【連載第231回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


Wiiや数多くの周辺機器をスマートに設置できる専用ラック!
コンパクトなDSi/PSP対応のUSB充電ケーブルも試してみた


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 リビングの周りにゲーム機の周辺機器がゴチャゴチャと散らばってしまう!でも、すぐに遊べるようにコントローラー等はテレビの近くに置いておきたい!そんな要望を叶えるラック「Wii専用ゲーム機収納ラック W-station」を試してみた。数多くあるWiiの周辺機器を1カ所にスマートにまとめておけるラックだ。

 1本でDSiとPSPの両方に対応するUSB充電ケーブル「CYBER・USBマルチ充電ケーブル(DSi/PSP用)」も試してみた。スマートな形状が特徴で持ち運びしやすいコンパクトな充電ケーブルだ。

【今週のおしながき】
Wii カグ楽 「Wii専用ゲーム機収納ラック W-station」
DSi/DSiLL/PSP 3000/2000 サイバーガジェット 「CYBER・USBマルチ充電ケーブル(DSi/PSP用)」

 

● Wii本体と数多くの周辺機器をまとめてスマートに収納!スタイリッシュにまとまるラック

写真はLサイズ。Wii本体や各種周辺機器は製品には含まれない

「Wii専用ゲーム機収納ラック W-station」

    メーカー:カグ楽
    価格:Lサイズ 7,980円/Sサイズ 4,980円


 

Wii本体を設置する箇所にはスライドトレイを使う。丸い穴が開いているので引き出しやすく、Wiiを引き出すためのストッパー(でっぱり)も付いている
ラックの背面側には3つの隠し収納がある電源アダプターや接続ケーブルの余りをしまっておける

 ゲームをすぐに遊べるよう、周辺機器は本体の近くに置いておきたい。できればスマートに収納しておきたい。据え置きタイプのゲーム機を置いていてこのように考える人は多いだろう。

 リビングのテレビにWiiを設置しているなら、Wiiリモコン、ヌンチャク、クラシックコントローラ、さらにWiiバランスボードやWiiハンドルなんかも、すぐに遊べるようテレビの近くに置いておきたいとなってくる。だがそうすると、テレビの周りは周辺機器でごちゃごちゃになってしまう。

 そこで、Wii本体と数多くの周辺機器を一箇所にスマートに収納しておけるラック「Wii専用ゲーム機収納ラック W-station」の出番だ。縦長のラックにはWii本体、Wiiリモコン、ヌンチャク等はもちろん、電源アダプターをラックの背面に収納するポケットや、Wiiハンドルをひっかけておくフックも付いている。

 「Wii専用ゲーム機収納ラック W-station」はSサイズとLサイズがあり、今回試しているのはLサイズで、LサイズはWiiリモコンの収納口が多く、Wiiバランスボードを立てかけておくスペースが付いている。色はSサイズLサイズともにブラウンとホワイトの2種類がある。

 Wii本体は、付属のスライドトレイの上に縦置きで設置する。スライドトレイには手前側に指を入れる丸い穴、奥側にはついたて状のストッパーが付いていて、縦置きに置いたWii本体を手前に引っ張りだせるようになっている。Wii本体上部のGCコントローラポートを使いたいときや、背面のUSB端子を触りたいときなどに重宝する。

 ラックの背面側には収納口が3つある。背面収納の奥行きはラックの半分ほどまでで、背面からのみ触れる隠し収納だ。ここには、電源アダプターや接続ケーブルの配線余り分をしまっておける。

 本体収納の横の縦長の収納口は、クラシックコントローラをしまっておくのに適している。グリップの付いたクラシックコントローラProもギリギリにはなるが収納できた。ラックの上半分にある小さめの6個の収納口は、Wiiリモコンやヌンチャクをしまっておくスペース。Wiiリモコンジャケットやモーションプラスを付けたWiiリモコンも問題なく収納できる。

 

ラックの上部は三洋電機の「エネループ」を使った「Wiiリモコン用無接点充電セット」がぴったりと納まる幅
上部はWiiソフトのパッケージもピッタリの横幅になっている

 ラックの一番上はDVDパッケージがちょうど納まる横幅のスペース。ここにはWiiソフトのパッケージを置いたり、写真のように三洋電機の「Wiiリモコン用無接点充電セット」も設置できる。

 ただ充電セットとソフトのパッケージ両方を置こうとすると、「Wiiリモコン用無接点充電セット」のスタンドは背面にUEB端子があってそこからWii本体へとケーブルが伸びるので、Wiiソフトのパッケージを充電スタンドの後ろに立てて置こうとするとケーブルが邪魔になってくる。

 この場合、充電スタンドでパッケージを挟んで抑えるような置き方はできず、パッケージを横にしたり充電スタンドの前に置こうとすると収まりが悪い。何か小さめのブックスタンドを別に用意してパッケージを立てられるようにするのがいいかもしれない。

 左横にはWiiバランスボードを縦に収納しておける。Wiiバランスボードは重量がけっこうあるので重心が心配になるところだが、ラック自体の重さとWii本体や各周辺機器の重さが加わるところもあって、倒れたりするようなことはなく、少しの不安定さもなかった。

 ラック上部の左右には取っ手にできる穴が開けられているので、移動時や設置時に便利。また取っ手には付属のフックを引っかけられるようになっていて、フックにはWiiハンドルを掛けておける。

 実際に研究所員の自宅で使ってみた。ラックのサイズは24.0×35.5×48.0cm(幅×奥行×高さ)、重量は約9kgと、写真で想像するように大きく、奥行きもあって、重量もある。テレビの横にけっこうなスペースが必要なので、購入前にある程度の設置場所を決めておくほうがいいだろう。

 ラックの素材は繊維状の木材を加熱圧縮した繊維板で、ラッカー塗装が施されている。一般的な家具に広く使われている処理で、実際の手触りもごく普通の家具の感触だ。ちなみにこのラックは組み立て式ではなく、完成した形で配送される。しきい板にガタツキがあったりすることもなく、がっしりとした作りだ。

 早速、Wii本体をはじめ、各コントローラー類を収納していった。背面の隠し収納が魅力的で、目立つアダプターやケーブル類を極力そこにしまっておくことで見た目がすっきりする。ヌンチャクやクラシックコントローラなどのケーブルに関しても、先にケーブルを収納して、最後にコントローラー本体を入れる、というような手順でしまえば、見た目にケーブルが目立つこともなくスッキリと収納できる。

 少し困ったのは、「Wiiリモコン用無接点充電セット」のUSBケーブルで、ラック上部の充電スタンドとラック下部のWii本体とでは少し距離があって、充電セット付属のケーブルでは長さがぎりぎりだった。Wii本体をスライドトレイで手前に引き出すと、ケーブルがピンと張ってしまう感じだ。ラックの問題ではなく充電セット付属のケーブルの問題なのだが、Wii本体背面のUSB端子を触りたい時に、繋いであるケーブルがひっかかってしまうことがあった。もう少し長めのケーブルを別に用意して使うほうが、より快適かもしれない。

 設置および収納を終えて眺めてみると、その“納まるべきところにしっかりと収納されている”という感覚が気持ちいい。多くの周辺機器を1カ所にまとめておけて、使いたいときにすぐに取り出せるというのも魅力的だ。


Wiiリモコンまたはヌンチャクをしまえる箇所が6個、クラシックコントローラをしまえる箇所が2カ所用意されている。さらに付属のフックを使えばWiiハンドルも掛けておける。あらゆる周辺機器をスッキリまとめておけるラックだ




● DSi、PSPの両方に対応するコンパクトなUSB充電ケーブルだが、実用には厳しい面も

「CYBER・USBマルチ充電ケーブル(DSi/PSP用)」

    メーカー:サイバーガジェット
    価格:オープンプライス(購入価格:980円)


 

ケーブル1本でDSiやPSPを充電できるUSBケーブル。半円状のコネクタを組み合わせてコンパクトに収納できるのが特徴だ

 1本でDSiとPSP-3000/2000に対応するUSB充電ケーブル(DSiとDSiLLも充電端子の形状が同じなのでDSiLLにも使える)だ。ケーブルの形状が特徴的でケーブルの両端が半円になっており、組み合わせてコンパクトにしまっておけるのがポイント。

 ケーブルは、長さが約13cm(コネクタ部含む)、重さは約15gと非常に軽量。片側にUSBコネクタ、反対側にはUSBのミニコネクタと、DSi用の充電コネクタが付いている。DSiとDSiLLはそのままPCやUSBバッテリー等のUSBと接続することで充電でき、PSP-3000/2000ではUSB充電モードでの充電や、データ転送用のケーブルとしても利用できる。

 コンパクトで、カバンの中に忍ばせておくといざというときに活躍する機会がありそうな一品。DSiやPSPのポーチ類にも入れておけるサイズだ。

 その反面、“充電しながらプレイする”という使い方はほぼできないのが弱点。ケーブルの長さがかなり短いことに加え、DSiとDSiLLに関してはコネクタの形状の問題で、本体を閉じた状態でないと充電コネクタを差し込めない。

 そのため、実際に使うときは例えば、移動中にUSBバッテリーグッズと組み合わせてカバンの中で繋げて充電させておくような、本体には触らず充電しておく、という使い方が中心になる。

 外出時に緊急で充電したいシーンというのは、友人知人と一緒にプレイしていてバッテリーが減ってきたという場面が多いことを考えると、ちょっとちぐはぐなところはあるかもしれない。そうした用途であれば、プレイに十分な長さを確保しやすい巻き取り式のUSB充電ケーブルのほうがオススメできる。なお、充電中の動作等に関しては、おかしなところもなく問題なく利用できた。

 緊急時に備えて、そっと忍ばせておけるコンパクトなUSB充電ケーブルだが、ケーブルの長さとコネクタの形状ゆえに活用の仕方が限られるという面がある。スマートなデザインは好印象なのだが、もう少し実用面に配慮が欲しかったところだ。


コネクタを組み合わせると写真左のようにできる。各半円部分には、USBコネクタ、USBのミニBコネクタとDSi用の充電コネクタがある
実際にノートパソコンのUSB端子とDSiやPSPを接続してみた。ケーブルが短いので、USB端子近くに本体を置ける場所がないと厳しい
ゲーム機側のコネクタは左右に端子が付いているため、接続すると写真のようにコネクタが上につきでるような状態になる。このため、DSiは開けない。PSPもコネクタが画面に少しとはいえ被さるし、ケーブルの長さの問題から、充電しながらゲームをプレイするのは厳しい





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(2010年 5月 10日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]