使って試してみました! ゲームグッズ研究所

連載第360回

New3DS&LL用の保護カバーが2.0世代に!フィット感の良い新製品が続々登場
JAEPO 2015の三和電子とセイミツブースのレポートもお届け

 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。

 New3DS&LL用の保護カバー選びは悩ましかった。なにしろ、当研究所でも昨年に「New3DS&LL本体保護カバー各種を試したが……カバーはいずれも厳しい状況」というタイトルで、本体と同時発売された保護カバー類はフィット感の良くない製品が多いと、辛辣に伝えざるを得なかったぐらいだ。年末にNew3DS&LL本体を購入したものの、カバー選びの参考にそちらの記事を読んで困ってしまったという人もおられるかもしれない。

 それから約2カ月あまりが経ち、いよいよ“New3DS&LL用カバー2.0世代”と言っても良さそうなグッズが出揃ってきた。薄型・軽量、フィット感良好、さらに新素材を使った新しいカバーも登場している。今回はそうした2.0世代なオススメNew3DS&LL用カバーを試してみた。

 そして「ジャパンアミューズメントエキスポ2015」に出展していた三和ブース、セイミツブースを紹介する。


新素材クラリティを使用した薄型・軽量なNew3DS LL用カバー

メーカー:
サイバーガジェット
価格:
オープンプライス(実勢価格1,598円)
カラー:クリアブラック、クリアネイビー
厚さ約0.8mmという薄型のNew3DS LL用保護カバー
新素材クラリティを使用しており、写真のように柔軟性がありつつ割れにくい。ポリカーボネートとTPUの中間ぐらいの硬さだ

 サイバーガジェットからは新素材クラリティを使った、薄型・軽量のNew3DS LL用カバーが登場した。カラーバリエーションはクリアのほか、クリアブラック、クリアネイビーがある。カバーの上下用のカバーがわかれた作りで、厚みは0.8mm。重量は上下合わせて約30gと軽量だ。

 実際に装着してみると、本体とのフィット感は良好だった。柔軟性の高い素材ということで、多少フチのあたりがずれるようなギシつき感はあったものの、ほぼ気になるようなものではなかった。なお、カバーの天面、底面には梨地らしきシボ加工が施されていて、滑り止め効果も高められている。こちらもサラサラとした手触りで良好だ。

 カバーを着けたままでも、各部のスロットやタッチペンホルダー、ボリュームスライダーなど全ての箇所を触れるようになっている。また、ACアダプター接続端子やL/R/ZL/ZRボタンがある背面もカバーが覆うようになっていて、L/R/ZL/ZRボタンもカバーの開口から押すようになっているが、こちらも操作には影響が感じられない。0.8mmという薄型な作りだからこそ、ボタントップが沈み込まず、しっかり押せるようになっていた。

 少し気になるのは、カバーと本体の天面・底面が密着すると、その貼り付いた部分だけ油にじみっぽく見えること。見た目だけの話で実害は何もないが、気になる人はいそうなところだ。

 ちなみにこのカバーに使われている素材の「クラリティ」はクラレが世界で初めて工業化に成功したという新素材で、アクリル系エラストマー、つまりアクリル樹脂を加えた「ゴム」系の素材だ。柔軟性があって割れにくく、硬さはTPUとポリカーボネートの中間といったところ。透明度が高く、黄ばみにも強いということで、カバーに適した素材と言える。

 ただ、ベースが熱可塑性エラストマーことゴムということで、過度な高温にさらされると、伸縮や変形が起きる可能性はあるかもしれない。試した限り、充電等の通常使用で発する熱ではそうした現象は見られなかった。携帯ゲーム機そのものからしてそうだが、夏場など、例えば高温の車内に置くようなことは避けたほうがいいだろう。

本体とのフィット感は良好で、透明度も高い。L/R、ZL/ZRボタンを開口から押す作りになっているが、カバーが薄いのでボタントップはしっかりと出ていて押しやすい
カラーバリエーションにクリアブラック、クリアネイビーもある

 新素材クラリティを使った、薄型・軽量、フィット感良好、滑り止めのシボ加工も効いていて、不満のないNew3DS LL用のカバーだ。透明度も高くて黄ばみにも強いと、弱点が見当たらない。オススメできるカバーだ。


クリアファイルなどに使われるPP素材を使った、極薄なNew3DS&LL用カバー

メーカー:
ゲームテック
価格:
オープン価格(市場価格:1,512円)
メーカー:
ゲームテック
価格:
オープン価格(市場価格:1,404円)
メーカー:
アンサー
価格:
オープン価格(市場価格:1,382円)
メーカー:
アンサー
価格:
オープン価格(市場価格:1,296円)
アンサー(左)とゲームテック(右)のNew3DS LL用カバー。どちらも同じものだった
こちら両社のNew3DS用カバー

 ゲームテックとアンサーから発売されている0.4mmという極薄・軽量の保護カバー。こちらはおそらく生産元が共通のいわゆるOEM品と思われる製品で、形状や特徴は全て同じ。まとめて紹介しよう。

 どちらからもNew3DS LL用と、New3DS用がそれぞれ発売されている。カバーの厚みはいずれも約0.4mm。重量はNew3DS LL用が約17g、New3DS用は約14gと、非常に軽量だ。

 実際に装着させてみたが、本体へのフィット感は良好。若干、カバーが非常に薄く柔らかいこともあって、下画面側のカバーを固定するフックが少し浮きがちだったのだが、しっかり本体の角をカバー内に押し込むようにすると、フィットしてくれる。

 背面にその固定用のフックがあるがZL/ZRボタンの操作にも影響がない位置になっており、操作の邪魔にならない。他にも、操作をしていて気になるところもなく、不満のない作りだ。なお、各部のスイッチやホルダー類も、カバーを着けたままで全て触れるようになっており、こちらも扱いやすい。

 気になるところとしては、カバーの色が透明ではなく乳白色なところがあった。カバーそのものの素材がポリプロピレンというクリアファイルなどにも使われる素材であり、無色透明というのは難しいのかもしれない。この色味については少々好みが別れるかもしれない。

極薄型でスマートな外観になる。フィット感も良好。ただ。透明ではなく乳白色なところが好みが別れるだろうか
こちらはNew3DS用カバーを装着したところ。LL同様にこちらもフィット感は良好だった

 クリアファイルと同じPP素材を使うことで実現した、0.4mmという極薄型のカバーだ。New3DS LL用、New3DS用ともにフィット感は良好で、操作にも悪影響がない。全体のスマートさを重視する人にオススメなカバーだ

「JAEPO 2015」の三和ブース、セイミツブースをチェック!

 2月13日、14日に開催された「JAEPO2015」にて、アーケードゲーマーの誰もがお世話になっているレバーとボタンでお馴染み、三和電子とセイミツが出展していた。そちらの模様をお伝えしよう。

「セイミツ」微妙な違いがある?ない?謎の新型レバーを展示。その正体は?

左右のどちらかが新型、もう一方は現行のLS-32だという2本のレバー。実際に触ってみると、右側が微妙に柔らかかったのだが、違いはかなり微妙なもの。「これは一体なんなのだろう?」と思い伺ってみると、左が現行のLS-32、右が新型レバー。LS-32はスイッチにパナソニック製の部品を使っていたものの、そのパーツが生産終了に。そこで現在、オムロンと共同で新型のスイッチを開発しており、“LS-32の感触に近づけている”という。つまりこの展示は「違いがわからないほど良い」という、ちょっと変わった趣向だったというわけだ
3月下旬発売予定というレバー「LS-38-01」。LS-32-01をベースに“操作感を重くした”という新型だ。触ってみると確かにどの方向に入れるのにもグッと感触のある重さがあった。「つまみ持ち」の人だとちょっと重いかもしれないが、「かぶせ持ち」や「ワイン持ち」の人には丁度良いかも。微妙なコントロールがしやすそうだ

「三和電子」オムグリーンがお出迎えするブースではレバー・ボタン・アクセサリを大量販売

三和電子ブースではレバーやボタン、アーケード関係の各種アクセサリーなどを大量に並べ販売していた。マスコットキャラクターもいて、その名も「オムグリーン」くん。レバーのスイッチに使っているオムロンのオムに、グリーンとのこと
「GUILTY GEAR Xrd -SIGN- Arcade Stick」の実物や、以前にTGS2013でも発売していた「ブレイブルー」キャラが描かれたレバー、ボタン、天板等を自由に選んで作れるアーケードスティックも展示されていた

(ゲーム環境向上委員会)