【連載第286回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


3DS「新・光神話 パルテナの鏡」を快適にプレイするグリップ&スタンドをチェック!
クラブニンテンドーでもらえる3DSカードケースも試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 3DS期待の新作「新・光神話 パルテナの鏡」が発売されたが、こちらにはある特徴がある。それは、「ニンテンドー3DS専用スタンド」が同梱されていることだ。片手で3DS本体を持ちつつ移動操作をし、もう一方の手でタッチペン操作を行なうアクションシューティングということで、快適にプレイできるようプレイスタンドが付いているというわけだ。

 そこで、その同梱されている「ニンテンドー3DS専用スタンド」をはじめ、まだ試していなかったHORIのグリップアタッチメントやスタンドを試してみた。基本的な使いやすさの他に、実際のゲームプレイでは「新・光神話 パルテナの鏡」をプレイして、相性を調べてみた。

 その他、クラブニンテンドーでポイントと交換してもらえる「ニンテンドー3DSカードケース18」も試してみた。3DSの所有タイトルが増えてきたら、1度チェックしておきたいオススメカードケースとなっている。

【今週のおしながき】
3DS 任天堂「ニンテンドー3DS専用スタンド」
3DS HORI「スゴ握 for ニンテンドー3DS」
3DS HORI「ラク置 for ニンテンドー3DS」
3DS 任天堂「ニンテンドー3DSカードケース18」



● シンプルな作りながら「新・光神話 パルテナの鏡」を快適にプレイできるようになる「ニンテンドー3DS専用スタンド」

「ニンテンドー3DS専用スタンド」

    メーカー:任天堂
    価格:800円(単体版)
    ※ニンテンドー3DS専用ソフト「新・光神話 パルテナの鏡」にも付属

 



「新・光神話 パルテナの鏡」に付属している「ニンテンドー3DS専用スタンド」。折りたたみ式のシンプルな作りのスタンドだ

 ニンテンドー3DS専用ソフト「新・光神話 パルテナの鏡」に付属している折りたたみ式のスタンド。こちらは片手で移動操作を、もう片方の手でタッチペンによる照準操作を行なう「新・光神話 パルテナの鏡」を、楽にプレイできるよう同梱された新方式の3DS用スタンドだ。単体でも販売されていて、そちらは800円となっている。

 作りは非常にシンプルで、背面の可動パーツを立て、正面の3DS本体を支えるためのストッパーを起こせばセッティングは完了。そこに3DS本体を置いてプレイする。スタンドのサイズは70×130×13mm(横×縦×厚み)で、折りたたみ時の縦と横のサイズは3DSと同じサイズ。ポーチなどに入れて持ち運ぶ時には、3DSと重ねて収納しやすい作りになっている。スタンドを広げた際の設置面積は約140cmほどになる。

 3DS本体を支えるためのストッパーは高さが約1.3cmほど。中央部分が丸くしてあって3DSのイヤフォン端子を使えるようになっている。また、プレイ中に3DS本体が動いてしまわないようにラバーの滑り止めが2個ついている。


スタンドを立て、3DS本体を支えるためのストッパーを引き出せばセッティングは完了。シンプルな作りだがラバーの滑り止めがついているなど、必要な工夫はしっかりとされている
スタンドのサイズは折りたたみ時だと3DS本体とほぼ同じ。重ねてポーチに収納することもできる

「新・光神話 パルテナの鏡」をプレイ中。スタンドを使う事で手で本体を支える必要がなくなり、スライドパッドとLボタンだけを触るような状態になる。長時間のプレイでも疲れず、快適にプレイできる

 実際に使ってみた。まずはセッティングだが、スタンドを開いて置くだけと手軽。そこに3DS本体を置けば準備は完了。本体をまったく固定しない作りではあるがその分取り外しの手間がなく楽で、ラバーの滑り止めにより本体がずれることもない。ただ、使い込んでラバーが汚れると少し本体が動きやすくなってしまう可能性があるので、ラバーは定期的に掃除したいところだ。

 ここに両手を添えてプレイするのだが、スタンドに設置すると操作部分(3DSの下半分)が約6cmほど高さが出るので、手を添えやすくしてある。設置部分に手を付けて持てばちょうど3DSもスライドパッドやボタンに指が届く。

 「新・光神話 パルテナの鏡」をプレイすると、同梱しているのも納得のプレイしやすさ。スタンド無しだと片手で3DS本体を持ちつつタッチペン操作をすることになるので、本体を持っている手の負担が大きのだが、このスタンドを使えば快適にプレイできる。スタンドの角度も約40度と画面がちょうどいい角度に見えるようになっていて、全体的に扱いやすさを感じられる作りになっている。

 ただ、拡張スライドパッドとの併用は少し辛いところがある。一応併用できなくもないものの、滑り止めがスライドパッドには当たらず、プレイ中に動いてしまいがちだった。「新・光神話 パルテナの鏡」では左利きの人に向けて、拡張スライドパッドを使って右手で移動操作、左手でタッチペンによる照準操作が可能になっているのだが、拡張スライドパッドで重量が増す分、よりスタンドを併用したくなると思えるのだがここは残念なところ。滑り止めを拡張スライドパッドにも対応できる大きさにするなど、何か工夫が欲しかったところだ。

 簡単な作りのスタンドではあるが、高さや角度、そして持ち運びを考慮したサイズなど、バランスがよくて扱いやすい。拡張スライドパッド併用の工夫が欲しかったという点はあったが、「新・光神話 パルテナの鏡」を快適にプレイするのに最適なパートナーといえる。




● スライド式グリップでスマートさと本格的なホールド感を両方サポートするグリップアタッチメント

「スゴ握 for ニンテンドー3DS」

    メーカー:HORI
    価格:1,050円

 



3DSの底面に装着するタイプのグリップアタッチメントで、左右のグリップは下方向にスライドする仕組みになっている

 HORIの3DS用グリップアタッチメントは“グリップ部分を左右別々にスライドして引き出せる”という新機軸を搭載しているのが特徴。グリップ収納時は3DSサイズのコンパクトなグリップアタッチメントとして、引き出せば手全体でホールドできる本格的なグリップに、さらに左右どちらかだけ伸ばすというスタイルもできる。

 アタッチメントのサイズはグリップ収納時は約135×75×9(横×縦×厚み)と3DSと横幅がほぼ同サイズ。底面に装着して重ねるような作りになっている。重量は約80gと軽量。

 グリップ部分の約30×75×24mm(横×縦×厚み)で、小型ながら厚みがありしっかりと握れるようになっている。またグリップを引き出すと下方向に約30mm伸びて、手の平あたりまでしっかりと握れるようになり、ホールド感がさらにアップする。

 側面は基本的に覆わない作りになっているので、装着したままでボリュームスライダーやSDカードスロットに触れるようになっている。唯一、SDカードスロットのフタがそのままだとアタッチメントに当たってしまって開けないのだが、グリップを伸ばせばフタを完全に開いてSDカードを交換できるようになる。

 背面には、スタンドとして立てるためのついたてが、大小の2個搭載されている。大きいついたての表面に小さいついたてがくっついているという作りになっていて、大きさの違いで置いた時の角度を変えられるようになっている。置いた時の画面の角度は、小さい方のついたてだと約35度、大きい方のついたてでは約65度となる。


全体の横幅と縦幅は3DS本体とほぼ同じサイズ。グリップの厚みが底面の左右に追加された状態になるほか、写真のようにグリップを左右それぞれ下に引き出してホールド感をさらにアップできる。左右別々に引き出せるのもポイント

「新・光神話 パルテナの鏡」をプレイ。本体を支える左手側のみグリップを伸ばして使用すれば持ちやすく、タッチペンを使う右手側の邪魔にもならない。相性の良い組み合わせだ

 実際にプレイに使ってみた。まずはグリップを収納したままで手に持ってみると、中指がグリップの膨らみにしっかりと巻き付いてグッとホールドできる。アタッチメントが加わったことで本体に適度な厚みも加わり、非常に持ちやすくなった。スライドパッドやボタンへ伸ばす親指もコンパクトな本体を持った時の窮屈さがなくなり楽になる。

 続いてグリップを伸ばしてみた。グリップを伸ばすと薬指と小指でグリップをグッと握れるようになる。また、グリップが下がったぶん上側に段差ができるのだが、そこに中指を添えられるようにもなるので、手全体でホールドできるようになった。手のフィット感が良く、非常に持ちやすい。グリップの大きさも適度で手の大きさを問わないバランスのよい出来で、メリハリのある形状も持ちやすさとコンパクトさを両立している。

 さらに、左側のグリップだけを伸ばして「新・光神話 パルテナの鏡」をプレイしてみた。左手で3DS本体を持ち、右手はタッチペン操作を行なうというスタイルだが、左側のグリップを伸ばしているおかげで本体を持ちやすく、右側のグリップは収納しているのでタッチペン操作の邪魔にならない。左側にグリップが加わったおかげでスライドパッドの操作やLボタンも押しやすくなり、非常に快適にプレイできるようになった。付属スタンドを使わずに自由な姿勢で「新・光神話 パルテナの鏡」をプレイしたいという時に、非常にありがたいグリップだ。


背面に大小2種類のついたてが搭載されていて、スタンドとして使う時に角度を変えられるようになっている。動画視聴等の時にも便利なアタッチメントだ

 左右のグリップを個別にスライドできる作りにしたことで、コンパクトさと扱いやすさ、さらにプレイスタイルに合わせた使い方のできるグリップアタッチメント。グリップアタッチメントというと大型でポーチやケースに入らなくなるケースが多いのだが、こちらはグリップを収納すれば多少収納に余裕のあるポーチなら問題なく入れられる。グリップの厚みや形状もとてもよく出来ていて、扱いやすいグリップだ。




● 横置き、縦置き、さらに角度調節も細かに行なえる3DS用スタンド

「ラク置 for ニンテンドー3DS」

    メーカー:HORI
    価格:1,050円

 



3DS本体をセットするスタンドグッズ。3DS用になってより完成度が高くなった

 3DSを横置き縦置き両方でセッティングできるスタンドグッズだ。角度をヒンジで調節できるようになっていて、横置き時は3DSの画面を約55度~130度に調節可能、縦置き時には約50度~160度に調節できる。

 このスタンドは安定感のある広めの土台と3DSをセットする台がヒンジで繋がっていて、ヒンジの先に3DSをセットした台を差し込む作りになっている。以前、DS用のスタンドの時には縦横が回転式になっていて、その分、DSの重量で角度が微妙に回ってしまうところがあったのだが、この3DS用では縦横の変更を差し込み式にしたことで、ガッチリと安定している。ヒンジも固めになっていて、プレイ中に不意に倒れてしまうようなことがなくなった。

 スタンドに装着したままで側面にある各種のスロットや端子に触れるようになっていて、L/Rボタンもすぐ横に固定用のフックがあるものの操作はしやすい。取り外す時は手前に引きはがすようにするだけと、手軽にできる。一方で固定力も適度にあり、不意に本体が外れて落下するようなこともないだろう。


3DSをセットする台をヒンジに横向き・縦向き(左右逆対応)に差し込む方式となっていて、がっちりと固定される。ヒンジの硬さもほどよく安定している
角度を細かに調節できるのが魅力で、横置き時なら3DSの画面を約55度~130度に調節できる

「新・光神話 パルテナの鏡」をプレイ中。「ニンテンドー3DS専用スタンド」のように快適なプレイが楽しめるが、こちらのスタンドでは角度を調整できるのが嬉しいところ
縦置きにも対応しているので、より多くのタイトルに活用できるのも魅力だ

 実際に使ってみた。「新・光神話 パルテナの鏡」をプレイしてみたのだが、本体を支える必要がなくなり、手で持つのはスライドパッドとLボタンのみ。タッチペンでの照準操作も快適だ。セットした3DSは設置場所から2cm程度高く浮いた状態になるので、そこに両手を入れてのキーやボタンでの操作も快適に行なえる。もちろんタッチペン操作も快適にできた。

 こうしたプレイの快適さは「ニンテンドー3DS専用スタンド」でも同様に得られるのだが、このHORIの「ラク置 for ニンテンドー3DS」では角度調節をしやすいのが魅力。

 横置きセッティング時は3DSの画面を約55度~130度に調節可能、縦置きセッティング時にも約50度~160度に調節可能と、置き場所を問わず最適な角度でプレイできる。縦置きにも対応しているので「NEWラブプラス」を縦置きでセットするなど、他のタイトルにも幅広く対応できる。

 縦横の切替を差し込み式に変えたことで安定性が増し、ぐらつきのないしっかりとした3DS用スタンドとなった。土台の広さもほどよく、角度調節のヒンジもしっかりとしていて、不安のない作り。「新・光神話 パルテナの鏡」を快適にプレイする目的はもとより、他のタイトルや動画視聴等にもとても向いている。不満点のないオススメのスタンドグッズだ。




● クラブニンテンドーでもらえる特典グッズながら、使いやすさ、収納量ともにオススメな3DSカードケース

「ニンテンドー3DS カードケース18」

    メーカー:任天堂
    価格:150ポイント
    ※クラブニンテンドー特典

 



3DSのパッケージサイズなケース内に、18枚の3DS/DSカードを収納できる

 3DS用ゲームカードやDS用ゲームカードを18枚収納できるカードケース。こちらは任天堂が運営する「クラブニンテンドー」で150ポイントで交換してもらえるグッズとなっている。

 3DS/DSパッケージサイズのケースで、サイズや作りもゲーム用パッケージと同様。中には左右の面にそれぞれ9枚ずつのカードを入れられる。以前にはこれのDSカード用も「クラブニンテンドー」の交換グッズにあったのだが、こちらでは3DSカードの突起の付いた形状に対応している(以前のDS用カードケースは3DSカードを収納できない)。

 カードの収納部は4つのツメで挟み込むようにしてカードを固定する作りで、取り出す時には指先をカードの横に差し入れて持ち上げれば簡単に外せる。カードの固定は硬すぎず軟らかすぎずといった感触で扱いやすい。18枚と収納量もあって、無駄のない作りが嬉しいケースだ。

 なお、このケースには実はジャケットが3枚重ねて入れてあって、それぞれ3DSのアイコンデザイン、マリオとルイージ、マリオとスーパーキノコという3種類になっている。裏面もそれぞれ、マリオのスーパーキノコなどのアイテムをデザインした柄や、ピーチとヨッシーがデザインされているタイプなどがあり凝っている。

 ポイントで交換できる特典グッズながら、扱いやすく、デザインの工夫も嬉しいカードケース。3DSのソフトが増えてきたらぜひもらっておきたい、オススメグッズだ。


カード固定用のツメの位置が変わって3DSカードに対応した。一覧性が高くて取り出しもしやすい。また、ジャケットが3枚重ねて入れてあるのも嬉しいところだ





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(2012年 4月10日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]