PS3/Xbox360/PCゲームレビュー

4人組が繰り広げる壮絶な特殊作戦へ、いざ
これぞ皆の求める“バトルフィールド”だ!

「バトルフィールド:バッドカンパニー2」

  • ジャンル:FPS
  • 発売元:エレクトロニック・アーツ
  • 開発元:DICE
  • 価格:7,665円(PS3/Xbox 360) / オープンプライス(PC)
  • プラットフォーム:PS3 / Xbox 360 / PC(Windows XP/Vista/7)
  • 発売日:3月11日
  • プレイ人数:1~24人(PS3/Xbox360) / 1~32人(PC)
  • CEROレーティング:D(17歳以上対象)


泣く子も黙るバッド・カンパニー。大幅にパワーアップして続編が登場した

 エレクトロニック・アーツは、人気FPSシリーズの最新作「バトルフィールド:バッドカンパニー2(BFBC2)」を3月11日に発売する。本作は2008年に発売された「バトルフィールド:バッドカンパニー」の続編で、開発元はスウェーデンのEA DICE。同社が誇るゲームエンジン「Frostbite」の最新版を使い、泣く子も黙る凶悪中隊「バッド・カンパニー」の破天荒な活躍を描くシングルプレイキャンペーンと、最大24人(PC版は32人)によるマルチプレイモードをサポートする。

 本作「BFBC2」最大のニュースのひとつは、前作にはなかったPC版がリリースされることだ。PC版ではマルチプレイモードの最大参加人数が32人に増えているほか、より高詳細なグラフィックスオプションをサポートするなど、ハイエンドな位置づけのバージョンとなっている。もちろん、PC版もまたコンシューマー版と同じくエレクトロニック・アーツによって丁寧なローカライズ(日本語字幕)が施されているため、マルチプレイモードだけでなくシングルプレイキャンペーンも日本語で大いに楽しめる内容となっている。PCゲーマーのもとに「バトルフィールド」が帰ってきたことで、プラットフォームを問わず大いに盛り上がりそうだ。

 肝心のゲーム内容は、シングルプレイキャンペーン、マルチプレイモードの両方で前作よりも大幅にパワーアップしている。「Frostbite」エンジンの強みである「破壊」システムにさらなる改善が加えられたほか、戦場となるマップがさらに広くなり、その密度もアップ。シングルプレイキャンペーンを盛り上げるカットシーン演出にも磨きがかけられ、最新世代のゲームタイトルとして最高の1本といえる仕上がりだ。

 本稿執筆時点では発売前ということでマルチプレイモードが利用できなかったため、今回はシングルプレイキャンペーンの内容を中心に「BFBC2」の見所をお伝えしていきたい。マルチプレイモードについては、発売前に行なわれたβテストの模様にプラスして、製品版の仕様を交えつつご紹介する。なかでも本作でコンクエストルールがサポートされているというのは、往年のPCゲーマーにとって見逃せないポイントになるはずだ。



■ 前作の大騒動から首の皮一枚つながった例の4人組。時を超えた汚れ仕事にバッド・カンパニーが出動!

前作よりも強化され、遠景の描写に特徴のある本作のグラフィックス。規模感のある映像が素晴らしい

 まずはシングルプレイキャンペーンの内容からご紹介していこう。このゲームモードでは、様々なロケーションで展開する十数ミッションの激戦を体験していく。主役となるのは我らが愛すべき「バッド・カンパニー」の面々。この部隊は正式名称をアメリカ陸軍第222大隊B中隊という。軍法会議にかけられたはみ出し者の兵士が懲罰房送りにされる代わりに配属され、命がいくつあっても足りないような危険な任務ばかり押し付けられるという米軍最悪の部隊だ。

 その構成員は個性派ぞろい。コンピューターオタクでお調子者のスウィートウォーター、爆発物狂でちょっとお馬鹿なハガード、早く退役したくて志願したという隊長のレッドフォード軍曹、そして無口だが凄腕兵士の主人公プレストン・マーロウ。前作では軍の命令を無視して金塊集めに精を出した4人だが、結果的に米軍の利益になる働きをしたということで部隊は存続。その代わり今回もひどいミッションに従事させられることになる。

 シングルプレイキャンペーンの見所は、そんな4人が繰り広げる面白おかしいやりとりの数々と、「バトルフィールド」シリーズならではの大迫力の戦場表現だ。最新のゲームエンジン「Frostbite」の改良版で描かれるグラフィックスは、前作以上に質感が増し、近景と遠景が織り成す広大な空間表現は素晴らしくて溜息が出るほど。さらに、このエンジンの特徴であるHDRサウンドシステムは、戦場に響き渡る轟音と静寂のコントラストを劇的に再現する。爆発音で耳が「キーン」とする現象を、ゲームエンジンのレベルで再現しているという凝りようなのだ。


「毎日兵隊を早死にさせるのが生きがいみたいな奴ら」(マーロウ評)のもと、これまた危険すぎるミッションにたった4人で送り込まれるバッド・カンパニーの面々。隊長のレッドフォードは今度こそ退役して家に帰れると期待し、並々ならぬ意欲を見せる。スウィートウォーターは「特殊作戦? カッコイイな!」と別の意味でノリノリである。果たして生きて帰ることはできるのか……


■ 発端は1944年? 旧日本軍の秘密兵器を巡って展開するキャンペーン

闇に葬られた「オーロラ作戦」をゲームの冒頭に体験
1944年当時の兵装がしっかりと再現され、まるで別のゲームのようだ

 バッド・カンパニーの面々が主人公となるシングルプレイキャンペーンだが、そのオープニングは意外なもの。主人公マーロウたちが生まれてもいない時代からゲームがスタートするのだ。知らずにプレイすれば「あれ、間違えて『メダル・オブ・オナー』を買ってきたかな……」と面食らうこと請け合い。

 時は1944年、日米が激しくぶつかり合う太平洋戦線。そのどこかにある日本軍の基地が最初の戦場だ。日本軍が秘密兵器を開発したという情報をキャッチした米軍は、戦争を終わらせることができるというその力を手に入れるため、「オーロラ作戦」という作戦を発動した。ここでプレーヤーは米海兵隊の特殊部隊の一員となり、公式記録に残されることなく葬り去られた作戦の全容を知ることになる。

 しょっぱなのプロットそのものもビックリだが、その作り込みが凄いのでさらにビックリする。本作「BFBC2」は近未来の戦争をモチーフとする作品なのだが、1944年のシーンに登場する兵士や兵器類の再現度も非常に高いのだ。おそらく昨年夏にダウンロード配信された「バトルフィールド1943」で蓄積されたノウハウを生かしたものと思われるが、戦車、戦闘機、各種の銃に至るまで、ゲームのチュートリアルステージだけで使うには勿体無いほど、第二次世界大戦時のガジェットが再現されている。

 こうして本作のプレーヤーは、怒涛のペースで展開する演出に驚かされつつ、旧日本軍の秘密兵器に隠された謎の一端を知ることになる。それがストーリー上の重要な“仕掛け”となって、4人の個性派たちが活躍する近未来の戦いに深い意味をもたらしてくれるのだ。こういった演出上の構造のおかげで、本作のキャンペーンモードは常に大きなワクワク感を伴ってプレーヤーを楽しませてくれる。


冒頭にプレイすることになるこの作戦はチュートリアルも兼ねており、本作のプレイ方法をひととおり確認することができる

ターゲットを保護し、無事に脱出できたかに見えたが……。不気味な轟音の後、全てが闇に葬られてしまう


■ 破壊につぐ破壊でクセになるゲーム性。新世代FPSの「かくあるべき」という姿を実現

しょっぱなからかなり激しい戦闘が展開する
「敵を建物ごと破壊する」というのが、本作の常識だ
イージー、ノーマル難易度では、ズーム時に自動で照準をあわせてくれる補助機能が利用できる。初心者でもサクサクプレイできそうだ

 チュートリアルを兼ねた1944年のステージをクリアしたら、舞台は一気に近未来へ。いよいよ4人の悪童たちのお出ましだ。劇中の世界ではロシアとの大戦争が継続しており、各地で西側諸国との戦闘が勃発中。我らがバッド・カンパニーは、米軍の対諜報作戦を支援するためロシア領内に派遣されているところだ。

 本作がどのようなゲームになっているのかは、概ねこのステージの戦闘展開でわかるようになっている。プレーヤーが同時に携行できるメインの銃器は2種類で、グレネードランチャー付きのアサルトライフル「XM-8」が基本装備。もちろん、敵を倒せば持っていた武器を拾って使うこともでき、ショットガンからスナイパーライフル、ロケットランチャーまで、武器の選択は非常に自由度が高い。

 その上で、やはり本作の醍醐味のひとつは「破壊」だ。本作のマップ上に配置された建物、障害物、その他のほとんどあらゆるオブジェクトは、銃弾や爆発系の武器で派手に破壊することができる。この点前作よりも格段にパワーアップしており、オブジェクトが壊れる単位が非常に細かい。例えば、コンクリート製の塀に銃弾を十数発打ち込み、壁の一部を欠けさせて“銃眼”替わりにしてしまうような戦術が取れる。FPSとしてのアクションと破壊システムがうまくリンクして、生き生きとしたゲーム性を提供してくれるわけだ。

 強化された破壊システムの存在もあって、ゲーム展開は前作よりも激しめだ。バッド・カンパニーの一員としてプレイする最初のステージから大量の敵兵、固定機銃とやりあうことになる。そしてトラックの荷台に乗って脱出行を始めたかと思えば、大量の兵員輸送戦闘車、果ては攻撃ヘリと交戦、しかも武器はグレネードランチャー1本である。雪山の美しい景色がグングン流れていく中で戦うこのシーンは、近年のFPSの中でも屈指の名シーンのひとつといえるだろう。

 FPS系ゲームが苦手なプレーヤーに向けた救済機能にも言及しておこう。特にありがたいのは、3段階用意されている難易度のうち下の2つ(イージー、ノーマル)で利用できる照準アシスト機能だ。敵の方向に大雑把に照準をあわせ、その状態でズーム(照準器を覗き込む操作)すると、敵を中央に捉えるよう照準が自動調整される仕組みだ。ズーム、射撃、ズーム、射撃とテンポよく操作すればサクサクと大暴れできる。


本作の特色である破壊システム。前作以上に細かい単位で破壊が処理されるようになり、「銃眼」を作るなど、戦術的に利用できる幅が広がった

砲撃や爆撃など、外的要因による破壊表現も各所に用意されている。演出上の破壊とゲームプレイ上の破壊がシームレスに統合されているので、戦場が生き生きとしているのだ


■ 怒涛の勢いでテンポよく進むキャンペーンは止め時が見つからない!
  「M-COMM」、「コレクタブルアイテム」の収集も忘れずに!

特殊作戦部付けとなってから仲間になる「ヒッピー野郎」。軍人的にいろいろ問題だらけだが、ヘリの操縦だけは超一流だ
ステージの各所に隠されている「M-COMM」。全て見つけることができるだろうか?
コレクション可能な銃器は30種類。普通にクリアしただけではこれだけしか集まらない

 全十数ミッションで構成されるキャンペーンモードでは多岐に渡るロケーションが再現されており、極寒の雪山、ジャングル、砂漠、都市といったFPSにおけるありとあらゆるプレイ環境をカバーする。これだけ贅沢にコンテンツが用意されているだけでなく、各ステージとも様々な形態の戦闘がフィーチャーされており、常に新鮮な気持ちでゲームに臨める。

 特にプレイしていて気がつくのが、そのゲームテンポの良さだ。同じような戦場環境に1時間も閉じ込められることは本作では1度もない。ひとつ、ふたつの激しい戦闘を経ると目まぐるしく戦いの様相が代わり、ステージ間のつながりも非常にシームレス。長すぎるカットシーンで集中を削ぐような構成は極力避けられているようで、しっかりとストーリーの変化を味わいつつも、怒涛の勢いでゲーム性にアレンジが加えられていくという構造だ。

 このテンポの良さのおかげで、本作をプレイするときには「止め時」を見つけるのが大変だ。キャンペーン全体でおよそ6時間~8時間でクリアできる構成となっているが、筆者は1度休憩を入れただけで一気呵成にクリアしてしまった。しかし、1度全編をクリアしても、次は「M-COMM」や「コレクタブルアイテム」といった収集要素のコンプリートを目指した2周目以降のプレイが待っている。

 「M-COMM」は前作における「金塊」に相当するゲーム要素で、1ステージ中に2~4個配置されている。「コレクタブルアイテム」はコレクション可能な武器類だ。倒した敵兵から手に入るものもあるし、特定のステージのどこかに隠されているものも存在する。このいずれも、すべて集めることで「実績」や「トロフィー」のロック解除が得られる仕組みだ。

 とはいえこれらのアイテムはどこに配置されているかはわからないので、「行ける場所は全部行ってみる」というプレイを1度はすることになる。これがきちんと楽しくなるのが本作の良いところだ。探索によって戦闘時の位置取りやアプローチが変化することで、意外な戦法に気づくことができる。「ああ、この位置からスナイパーライフルでチクチク攻撃すれば、このシーンってこんなに簡単だったんだ……」というような経験が随所で得られたり、多種多様な武器を集めて使用することで、マルチプレイモードで活躍するためのセンスも磨かれるという寸法だ。

 プレイしやすさと、ゲームテンポの良さ、破壊につぐ破壊というやりごたえのあるゲーム性。こういった骨格の部分がしっかりしているので、収集要素のために繰り返しプレイすることも苦にならず、しっかりと全てのゲーム要素を楽しめる。最新世代のFPSはかくあるべき、という理想的なタイトルに仕上がっていると言えるだろう。


本作のシングルプレイキャンペーンは、雪山、ジャングル、砂漠、都市まで、ありとあらゆる戦場環境が楽しめる構成。非常に贅沢なFPSと言えそうだ


■ これぞ「バトルフィールド」! 大規模感あふれる戦場でマルチプレイ

マルチプレイモードの様子は、2月に行なわれたβテストのもの
本作では「ラッシュ」、「コンクエスト」の2ルールをサポート
戦場では各種の兵器も動き回り、まさに「バトルフィールド」の醍醐味を楽しませてくれる

 「BFBC2」を楽しむのであれば、マルチプレイモードは絶対に外せないだろう。本作では、前作より引き続き採用となるゲームルール「ラッシュ」を実装しているほか、新たにシリーズ伝統のゲームルールである「コンクエスト」をサポート。最大プレーヤー数はプレイステーション 3版とXbox 360版では24人、PC版では32人となっている。

 ゲームルールのひとつ「ラッシュ」では、参加プレーヤーが2つの陣営に属し、それぞれが攻守に分かれる。攻撃側チームが作戦目標である「M-COMM」を破壊するごとに前線が進んでいくという仕組みで、常に激しい戦いが展開する、直線的なゲーム性が特徴だ。こちらのゲームルールについては、2月に行なわれたマルチプレイβテストにてレポートしているので、こちらの記事をご覧いただいたほうが良いだろう。

 もうひとつのゲームルール「コンクエスト」は、マップ上に複数存在する「拠点」を両陣営が奪い合いながら戦いを展開するものだ。各拠点は、いずれかの陣営のプレーヤーが側に寄り、一定時間確保することで占領できる仕組み。より多くの拠点を長い時間確保し続けたチームが勝利する。戦場全体で拠点の奪い合いが継続するため、「どこで戦うべきか」という判断も重要であり、より戦略的なゲームルールだ。

 この「コンクエスト」ルールは、「バトルフィールド1942」から提供されているシリーズ伝統のゲームルールであるが、前作「BFBC」には実装されていなかったという経緯がある。昨年ダウンロード販売された「バトルフィールド1943」ではこのルールが採用されていたものの、フルパッケージのメインストリーム作品では本作「BFBC2」で久しぶりの復活となるわけだ。これは古参のBFシリーズファンにとって大きなニュースと言えるだろう。

 本作では最新の「Frostbite」エンジンによって演出が強化されたこともあって、マルチプレイモードの戦場はより大規模感のあるものになっている。戦場では歩兵同士のぶつかり合いだけでなく、戦車や戦闘ヘリといった兵器類によるド派手な戦いもフィーチャー。前作ではそれでも歩兵が主役という感じのスケール感だったが、本作では兵器の存在感が非常に増しており、「これぞバトルフィールドシリーズだ」という雰囲気に満ちているのが嬉しい。

 その上でマルチプレイモードを長く楽しめる仕掛けとなっているのが、各種のアンロック要素だ。「突撃兵」、「工兵」、「衛生兵」、「偵察兵」の4種類が用意されている各プレーヤークラスには「経験値」の概念があり、プレーヤーがそのクラスで活躍するごとにランクが上がり、それに対応して新たな武器や「ガジェット」が手に入るという仕組みだ。

 新たな武器が手には入れば、より幅広いスタイルの戦い方を試したり、活躍の度を高めることに繋がる。筆者がマルチプレイベータの時点で経験したこととしては、「突撃兵」でランクを上げて、「XM-8」アサルトライフルを手に入れることでプレイの質が大きく上がった。より活躍出来るようになれば、そのクラスに関連する能力強化アイテム「ガジェット」でさらなる活躍が可能になり、状況にあわせて装備を選ぶという形でプレイの幅も広がる。こうして、各プレーヤーの得意なクラスがより強力になることで、チームプレイにも良い影響を与えるわけだ。

 本稿を執筆時点ではまだ本作が発売されていないため、実際にマルチプレイモードをプレイすることはできていないが、ベータ時点で確認した「ラッシュ」ルールの出来栄えを考えれば、「コンクエスト」ルールも抜群に面白いことが期待できる。長いことBFシリーズをプレイしてきたユーザーのひとりとして、「BFBC2」は絶対に外せないタイトルとなった。


本作のシングルプレイキャンペーンとマルチプレイモードは全く別のゲームだ。「M-COMM」を巡って攻防を繰り広げる「ラッシュ」ルールは、限られた戦線で常に激しい戦闘が展開する
多種多様な兵器が利用できるのは「バトルフィールド」ならではのポイント。圧倒的な火力を生かすか、小回りの効く歩兵に翻弄されるか、すべては立ち回りの腕次第だ


■ 皆が期待する「バトルフィールド」がここにある。ゲームファンは是非プレイすべし

 前作「BFBC」がリリースされた際、「BF」シリーズは多くの新たなファンを獲得することに成功した。しかし、「BF1942」など古いタイトルからBFシリーズを知るファンにとっては、バリエーションのひとつにしか見えない「BFBC」に対して、多少の抵抗があったことも事実だろう。筆者もそのひとりで、「BFBC」は確かに楽しいけど、でもこれって「BF」じゃないよねと思っていたクチだ。

 しかし、本作「BFBC2」がリリースされたことで、その位置づけは全く変わってきた。マルチプレイモードのルールとしてシリーズ伝統の「コンクエスト」をサポートし、より大きな戦場環境を提供する本作は、間違いなくBFシリーズにおけるメインストリームでありフラッグシップだ。シリーズで久しぶりのPC版がリリースされたということは、本作が全てのBFシリーズのファンが集うべき作品となったということを考えれば実に自然なことである。

 シングルプレイキャンペーンの面白さ、マルチプレイモードの面白さ。双方ともに、BFシリーズの醍醐味を守りつつ、皆が期待する「バトルフィールド」となっている。シリーズのファンはもちろん、全てのゲームファンに安心しておすすめできるタイトルだ。


【スクリーンショット】

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(2010年3月10日)

[Reported by 佐藤カフジ ]