【連載第200回】ゲームライフに役立つグッズをレポート


ニンテンドーDSiのカメラをパワーアップ?
ユニークなレンズグッズ、各種ケースなどDSi用グッズを試す


 当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


【今週のおしながき】
DSi リンクスプロダクツ 「ダブルレンズカバーi」
DSi リンクスプロダクツ「レザーポケットi」
DSi ジュピター 「スリーブケースDSi」
DSi ミヤビックス 「Beyza クロコダイル調レザーケース for ニンテンドーDSi」
DSi ミヤビックス 「Beyza レザーケース for ニンテンドーDSi」

 

● DSiのカメラをワイドにしたりズームしたりするユニークなレンズグッズ

「ダブルレンズカバーi」

    メーカー:リンクスプロダクツ
    価格:1,365円


クリアカバーとカメラレンズ2種類のセット。黒いレンズがワイドレンズ、白いレンズがズームレンズとなっている

 ニンテンドーDSiに搭載されたカメラに、ズームレンズやワイドレンズを装着してしまおうという、一風変わったグッズだ。キットの内容は、天板に装着するカバー、カバーに組み合わせるズームレンズ、ワイドレンズとなっている。

 DSiの天板に装着するカバーは透明な傷防止用のクリアカバーとほぼ同じものだ。左右に4つあるツメでDSiに固定する。クリアカバーと異なるのは外側カメラ部分の形状で、カメラレンズの周りにくぼみがついている。ここに、ズームレンズやワイドレンズを使用用途に応じて装着するというわけだ。普段はレンズを装着せずに普通のクリアカバーとして利用できる。

 黒くて小さいのがワイドレンズ、白くて大きいのがズームレンズだ。ワイドレンズは直径が1.9cm、本体の天板から約1cmほど高くなる。ズームレンズは直径3cm、高さは約1.7cmほどとさらに大型だ。ワイドレンズはいわゆる広角レンズで、写る範囲を広くする効果を加えるもの。ズームレンズは名称そのままに、写る範囲を拡大するズーム効果を加えるレンズになっている。

 どちらもクリアカバーのくぼみに突起をはめこみ、レンズを回してロックするという装着方法だ。最初は少し装着の感触が堅かったが、何度か着脱するうちにスムーズに行なえるようになった。ぐらついたり、不意に外れたりすることもなく、しっかりと固定される。

 さすがにレンズを装着したままでケースやカバー系のグッズと併用するのは厳しい。ポーチタイプのグッズにレンズを外して一緒に収納しておく、というのが無難だろう。

実際にクリアカバーとレンズを装着したところ。どちらも天板から大きくでっぱるので、持ち運びやケースへの収納時には取り外すのが基本だ。取り外しはロックを回すだけで簡単に行なえる

 さっそく2つのレンズで撮影を行なってみた。まずはワイドレンズから。実際に撮影した写真をご覧頂くのが早いが、ワイドレンズでは思っていたよりもしっかりと広角になる。同じ距離から撮影したときに写る範囲がひとまわりほど広くなる。

 写りに関しては、中心から周辺に行くに従って起こる歪曲が目立つのが気になるところだ。また、中心に白い光の輪のようなものが常に入ってしまう。カメラ用語で言うところのゴーストのようなものと思われる。広角の効果はそこそこに嬉しいものだけに、こうした気になるところは少し残念だ。

 続いてはズームレンズ。写る範囲が狭まり拡大される。こちらの写りでは、左右で像がずれるような大きな歪みが出てしまう。4隅にもゴーストが出ていることから、ワイドレンズの歪みが拡大されて写っているような状態になっていた。

実際にDSiのカメラ機能で撮影してみた。左がレンズ未装着、中央がワイドレンズ、右がズームレンズを装着したものだ。上段は定規を、下段ではDSカードを同じ位置から撮影している。ワイドレンズの広角効果はなかなかにいいのだが、4隅の歪曲と減光が目立つほか、中央にはゴーストのような光の輪が出てしまう。ズームレンズはそれを拡大したような写りで、やはり端でゆがんでしまっている

 どちらのレンズも歪曲が大きく、ゴーストが出ているところが残念。ただ、DSiのカメラはトイ的な遊び方をするツールで、そこまで本格的な写りを求めることもないかとは思う。逆にこのゆがみを利用して、面白い絵を作るために使うなど、ちょっとしたアクセサリとして活用する分には面白いグッズだ。方向性としては非常に面白いので、DSiのカメラに一工夫加えるようなグッズの登場に期待したい。


● 合成皮革を使ったカジュアルでスマートなDSi用ケース

「レザーポケットi」

    メーカー:リンクスプロダクツ
    価格:1,554円
    カラーバリエーション:ブラック&グレー/ブラウン&ベージュ


カジュアルな明るい色合いのツートンカラー

 レザーを使ったシンプルでスマートなDSi用のケースだ。カラーバリエーションはブラック&グレーとブラウン&ベージュと、それぞれ2色を組み合わせたものが2つあるが、今回はブラウン&ベージュを使ってみた。

 DSiの天板側と底面側を保護する合皮を、ゴムバンドで繋ぎ合わせたケースになっている。ケース外側の素材は合成皮革で、中にはショックを和らげるためのスポンジ状の素材が仕込まれているようだ。内側は起毛素材になっており、DSiに傷をつけないよう配慮されている。留め具はマグネットホックになっていて、簡単に着脱できる。マジックテープのように剥がす時に音がなるようなこともないので、取り出しもスマートに行なえる。

 ケースの重量は約52g、サイズは80×142×32mm(幅×高さ×奥行き)と、DSiを一回り包むような大きさになっているが、非常にスマートなケースだ。

 実際の使用感としては、非常にシンプルなケースだけに、手軽で扱いやすい。側面はゴムバンドだけで、ほとんどの部分は露出しているので、保護性能としては若干劣るものの、ケースに入れたまま充電が可能なのが嬉しい。収納するときにはゴムバンドを少し伸ばして挿入口を広げてあげる必要があるが、たいした手間にもならずスムーズにしまえる。取り出し時には側面を持って引っ張り出すだけだ。

 ケースはなんといっても外観も大事な要素だが、とてもカジュアルで見栄えのいいケースだ。合皮の手触りもスベスベとしていて気持ちいい。余分なロゴなどもなく、スマートな印象を与える。シンプルで使い勝手のいいケースをお探しのかたにオススメできるケースだ。

DSiを差し入れるだけのシンプルなケースだ。外観には余分な飾りなどは一切なく、スマートな印象になっている。側面が大きく空いているので、ケースに収納したまま充電したり、イヤフォンを使ったりできる

● 独特のデザインをしたシンプルなDSi用スリーブケース

「スリーブケースDSi」

    メーカー:ジュピター
    購入価格:1,313円
    カラーバリエーション:ブラック/ホワイト
    任天堂正式ライセンス商品


独特な外観をしたスリーブケース。1枚の素材を折りたたんで閉じた形になっている
上から見るとこのような形。四角張ったDSiを入れるケースとしてはなかなか大胆なデザインだ

 こちらのスリーブケースは、DSiを差しこむようにして収納する一風変わったデザインのケースだ。カラーバリエーションはブラックとホワイトが用意されている。今回はブラックを使ってみた。

 このケースは、1枚のケース素材を2つ折りにして閉じたような、独特の作りをしている。3カ所の隅は閉じられておらず、DSiをケースに入れたまま、イヤフォンを利用し、ボリュームスイッチを操作することもできる。移動時にDSiサウンドで音楽を聴いたりするのに適しているというわけだ。

 ケースの表面はサラサラとした手触りで、少しラバー質な感触もある。ケース自体の厚みは薄く、内側は起毛の布地になっている。収納口の端には輪っか状になっているベルトがあり、収納時にこのベルトをDSiの端にひっかけて、落下を防止する。

 バッグやポケットに入れておくためのインナーケースのようなデザインをしている。なんとも変わった形状のケースだが、思いのほかスリムで使い勝手のいいケースだ。収納時の固定力はそれほど強くはなく、ケース内に余裕があるので、薄手のカバーグッズも併用できる。

 このケースを使ってDSiサウンドの機能を活用するという場合は、ケース底面側にあるボリュームスイッチを上にしてしまうことになる。つまり、ケースが逆さまになるわけで、そのときにDSiが落下しないよう、ベルトが付けられているというわけだ。

 上記のような理由でケースを逆さにしてバッグ等に閉まった場合は、ケース全体を取り出してからDSiを取り出すことになるが、そうでない場合なら、インナーケースのようにしてバッグ内からスッと取り出すこともできる。

 独特のデザインは好みがわかれるところがありそうだが、タグ以外は飾り気のないシンプルな外観で、形状は見ての通り独特だ。ほかの無難なデザインのケースとはひと味違う、個性的なケースとなっている。

シンプルな作りのケースだが、サウンド機能を使うときの向きを考え、落下防止にベルトを設けてあるなど、実践的な配慮がなされている。シンプルで扱いやすいケースだ

● 牛革を贅沢に使った高級感抜群のDSi用ケース!

「Beyza クロコダイル調レザーケース for ニンテンドーDSi」

    メーカー:Beyza
    販売:ミヤビックス
    価格:7,350円
    カラーバリエーション:Black / Tan / Red / White


「Beyza レザーケース for ニンテンドーDSi」

    メーカー:Beyza
    販売:ミヤビックス
    価格:6,720円
    カラーバリエーション:Black / Tan / Pink / White / Green / Fuschia / Red / Yellow / Purple / Orenge / Blue / Vintage Brown / Vintage Black


こちらはクロコダイル調のバージョン。表面の皮模様が、バッチリと高級感を漂わせている
こちらはフラットタイプのバージョン。スマートな外観ながら、質感等はしっかりとした高級感を感じさせる

 トルコのケースメーカーBeyzaによる、2種類のDSi用レザーケースだ。販売はミヤビックス。クロコダイル調のケースとフラットなレザーケースの2種類となっているが、素材以外は基本的な作りが同じなので、一緒に紹介していこう。カラーバリエーションはクロコダイル調が4種類、フラットタイプは13種類と非常に豊富になっている。今回はどちらもブラックを使用した。

 本格的なレザーを使っているだけあって、高価で高級感のあるケースとなっている。ケースが入っている化粧箱も、スポンジを敷いたブランド品のような箱になっている。さらに、ケースには布製の巾着袋まで付いている。

 このケースはDSi本体に装着させたままプレイできるタイプのケースだ。全体の素材は牛革が使われていて、本革独特のいい香りがする。海外特有の雰囲気が漂う本格ケースだ。フラットタイプはそのままスベスベとした平らなデザインだが、クロコダイル調では表面がデコボコとクロコダイルの皮のようになっていて、より重厚感のある作りになっている。

 ケースの厚みは、フラットタイプだと薄め、クロコダイル調だと少し厚みがついているが、基本的にはどちらもスマートな作りだ。天板側と底面側の中には堅さのある素材が入っていて、牛革そのものの堅さもあるので、全体にしっかりとした堅さがあるケースになっている。

 ケース手前側の端にホルダーがあり、ここにDSiを差し込んで固定する方式となっている。ケースの底面側はタッチペンホルダーの部分が開口されていて、ホルダーにもイヤフォン端子を露出させるための開口部が設けられている。側面は空いているので、ケースを閉じたままでもイヤフォンやボリュームスイッチ等にアクセスできる。ただし、電源端子は開いていないので、充電するときはケースを開いて行なう。

 ケース天板側の内側には、スリットタイプのポケットがついている。牛革素材は堅さがあってあまりポケットの口は広げられないが、紙のメモ程度なら入れておける。なお、留め具は金属製のホックになっている。

 実際にDSiを装着して使ってみる。L/Rボタンを含めて基本的にボタン操作には支障がないのだが、ホルダーが近くにあるため電源ボタンとセレクトボタンは少し押しづらくなってくる。親指の手前側半分で押すような感覚になる。

 こうした作りのケースだと天板側のケースや留め具がぶらついてしまって邪魔になりがちなのだが、このケースの留め具は短めになっていてほとんど気にならないのが嬉しいところだ。これでも気になる場合は、裏返すようにして1周させて固定することもできる。

 デザインは写真でご覧頂くのが早いが、高級な手帳や財布のような、他にはない高級感のあるケースになっている。スベスベとしていながら、それでいて指を捉えてくれる感触も革ならではだ。

ホルダーの形状から致し方ないところだが、電源ボタンとセレクトボタンが少し押しづらくなるところが唯一気になったところ。そのほかには不満点はなく、留め具が短めになっているところなど、嬉しい配慮がされているケースだった。素材が高級なだけではなく、実用面もしっかり抑えられていると感じた

 高級感を全面に押し出したケースとなっており、素材感の良さはもちろん、開口部などの作りもしっかりとしていて使い勝手もよい。なかでも留め具が短めになっていてプレイ中にあまり気にならない作りになっているのは嬉しいところだ。値段も張るので、手軽に、とはいかないかもしれないが、贈り物などによさそうな、プレミアムな一品となっている。





■■注意■■
  • この記事の情報は編集部が検証した個体のものであり、すべての製品に共通するものではありません。
  • この記事の情報は検証時点現在のものであり、最新情報はバックナンバーをご参照ください。
  • この記事を読んで行なった行為によって、生じた損害はGAME Watch編集部および、メーカー、購入したショップもその責を負いません。
  • GAME Watch編集部では、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。


(2009年 6月 3日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]