■ 2011年1月第4週分 ■
プラット フォーム | タイトル | メーカー | ジャンル | 価格 | その他 |
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1月5日 | |||||
XBLA | ilomilo | XBLA | パズル | 800 MSP | オリジナル |
1月6日 | |||||
PSP | 対戦銀ダン シューティング | ベストメディア | シューティング | 480 円 | オリジナル |
1月11日 | |||||
PSP | 桃太郎電鉄タッグマッチ 友情・努力・勝利の巻! | ハドソン | ボードゲーム | 4,200 円 | UMDDL |
VC | SUPER E.D.F. EARTH DEFENSE FORCE | ジャレコ | シューティング | 800 Wiiポイント | 移植[SFC] |
VC | ワールドヒーローズパーフェクト | D4エンタープライズ | 格闘 | 900 Wiiポイント | 移植[NG] |
GOD | Mirror's Edge | エレクトロニック・アーツ | アクション | 1,760 MSP 2,600円 (クレカ購入) | GOD |
1月12日 | |||||
DSiウェア | キャラ・パシャ!シナモロール | 日本コロムビア | キャラクター写真フレームソフト | 500 DSiポイント | オリジナル |
DSiウェア | 速練計算小学6年生 | アイイーインスティテュート | 算数 | 500 DSiポイント | オリジナル |
GA | ミスタープロスペクター ほりあてくん | ハムスター | RPG | 600 円 | 移植[PS] |
GA | ウキウキ釣り天国 ~人魚伝説の謎 | ハムスター | シミュレーション | 600 円 | 移植[PS] |
GA | MAD STALKER -FULL METAL FORCE | シー・エー・ピー | アクション | 600 円 | 移植[PS] |
GA | SPACE GRIFFON VF-9 | インターレックス | ロールプレイング | 600 円 | 移植[PS] |
GA | 花火 FANTAST | ガンホー・オンライン・エンターテイメント | シミュレーション | 600 円 | 移植[PS] |
PSP | 中原の覇者 -三国将星伝- | バンダイナムコゲームス | 覇業SLG | 2,500 円 | UMDDL |
PSP | ナムコミュージアム Vol.2 | バンダイナムコゲームス | バラエティ | 2,500 円 | UMDDL |
PSP | リッジレーサーズ2 | バンダイナムコゲームス | レースゲーム | 2,500 円 | UMDDL |
PS3 | ブロックス | ゲームロフト | ボードゲーム | 800 円 | 移植[携帯] |
1月13日 | |||||
PSP | 剣闘士 グラディエータービギンズ ACQUIRE the Best | アクワイア | アクション | 2,200 円 | UMDDL |
PSP | PSP the Best 無双OROCHI 魔王再臨 | コーエーテクモホールディングス | アクション | 2,400 円 | UMDDL |
PSP | コーエーテクモ the Best Winning Post 7 2009 | コーエーテクモホールディングス | 競馬シミュレーション | 2,200 円 | UMDDL |
PSP | ニコリの数独+3 第二集 ~数独 カックロ 美術館 ひとりにしてくれ~ | ハムスター | パズル | 2,400 円 | UMDDL |
PSP | マイコミBEST 梅沢由香里のやさしい囲碁 | 毎日コミュニケーションズ | 囲碁 | 1,800 円 | UMDDL |
1月19日 | |||||
PCA | 改造町人シュビビンマン | ハドソン | アクション | 600 円 | 移植[PCE] |
PCA | モトローダーII | ハドソン | レースアクション | 600 円 | 移植[PCE] |
1月20日 | |||||
PSP | 家庭教師ヒットマンREBORN! 絆のタッグバトル Best Collection | マーベラスエンターテイメント | 3Dタッグバトル | 2,400 円 | UMDDL |
PSP | ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~ | バンダイナムコゲームス | シミュレーションRPG | 4,700 円 | UMDDL |
PSP | メモリーズオフ6~T-wave~ | 5pb. | 恋愛アドベンチャー | 2,100 円 | UMDDL |
PSP | 水の旋律 | サイバーフロント | ゴシックロマンスアドベンチャー | 2,200 円 | UMDDL |
PSP | 水の旋律2 ~緋の記憶~ | サイバーフロント | ゴシックロマンスアドベンチャー | 2,200 円 | UMDDL |
1月25日 | |||||
PSP | マイコミBEST 将棋が強くなる 激指 定跡道場 | 毎日コミュニケーションズ | 将棋 | 2,940 円 | UMDDL |
1月26日 | |||||
GA | 第2次スーパーロボット大戦 | バンダイナムコゲームス | シミュレーション | 未定 | 移植[PS] |
GA | 第3次スーパーロボット大戦 | バンダイナムコゲームス | シミュレーション | 未定 | 移植[PS] |
GA | スーパーロボット大戦EX | バンダイナムコゲームス | シミュレーション | 未定 | 移植[PS] |
1月27日 | |||||
PSP | 戦場のヴァルキュリア3 | セガ | アクティブ・シミュレーションRPG | 5,600 円 | UMDDL |
PSP | 喧嘩番長5~漢の法則~ | アクワイア | アクションアドベンチャー | 4,200 円 | UMDDL |
PS3 | Wizardry 囚われし亡霊の街 | アクワイア | 3DダンジョンRPG | 2,000 円 | オリジナル |
1月配信予定 | |||||
VC | ファイナルファンタジーV | スクウェア・エニックス | RPG | 900 Wiiポイント | 移植[SFC] |
今冬予定 | |||||
XBLA | トラブル☆ウィッチーズねぉ! | SNKプレイモア | 魔女の錬金シューティング | 800 MSP | 移植[PC] |
配信日未定 | |||||
VC | 得点王 ~炎のリベロ~ | D4エンタープライズ | スポーツ | 900 Wiiポイント | 移植[NG] |
GOD | ザ・コンビニ 200X | ハムスター | 経営シミュレーション | 2,000 MSP 2,940円 (クレカ購入) | GOD |
VC | RELICS | D4エンタープライズ | アクション | 800 Wiiポイント | 移植[MSX] |
※表中の「VC」はバーチャルコンソール、「GA」はゲームアーカイブス、「PCA」はPCエンジンアーカイブス、「XBLA」はXbox LIVE アーケード、「GOD」はゲーム オンデマンド、「FC」はファミコン、「SFC」はスーパーファミコン、「N64」はNINTENDO64、「MS」はマスターシステム、「MD」はメガドライブ、「PCE」はPCエンジン、「AC」はアーケード、「UMDDL」は「UMD ダウンロード」、「BDDL」は「ブルーレイディスク ダウンロード」、「GW」は「ゲーム&ウオッチ」、「DS」は「ニンテンドーDS」、「NG」は「NEOGEO」、「WM」はWindows Mobile、「MSP」はマイクロソフトポイント、「DC」はドリームキャストを指します。
この表は毎週、配信タイトルを追加し、月単位で更新していきます。配信タイトルは当日まで配信が明らかにならないこともあるため、過去に遡って更新することもあります。
1月13日、「ニコリの数独+3 第二集 ~数独 カックロ 美術館 ひとりにしてくれ~」(DL版2,400円)が配信。今やメジャーとなった数独だけでなく、マスに書いてある合計の数を分解してマスに入れるカックロなど、計4種類のパズルを収録している (C)2010 NIKOLI Co., Ltd. (C)2010 HAMSTER Co. |
今週も様々なプラットフォームにおけるDLCの情報を紹介していく。
・DSステーション
DSダウンロードサービス!として、1月6日から「怪獣バスターズ パワード 体験版」、「リルぷりっDS ひめチェン!アップルピンク 体験版」、「たまごっちのなりきりチャレンジ 追加データ シーザーサラダ」が、1月13日から「逆転検事2 体験版」が配信。なお、「逆転検事2 体験版」は、みんなのニンテンドーチャンネルでは1月12日から、ニンテンドーゾーンでは1月14日からの配信となる。
・ニンテンドーDSiショップ
DSiウェアとして、撮影した写真を加工して遊べる「キャラ・パシャ!シナモロール」(500DSiポイント)、小学6年生向けの学習ツール「速練計算小学6年生」(500DSiポイント)が配信。
・Wiiショッピングチャンネル
VCとして、1月11日から8種の武装を駆使する横スクロールシューティング「SUPER E.D.F. EARTH DEFENSE FORCE」(800Wiiポイント)、特徴的なキャラクターたちが戦う対戦格闘「ワールドヒーローズパーフェクト」(900Wiiポイント)が配信。
・PlayStaton Store
GAとして、1月12日から全252種のお宝を掘り当てるRPG「ミスタープロスペクター ほりあてくん」(600円)、海底の地形・潮流・天候・潮時・魚の生態系などを忠実にシミュレートした釣りゲーム「ウキウキ釣り天国 ~人魚伝説の謎」(600円)、 横スクロールロボットアクション「MAD STALKER -FULL METAL FORCE-」(600円)、3段階可変メカを操り謎に迫るアクションRPG「SPACE GRIFFON VF-9」(600円)、花火を打ち上げテーマパークを救うシミュレーション「花火 FANTAST」(600円)が配信。
PCAとして、1月19日から半ば無理やり改造町人にされてしまった魚屋の青年と女子高生が地球を救うアクション「改造町人シュビビンマン」(600円)、最大5人同時プレイ可能な見下ろし型対戦レース「モトローダーII」(600円)が配信。
「PlayStation Plus」1月19日~2月15日までの提供予定コンテンツが発表された。フリープレイ(PlayStation Plus加入期間中無料プレイ可能)にはGA「ガンナーズへヴン」が、ゲームトライアル(30日の有効期間中、起動から一定時間経過までプレイできる)にはPS3「BLAST・FACTOR」、PS3「みんなでスペランカー」、PS3「Braid」が、ディスカウント(20~50%の割引価格で購入できる)にはPS3「みんニャのパターGOLF」(50%OFF)、GA「ポポロクロイス物語」(50%OFF)、GA「スパイロ・ザ・ドラゴン」(50%OFF)、PSP「銃声とダイヤモンド」(30%OFF)が提供される。
1月19日まで、カプコンが「ゲームアーカイブス配信タイトルアンケートキャンペーンを実施。今後の配信タイトル選考のためのアンケートとなっている。応募にはツイッターが必要で、ハッシュタグ #cpga2011を付けて配信希望タイトルをつぶやけばOKだ。なお、@capcom_retroをフォローしていないと集計から漏れる場合がある。
PS Storeでセールが実施中。PS3、PSP、追加アイテムがディスカウント価格で販売されている。
■ PS3
・1月20日正午頃まで
「グリードコープ」(1,000→500円)
「アストロトリッパー」(500→250円)
■ PSP
・1月20日正午頃まで
「侍道ポータブル」(3,000→2,000円)
「侍道2 ポータブル」(3,000→2,000円)
「忍道 焔」(2,200→1,500円)
「喧嘩番長ポータブル」(2,000→1,500円)
「喧嘩番長3~全国制覇~」(2,000→1,500円)
1月31日まで「ファルコムWINTERフェア」が実施中。期間中に下記対象商品をPS Storeで購入すると、2011年ファルコムイラストカレンダーをモチーフにしたカスタムテーマがプレゼントされる。さらに購入したタイトルのシリーズに応じて、特製カスタムテーマも付いてくる。
■ 対象商品
・英雄伝説 零の軌跡
・Ys SEVEN
・YsⅠ&Ⅱ Chronicles
・イース -フェルガナの誓い-
・イースvs.空の軌跡 オルタナティブ・サーガ
・ぐるみん スーパープライス
・英雄伝説 空の軌跡FC PSPR the Best
・英雄伝説 空の軌跡 the 3rd PSPR the Best
・Brandish The Dark Revenant スーパープライス
・VantageMaster PORTABLE スーパープライス
・Zwei !! スーパープライス
・PS3
PS3ダウンロード配信専用タイトルとして、1月12日から人気ボードゲームが通信対戦機能を搭載してPS3に「ブロックス」(800円)が配信。
追加アイテムとして、1月12日から「ガンダム無双3」のDLC「アッガイVSアッガイ」など3種(各100円)が、1月13日から「アガレスト戦記2」のDLC「プリシラがんばるパック」など4種、「アルカナハート3」のDLC、「テイルズ オブ グレイセス エフ」のDLCが、1月18日から「MALICIOUS」のDLC「スペシャルアバターセット1」など2種(各200円)が、1月19日から「ガンダム無双3」のDLCが、「ModNation 無限のカート王国」のDLC「追加レーサー El Snake-o」など3種(100~150円)が、1月20日から「テイルズ オブ グレイセス エフ」のDLCが配信。
1月13日から「白騎士物語 -光と闇の覚醒-」の新クエスト「終淵の魔神」が配信。
無料体験版として、1月6日から「リトルビッグプラネット2 体験版」が、1月12日から「ブロックス 体験版」が配信。
「マクロス × PlayStationHome スペシャルキャンペーン」がPS Home内で実施中。1月14日~2月3日までの期間、アニメ「マクロスF」第1話から第5話が無料上映される。1月14日~1月20日まで第1話と第2話が、1月20日~1月27日まで第3話と第4話が、1月27日~2月3日まで第5話が上映される。放映される5話全てを最後まで鑑賞するとホームリワードが獲得できる。
・PSP
UMDDLとして、1月11日からチーム対抗戦も楽しめる「桃太郎電鉄タッグマッチ 友情・努力・勝利の巻!」(4,200円)が、1月13日から4つのパズルゲームを収録「ニコリの数独+3 第二集 ~数独 カックロ 美術館 ひとりにしてくれ~」(2,400円)、囲碁ゲームが求めやすい価格で登場「マイコミBEST 梅沢由香里のやさしい囲碁」(1,800円)が、1月20日からオリジナルストーリーが展開する2vs2の3Dバトル「家庭教師ヒットマンREBORN! 絆のタッグバトル Best Collection」(2,400円)、物語の進め方で仲間たちの人間関係が変化し、自分だけの物語が楽しめる「ヴィーナス&ブレイブス」(4,700円)、人気恋愛シミュレーション「メモリーズオフ」シリーズから「メモリーズオフ6~T-wave~」(2,100円)、身の回りに起こる異変の真相を探るアドベンチャー「水の旋律」、「水の旋律2 ~緋の記憶~」(各2,200円)が配信。
1月12日からバンダイナムコゲームスの配信タイトルがプライスダウン。「鉄拳 DARK RESURRECTION PSP the Best」(2,500円)、「ナムコミュージアム PSP the Best」(2,500円)、「ことばのパズルもじぴったん大辞典 PSP the Best」(2,500円)、「RIDGE RACERS PSP the Best」(2,500円)、「僕の私の塊魂 PSP the Best」(2,500円)、「ソウルキャリバー Broken Destiny」(5,700円)、「鉄拳6」(5,700円)、「エースコンバットX2 ジョイントアサルト」(4,700円)が対象タイトルとなる。
3月3日に発売を予定していたPSP用RPG「ペルソナ2 罪」が4月14日へと延期。DL版が4,980円、UMD版が6,279円と価格に変更はない。
追加アイテムとして、1月6日から「デュラララ!! 3way standoff」のDLC「デュラドラ!! 2話 勇往邁進」など4種(無料~630円)が、1月13日から「ゴッドイーター バースト」のDLC「追加データパック Ver1.1」(無料)が、1月18日から「Arms' Heart」のDLC「追加ダンジョン 仮事務所地下」(無料)、「DOT DEFENSE」のDLC「追加セット」などが、1月20日から「デュラララ!! 3way standoff」のDLCが配信。
無料体験版として、1月11日から「Split/Second 体験版」が配信。
・Xbox 360
XBLAとして、1月5日からiloとmiloが再会できるように2人を切り替えながらパズルを解く「ilomilo」(800MSP)が配信。
GODとして、1月11日から1人称視点で迫力あるアクションが楽しめる「Mirror's Edge」(1,760MSP/2,600円)が配信。
追加DLCとして、1月5日から「ザ・シムズ3」のDLC「ウルトララウンジパック」など2種(各800円)が、1月10日から「BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT」のDLC「追加キャラクター ヴァルケンハイン=R=ヘルシング 1019」(560MSP)が、1月11日から「ザ・シムズ3」のDLC「アジアンフュージョン」など2種(無料~800MSP)が、1月12日から「ガンダム無双3」のDLC「アッガイVSアッガイ」など3種(各80MSP)が配信。
特定のタイトルが一定期間ディスカウントされるXbox LIVE ゴールド メンバーシップ限定サービス「Deal of the Week」は、1月11日~1月18日まで「レフト 4 デッド 2」のDLC「ザ・パッシング」、「クラッシュ・コース」(各560→240MSP)、XBLA「The Dishwasher: Dead Samurai」(800→400MSP)、「ボーダーランズ」などのアバターコンテンツ2種が、1月18日~1月25日までXBLA「プラントVSゾンビ」(1,200→800MSP)がディスカウント価格で販売される。
●今週の注目タイトル | |
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ブロックス
1月12日、ゲームロフトから「ブロックス」(800MSP)が配信。「ブロックス」は、格子状に区切られたボードで相手をブロックしつつ、自分の色のピースの角と角をつなげるように様々な形のピースを配置し、テリトリーを広げていくフランス生まれの陣取りゲーム。ボードゲームとして人気を集めており、同社からはiPhone/iPod Touch版もリリースされている。 4人のプレーヤーが各自1色を選ぶクラシック4モード、2人のプレーヤーが2色を使って対戦するクラシック2モード、4人のプレーヤーが2チームに分かれて対戦するチームモード、2人のプレーヤーが1色を使って対戦するデュオモードと4つのモードを搭載。マルチプレイではローカル対戦に加え、オンライン対戦にも対応している。 また、通常のコントローラーだけでなく、PlayStation Moveにも対応しており、使用することでピースの選択・回転・配置を簡単で直感的な操作で行なうことができる。 ● (C) BLOKUS and associated trademarks and trade dress are owned by, and used under license from, Mattel, Inc. |
■ ダウンロードソフトウェアレビュー
各ライターが独断と偏見でピックアップしたダウンロードソフトウェアを紹介するコーナー。最新のタイトルから配信済みのタイトルまで、気になるタイトルを紹介していきたい。
クレイジータクシー
●セガ●配信中(2010年11月24日)●価格:800MSP(Xbox 360:1,200円相当)/1,000円(PS3)
●対応機種:Xbox 360/PS3●プレイ人数:1人
● 道路、空中、海中、何でもアリ! ルール無用のドライビングアクションゲーム
「クレイジータクシー」はもともと1999年にアーケードで発表され、その後ドリームキャストやプレイステーション 2など、多くの機種に移植された名作レーシングアクションゲームだ。後にシリーズ化され「クレイジータクシー2」、「クレイジータクシー3 ハイローラー」などが発売されたが、今回はセガの「セガ・ドリームキャスト復刻プロジェクト」の1つとしてシリーズ第1作目の本作が配信となった。
他車との順位を競うような従来のレースゲームとは違い、プレーヤーはタクシーの運転手となり、アメリカ西海岸風の街に点在する乗客を制限時間内に送り届けるのが目的になっている。そのため、ランキングの形式もコースタイムを競うものではなく、乗客を送り届けた際に貰える運賃の合計を競う一風変わったものになっている。
本作は新たにHD高解像度と16:9のワイドサイズへの対応や、トロフィー&実績やホームリワード&アバターアイテムなどの要素が追加されているが、過去にドリームキャストなどで発売されたバージョンと内容的な差異はないので、今回は、まだ「クレイジータクシー」シリーズに触れたことのないプレーヤーに向けたレビューにしていこうと思う。なお、筆者は今回Xbox 360版でプレイしたが、プレイステーション 3版とXbox 360版はゲーム内容的にまったく同一の内容なので、どちらでプレイするかは持っているハードと相談するといいだろう。
本作最大の魅力は、なんと言っても目的地に着くためならばどんな手段を用いても良いというその“クレイジーさ”だろう。本作には通常のレースゲームの常識など通用しない。坂を利用して大ジャンプしたり、地下鉄の線路を走ったり、高速道路の壁を飛び越えて建物の屋上を伝って行ったりと、迅速に乗客を送り届けるためなら何をやってもアリだ。早く目的地に着けばそれだけ制限時間にボーナスがつくため、あらゆる障害物をなぎ倒しながら進むのはもはや必須事項と言えるだろう。この馬鹿馬鹿しさすら感じる本作独特の雰囲気が筆者の心を捉えて離さない。
クレイジーなのはプレイだけではない。ショッピングモール内や海中など、時には非常識な場所でタクシーを待つ乗客たちもかなりクレイジーだ。本作の乗客たちは誰も彼もスリリングな走りを求めているのか、他の車と接触ギリギリまで近づいて走ったり、派手なドリフトを行なうなどアクロバティックなプレイをすれば上機嫌になりチップを弾んでもらえる。たとえそれが神父であろうが老婆であろうが、高らかな歓声をあげて喜ぶのだ。当然、到着が遅れた場合は車体に蹴りを入れられたりと怒りをあらわにする。乗客たちのセリフやジェスチャーなど、そういった細かい反応を見るのも本作の楽しみの1つだ。
街を歩く一般人は車に接触する前にうまく避けてくれるため血などの暴力表現などはなく、車道を走る他者に当たってもペナルティはない。レースゲームとしては操作もシンプルでステアリングも軽く、理屈抜きで何も考えずに爽快感溢れるプレイを楽しめる。日頃のストレスを解消するにはもってこいだ。
また、パッと見のクレイジーさが目立つ本作だが、その魅力は外見的なものだけに留まらない。時間短縮のためのショートカットコースの開拓や、効率的に乗客を運ぶためのルート作りなど、プレーヤーの工夫次第でスコアへ如実に反映されるやり込み型の仕様になっている。
スコアアップのコツの1つとして、乗客を乗せる際になるべく乗客の近くに車を止めるというものがある。これは乗客が車に乗るまでのロスタイムを軽減するためのテクニックで、こういった時間短縮のテクニックを自分で編み出していくのも楽しい。10分間たっぷりと走行できる「WORK FOR 10 MINUTES」モードもあるので、こちらでコース取りの練習をするといいだろう。
「The Offspring」や「BAD RELIGION」などのロックバンドによる軽快なBGMも本作の魅力を引き立てる要素の1つだったが、惜しいことに今回の配信版ではBGMが変更されている。だが、PS3とXbox 360のカスタムサウンドトラック機能を使えば音源さえ持っていればオリジナル版の再現が可能だ。もちろんほかの曲をBGMにすることも可能なので、お気に入りの曲でドライブに行くといいだろう。
筆者が個人的にオススメしたいのは、いわゆる日本のナツメロや演歌系の歌や、AMラジオを録音した音源。これらをかけてプレイしていると、丸の内あたりのオフィス街で捕まえたタクシーに乗っている雰囲気になるから不思議だ。
広大な箱庭系のアクションゲームやレースゲームなどもはや当たり前になってしまった昨今だが、本作は10年前のタイトルだということを忘れてしまうほどに魅力的であり、かつ当時としては革新的な作品であったのだということを感じさせてくれた。ここまでのスピード感と雰囲気作りを両立させているタイトルというのは最近でも珍しいのではないだろうか。
1回のプレイが大体4~5分で終わるというお手軽さも嬉しい。寒い冬の夜をホットにブッ飛ばしてくれる、スカッと爽やかな筆者オススメの1本だ。
(c)SEGA[Reported by 木原卓/桃井サカコ(ねこひげ合同会社)]