ゲーミングPCレビュー「NEXTGEAR i640SA2-FF14」

「NEXTGEAR i640SA2-FF14」

最高4.4GHzの最速CPU「Core i7-4790K」を搭載
「FF XIV」を長く楽しむための要素もたっぷりの1台

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発売元:
  • マウスコンピューター
開発元:
  • マウスコンピューター
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 マウスコンピューターのゲーミングPCブランド「G-Tune」にて、MMORPG「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア(FF XIV)」の推奨PCとして展開されているPC「NEXTGEAR i640SA2-FF14」。4コアで4GHz、TurboBoost(TB)時は最大4.4GHzという高性能を誇るインテル製CPU、Core i7-4790Kを搭載したハイスペックな1台となっている。

 今回はこの機種を使用して実際に「FF XIV」をプレイした感触に加え、PCとしての使い勝手を含めたレビューをお届けする。「FF XIV」のみならず、様々なゲーム、またゲーム以外のマルチな利用にも対応できる1台となっている。

「FF XIV」の推奨動作環境を大幅に上回る性能!

 まずはPCのデータから見ていきたい。本機の主なスペックは下記のとおり。

構成パーツ性能
CPUCore i7-4790K(4コア/4GHz/TB時4.4GHz)
チップセットZ97 Express
メモリ8GB PC3-12800(8GB×1)
GPUGeForce GTX 760(2GB)
HDD1TB(7,200rpm/6Gbps)
光学ドライブDVDスーパーマルチ
電源700W 80PLUS Bronze
OSWindows 8.1 Update 64ビット

 CPUのCore i7-4790Kは、「Devil's Canyon」という名前でも呼ばれている製品。型番にKが付いた製品は、オーバークロックが可能なものという位置付けになる。ただCore i7-4790Kに限っては、Core i7-4790(4コア/3.6GHz/TB時4GHz)よりも基本スペックが上に設定されており、オーバークロックをしなくても明確なメリットがある。特に現時点でインテル製CPUで最高のクロックとなるため、高性能なPCを求める人は迷わず注目すべき製品だ。

 GPUには、「Kepler」アーキテクチャのGeForce GTX 760を採用。NVIDIAは次世代アーキテクチャ「Maxwell」を採用したGPUを既に発売しているが、デスクトップ向けGPUではGeForce GTX 980/970と、GeForce GTX 750/750 Tiでの採用となっており、現時点ではGeForce GTX 760に代わる「Maxwell」採用GPUが存在しない。コストパフォーマンスを求めるユーザーには、まだしばらくはGeForce GTX 760がベストなチョイスといえる。

 「FF XIV」の推奨動作環境は、Core-i5 2.66GHz以上、メインメモリ4GB以上、Geforce GTX 660以上などとなっているので、いずれも十分に満たしている。またWindows 8.1 64bitも動作環境に含まれているのでご安心を(推奨PCとして販売しているので当然だが)。

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」。最高品質でも余裕のスコア

 ではベンチマークソフトの結果を見ていこう。まずは当然、「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」から。設定は最初から1,920×1,080ドットの最高品質を選んだが、スコアは9,886(非常に快適)となった。スペック通り、ゲームプレイには何ら心配のない性能だ。計測中も美しい映像をただ堪能するばかりで、コマ落ち感もなく快適そのもの。

 その他のベンチマークソフトのスコアも参考までにご紹介しておく。いずれのゲームも動作には全く支障ないスコアになっている。

【各種ベンチマークソフト結果】
「FINAL FANTASY XI for Windows オフィシャルベンチマークソフト3」スコア:10,800(High)
「ファンタシースターオンライン2 キャラクタークリエイト体験版 ver.2.0」スコア:27,923(設定5、1,920×1,080ドット)
「バイオハザード6 ベンチマーク」スコア:9,556(1,920×1,080ドット)

「super Π」104万桁がオーバークロックなしで8秒!……と言って感動が伝わる人がいるだろうか

 弊誌はゲーム媒体なので、ベンチマークソフトもゲーム系に限定しているが、せっかく最高速CPUがあるならCPU限定ベンチも……と久々に「super Π」を試してみた。いまどきシングルスレッドのベンチマークにさほどの意味はないが、筆者の趣味として載せておくことにする。

 続いては「FF XIV」のゲームプレイも試してみた。まだゲーム序盤だが、人が多い街中から、美しい風景が見える屋外、複数の敵とのバトルなど、いずれのシーンでも処理がもたつくことはなく、快適にプレイできた。

 ……という以上の感想が出ないくらい快適だった。ベンチマークスコアも納得のいくプレイ感だ。

【スクリーンショット】
エオルゼアの美しい世界を、高画質なまま存分に堪能できる

 またKeplerアーキテクチャ以降のGeForce GTXを搭載したPCであれば、NVIDIA独自の録画機能「ShadowPlay」を利用してゲームのプレイ動画を撮影できる。ショートカットキーを押すだけで録画を始められるという便利な機能で、しかも無料で使え、録画時のパフォーマンス低下も少なく、プレイ感覚を損ねないまま録画できる。

 本機でも「FF XIV」をプレイしながら「ShadowPlay」による録画を試してみたところ、フレームレートを維持したまま高画質な録画に成功した。別途特殊な機器やソフトを導入することなく、快適に録画環境が完成する。プレイの記録を動画で残したいと思っている人には、強くオススメできる機能だ。

使い勝手も考慮した質実剛健なデザイン

 ゲームプレイ以外の部分にも目を向けてみよう。本機のケースは、NEXTGEARシリーズ専用ハイグレードATXケースを採用している。ブラックのボディに銀色のV字の飾りが付けられた、西洋甲冑を思わせるデザインは、1度見たら忘れられないインパクトがある。

 もちろんハイグレードをうたうだけあって、見た目のインパクトだけでは終わらない。使い勝手の面では、フロントパネルを開けるのは光学ドライブを使う時だけ。2つのUSB 3.0を含む4つのUSBポートや、ヘッドフォン・マイク端子、各種カードリーダーは本体上部に用意され、フロントパネルを開けなくても使用できる。また端子部がいずれも斜め上を向いているので抜き差しもしやすい。

 それ以外はかなりシンプルな外見で、正面のデザイン以外は質実剛健。背面には水冷のホースを出す穴があるなど、高級機種ならではの設計もある。PC内部は電源を下部に設置するタイプで、配線は極力同じ場所にまとめることですっきりした印象になっている。高性能や安さだけではなく、丁寧さや品質の高さも感じさせる。

正面から見た時のデザインは強烈なインパクトがある
ヘッドフォン・マイク端子やUSB端子などは本体上部にまとめられている。斜めになっているのが使いやすい
正面の派手さとは打って変わって、背面や側面はシンプルなデザイン
内部配線もまとめられてすっきりしている。後々の増設も楽にできそうだ

好みの1台へ、さらにカスタマイズ!

基本構成から好みのパーツを入れて、自分だけの1台を作ることができる
システムボイスやデスクトップマスコットなどが含まれる「G-Tuneちゃん」のオリジナルデザインテーマも選択可能

 現在は、本機の後継機種となる「NEXTGEAR i640SA3-FF14」が発売中。価格は118,584(税込)。構成は「NEXTGEAR i640SA2-FF14」から1点だけ変更があり、CPUが標準仕様だとCore i7-4790(4コア/3.6GHz/TB時4GHz)となるが、期間限定でCore i7-4790Kへの無償アップグレードを実施しているので同等となる。動作クロックにして400MHz差、約10%の性能差があるので、購入を検討している方はお早めに。

 その上で構成をカスタマイズする際のお薦めをいくつか考えていきたい。CPUは既に最高のものが積まれているので、それ以外の部分での変更となる。

 まずスペックで気になるのはストレージ部分。今時のPCはやはりSSDが欲しいところだ。カスタマイズで選べる最小サイズとなる120GBのものでも、OSと「FF XIV」をインストールしても十分に間に合う容量がある。これを選ぶだけで、PCの起動時間やゲームのロード時間が大幅に短縮され、快適性が増す。余裕があるならまずここを強化したい。

 次にメインメモリ。8GBという容量はゲームプレイに支障のない範囲だが、処理能力を考えると2枚搭載してデュアルチャネルにする方が有利だ。ここは8GB×2の16GB構成にするという手がある。また8GB×2の構成なら、PC3-19200という高速タイプも選択できる。標準のPC3-12800の8GB×2構成と比べて2,000円しか上がらないので、性能にこだわる人はこちらを選ぶのもありだ。

 HDDは標準で1TB。最近はゲーム動画を撮影する人が増えているし、本機ならばShadowPlayで簡単に録画できる。その辺りに興味がある人は、大容量のHDDを選ぶといいだろう。例えば3TB HDDに変更すれば、2TB分の増量でも5,900円のアップで済む。

 ゲームには欠かせないデバイス類では、キーボードは11キー同時押し対応の「Accurate Keyboard」が標準で付いてくる。マウスも6ボタン・1,000/1,600dpi切り替え可能なオプティカルマウスが標準添付。ただ好みによって、よりグレードの高い製品を使いたいということなら、ロジクールの各種ゲーミンググレード製品も選べるようになっている。ほかにゲームパッドも追加可能だ。

 さらにマウスパッドも選択可能。G-Tuneオリジナルの「G-Tune Accurate Mouse Pad」はかなりの高性能(レビュー記事を掲載中)なので、ぜひお試しいただきたい。カスタマイズで同梱にすると、単品で買うより90円お安く、別途送料もかからない。

 新たにPCを購入する方は、サウンド周りもお忘れなく。スピーカーもカスタマイズで各種選択できる。またボイスチャットも楽しみたいなら、マイクの付いたヘッドセットも必須だ。こちらはロジクールのほか、PC向けオーディオ製品で知られるクリエイティブの製品も選択できる。

 モニターも新規購入したい方は、セットで購入できる。最安だと19.5型・1,600×900ドット液晶が9,900円。フルHD(1,920×1,080)の製品も11,900円から用意されている。さらに2,560×1,440ドットなどフルHD超えのモニターも選択可能だ。

 他にもCPUファンを簡易水冷などで静音化したり、OSをProバージョンに上げたり、G-Tuneのマスコットキャラクター「G-Tuneちゃん」のオリジナルデザインテーマ適用(CV:小山剛志、南條愛乃)なんていうカスタマイズができたりもする。保証も3年延長やオンサイト(出張)修理保証など幅広く、さまざまなニーズに応えてくれる。

 カスタマイズについて長々とご紹介してきたが、他にもカスタマイズ項目はいくつも用意されている。このカスタマイズのバリエーションの広さもG-Tuneの魅力の1つだ。読み飛ばして注文後に気づいても間に合わないので、購入の際は項目を1つずつじっくり吟味していただきたい。

高性能は当たり前、長い目で見た安心も望める1台

 PCとしては、高性能CPUとGPUの組み合わせにより、ゲームを始めとしたマルチな用途に使える、バランスを取った構成になっている。ゲーマーならゲームさえできればいい、という人もいると思うが、最近は撮影した動画を編集するという人も多いはず。そうなれば高性能なCPUはゲーム以外でも性能をフルに発揮できる機会が増える。

 また高性能なCPUを積んでいることにより、「FF XIV」などのゲームを長く遊びたい、PCも長く使いたいという人には、数年後にGPU交換など交換しやすいパーツの入れ替えで延命もしやすい構成であると言える。CPUの交換は慣れた人でも手間がかかるものなので、最初にいいものを買っておくという判断もありえる。特に今は、ダントツの性能を誇るCore i7-4790Kという存在があるだけに、その魅力もより強まるというものだ。

 その上でどんなPCにするのかは、ユーザー次第。その好みに応えられるのも、多彩なカスタマイズが可能な本機の魅力だ。内部構成から周辺機器まで、こだわりの1台を手に入れていただきたい。

レビューで使用したPCを読者1名様にプレゼント!

 Intel Club Extremeのご厚意により、今回レビューしたこのマシンをそのまま1名様にプレゼントします。ふるってご応募ください。

 なお、応募に当たっては、Intel Club Extremeに登録済みのメールアドレスが必須となります。登録済みでない方は、こちらのフォームより登録の上、ご応募ください(登録無料)。

 マシンはレビューで使用しただけのほぼ新品となりますが、保証書は同梱されません。

応募方法

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12月26日 12:00まで
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    (石田賀津男)