山村智美の「ぼくらとゲームの」

連載第47回

「Nintendo Switch」予約にてんやわんやだった21日と23日と「Joy-Con充電グリップ」が意外と売り切れな話

この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。

先週の21日には各小売店舗、23日にはマイニンテンドーストアで「Nintendo Switch」の予約受け付けが行なわれれました。予約したかった人はみなさん無事に確保できましたか?

僕は21日の9時から開始された各ネット通販の様子を見つつ、自分の分はセブン&アイ・ホールディングスのショッピングサイト「オムニ7」にて本体及び周辺機器を注文しました。

21日は、店舗には100人を超える行列を作ったところもあったということですし、9時の予約受付直後にはヨドバシ.comが一時的にアクセス集中で開けなくなったりと、かなり盛況だったのではないでしょうか。

それでも当日の午前中に、店舗なり、ネット通販なりをチェックしていた人なら、だいたいの人は予約できたぐらいに、ほどよい感じだったようにも思えます。

ただ周辺機器のなかでは予想外というか、よくよく考えるとそれもそうか、となったのは「Joy-Con充電グリップ」が人気で、今のところ品薄になっているという状況です。

本体に次いで……というかネット通販サイトによっては本体よりも先に品切れになった「Joy-Con充電グリップ」。でも、よくよく考えると、これを買っておこうという人が多くでるのは納得です

「Nintendo Switch」にはJoy-Conを取り付ける「Joy-Conグリップ」が1個同梱されるものの、こちらは充電機能のないグリップアタッチメント。

そして、Joy-Conを充電する方法は、「Nintendo Switch」本体に取り付けるか、「Joy-Con充電グリップ」に取り付けるという方法のどちらかになります。

なので、「Nintendo Switch」をドックにセットしてのTVモードでプレイするときには、Joy-Conを充電しながらプレイするという方法が本体の同梱物だけだと見当たらないんですよね。

ドックごと手元に引き寄せてJoy-Conを本体に装着&充電したままプレイということはできるかもしれませんけど、テレビとドックを繋いでいるHDMIケーブル等の長さの問題も出てきます。

とまぁ、そんなところもあって。別売りの「Joy-Con充電グリップ」をとりあえず買っておこうという人が結構多いのかなと思います。というか僕も注文しましたし。

まぁ、そうは言ってもJoy-Conは仕様だとバッテリー持続時間が約20時間ということでかなり長いですので。TVモードでの長時間のプレイも特に問題ないとは思いますが。

本体同梱の「Joy-Conグリップ」は充電機能のついていないもの。TVモードでJoy-Conを充電しながらプレイするというのが、本体同梱物のみだと難しいんですね。でも、Joy-Conのバッテリー持続時間が約20時間ということなので、「Joy-Con充電グリップ」必須ということでもないです。充電グリップは追加のJoy-Conと一緒に買うという人が多いんでしょうね

他にも、多人数プレイ用にもう1セットJoy-Conを注文した人が、どうせならと「Joy-Con充電グリップ」を一緒に注文したというケースもありますよね。僕が注文した理由も主にそれですし。

TVモードで1人じっくりとプレイすることを考えると、「Nintendo Switch Proコントローラー」がやっぱり最適なこともあり、本体付属のJoy-Con&グリップ、個別に購入したJoy-Con&充電グリップで3人分、Joy-Con左右をわければ5人分のコントローラーになるというわけで。がっつり購入するならそれが理想的な感じでしょうか。

そんななか、「Nintendo Switch Proコントローラー」(7,538円 税込)は価格の高さからちょっと躊躇するけど、ずっと安価で、かつJoy-Conを充電しながらのコントローラースタイルが作れる「Joy-Con充電グリップ」(2,678円 税込)をとりあえず買っておこうという人が多かった、というのもあるのかも。

それに、「Joy-Con充電グリップ」はいかにもあんまり生産数が多そうには見えないですし、諸々が重なって本体に次いで品切れになっているというところに思えます。

まだまだ「Joy-Con充電グリップ」欲しいんですけどっていう人も多くいらっしゃるでしょうし、3月3日の発売までに購入できる機会をぜひ増やして欲しいですね-。

……それにしても、「Nintendo Switch」と一緒に買う周辺機器選びは、パズルゲームみたいだよね。追加のJoy-Conも注文するときに本体の組み合わせとは別の色のJoy-Conを選ぶ人がほとんどでしょうし、そうなるとグレーの組み合わせもネオンレッド&ブルーのJoy-Conも結局は揃うわけで、「あれ?だったら本体付属のJoy-Conの色選びはどっちでもよかったのか!?」なんて気づく人もいたかもしれません。まぁ、それは僕なんですけど。

機能満載な「Nintendo Switch Proコントローラー」は結構お高いので……追加のJoy-Conと充電グリップを選んだ人も多そうです。とりあえず「Joy-Con充電グリップ」は予約できる機会が増えて欲しいところです

さてさて、21日はそういう様子だったわけですけど、23日のマイニンテンドーストアの予約は、ちょっと厳しい状態になってしまいました。

サイトはオープン直後からアクセス集中によって繋がらなくなり、その日はほぼその状態が続いたまま、メンテナンス完了直後のわずかな時間に素早く購入完了できた人の購入分で、発売日お届け分の「Nintendo Switch」本体は売り切れてしまったという結果に。

一般販売の「Nintendo Switch」とは異なり、マイニンテンドーストアの本体はJoy-Con左右のカラーをカスタマイズできるほか、本体とソフトを一緒に注文するとオリジナルのB2ポスターカレンダーセットももらえるということで、こちらで買いたかったという人はかなり多かったのだと思います。

マイニンテンドーストアで予約できたらキャンセルすればいいやと、21日にも念のため予約していたという人はいいんですけど。そういうキャンセルは小売の迷惑になるなとマイニンテンドーストアのみに絞って、結局買えなかったという人もいたと思うので……。それを考えると辛いところ。

そのあたりがどういう流れだったら良かったのかというのは、なかなか難しいですよね。

マイニンテンドーストアでの予約開始を各小売店さんより先や同じタイミングにしていたら、Joy-Conカラーのカスタマイズやポスタープレゼントもあって、マイニンテンドーストアでの購入が優先されてしまうでしょうし。

でも結果からすると、「マイニンテンドーストアのカスタマイズ本体は数量限定です」というのを先に強く告知し、そちらの予約ができなかったときは各小売店さんでご予約くださいという流れだった方が、まだ気持ちの収まりは良かったのかなぁとも。結果としてはほとんどの予約受付は完了したようですし。

結果を見てから後出しでこんなことを書いても致し方ないのですが。

まだ発売日までには期間がありますし、今も本体を予約できていないという人に向けて、予約のチャンスを作ってくれたらなと思います。

マイニンテンドーストアがオープンしてからほぼ半日はこの画面に
夜のメンテナンス終了直後には予約購入できたようですが、その後はこの本体予約受付終了の文字が
「ニン・ゴジラ」という愛称で妙な人気の出てしまったエラー画面の怪獣くん。かわいい。でも、「ニン・ゴジラ」が現われるときはサイトエラーが起きているときであり、なにか悲劇が生まれているとき。現われない方が良い……そういう悲しい宿命を背負った怪獣なのです

ではでは、今回はこのへんで。また来週。