「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

【連載第19回】「新生FFXIV」エンドコンテンツ攻略日誌

【大迷宮バハムート:侵攻編】

フルパーティ(8人用)コンテンツ

平均アイテムレベル:なし

参加条件:大迷宮バハムート:邂逅編(1層~5層)のクリア

制限時間:90分

「カータライズ」を避ける魔法の呪文「021427」

 ネールのHPが46%を切ると「龍神の加護」を詠唱して与ダメージをアップさせるバフをまとう。ネールはループの始めに毎回これを使うので、だんだん攻撃が痛くなっていく。詠唱が終わると、「レイヴェンズクロウ」の5連撃が来る。前半の「レイヴェンズビーク」の強力版といった技で、バフをきっちり合わせないと耐えられない。1回のループの中でここと、「サーミオニックビーム」後の2回「レイヴェンズクロウ」を使ってくる。途中でバフのリキャウトが間に合わなくなるので、2回目のループ開始直後の攻撃だけ、サブタンクが挑発でタゲを取って受けるという戦術が使われている。

 さて、龍神ループには2つの“テロリストグループ”が暗躍している。1つはサンダーテロ、もう1つはカータライズテロだ。どちらもあと少しで勝てそうなパーティを一瞬で壊滅させる強烈な力を持っている。

 サンダーテロは、ワイバーンが使ってくる「サンダーウィング」という技を受けたときに、待避し忘れることで発生する。フィールドの外周に浮かんでいる3匹のワイバーンはそれぞれ「ファイアホーン」、「アイスクロウ」、「サンダーウィング」というデバフをプレーヤーに付けてくる。それぞれに効果があるのだが、とりあえずワイバーンがメンバーに順番に付けていく「アイスクロウ」は忘れてしまっても大丈夫だ。

 「ファイアホーン」は「アイスクロウ」を解除するために定期的に全員がわざと食らう、どちらかというと便利技だ。「ルナダイナモ」を避ける時と「アイアンチャリオット」後の「サーミオニックビーム」の頭割りダメージを受ける時の2回、全員でネールの足元に集合する瞬間がある。このタイミングで「ファイアホーン」も全員で受ける。

 ところが、同じタイミングで「サンダーウィング」も付いてくる。デバフが付いても自分はダメージを受けないが、放出すると周りの人に大ダメージと解除不可の麻痺を付けるという激しくいやらしい技だ。「ルナダイナモ」の時には1人だけネールを挟んだ反対側に待避して放出した後「ファイアホーン」を受けるために集合する。それ以外の時には、誰もいないところで放出すればいいのだが、デバフに気付かず集まったところで炸裂させるのは風物詩レベルにおなじみの光景だ。落ち着こう。

目にもとまらぬ早さの「カータライズ」。いまだに通り過ぎてるワイバーンをみ見たことはない

 そして最大級に恐ろしいのが「カータライズ」のテロだ。実は「シルクスの塔」のレッドドラゴンも使う技なので、誰もが1度は経験しているだろう。緑色のマーカーが灯ったあと、その人に向かって上空からブレスを吹き付け、範囲の広い直線攻撃には吹っ飛ばしダメージが伴っており、巻き込まれると壁まで吹っ飛んで死んでしまう。

 「侵攻編」の「カータライズ」は3匹のワイバーンが2匹と1匹に分かれて2段階で攻撃してくる。回避するには、緑のマーカーが付いた人が外周ギリギリに移動して、フィールドを横切らせないようなルートでワイバーンを誘導する必要がある。

 「カータライズ」が難しいのはパターンが3つあって、どのパターンになるかランダムなところだ。ワイバーンの配置で逃げる場所が決まるのだが、走り回っているととっさに方向を掴むのが難しく、緑のマーカーを付けたまま中央辺りをフラフラ走り回り、ド真ん中に「カータライズ」を誘導して、パーティもろとも自爆する人も龍神ループの風物詩といえよう。

 そんなカータライズで混乱しないために、いにしえの冒険者たちが編み出した魔法の呪文がある。「021427」と覚えておけば、どこに逃げればいいか1発でわかる。やり方は簡単。モーションが長めの技やクールダウンを待っている間に10時方向(たいていAのマーカーが付いているはず)を見る。ワイバーンが見えなかったら2時方向に誘導する。Aの左に1匹だけ浮かんでいたら4時方向に、Aを挟んで2匹見えたら7時方向に誘導する。2回目はすべて10時方向と決まっているので、これだけ覚えておけばもう少しも怖くないわ!

 龍神ループには2つのルートがあり、偶数回と奇数回ではカータライズ前後にネールが使ってくる技が多少違う。だいたい3回目のループを迎える頃には、もうネールのHPも残りわずかになっているはずだ。この辺りになれば、またLBも貯まってきているので一気にとどめを刺して追い込もう。そしてついにその瞬間がやってくる。

戦い済んで日が暮れて……そしてまた新たな戦いが始まる

変身前のキモネールさん。ドラマティックなストーリー展開が気になって気になって

 ネールを倒すと、再び周囲の雰囲気が変わる。そして、いよいよ物語はクライマックスに向けて動き始める。筆者が、負けても負けてもしぶとく4層に挑み続けたのは、もちろんヘヴィアラガンコートを着て中二病に浸りたいという欲望もあったが、それ以上にストーリーの続きが気になって仕方なかったからだ。現在は「真成編」でまた同じような目に遭っている。

 「大迷宮バハムート」についてその高い難易度から批判的に捉える人もいるが、その高い難易度を楽しみながら攻略している人もいる。筆者は、行く手に立ちふさがる強大な敵がいない世界は味気ないと思う。みんなでワイワイ気楽に遊べる場所もある一方、本当の意味で選ばれし勇者が挑むコンテンツも、MMORPGには欠かせない要素だと思うからだ。

 光の戦士は日々成長を続けており、かつてあれほど苦労した「邂逅編」はもう出てきた敵を片っ端から殴っていれば勝てるコンテンツになっている。拡張ディスク「蒼天のイシュガルド」がリリースされる頃にはネールも雑魚になっているかもしれない。しかし、できれば「なにこの雑魚?」とあっさり倒せるようになる前に、プレーヤーを寄せ付けなかった猛烈な強さを1度くらいは味わってみるのも悪くはないのではないかと思うのだ。

 いまはまだ倒せないという人は、ぜひ次に越える力が入ったら、そして詩学装備が揃ってきて「だいぶ強くなったな」と感じたら、ちょこちょこCFで力試しをしてみて欲しい。自分の強さを実感できる場所としては、これ以上のステージはない。

 また、パッチ2.45で「真成編」にお手伝い機能が追加され、FCや友達同士での助け合いがやりやすくなった。週制限のために手伝いたくても叶わなかった人たちにとっては何より嬉しいアップデートだ。ネールを取り巻く包囲網は着々と狭まりつつあるのだ。

 というわけで、この連載は今回でひとまず最終回となる。筆者のエオルゼア内での冒険はまだまだ続くのだが、それはまた別の機会にでもお伝えできればと思う。ここまで連載に付き合ってくれた読者に感謝しつつ、またどこかでお会いしましょう!

(石井聡)