使って試してみました! ゲームグッズ研究所

連載第378回

東プレ「アナログ入力キーボード」と「TYPE HEAVEN RGB」にタッチ!
体験会にて両製品の発売時期などを伺ってみた

 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。

 「東京ゲームショウ 2015」に初出展した東プレ。高品質キーボード「REALFORCE」で知られる同社が展示していた、キーボードなのにキー入力をアナログ検知させている「アナログ入力キーボード」、そして東プレ初の発光ギミック付きゲーミングキーボード「TYPE HEAVEN RGB」に実際に触れる新製品体験会が、秋葉原のドスパラ ガレリアラウンジにて5月20日、21日に開催されている。

 両製品とも、「東京ゲームショウ2015」にてその斬新さが注目を集めたユニークな製品。当時の記事についてはこちらの記事こちらの記事をご覧頂きたい。

 この両製品に直接触れられる体験会を取材させて頂いたので、その模様をお伝えしよう。

プロ御用達キーボード、東プレの放つ「アナログ入力キーボード」&「TYPE HEAVEN RGB」にタッチ!

 体験会の会場は、秋葉原のドスパラ、ガレリアラウンジ1F。全キーが256段階の入力幅を検知できるようになっているという「アナログ入力キーボード」が2台、虹色に輝くRGB LEDバックライトを搭載した「TYPE HEAVEN RGB」が1台置かれている。

あの東プレの未発売キーボードに触れる、ということで体験会開始よりすぐに盛況となっていた

その活用方法は未知数!? 「アナログ入力キーボード」は限定販売を検討中

 「アナログ入力キーボード」は、一見すると普通の「REALFORCE」シリーズに見えるのだが、キー入力がアナログになっているという、これまでにない斬新なキーボードだ。

 アナログ入力になっていることで例えば、DTMソフトでピアノ音に使うとキーを押した強さや早さが反映されて、ピアノ音に強弱がつく。鍵盤代わりになるというわけだ。

 このキーボードは5つのデバイスに機能を切り替え可能で、「キーボード」、「マウス」、「MIDIピアノ」、「標準ゲームコントローラー」、「Xbox 360ゲームコントローラー」となる。MIDIピアノだと前述のように鍵盤代わりに、マウスでもカーソル操作のスピードに1つのキーで強弱をつけられるし、ゲームコントローラーでもアナログ入力をこのキーボードで再現できる。

 キーボード単体としても特殊な仕様になっており、キーストロークのどの位置で入力を検知させるかの設定も256段階に切り替え可能。ストロークの反応位置に対して非常に細かなカスタマイズができるので、自分好みに徹底していじれるスペシャルな逸品とも言えるかもしれない。

【東プレ「アナログ入力キーボード」5.20新製品体験会】

 東プレの広報の方にお話を伺ってみたところ、基本的には昨年の東京ゲームショウ2015にて展示していたものと大きな違いはないという。ただし、アナログ入力を活用できるように“専用のアプリケーション”も制作中で、そうした内部ファームウェアやアプリケーション周りは変わっているという。

 気になる発売時期や価格だが、まだ決定しているわけではないが“まずは数百台のみ限定販売してみる”ということをを考えているという。というのも、これだけ特殊なキーボードなだけに、どう活用するのかご自身で考えられる人に、まずは購入してみてもらいたいとのことだ。

 未知数なキーボードだけに“ならではの使い方”をユーザーさんに生み出してもらえたら……というところもあるそうで、そこに期待しつつ、製品の特徴を理解した人へまずは限定的に提供したいということだ。なお、価格についてはまだ検討中とのこと。

LEDが色鮮やかな「TYPE HEAVEN RGB」は、年末に英語配列、年明けに日本語配列を販売予定

 LEDバックライトを搭載し、虹色のグラデーションスクロール、虹色固定、赤色、緑色、青色、紫色、黄色、水色、白色といったカラーバリエーションで発光するゲーミングキーボード。

 これまでプロフェッショナルに向けた質実剛健なキーボードを提供してきた東プレだけに、この色鮮やかな「いかにもゲーミングキーボード!」という製品には驚かされる。静電容量無接点方式スイッチを採用しており、キー荷重はREALFORCEと同等の45g。

【東プレ「TYPE HEAVEN RGB」5.20新製品体験会】

 こちらも東プレの広報の方にお話を伺ってみたところ、実はこの「TYPE HEAVEN RGB」はREALFORCEシリーズとは内部構造がいろいろと異なるのだという。というのも、LEDの発光を基板から上へと出すことが従来シリーズの構造のままでは難しかったそうで、それを実現するために工夫を施しており、キー内部のプランジャーの形状も違っているのだとか。

 それ以上の詳しい違いについてはまだ秘密ということだったのだが、そうした違いがあるにも関わらず、キータッチの感触、その軽快さ、手触りの良さには“やっぱり東プレ、さすが「REALFORCE」”と感じさせるものがある。

 こちらも、東京ゲームショウ 2015にて展示していたものと大きな違いはないのだが、昨年だとキーの押下ストローク入力位置が4段階に切替え可能にしていたが、あまり違いの感じられない段階を1つ減らし、3段階切替えにするかを検討中ということだ。

 なお、こちらは発売時期が英語配列版を今年の年末頃に、日本語配列版を来年頭ぐらいに予定しているということだ。この体験会で得たユーザーさんからのレスポンスを踏まえつつ、製品版へと仕上げていくという。

 価格はまだ決まってはいないものの、“従来の「REALFORCE」シリーズと「HiPro」シリーズとの中間ぐらいになりそう”とのことだ。

(ゲーム環境向上委員会)