PS3/Xbox 360ゲームレビュー「DmC Devil May Cry」

DmC Devil May Cry

新たな魅力を展開する「DmC」!DLC「ブラッディパレス」、「バージル ダウンフォール」の配信も楽しみ

新たな魅力を展開する「DmC」!DLC「ブラッディパレス」、「バージル ダウンフォール」の配信も楽しみ

大事な“アクションの手触り”がしっかりと作り混まれており、それを海外デベロッパーならではのセンス全開で楽しめる。新規作品なので「DMC」シリーズ作未プレイの人にもオススメだ

 本家シリーズ作とは全く異なる魅力とセンスで描く「DmC」。それでいて本家シリーズに共通するアクションの本質はばっちりと掴んでいて、手触りが良く、気持ちよく、かっこいい。耽美的な「DMC」と、ラフ&ワイルドでUKセンスな「DmC」と、それぞれに違った良さがある。

 1周クリアするだけなら大体8~10時間ほどとなるが、難易度設定ももちろん「DMC」シリーズ作と同様で、最初の難易度(ヒューマン、デビルハンター、ネフィリムの難易度3段階)のいずれかをクリアすると、「サンオブスパーダ」(SOS)が、SOSをクリアすると「ダンテマストダイ」(DMD)と「ヘブンオアヘル」(HOH)が、HOHをクリアすると「ヘルアンドヘル」(HAH)がそれぞれ解放される。SOS以降は能力を引き継ぐことができ、出現する悪魔や攻撃も変化する。さらに、2周目以降でないと行けない場所やショートカットルートもある。2周目以降からが本当の始まりと言っていい。

 今後は、敵との戦闘に特化したミッションをどこまでクリアできるかが試されるゲームモード「ブラッディパレス」、そして、バージルを操作し新たなストーリー、新ステージ&ボスが楽しめる追加シナリオ「バージル ダウンフォール」のDLC配信が決定している。筆者もこれらを早く楽しみたいとウズウズしつつ待っている(バージルがもう少し魅力的なキャラクターになってくれるといいなと願いつつ)。

 シリーズファンには、また違った魅力を獲得した作品「DmC」として、スタイリッシュアクションの本質的な良さは存分に楽しめるし、アクションゲームファン、ひいてはゲームらしい手触りを求める人にぜひプレイしてもらいたいところ。また、シリーズの良さを継承した新生タイトルだけにシリーズ作を未プレイの人にも最高のタイミングと言えるだろう。オススメしたい1本だ。

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(山村智美)