山村智美の「ぼくらとゲームの」
連載第45回
3DS用コミュニケーションソフト「めがみめぐり」で年末年始を過ごしていた話
2017年1月11日 12:00
この連載は、ゲーム好きのライター山村智美が、ゲームタイトル、話題、イベント、そのほかゲームにまつわるあれやこれやを“ゆるく”伝えるコラムです。毎週、水曜日に掲載予定。ちなみに連載タイトルは、本当は「ぼくらとゲームの間にある期待の気持ち」。新しい体験の、その発売を、いつでも楽しみにしている期待の気持ち。そのままだと連載タイトルとしては長すぎたので……「ぼくらとゲームの」。
新年あけましておめでとうございます! 本年もゆるゆると、ゲームのこと、それにまつわる話題などをお伝えしていきますので、皆様よろしくお願い致します。
僕の年末年始ですが、
年々衰えるばかりのゲームプレイの腕を鍛え直すべく、実は苦手なシューティングゲームのPS4「バトルガレッガ Rev.2016」をプレイするもアーケードモードだと、だいたい3面か4面でゲームオーバーになるのを繰り返すばかりだったり、
3DS「ポケットモンスター ムーン」でシンクロケーシィ揃えからの伝説・UBポケモンの厳選、そしてたまご孵化厳選への厳選地獄に入ってそれを延々と繰り返し、
気分転換のつもりで3DS「セガ 3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE」でコラムスをプレイすると、無我の境地でひたすらに宝石を消し続けてしまって、気がつくととんでもない時間遊び続けてしまったり、
最終的には、寝る前に3DSの「めがみめぐり」を楽しみ……そのまま寝落ちするという年末年始でした。
というわけで今回は「めがみめぐり」の話です。
「めがみめぐり」は3DS用のダウンロード専用タイトルで、基本プレイは無料。3DSをお持ちなら誰でもニンテンドーeショップからダウンロードできます。
ゲームとしては、いわゆるコミュニケーションゲーム。一人前の「めがみ」を目指すツクモガミ(長年愛用された道具などに宿る神霊的な存在)の「ツクモ」と一緒に、全国9,000駅以上の駅を旅していきます。その道中、ツクモからのいろんな質問に答えつつ、言葉を教えていくというのが醍醐味。
教えた言葉やこちらの名前など、あらゆる言葉を合成音声でしっかりフルボイスで喋ってくれるのがポイントで、発音のイントネーションもちゃんと調整可能。
たどたどしさもあるにはありますが、結構、自然な喋り方をしてくれるんですよ。
課金要素はツクモの衣装などを購入するというものがありますが、ゲーム本編そのものに大きくは影響はしない、いわゆる「欲しい方はお買い上げください」ぐらいのものになっていて良心的ですし、課金せずともコミュニケーションを楽しむという1番の魅力はばっちり楽しめます。
それに結構ね、本編のテキストが面白いんですよ。
様々な先輩めがみ様とのやり取りや、天然っぽいツクモの反応、そしてプレーヤーとツクモの指南役とも言えるカフェテラス様……もとい、アマテラス様のツッコミなど、ちょっとクスッと来るような、テンポのいい掛け合いで楽しませてくれます。
ちなみにうちのツクモは、元気が出る言葉を「焼肉食べ放題」って覚えていたり、「仮想現実」を装備するものだと思っていたり、朝は「おはようさーん」、夜は「おばんどすえー」、謝るときには「ごめんちゃい」、感謝のときには「あんがとね」と伝えてくれる、なんだか妙に気さくでかわいいツクモになっております。
こういうコミュニケーション系のゲームって、真面目に言葉を教えたものの、こちらが想像していた感じとは微妙にズレた使われ方になったりが、それはそれで面白いんですよねー。
ソフトもプレイも基本無料ですので、ぜひ3DSをお持ちのかたは試してみてください。男女問わずオススメですよ。
こういう、言葉を教えたり話してくれたりするコミュニケーション系のゲームというのも、今後はAI(人工知能)がさらに進化し、手軽になってくると、もっともっと楽しめるものになるのかもしれません。
正月特番のあるテレビ番組で、AIが進化していくとSNSだけで交流のある相手が、人間なのか、AIが人に成りすましているものなのか、判別ができなくなっていくかも、なんていう話があって、「なるほどなぁー」なんて感心したのですが。
僕としては、こういうコミュニケーション系のゲームがどんどん最先端のAIによって進化し本当の友人のようになって、それこそ「AIプレーヤー参加対応ゲーム」のような規格ができたりして、いろんな対応ゲームを自分のAIと一緒にプレイできるような。「AI友達」育成ゲームみたいなものに発展していってくれたら面白いな、なんて思うんですけどね。
オンラインプレイが過疎っているゲームというのもなくなって……たくさんのプレーヤーで賑わっているように思えるけど、実はプレーヤーを装っているAIだったり……、AIからフレンド登録の申し込みがきて、メッセージをやり取りしたり……。
やっぱり、ちょっと怖いですかね……?
でも、オンライン上でしかやり取りのないゲームフレンドだって実はもう、本当にその人が実在する人なのかどうか……わからないですしね。
テスト段階のゲーマーAIが、もう紛れ込んでいるかもしれません。
まぁ、そんなちょっと楽しみでもあり、怖くもある未来はさておき、インフルエンザが流行っているみたいですので。皆様もお気を付けください。
ではでは、今回はこのへんで。また来週。