「なぞるおえかきピカッとかけた!」 |
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[ おもちゃソムリエ ] | |
GAME Watchをご覧頂いている紳士淑女の皆様、こんにちわ。私、エレトイ──電池や電源を用いて駆動する玩具──のご紹介をさせていただく、「おもちゃソムリエ」の田渕健康と申します。ここでは、今が旬の逸品や、世に埋もれている通好みの快作、そしてイベントレポートなどをお届けし、エレトイの魅力を伝えるお手伝いをさせていただきます。 |
■ 気軽にお絵かき! 新感覚グラフィックボード、登場
季節はもう秋。この季節を表すフレーズの定番といえば、「芸術の秋」です。今回は、皆様の芸術意欲──とりわけ絵画センスを満たす素敵なエレトイをご紹介いたしましょう。もちろん、気軽に遊べるエレトイをご紹介するのが当コーナーの趣旨。堅苦しく構える必要はまったくありません。今回テイスティングするエレトイは、その名も「なぞるお絵かきピカッとかけた!」。対象年齢3歳以上という、いわゆる幼児向けのお絵かきボードです。しかし、侮ることなかれ。これが大人でもなかなか楽しめる逸品なのです。
■ 発光粒子でライトアップ! 扱いやすさと安全性も抜群
幼児向けのお絵かきボードといえば、プラスチックボードに水性ペンで描くものや、磁力を利用して砂鉄で描くものがほとんどでした。しかし、この「なぞるおえかき ピカッとかけた!」は、透明なボードをなぞることで発光粒子の軌跡を残し、バックライトを当てることで線を発光させる、新機軸のお絵かきボードです。暗い場所で描けばネオンのように発光粒子が輝くため、見た目がとても華やか。何度でも繰り返してお絵かきできる手軽さに加え、インクで手を汚す心配もありません。扱いやすさと安全性の面でもトップクラスの完成度を持った、次世代お絵かきボードというわけです。
付属のペンで透明スクリーンに走らせると、発光粒子の軌跡が残ります。これで線を描くわけです | 絵を消したいときはスクリーン上部の「消しボタン」をプッシュするだけ。一瞬でスクリーンがクリアされます | ペンはスクリーンの後ろに収納できます。紐で本体とつながっているため、紛失する心配はありません |
■ 絵心なしでも誰でも描ける! 透明スクリーンでなぞり描き
「いくら手軽に絵が描けるといっても、自分には絵心がないし……」とお思いの貴方。そんな心配はご無用です。本製品はバックライトで発光粒子を映し出すため、ペンでなぞるボードが透明なスクリーンになっています。そうです! このスクリーンの下に絵や写真を置けば、見本とにらめっこをしながらではなくそのままトレス(なぞり描き)できるのです! 思うままにペンを走らせて絵を描くのも楽しいものですが、この機能を使えば誰でも見栄えのいい絵が簡単に描けるという寸法です。
というわけで、さっそく私もトレスによるお絵かきにチャレンジしてみました。下絵にするのは、友人の愛猫アメリカンショートヘアの写真。これをスクリーンの裏側に置いて付属のペンで輪郭をなぞれば、ものの数分で猫のイラストが完成しました。
まずは、トレスするための下絵を用意しましょう。今回は、写真を使ってトレスしてみます | 用意した猫の写真をスクリーンの下にセットします。これだけでなぞり描きの準備は完了です | 猫の輪郭をペンでなぞってみました。下絵のセットから完成まで3分程度しか掛かっていません |
■ 質感アップ大作戦! ほかの道具も試してみましょう
前述のとおり、トレスによるお絵かきはとても簡単。しかし、付属のペンでなぞっただけでは線の太さが一本調子で、少々物足りない印象を受けます。そこで、自己責任ではありますが、ほかの道具を使って線を描いてみることにしてみました。
まず試したのが、書道用の太めの毛筆。なぞってみると、筆圧が分散されてグラデーションのような書き味になります。次に木ベラを試してみましたが、書き味は毛筆とさほど変わらないうえ、スクリーンを傷つけてしまいそうです。これはオススメできませんね。最後に試したのが自分の指です。指の腹を使って描いてみたところ、これが思いのほか具合が良く、毛筆以上に筆圧を調整しやすく線の太さも自在。これを利用して別のカットで猫のトレスに再挑戦してみたところ、質感が向上。なかなかの仕上がりになりました。
ペンの代わりに毛筆で描いてみたところ、このようにグラデーションのような線が引けました | こちらは指を使って描いたもの。力の加減によって太さや強弱を変えられるのでオススメです | ペンで輪郭を描き、指でディテールをプラスした猫のトレスイラスト。ずいぶんと質感がアップしました |
■ 緑色、黄色、赤色の3つの光でライトアップ!
本製品の特徴のひとつが、電源ボタンをスライドさせることにより緑→黄→赤とバックライトの色が変わるという機能。透明スクリーンには単色でしか線が描けませんが、バックライトの切り替えによって、ずいぶんと印象が変わってきます。暗い場所ではネオンサインのように発光して、幻想的な雰囲気が味わえますね。ちなみに、電源は単三電池を3本で、約10時間程度使用できます。たとえ電源を消し忘れても、約20分でオートパワーオフ機能が作動しますので安心です。電源がOFFになっても、描いた絵は消えないのでご安心ください。
スクリーンのサイドに発光装置があり、ここから3色のライトアップを行ないます | 「緑」のスイッチを入れてみた図。なんとなく癒し系の雰囲気が漂います | 「赤」のスイッチを入れてみた図。同じ絵でも、雰囲気が違って見えますよね |
■ ささっと一筆、コミュニケーションツールにもオススメ!
透明スクリーンの採用により、なぞり描きが手軽に楽しめる本製品。紙を消費することなく、手も汚さずにガンガンお絵描きができるのはうれしいところ。自分の描いた絵がネオンのようにほのかに光るのも、見ていて心がときめくものがあります。あえて欠点を挙げるとするなら、細緻な絵を描くのには不向きということと、時間が経つにつれて描いた線が拡散し、ぼやけいってしまうことぐらいでしょうか。
しかし、なぞり描きできるのは本当に便利。「プリキュア描いて!」とか「仮面ライダーディエンドの変身ポーズ描いて!」とお子様にせがまれたとしても、本製品を駆使すればなんとかしのげてしまう気になれます。まさに21世紀型のグラフィックボードと言える本製品。値段も安価なことですし、芸術の秋のお供にいかがでしょうか?
【テイスティング】 | |
■ 先進性:☆☆☆ 3種類のライトアップでイラストを光らせるというアイディアは秀逸です
■ 芸術性:☆☆ ■ コストパフォーマンス:☆☆☆☆ |
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□「なぞるおえかき ピカッとかけた!」のページ
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(2009年 9月 18日)