使って試してみました! ゲームグッズ研究所

連載第365回

スーファミ風Bluetoothコントローラーを試す
実物と比べても素材感やボタンの感触そのまま!

 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。

 形状やカラーリング、ボタンの感触や質感まで再現したというスーファミ風Bluetoothコントローラー「スーパーレトロゲームコントローラ」。もはや“スーファミ風”というより“そのまま!”といった外観だが、実際の操作感や使い勝手はどうなのか? 本物のスーパーファミコン用コントローラー(SHVC-005)を用意して比較もしつつ、使って試してみた。


あの名コントローラーがそのままに!「スーパーレトロゲームコントローラ」をチェック

メーカー:コロンバスサークル
価格:オープン(参考価格:6,800円)
プラットフォーム:iOS/Android

 まずはパッケージや内容物から見ていくと、パッケージはグレーに4色のライン、側面もボタンカラーの4色が使われていて、本家スーパーファミコンのパッケージを思わせるデザインだ。

 パッケージの中にはコントローラー本体のほか、充電やPC/MACと有線接続するためのUSBケーブル(1.2m)、8Bitdoによるファミコン30周年のキーホルダー、スマートフォンの背面に貼り付けて落下防止&簡易スタンドになるリングスタンドが付属している。

 ちなみにこの「スーパーレトロゲームコントローラ」はコロンバスサークルが販売しているが、香港のゲームガジェット会社「8Bitdo」が販売している「SFC30」をベースに日本版にした製品のようだ。取扱説明書などはきちんとコロンバスサークル製の日本語のものが付属する。

スーファミ風のパッケージ内にはコントローラー本体、USBケーブル、キーホルダー、リングスタンドが入っている。取扱説明書はきちんと日本語のもの

 コントローラー本体は、十字ボタン、A/B/X/Yボタン、L/Rボタン、スタート/セレクトボタンを備えていて、まさにスーパーファミコン用コントローラーと同じボタン数と作り。そのほかにコントローラーの上部中央にマイクロUSB端子、その両横には青と緑のLEDが搭載されている。

 特筆すべきはやはり、その“再現度の高さ”だ。外形寸法は144×61m×24(横×縦×厚さ)mmと、実際のスーパーファミコン用コントローラーと同サイズ。重量だけは「スーパーレトロゲームコントローラ」が90g、スーパーファミコン用コントローラーは76g(ケーブル除く)と、バッテリーを内蔵しているなどの違いから多少重くなっている。

 グレー色の筐体は表面にシボ加工がなされスーパーファミコン用コントローラーとほぼ同じ感触の肌触りになっており、A/B/X/Yボタンのツルツルとしたボタントップ、スタート/セレクトボタンのラバー、十字ボタンの表面加工や素材感もそっくりそのまま。ボタン同士の間隔も寸分違わぬしっかりと再現している。

 特徴的なA/B/X/Yボタン周りのパーツ分割による色分けや、筐体背面の緩やかな凹みのカーブ、さらにはネジ穴の位置や数までも同じ。L/RボタンのLとRの表記はシボ加工になっている。

 逆に違うところとしては、ロゴが8Bitdo SUPER GAMEPADというものになっていて、そのロゴ色も実際のスーパーファミコン用コントローラーのものと比べると薄い色になっている。スタート/セレクトボタンのボタン名色も同様だ。

 他にも背面中央に8Bitdoロゴのエンボス(スーパーファミコン用コントローラーだと丸いくぼみ)があったり、下部に成形の都合か四角いくぼみが2個あったりもするのだが、違いはそうした細部の数箇所だけとなっている。

ロゴやマイクロUSB端子など細部に違いはあるものの、まさにスーファミそのままの作り

本物のスーパーファミコン用コントローラーと並べてみた。ケーブルがついている方がスーパーファミコン用だが、外寸、厚み、ボタン同士の間隔までもそのまま。かなりの再現度だ

 実際にゲームプレイに使ってみた。まずは「スーパーレトロゲームコントローラ」と「スーパーファミコン用コントローラー」の手触りやボタンの押下感などを比べてみたのだが、両手で持った時のしっくり感はまさにそのもの。多少、重量感の違いか「スーパーレトロゲームコントローラ」の方が凝縮感のある印象はあるものの、手触りはそっくりだ。

 各ボタンの押下感も基本的にはそっくり。十字ボタンはストローク(押し込みの深さ)や押し込みの硬さ加減が非常に近い。ただ「スーパーレトロゲームコントローラ」側はボタンが微妙にカタカタと揺れるガタつきがあるのだが、ほとんど気になるものでもないぐらいの違いだ。

 A/B/X/Yボタンを押下するとパチパチと音がするクリック感、ボタントップの指触りもまさにそのまま。ほかにもスタート/セレクトボタンのグニッとしたラバーの感触、L/Rボタンのカコカコと沈むクリック感も非常に近い。

 なお、今回用意した「スーパーファミコン用コントローラー」は新品ではなく、多少ボタンの押下感に使い込まれた影響が感じられるものだったので、そういう意味では「スーパーレトロゲームコントローラ」は全般的に“新品の感触”というところはあった。とはいえ、本質的な感触や素材感の違いを感じさせるものではなく、まさにこだわりの再現度を実感できた。

全体に施されているシボ加工でのザラザラ感や、ボタントップの感触など、手に持った時の感覚もまさにスーファミコントローラーだ

 実際のゲームプレイだが、「スーパーレトロゲームコントローラ」はiOS/Android/Windows/MACに使用できるBluetoothコントローラーとなっており、使用する機器に合わせたモードが3つある。

 モード1はAndroid/Windows用。スタートボタンを3秒間押し続けるとモード1で電源が入る。

 モード2はiOS用の「iCade」モードで、Aボタンを押しながらスタートボタンを3秒間押し続けて電源を入れる。なお、iOS端末側の文字入力モードを英語入力モードにしておく必要がある。

 モード3はUSB接続によるWindows/MAC/Android用のモード。こちらはUSBケーブルを繋いだ時点で自動的に接続される。

 なお、電源を切る場合はスタートボタンを3秒間押し続けるという操作になっていて、自動電源オフ機能は備えていない。ゲームプレイ後に電源を切り忘れそうなのは、ちょっと気になるところ。

 なお、バッテリーは480mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、使用時間は10〜15時間、充電時間は約1時間となっている。

 また、ファームウェアのアップデートにも対応していて、ファームウェアは8Bitdoの「SFC30」製品ページにてダウンロード可能。機能拡張や不具合の対応などが期待できる。

 iOS/Android端末それぞれでゲームアプリをプレイをしたところ、レスポンスは良好。十字ボタンの斜め入力も違和感はなくスムーズに行なえた。なんといっても魅力なのはやはりこのフィーリングの良さ。しっくりとくる手触りとボタンの感触はまさにスーパーファミコン感覚で、ゲームパッドとしても大きすぎず手軽で、側面の丸いラインが人差し指から親指の付け根までぴったりとくっついてホールドできる。ノスタルジーだけでなく、レトロタイトルのプレイに向いた優れたゲームパッドだ。

 一方でちょっと残念だったのは、iOSでの使用においてはiCADEモード(キーボードプロファイル利用)のみであり、MFi対応ではないところ。一部のレトロ移植タイトルに使えれば充分と言えなくはないが、例えばスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジー」シリーズなどはMFiコントローラー対応のみなので使用できないのは残念だ。

スーファミとはちょっと関係無いタイトルばかりになってしまったが、各種のゲームアプリをプレイしてみた。斜め方向の入力も違和感なく行なえるし、レスポンスも良好。それになんといっても、自然なホールド感が嬉しいコントローラーだ

 見た目のインパクトと懐かしさが話題を呼んだBluetoothコントローラーだが、素材の質感や、手で持った時のフィーリング、押下ストロークや反発に至るまで、しっかりとスーパーファミコン用コントローラーを再現した“まさにそのもの”な逸品。コントローラーもこだわってこそのレトロゲーム体験であり、当時の手触りで遊びたい人にぜひチェックしてもらいたいコントローラーだ。

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(ゲーム環境向上委員会)