シングルプレイも充実!
- ジャンル:
- チームバトルアクション
- 発売元:
- 開発元:
- プラットフォーム:
- PS3
- 価格:
- 8,380円
- 発売日:
- 2011年12月1日
- プレイ人数:
- 1~2人(オフライン)
2~4人(オンライン) - レーティング:
- CERO:A(全年齢対象)
12月1日、株式会社バンダイナムコゲームスからプレイステーション 3向けチームバトルアクション「機動戦士ガンダム EXTREME VS.(エクストリームバーサス)」が発売された。
「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」は長期に渡り、アーケード、家庭用で愛されてきたチームバトルアクション「ガンダム VS.」シリーズの最新作。2on2でのチーム戦、コストシステムといった、ペアで戦うことを前提として考えられたシステムがシリーズの特徴だ。本作はアーケードで絶賛稼働中の「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」をベースに、オンラインで全国のプレーヤーと対戦可能。さらにトライアルミッションなど、家庭用オリジナル要素も搭載し、オフラインだけでも十分に楽しめるようになっている。
プレイするにはゲームデータのインストールが必須で、初回起動時にインストールされる。インストールには本体HDDの空き容量が1,800MB以上必要。ロードに関してストレスを感じることはないだろう。
■ ガンダムシリーズから数多くのモビルスーツが参戦!
ガンダム作品から数多くのモビルスーツが参戦する本シリーズ。本作ではなんと59機(初回封入特典のプロダクトコードで追加できる「Hi-νガンダム」を含めれば60機)もの機体から操作機体を選択できる。
ゲームをプレイしてアンロックされるのではなく、最初から全ての機体を使用できるため、すぐに愛機で通信対戦ができる点もアーケードでプレイしているファンにとってはありがたいことだろう。
さらにDLC(ダウンロードコンテンツ)として機体が追加されることも決定。公式サイトでは最新情報が公開されている。
各機体に設定されているコストは、本シリーズの中核をなすコストシステムに関係する。ペアを組んで2機で戦う本作では各チームで6,000(初期設定。通信対戦ではこの値で戦う)の戦力ゲージが設定されており、機体が撃墜される(耐久値が0になる)ごとに、機体のコストの分、戦力ゲージが減少していき、戦力ゲージが0になったペアが敗北となる。例えば、コスト3,000の2機で出撃した場合、2機が1回ずつ撃墜されるか、どちらかの機体が2回撃墜されると敗北するわけだ。なお、残り戦力ゲージが0にならずとも、機体コストに満たない場合は耐久値が減った状態での出撃となる(コストオーバー)。
コストが高いほど総合的な性能が高く、総じて耐久値も高い。だが、いくら耐久値が高いからといっても、3,000の機体で出撃した場合、2回落とされてしまっては、パートナーがどれだけがんばっても敗北となってしまう。勝敗を気にするなら、コストや腕前を考慮に入れた機体選びが重要だ。友人とペアを組んで遊ぶ場合には事前に話し合っておき、コストを調節しておきたい。このように、どんな組み合わせがいいかを考えるのも本作の楽しみの1つといえるだろう。
■ シンプルな操作ながらもレバーとボタンの組み合わせにより、様々なアクションを実現!
1レバー+4ボタンのシンプルな操作ながら、レバーとボタンの組み合わせにより、様々なアクションを実現している本作。PS3版では、同時押しも1ボタンにアサインできるため、PS3のコントローラーでも十分遊べるようになっている。もちろん、アーケードで慣れているならアーケードスティックを用意しておくといいだろう。
ハイスピードなバトルが展開されるため、それぞれのアクションや機体性能を把握するだけなく、いざという場面でミスしないように各種操作はしっかり練習しておきたい。
ここからは本作のアクションを紹介する。なお、操作方法はコントローラーの初期設定のものとなっている。
移動は左スティック/方向キー。操作しやすい方を選択するといいだろう。入力し続けることで移動する。また、同方向に素早く2回入力するとステップになる。ステップは短い距離しか移動しないが、発動時に相手の攻撃の誘導(後述)を無効化する特性があるので、非常に重要な移動方法といえる。さらに、格闘攻撃中にステップすることでキャンセルも可能。接近時の攻防の要の1つといえる。
×ボタンではジャンプし、入力し続けることで上昇する。さらに×ボタンを素早く2回(+方向キー)入力するとブーストダッシュになり、方向キーの入力方向に素早くダッシュする(方向キーの入力がない場合は前にブーストダッシュする)。ブーストダッシュには多くのアクションをキャンセルできる特性があるので、覚えておきたい。
□ボタンはメイン射撃。遠近どちらにも使える基本攻撃で、機体により、連続して発射できる数や威力などが異なる。R1ボタン(□+△ボタン)ではサブ射撃、L2ボタン(□+×ボタン)では特殊射撃が繰り出せる。射撃といっても機体によっては移動手段であったり、味方を呼び出したりと、性能は機体により大きく異なる。これら3つの射撃武装には基本的に弾数制限があり、使い切ると回復するまでの一定時間使用できない。中には弾数制限がなかったり、時間経過では回復しないものもあるので、使用機体の武装がどのようなものかのチェックは欠かせない。
射撃といっても、メイン射撃、サブ射撃、特殊射撃で大きく性能は異なる。方向キーとの組み合わせで攻撃内容が変化するものもあるので、使用機体にどんな射撃方法があるのか確認しておきたい。また、弾切れには要注意。残弾無しの状況で入力すると隙が生まれてしまう機体も |
△ボタンは格闘攻撃。△ボタンのみ(通常格闘)、↑+△(前格闘)、←or→+△(横格闘)、↓+△(後格闘)で異なる格闘攻撃を繰り出す。一定距離を自動で詰めて行動してくれる他、大抵の場合、連続で入力すれば連続攻撃が繰り出せるようになっている。射撃と異なり、多くの格闘攻撃には使用制限はないが、一部の機体には使用制限があるものや、格闘へのカウンターなど、特殊なものがあるのでチェックしておきたい。さらにR2ボタン(△+×ボタン)では特殊格闘が繰り出せる。また、格闘攻撃もステップでキャンセルすることができるので覚えておきたいところ。
「ストライクガンダム」や「ガンダムEz8」のように特殊射撃や特殊格闘の入力で装備を換装する機体もいる。換装することで武装が変わり、適した戦い方や攻撃範囲が変化する。
射撃に関しては、対戦相手につくロックオンマーカーが重要な情報となる。遠ければ緑、適正距離では赤へ変化する。赤ロック状態では射撃が誘導するようになるため当たりやすくなるので、初心者はまずこの距離を確認するクセをつけたい。
大きなダメージが期待できる格闘攻撃。ゴッドガンダムなど格闘をメインとした機体を操作する人でなくても格闘攻撃が使いこなせれば戦いのバリエーションが広がるし、格闘のメカニズムを理解しておけば、格闘攻撃への対処にも役立つ。これら格闘攻撃は方向キーと組み合わせることで攻撃内容が変化する | 装備を換装することで様々な状況に対応できる。見極めは難しいが、換装可能機体を使うなら使いこなしたい |
一部の機体では、射撃や格闘がチャージ可能で、□や△を押しっぱなしにすることでチャージ攻撃が繰り出せる。チャージの状況は、画面右下の武装一覧にあるチャージゲージで確認できる。
チャージすることで専用の攻撃や、チャージが複数段階ある武装も存在する |
○ボタンはターゲット切り替え。ターゲットへの攻撃、ターゲットの行動確認のみならず、自機はターゲット対象を軸に行動するため、非常に重要な操作になっている。
他にも↓↑でのガード、吹き飛ばされている最中(きりもみ状態を除く)に△/□/×ボタンで受身、×ボタンを押しながらステップでの変形といった特殊操作も存在する。
ガード(↓↑)は最後の↑を入力し続けている間、後述のブーストゲージを消費し、攻撃をガードしてくれる(一定時間経過でもガードは解けてしまう)。通常は前面だけだが、全方位ガードできる機体も存在する | 変形(×ボタンを押しながらステップ)可能機体は、変形することで機動力をアップしたり、変形時限定のアクションを使うことができる |
ステップやブーストダッシュは、エクストリームアクションという行動の隙をキャンセルできるシステムがあるため、攻撃・防御どちらにも大活躍する。例えば、△ボタンを1回入力し、格闘攻撃を出した直後にステップで隙をキャンセルし、↑+△と入力すれば、通常では繋がらない、通常格闘から前格闘のコンボが繰り出せる。また、連続射撃できない射撃武装でも、□ボタン→ブーストダッシュ→□ボタン→ブーストダッシュ→□ボタンと入力すれば、連射が可能で、ヒットした場合には仰け反り中の相手に連続ヒットする。
ステップやブーストダッシュは便利なアクションだが、ブーストゲージを消費してしまう。他にもジャンプ、サブ射撃、特殊射撃、特殊格闘などでもブーストゲージを消費する。ブーストゲージは使いきると、オーバーヒートとなり、ブーストゲージを消費するアクションのほとんどが使えなくなる。ブーストゲージは着地していればすぐに回復するのだが、ジャンプなどからの着地時は特に注意。ブーストゲージが少ないほど、着地時の隙が大きくなる。
エクストリームアクションは攻防あらゆる面で重要。射撃、格闘において通常では繋がらないコンボが決められ、ダメージ効率が一気にアップするし、硬直を狙われた際の回避にも欠かせない。いつでもエクストリームアクションが使えるよう、オーバーヒートにならないようにブーストゲージを管理しておきたい |
もう1つの特徴的なアクションシステムがエクストリームバースト。自機や味方機の撃墜、敵からの攻撃を受けたり、ガードした際などにたまるEXゲージが半分以上になった状態でR3ボタン(□+△+×ボタン)で発動。一定時間機体がパワーアップするとともに、ブーストゲージや武装の残弾数が全回復する(一部を除く)。パワーアップする時間はEXゲージの量に応じて決定される。また、一部の機体では、エクストリームバースト中にR3ボタン(□+△+×ボタン)で特殊攻撃が繰り出せる。この特殊攻撃は非常に強力なものとなっている。
ボタン設定は、コントローラー、ジョイスティック1、ジョイスティック2、カスタムの4つが用意されている。カスタムでは□/△/×/○/L1/R1/L2/R2/L3/R3の各ボタンに自由にアクションをアサインできる。サブ射撃やEXバーストといった複数ボタン同時押しのアクションもアサインできるので、ボタンの同時押しのミス防止になるし、PS3のコントローラーでプレイする場合には利用しないと厳しいものがある。もちろん、アーケードでのプレイも想定しているなら、アーケードスティックを用い、同時押しボタンを設定しないようにしておきたい。なお、ガード、変形、ステップなど、連続した入力や方向キーとボタンの組み合わせでのアクションを1ボタンにアサインすることはできない。
■ オフラインでもがっつり遊べるトライアルミッション!初心者の操作習得にも!
オフライン要素で最も注目したいのが様々なシチュエーションでのバトルが楽しめるトライアルミッション。多数の敵を相手にするといった通常の対戦ではありえないシチュエーションが存在する他、基本操作が習得できるミッションもあるため、初心者の操作習得にも最適なモードとなっている。そのミッション数は200以上とボリュームも十分すぎるほどだ。
最初に選択できるレベルは、戦闘に慣れるための演習的なミッションで構成された「民間人」と新鋭モビルスーツが参戦する「エクストラ」の2つ。「民間人」をクリアすれば次のレベル「候補生」がオープンし、さらにクリアすれば次のレベルが……と、クリアする毎に新たなコースが遊べるようになる。
「民間人」や「候補生」といった各レベルには格子状にミッションが配置され、1つミッションをクリアすると線で結ばれた、隣接したミッションがプレイできるようになる。これらを繰り返し、配置されたキーミッションと呼ばれるミッションをクリアすれば、ゴールミッションがオープンし、ゴールミッションをクリアすれば、そのレベルはクリアとなり、次のレベルへと進むことができる。全てのミッションをクリアせずとも、キーミッションさえ全てクリアすればゴールミッションがプレイできるといった感じだ。
操作方法が習得できるチュートリアル的なものから高難易度なものまで、全200以上のミッションが収録されているトライアルミッション。各レベル内にあるキーミッションを全てクリアすれば、ゴールミッションがオープンし、ゴールミッションをクリアすれば、次のレベルへと進めるようになる。また、多数の敵が登場するため、近くの敵をターゲットできるトライアルミッション専用の操作(セレクトボタン)も用意されている |
MPで機体を強化することで、全くクリアできそうになかったミッションが簡単にクリアできてしまうこともしばしば。MPを稼いで愛機を強化し、ミッションをクリアしていきたい |
ミッションをクリアするとMP(ミッションポイント)というポイントが獲得できる。獲得したMPは、モビルスーツの強化に必要なポイントで、強化できるのは耐久力/射撃・攻撃力/近接・攻撃力/CPU判断力/EXゲージ性能の6項目。強化次第でミッションの難易度が大きく変わるので、使用するモビルスーツを絞って強化していくと、効率良く強化できる。
序盤のレベルであれば強化しなくても簡単にクリアできるが、後半のレベルのミッションではよほどの腕がない限り、強化なしでのクリアはできないだろう。自機、パートナー機体共に強化しておきたい。ちなみにMPでの機体強化はあくまでトライアルミッション内のみのもので、通信対戦など、他のモードへの影響は一切ない。
MPはミッションクリアだけでなく、ゴールミッションクリア、全ミッションクリア、全ミッションSランククリアで大量に獲得できる。序盤はともかく、後半のレベルでSランクを取るのは難しいが、ミッションによっては最適な機体を選ぶことで簡単にSランクが取れることもある。基本的に短い時間で、ダメージを受けずにクリアすればSランクが取れるようだ。わかりやすい条件がなので狙いやすい。また、数秒でクリアできたり、1度に多くのMPが稼げるミッションもあるので、稼ぎやすいミッションを覚えておけば、MP稼ぎの際に役立つ。
ミッションに挑む前には、ミッションの勝敗条件などが確認でき、基本的に自機体とパートナーとなるCPU操作機体を選択して出撃する。CPU操作機体はCPU判断力を高めれば頼りになる上、コストは通常の半分なので、CPUを高コスト機体にし、自機は逃げ回るといった戦法もランクを問わず、とにかくクリアしたい場合などには悪くない。
一部のミッションでは、自機やパートナー機が固定されていたり、自機のみで出撃しなければならないケースも。また、敵機やパートナー機がプレイアブル機体ではないケースも存在する。パートナー機がプレイアブル機でない場合、強化することはできない。
操作方法習得に関するものはもちろんのこと、アニメーションのシーンをモチーフにしたミッションが多数収録されており、ファンであれば楽しめること間違いない。さらにラフレシアやクィン・マンサといったプレイアブルではない機体が敵機やパートナー機として登場してくれる。プレイアブルでないのは残念だが、どんな機体が登場するのか予想しながらプレイするのもいいだろう |
一部のミッションでは特殊な条件を達成することでエンブレムが得られる。条件はミッションに記載されており、その条件はミッションクリアに関係のない敵の撃破やSランククリアなど様々。エンブレムはミッション攻略には関係ないが、通信対戦時に表示することができる。
MPでの強化に加え、ミッション攻略に欠かせないのがスキル。スキルはトライアルミッションをプレイすることで獲得でき、攻撃特化(戦闘中に与えるダメージが1.5倍になるが、被ダメージが2倍)、耐久力強化、戦力補充(戦力ゲージアップ)、敵ロックオン集中などがバラエティに富んだものが用意されている。例えば、敗北条件が“戦力ゲージが0になる”ミッションでは、戦力ゲージを増やしたり、機体コストが抑えられるスキルがあると当然クリアは楽になる。ミッションや目的に合ったスキル選択が肝心だ。
トライアルミッション以外にも、50ステージ以上を収録したアーケード、自由な設定で気軽に練習できるフリーバトルといったモードが収録され、オフラインでしかプレイしない人にとっても十分なボリュームと内容を備えている。
■ 自宅にいながら全国のプレーヤーと戦えるプレイヤーマッチ!
プレイヤーマッチでは、全国のプレーヤーとオンラインで対戦できる。プレイヤーマッチで用意されているメニューは、“クイックマッチ”、“カスタムマッチ”、“ルームクリエイト”、“招待を確認する”の4項目。
細かい条件を設定せずにマッチングしてくれるのがクイックマッチ。対戦ごとにランダムでチームを編成する“チームシャッフル”(完全にランダムのため、前回と同じメンバーになることも)、対戦に参加するプレーヤーが自分でチームを選べる“チームフリー”の2タイプから1つを選ぶだけでマッチングが始まり、条件に合ったルームに自動で入ってくれる。夕方~深夜だけでなく、朝や昼であっても、多くの場合、数秒~15秒程度でルームに入ることができた。
カスタムマッチでは、タイプ(チームシャッフル/チームフリー)、対戦時間、最大人数、連勝補正の有無を設定し、条件に見合ったルームを検索する。検索後、条件に合ったルーム一覧が表示され、ルームを自分で選んで入室する。一覧で表示されるのは最大10部屋のようで、入室を決めたタイミングで既に満室だったり、ルーム自体が解散になってしまっていた場合には再検索となる。
ルームクリエイトでは、ルーム名(自由文入力可)、タイプ、対戦時間などを設定し、自分がホストとなるルームを作成する。プライベートスロット数が設定できるので、友人と一緒にプレイしたい場合は、ルームクリエイトを使うといいだろう。
自宅にいながら対戦できるのが嬉しいプレイヤーマッチ。オンラインプレイ用の設定として、L1+方向キー(4方向)で、プレイ中にパートナーに表示する通信メッセージ(自由文入力可)、トライアルミッションで獲得したエンブレムが設定できる |
ルームは最大8人まで設定できるが、1度に8人が対戦するわけではなく、8人から4人ずつが選ばれ、2つの対戦が進行する。2人や3人の場合でもCPUが混じった状態で対戦は始まるが、途中でプレーヤーが入室し、対戦への参加を決定すると、CPU混じりの対戦は中断され、新規に対戦がスタートする。1回対戦が終わると、次のマッチングが始まるが、8人フルで参加しているルームで2つの対戦が同時に終了した場合はチーム編成が変わるが、タイミングが合わない場合は、同じメンバーでの対戦となる。
対戦終了後にはスコアに応じた順位が発表される。撃破数/被撃破数/アタックボーナス/タイムボーナス/勲章ボーナスでスコアは決定される。撃破数は、敵にトドメを刺したプレーヤーに+1カウントされる。撃破数によるスコアは大きいし、スコアは役割によっては獲得しづらく、一概にスコア(順位)が高いほど活躍したとは言い切れない。順位を見て自分や他人を評価するのは危険といえるだろう。被撃破数、ダメージに応じて得られるアタックボーナスを参考に見ておく程度でいいのではないだろうか。
プレーヤーにはランクがあり、現状は全員「民間人」で、実力に関係なくマッチングされる。12月22日には通信対戦のランクマッチモードが追加される無料DLCが配信予定で、ランクマッチモードでは、実力に応じてマッチングされ、ランクがつくようだ。
通信対戦での勝敗は記録されており、ゲームスタート時に参加者全員の勝敗数が表示される。勝敗数の非表示機能はない。なお、この勝敗についてはプライベートスロットを使った対戦でも上下する。例えば、自分+CPU VS 友人+CPUの対戦でも勝敗はカウントされるわけだ。
通信対戦では全国の様々なプレーヤーと対戦できるため、スキル向上にもってこい。加えて、リプレイ保存・再生機能を利用すれば、さらなるスキル向上が図れる。リプレイ再生機能は優秀で、ステージ全体を基本とし、状況により自動でフォーカスされるカメラ、各プレーヤーのカメラを自由に切り替えて閲覧できる。上手いプレーヤーに叩きのめされたとしても後ほどリプレイで研究できるのでありがたいと思っておこう。
リプレイの保存は対戦すれば自動で行なわれるのも便利でいい(リプレイの自動保存をオフにすることも可能)。また、自分の対戦だけでなく、ランク順や特定の機体を指定してのリプレイダウンロードも可能。さらにランクマッチモードが実装されれば、簡単に上級者のリプレイがダウンロードできるようになる。
自由文入力可能な通信メッセージは、挨拶・自分の行動を伝えるなど、様々な用途がある。クスっと来るようなセンスあるメッセージを送ってくる人に巡り合えたりする一方、中には不快なメッセージを延々と出してくるプレーヤーも。また、知り合い同士のガードによるEXゲージ溜めならともかく、対戦開始時に反対方向へと移動しているにも関わらず、追いかけてきてまで味方機を攻撃するプレーヤーも何度か見かけた。スキル差、選択したモビルスーツなどが、そのような行為をしてくる理由なのだろうが、そのような行為ができる以上、プレーヤーのモラルに頼るしかなく、その行為への受け取り方も人により異なるだろう。不快と感じたならさっさと退室して、別のルームでプレイしよう。せっかくのゲームを楽しまなくては損だ。
このような行為は本作に限ったことではなく、オンラインゲームではままあること。ぜひとも、そのような行為に出会ったからといって、心を折られ、通信対戦をやめないでもらいたいと心から願っている。不特定のプレーヤーと通信対戦する設定でのプレイである以上、下手であろうが、どんなモビルスーツを選ぼうが自由だ。もちろん、友人を誘ってチームフリーで毎回同じチームにすればこのような事態は避けられる。
ただし、守っておいた方がいいローカルルールや条件がある。それはホストがルーム名にルールや条件を記載している場合。「通信黄色以上」(通信は良い状態から青→緑→黄色→……とアンテナの本数と色で表示される)、「コスト○○○以下」、「○○使用禁止」、「勝率○○%未満」など、ルールはホストにより様々。そのような制限がかけられる設定はないが、ホストにはメンバーをキックする権利が与えられており、守らないとキックされる恐れがあるからだ。ホストの部屋にお邪魔している以上、仕方のないことだろう。これを避けたいなら、ルームクリエイトで部屋を自分で作り、ホストになればいい。
■ 最後に
アーケードでプレイしている人にとっては待望といえる通信対戦搭載の本作。シングルプレイはいいから、とにかく通信対戦をしたいというプレーヤーには最初から全機体が使えるのはありがたい。また、通信対戦機能のみならず、50ステージ以上を収録したアーケード、自由に設定して練習・対戦できるフリーバトル、プレイアブル機体以外の機体が数多く登場し、200以上のミッションが用意されたトライアルミッションとシングルプレイだけでも十分に楽しめる内容・ボリュームを備えている。
これまでのシリーズやアーケード版をプレイしたことがなくてもゲームに入りやすく、上達しやすく設計されている点も嬉しい。トライアルミッションではプレイしながら操作方法やシステムが学べるし、通信対戦では幅広いスキルのプレーヤーと対戦し、技術を盗むことができる。加えてリプレイの存在も大きい。ステージ全体の様子や他プレーヤー視点で閲覧できるので、スキル向上に大いに役立つ。
今後DLCにより追加予定のモビルスーツ、ミッション・通信対戦でのランクマッチモードがどのようなものなのかも楽しみだ。
「ガンダム」シリーズファンのみならず、初めての人にもオススメ。充実したシングルプレイもいいが、2人の連携がうまくいった時の、本作ならではの気持ち良さを味わってもらいたい。
※本稿に記載されている情報は2011年12月5日時点のものです。
(2011年 12月 9日)