテリーパック専用 充電スタンド」 ・DSi 石崎資材「アクアトークゲームプラス」 |
● しっとりサラサラのラバーでグリップ&ホールド! PSP-3000/2000用グリップグッズ
- メーカー:サイバーガジェット
価格:オープン(購入価格:1,780円)
PSP-3000のホワイトとグリップのホワイトをあわせてみた。グリップのほうは少し乳白色をしている |
写真だと少しわかりづらいかもしれないが、上部のフレームはUMDスロットよりも手前に伸びている。そのため、カバーを開きづらくなってしまっている |
PSP-3000/2000用のグリップアタッチメントグッズだ。ラバーコーティングを施したグリップで、カラーバリエーションはブラックとホワイトがラインナップされている。今回はホワイトを使用してみた。
サイバーガジェットはこれまでにもいくつかPSP用のグリップグッズを販売している。PSP-3000/2000用の製品で最近の物だと、190回で紹介した「CYBER・エキスパンドグリップ G」もある。「CYBER・エキスパンドグリップ G」は完成度が高く、研究所所員も個人的に愛用している1品だけに、同社からまた別のグリップグッズが登場したのは気になるところ。両者の比較なども行なっていこう。
「CYBER・ラバーコーティンググリップ」は製品名のとおり、表面のラバーコーティングが特徴的だ。しっとりと、それでいてサラサラな感触のラバーが心地良い。「CYBER・エキスパンドグリップ G」もラバーコーティングがされているが、「CYBER・ラバーコーティンググリップ」のほうが若干だがしっとり感が強くなっている(ただしこれは、『CYBER・ラバーコーティンググリップ』が新品だからかもしれない。基本的な質感は近い)。
アタッチメントは1つのパーツで構成されている。「CYBER・エキスパンドグリップ G」は背面のUMDカバー部に取り付けるパーツとグリップが別々になっていたので、少々着脱には手間が掛かるところがあった。「CYBER・ラバーコーティンググリップ」は開閉式のUMDカバー部までがグリップと一体になっている。
UMDカバーの部分は開閉式のフタになっている。引き出すための取っ手がついていて、外すとパチッと音が鳴る。少々堅めの感触ではあるが、しっかりとした作りをしている。またこのカバーは下方向まで開くとスタンドのついたてにできる。動画視聴時などに便利だ。
ただし難点もあって、このフタを開けたあとにPSPのUMDカバーを開くことになるのだが、グリップのフレームが邪魔をしてPSPのカバーが開けづらい。「CYBER・ラバーコーティンググリップ」はカバー部分のパーツが一体型なのでPSPの着脱は楽なのだが、UMDカバーの開閉は「CYBER・エキスパンドグリップ G」の別パーツの方式のほうが扱いやすい。このあたりは一長一短になっている。
PSPは底面にあるロックで挟むようにして固定する。ロックにはダイヤル型のパーツがついていて、上に押し上げながら回すとPSPを挟んで固定される仕組みだ。ダイヤルをつまんで回すだけで簡単に着脱できるのは嬉しいところ。
なお、「CYBER・エキスパンドグリップ G」と同じく、アタッチメントが大容量バッテリーパック(2200mAh)のカバーとして機能するようになっているのも嬉しいところだ。
全体的に薄く平べったい形状をしている。写真上の右は、「CYBER・エキスパンドグリップ G」と並べたところ。ラバーグリップは少し丸みを帯びている。UMDカバー部分の開閉式カバーはついたてにすることができる |
回して固定するダイヤル型のロックは着脱が手軽で便利。電源スイッチ部の配慮や、大容量バッテリーにも対応するなど、嬉しいポイントなところはしっかり抑えられている |
USBユニットも問題なく利用できる。上部のフレームが奥側になっているので、UMDスロットのカバーが開閉しづらいというところはあるものの、その分、USBユニットをつけたままでも着脱が手軽にできる |
ホールド感は良好で、操作しやすくなる。薄く平べったいので、手が小さい人でも扱いやすいだろう |
グリップは全体的に平べったく、丸みを帯びた形状になっている。「CYBER・エキスパンドグリップ G」は八の字型で、DUALSHOCK系コントローラーに近い形になっていたが、こちらはグリップの先端がほんの少し内向きになっていて、MSIの「BLACK FALCON」に近い形になっている。また、グリップの先端が背面に向けて反り返ったような形状をしている。
グリップを装着したままPSPの各所にアクセスできるようになっている。UMDスロットは前述のように可動式のフタを開けてから、ワイヤレスLANスイッチやイヤフォン端子、USB端子はそのまま露出している。USB端子の開口は左右も広く取られているので、ワンセグチューナー等のUSBユニットも利用可能だ。ただし、メモリースティックデュオスロットだけはグリップで塞がれてしまうので、入れ替えにはグリップを外す必要がある。
グリップはPSPの側面3分の2ほどを隠してしまうが、電源スイッチの部分にはくぼみがつけられている。ちょうどひとさし指を滑り込ませることができるようなくぼみで、少し手首を内向きにしてから触ることになるが、しっかりと電源スイッチを操作できる。
実際にグリップを装着してPSPを使ってみた。まず手に持ったときのホールド感だが、しっとりとしたラバーの感触が心地よく手や指をとらえてくれる。グリップは大きめではあるが、平べったいので大きすぎるとは感じない。しっかりと手のひら全体で本体を支えることができて、ホールド感は非常にいい。ホールド感については「CYBER・エキスパンドグリップ G」と比べてもどちらが上とは決めづらい。
しいていえば、手が大きい人は「CYBER・エキスパンドグリップ G」のほうがグリップに厚みがあるぶん持ちやすいだろうか。逆に、手が小さい人は「CYBER・ラバーコーティンググリップ」のグリップのほうが扱いやすいかもしれない。
L/Rボタンの周辺も広めに露出しているので、ボタンやキー操作には特に支障を感じない。長時間のプレイでも疲れを感じにくくなる。グリップのおかげで操作がかなり楽になるのが大きな利点だ。特にアナログパッドの操作は手と指が下側になるが、グリップでしっかりと本体を支えられるようになるのは楽だ。
グリップの重さは80gあるので重さのぶんだけ手への負担は増えるが、ホールド感の向上によってあまり気にならない。プレイ中の快適度を考えれば、グリップを使うほうが総合的に楽だろう。
ラバーのサラサラと、それでいてしっとりとした感触が気持ちよく、ホールド感の向上効果が高いグリップだ。わかりやすいロックの仕組みによって着脱もしやすいのは、PSPを頻繁に持ち歩いている人に嬉しいところ。だが、難点はやはり、前にも挙げたUMDカバーがフレームによって邪魔されて開閉しづらいところ。全体に扱いやすくて、気になるところも少ないだけにこの点は残念に感じた。
● スマートにコントローラーをセット! Xbox 360コントローラ用の充電スタンドが登場
・「リチャージャブルバッテリーパック専用 充電スタンド」
- メーカー:アクラス
価格:1,980円
Xbox 360のワイヤレスコントローラーを充電しながらスマートに置いておけるスタンドグッズ |
リチャージャブルバッテリーパックを装着したXbox 360用のワイヤレスコントローラーを充電する、スタンドグッズが登場した。充電スタンドとUSBケーブルが1個ずつのセットになっている。
このグッズはUSBケーブルから電源を取る作りのシンプルな充電スタンドだ。台座型のスタンドに、ワイヤレスコントローラーを逆さまにして差し込んで固定する。USBケーブルは1m10cmとそこそこに長さがあるのは嬉しいところだ。
スタンドには充電状態を示すLEDランプが搭載されている。充電中は赤、充電完了後は緑に点灯する。充電時間に関しては、電源供給元にする機器によっても異なるとは思うが、基本的には充電ケーブルと大きな差はなかった。
実際にスタンドにコントローラーをセットして活用してみる。スタンドにセットするときは、端子とコネクタが見えないので、慣れないうちはうまく合わせるのに少し手間取るかもしれない。だが、L/Rトリガーなどコントローラー上部の形にスタンドがくぼんでいるので、慣れてくればその形を頼りにスムーズに扱えるようになる。装着後はがたつきなどなく、スタンドの底面にある4個のゴム足によって安定する。
気になったのは取り外す時で、取り外すための仕組みがないため、両手でコントローラーとスタンドを持って引き抜くことになる。もう少しスマートに取り外せる仕組みが欲しかった。
実際のところ、このグッズは、充電ケーブルが台座型になっただけではある。そのため、スタンドに装着して充電しながらコントローラーを使うことも可能だ。ただその場合は、L/Rボタンとトリガーがスタンドに埋まっているため操作できない。ここはできればうまい形にして、いざとなれば充電しながら操作もできるスタンドという、面白い方向性にして欲しかったと思う。
USBケーブルでXbox 360本体と接続し、あとはコントローラーをセットするだけ。基本的にシンプルな製品だ。充電しながらでもコントローラーは使えるのだが、写真のようにL/Rボタンとトリガーが使えないので実用的ではなかった。この点に一工夫あったらより嬉しかったところだ |
コントローラーはいつの時代も置き場所に困るものだ。特にワイヤレスになって自由に持ち運べるぶん、スマートに置いておきたくなるもの。このグッズはシンプルな製品だが、見栄え良くコントローラーを設置しておくのに最適だ。
● お風呂でDSi! ゲームにサウンド機能にと、水気のある場所でも楽しんじゃおう!
・「アクアトークゲームプラス」
- メーカー:石崎資材
購入価格:700円
DSiを密封して水場で楽しめるようにするウォータープルーフケース |
ニンテンドーDSiをお風呂や台所などの水場で使いたい! そんなときに活用したいウォータープルーフ系のグッズだ。簡単に言えば、チャックのついた透明な袋で、中にニンテンドーDSiを入れて使用する。「アクアトーク」シリーズでは、過去にニンテンドーDS LiteやPSP向けのものをリリースしていたが、そのDSi版となる。
素材はナイロン/ポリエチレン/PET。透明な部分は少しガサガサとした手触りがする。厚みについてだが、こうしたウォータープルーフ系のグッズは水の侵入を防止する性能や耐久性のためか、厚くて堅さがある製品が多いのだが、こちらは堅さはあるが、厚みは薄めに感じられる。表面には、十字ボタンとA/B/X/Yボタンの位置にシールが貼られており、操作する場所は強化してある。
水色の部分はチャックになっている。チャックは指で押すとチャックが噛み合い、閉じられるという方式。チャックは2重になっていて、噛み合わせの深さもそこそこにある。指で軽く押したときにはしっかり閉じられていない場合があったので、しっかりと強めに押し込むのがポイントになりそうだ。
中に収納できるのは、DSi本体とスロットに入れたDSカードのみだ。イヤフォン等はチャックから外に出せない。
透明なポケットは2つ折りの状態になっていて、DSiを開いた状態で収納する。ヒンジの部分には余白のある折り目がついていて、折り目で厚みがついた部分がL/Rボタンに被さらないよう、ずらすことができるというわけだ。
防水は日常生活防水となっている。厳密な記載はないが、水中に沈めたり、浮かべたりするのは避けた方が無難だろう。台所のかたわらだったり、お風呂の隅など、水滴がかかる恐れがある程度ならば、十分に保護してくれる。
チャックは2重になっていて噛み合わせも深め。指でしっかりと押して噛み合わせればピッタリと密封される。写真右のように、ヒンジの部分はケースが長めに余白をつけた2つ折りになっている。L/Rボタンに被さらないよううまくずらせば、操作可能だ |
ケース越しの画質に関しては、さすがにケースのたわみなりが入ってくる……というか物理的にも邪魔になるが、透明度はなかなかのもの。しっかりと中の空気を抜いて密封状態にすれば密着して見えやすくなる |
2つ折りにしても完全に閉じることはできないが、スリープモードに入る角度までたたむことはできる |
おそらく初公開の「湯舟に浮かぶDSi」。数分そのままにしていたが、無事だった。ただ防水効果は生活防水なので、賢明な読者の皆様は真似しないで頂きたい |
実際にDSiを収納して使用してみる。まずは収納。DSiを開いた状態で中に入れて、ポケット内の空気をできる限り外に出す。そのまま、チャックを閉じていく。チャックは2重になっているので、ずれて噛み合わせたりしないよう、しっかりと口を合わせる。端からしっかりと合わせていくと、プチプチと音を立ててぴったりと閉じられていく。
そのまま操作してみると、思いのほか十字ボタンやA/B/X/Yボタンはしっかりと操作できるのに驚いた。ケース素材の厚みが薄めなことが大きい。L/Rボタンに関してはさすがに十字ボタンやA/B/X/Yボタンと違い、ケースとボタンまでに隙間ができてしまうので少し操作しづらい。だが、折り目の部分をずらしてできる限りケースとボタンが密着するように持てば、操作自体は十分にできる。
しっかり中の空気を出してからチャックを閉じると、ケースがDSiに張り付くような状態になる。タッチパネルがケースで誤動作しないかが気になったのだが、そうしたことは起こらなかった。それでいて、タッチペンなり指なりでタッチペンを触ればしっかりと動作する。さすがにタッチペンの滑りはケースにひっかかりがちなものの、簡単な操作やタップする操作なら問題なく行なえた。
ビニールで密封するものの、音もそこそこに聞こえてくる。ゲームの音やサウンド機能での音楽再生なども十分に聴けると思えた。これなら、例えばお風呂に入っているときに音楽を聴いたりといったことも楽しめる。音質は多少くぐもったようになるが、そこはさすがにしょうがない。それよりは、十分に聴けるなぁと好意的に感じるほうが強い。
一応、ケースに入れたままDSiを閉じてスリープモードにすることもできる。完全には閉じられないのだが、DSiがスリープモードに入る角度までは折りたためる。
DSiを密封してお風呂や台所などの水場で利用できるウォータープルーフケース。シンプルな製品だが、ヒンジ部分の配慮やボタン位置のシールなど、配慮されているのが嬉しいところだ。最も気になるのは耐久性だが、よほどラフな使い方をしなければ早々破損はしないだろう。ただそうは言っても、厚みは薄めなので、精神的な不安は少々残るというのが正直なところ。厚みは操作性とのトレードオフになるので悩みどころだが、扱いは慎重に行ないたいところだ。
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[Reported by ゲーム環境向上委員会]