★オンラインゲームファーストインプレッション★
STGとMMORPGがついに合体! 新ジャンル・弾幕系MMORPGのCBTを体験 「Valkyrie Sky」 |
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JC Global株式会社は、Windows用弾幕系MMORPG「Valkyrie Sky(ヴァルキリー スカイ)」のクローズドβテスト(CBT)を1月28日から31日まで実施した。弾幕系MMORPGというのは、北欧神話の世界を舞台にしたファンタジーMMORPGと、画面を覆いつくすような美しくも激しい弾幕のなかをかいくぐる縦スクロールタイプのシューティングゲームを融合させた新ジャンルで、かつてない斬新なスタイルを持つオンラインゲームだ。今回はこのCBTに参加できたので、本作の魅力を紹介していこう。
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それぞれのエリアでまったく違うゲームをやっているような錯覚にさえ陥る、バリエーション豊かなゲーム構成 |
■ 戦乙女の魂を持つ者が世界を救うために立ち上がる!
「Valkyrie Sky」の舞台は、「神々の黄昏」と呼ばれる神の戦いで終焉を迎えた9つの世界。滅びた世界が長い年月によって癒されてきた頃、蘇った世界樹「ユグドラシル」を中心に人々は新たな生活を築き始めた。しかし、その再生の要である世界樹「ユグドラシル」に異形の悪意がとりつき、世界はまたもや滅びの危機にさらされてしまう。そこで立ち上がったのが、麗しき戦乙女「平和の守護者ランドグリーズ」だった。人の世を守るために、1度は捨てた剣と翼で再び戦いの空へ飛び立っていった。
それから幾星霜……。「ランドグリーズ」の行方と、その戦いの結末を知るものはなく、世界樹「ユグドラシル」に伸びる悪意の気配は未だに続いている。戦乙女たちはもういない。だが、新たな人の世に戦乙女の魂を持つ者が現われた。プレーヤーはこの戦乙女の魂を持つ者として、戦いの空に踊り出ていく。
「Valkyrie Sky」では、プレーヤーは「剣士」、「召喚師」、「魔術師」、「弓使い」の4種類のキャラクターから1つを選び、それぞれに用意された3種類のクラスのなかから1つを選べる。プレーヤーの特徴はキャラクター選択で決まるが、クラスの選択によって覚えるスキルが変わるので戦い方も変わってくる。簡単にではあるが、まずはそれぞれのキャラクターについて紹介しよう。
敵弾を消せるのが最大の特徴。ただし射程は全キャラクターで最短 |
・剣士
通常攻撃でモンスターの攻撃をはじき返せる防御型クラス。選択できるクラスは「ファイター」、「ナイト」、「ディフェンダー」。敵弾を消せるので被弾しにくいが、通常攻撃射程が剣の届く範囲までしかなく、接近戦を強いられることが多い。
召喚獣が敵に張り付き継続的にダメージを与える |
・召喚師
様々な召喚獣を操り、遠く離れたところから攻撃できる遠隔操作型クラス。選択できるクラスは「サモナー」、「コンジュラー」、「テイマー」。自分の武器(召喚獣)を敵に飛ばして戦う。攻撃ボタンを押し続けると召喚獣が敵に向かい、ボタンを離すとプレーヤーの元に戻ってくる。召喚獣がいない間はプレーヤーは無防備なので注意。
ロックオン攻撃で広範囲の敵を殲滅できるのが魅力 |
・魔術師
強力な魔術を使用して多くのモンスターを攻撃できる全範囲火力型。選択できるクラスは「メイジ」、「ソーサラー」、「ウィザード」。ロックオンを利用して広範囲の複数の敵に攻撃できる。攻撃力も高く殲滅力が高い。
攻撃範囲の狭さが気になるがトップクラスの攻撃力を持つ |
・弓使い
数多くの矢を放ち目の前のモンスターを一掃する集中火力型。選択できるクラスは「アーチャー」、「ハンター」、「レンジャー」。前方に矢を高速で発射するのでシューティングゲームとしては最もオーソドックスなタイプかもしれないが、攻撃範囲が狭いので敵が多い場所では苦戦を強いられることもある。攻撃力は高くボス戦では頼りになる。
キャラクターは、各ミッションステージをクリアしたりクエストを達成することで経験値を獲得し、レベルアップを重ねて成長していく。レベルアップ時にはステータスポイントとスキルポイントが一定量得られ、これを任意のステータスに振ったり、新しいスキルを覚えたりすることでキャラクターを成長させる。
もう1つ大きな成長に繋がるのがアイテムの存在だ。本作では様々なアイテムがゲーム中に登場し、それらを装備することでキャラクターが強くなっていく。プレーヤー間での取引が容易にできるようにオークションハウスも用意されているので、こまめにチェックするといいだろう。
基本的にはどのクラスも一長一短なところがあるので、プレーヤーが気に入ったキャラクターでプレイすれば問題はない。というのも、「Valkyrie Sky」では最大4人のパーティープレイが可能で、上位ステージに進めば自然とパーティーを組むようになり、それぞれの弱点を補いつつプレイできるからだ。もちろん、ソロで限界を目指すストイックなプレイも可能。ステージに入る人数で難易度が変わるようになっているので、プレイスタイルによらず誰でも楽しめる。
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レベルアップでスキルを振り分けてキャラクターを育てよう。覚えたスキルをスキルパネルにセットすれば、常時発動のパッシブスキルも発動するようになる。例えばディフェンダーのパッシブスキルは前方広範囲の弾を消す衝撃波を発生させる |
ミッションステージではレアアイテムを得られることも。パーティープレイ時に入手したアイテムはランダムで自動分配。装備すれば効果を発動する |
■ 見るだけで心を奪われ、かいくぐれば快感! 弾幕シューティングへ挑戦!
キャラクターを作成すると、「フェイリヘイム」と呼ばれる村からゲームは始まる。序盤はここでクエストを受け、各ミッションステージで戦闘をこなし報告に戻ってくるというのがゲームの流れだ。クエストの内容も討伐モノが中心となっていて、クエストの内容自体に新鮮さはないが、シューティングゲームで「○○を倒せ!」といわれるとまた印象が変わってみえるから不思議だ。
準備が整ったら村から飛び立ち、スカイフィールドで各エリアの警戒所を目指す。ミッションステージがある警戒所へ到着したら、そこで最後の準備を整えて出撃だ。各ミッションステージは全5ステージで構成されていて、3ステージと5ステージにはボスが待ち構えている。各ステージが終わるごとに警戒所へ戻ってくるので、毎回ベストの状態で出撃できるのは嬉しい。各警戒所から行けるミッションステージは複数用意されているが、最初は1つしか入れない。条件を満たすと順に上位のミッションステージが解放されるようになっていた。
ミッションステージへ入ると、わずかなローディング時間の後、縦スクロールのシューティングゲームがスタートする。敵が画面の上下左右あらゆるところから出現するだけでなく、プレーヤーと高度が違うところから接近し画面中心に現われるなど、様々な演出で楽しませてくれる。
操作はキーボードとマウスのどちらでも可能。筆者はキーボードでプレイしていたが、試しにマウスで操作してみても違和感なく動かせた。キャラクターのスピードも操作しやすい程度で、瞬間的に素早く移動できるブーストや、狭い隙間を通るときなど細かい操作が必要なときにキャラクターのスピードを落とせる低速移動もあり、操作系は親切に作られていると感じた。
ステージの難易度は、最初のミッションステージはかなり低めに設定されていて、操作を確かめながらのプレイでも物足りなさを感じるくらいだった。クリアすると成績が表示され、経験値やアイテムが入手できる。ソロプレイで全ての敵を倒すと100%になるミッションポイントが、敵の出現場所がいやらしいためか、なかなか100%を達成できずについつい熱くなってプレイを繰り返してしまった。シューティングゲームでは最高点を目指すのも重要な楽しみの1つ。こういったやりこみ要素が用意されているのも嬉しいところだ。
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クエストは村や警戒所などで受けられる。頭上に「!」があるNPCからクエストが受けられ、クエストが報告可能なNPCには「?」がついている |
ステージ道中にはバリエーション豊かな敵がプレーヤーを襲う。それぞれのステージで成績が表示されるので、ついついプレイに力がこもる |
最初のミッションステージをクリアして、次のミッションステージへ向かうと、弾幕系の本質が垣間見られるようになる。特にボス戦では緩急がついた激しい弾幕が画面を覆いつくし、その広がりには花火を見るような美しさがある。この弾幕の美しさが最近のシューティングゲームには必須ともいえる要素だが、本作でもボスの攻撃方法がよく考えられていて、多様な弾幕を披露してくれた。普段からシューティングゲームをプレイしているプレーヤーたちもきっと満足できるはずだ。
ちなみにミッションステージを失敗しても、スタミナが消費される程度のペナルティを受けるだけで、スタミナが残っていれば何度でも挑戦することが可能だ。スタミナは各ミッションステージに入るときに必ず消費されるようになっていて、後に紹介する「ライフシステム」で回復が可能なので、さほど気にする必要はない。ペナルティを低めに設定して何度でも挑戦可能にしているのも様々な層のプレーヤーのことを考えてのことだと感じた。
パーティー募集は専用掲示板に登録するだけ。現地で直接他のプレーヤーに話しかけてもいいだろう |
それでもクリアができない時は、パーティーで挑戦してみて欲しい。本作でのパーティープレイはMMORPGを連想させるほど役割がしっかりしていて、剣士が敵弾を消して、魔術師が広範囲のザコ敵を殲滅、弓使いが中型機を攻撃など、それぞれの長所を活かした戦術的プレイが楽しめる。それらを指示しあうチャットでのコミュニケーションも面白い。それぞれのキャラクターの長所を把握して攻略に挑めば、どんな難しいステージでもクリアできるようになるはずだ。
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激しくも美しいボス戦の弾幕の数々。これをクリアしたときの達成感がたまらない | ||
パーティープレイではそれぞれのキャラクターで役割を決めるのが吉。剣士が狙うのは敵ではなく敵弾だ |
■ 地味にハマるミニゲームが楽しい「ライフシステム」
画面上部のバーにミッションスタートに必要なスタミナが表示されている。画面左下の青いバーがスタミナの残量だ |
キャラクターごとに設定されているスタミナは、ミッションステージに入るために必要な重要なステータスとなっている。そのスタミナを回復させるのが「ライフシステム」だ。「ライフシステム」には「釣り」、「料理」、「演奏」の3種類がある。まずはそれぞれを簡単に紹介しよう。
・釣り
釣りは「キルドロア」エリアの釣り場のNPCから竿と餌を買えば誰でもできる。釣りをしている最中には徐々にスタミナが回復するだけでなく、釣った魚を料理すればスタミナ回復料理を作ることも可能だ。さらに頭上に「!」が出現したときはミニゲームに発展。レアな魚が釣れれば、より効果の高い料理が作れる。釣り大会も行なわれていて、多くのプレーヤーで賑わっていた。
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ウキが動いたらクリックするだけ。大物やレア魚が釣れるミニゲームは逃げられないように魚を引き上げる |
・料理
警戒所の焚き火の近くにいるNPCから材料を買って、焚き火に食材と材料をセットすれば料理を作れる。成功すればスタミナを回復したり、強化バフをつけられる料理が完成する。料理は基本的に自動で行なわれるが、こちらも頭上に「!」が出現するとミニゲームに発展。魚の両側を狐色にこんがりと焼ければ、通常よりも多くの料理が得られる。
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焚き火で料理ウインドウを出して材料をセット。料理の効果は役立つのでぜひ習得したい。ミニゲームに発展すれば大量入手のチャンスだ |
・演奏
「フェイリヘイム」にいるNPCから楽器と楽譜を買うと演奏できるようになる。演奏は「釣り」や「料理」とは違いプレーヤー自身のスタミナは回復できないが、演奏を聴いている人たちのスタミナを回復させ、代わりに収入を得られる。
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演奏してる人をクリックして観客になれば20秒ごとにスタミナが回復する。時間ごとに演奏者が設定したお金を取られるので所持金と相談して利用する |
ミッションステージで消費するスタミナは、ゲーム時間の朝~夕と夜とで変化し、夜にミッションステージへ入るには通常の2倍のスタミナが消費されるようになっているので、夜にミッションステージをこなすのは効率が悪い。朝~夕まではミッションステージをこなし、夜は「ライフシステム」でスタミナを回復するというのが基本的なパターンになりそうだ。ひたすらシューティングゲームを楽しむのも悪くはないが、「ライフシステム」は本作で重要な役割を持つだけでなく、それを楽しむためのミニゲームも地味ながら楽しめるので、飽きずに遊べるようになっている。
ちなみに、それぞれの「ライフシステム」の熟練度は合計が1,000になるまで上げられるが、各「ライフシステム」の熟練度の上限は500なので、3つ全てを上限値まで上げることはできない。どれを選ぶかはプレーヤーの好みで決めていいだろう。
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夜になるとスタミナを回復させるために街や釣り場に人が集まる |
■ 硬派シューターは必プレイ! みんなでワイワイガヤガヤとプレイするのもオススメ!
今回のCBTは4日間という短い期間で行なわれたが、シューティングゲームが得意な「シューター」と呼ばれるプレーヤーたちに真っ向から挑戦するような意気込みが感じ取れ、当初持っていた印象よりは、ずっと硬派なゲームだと感じた。だからといって、一般プレーヤーには敷居が高いというわけではなく、キャラクターの成長とパーティープレイによって、難しいステージでもクリアできるような配慮がしっかりされていて、どんなプレーヤーにも楽しめるようになっているので安心して欲しい。
オープンβテストは2月中旬頃から開始される予定だが、その時にはPvP要素やクラスチェンジ、ハードモードなど、プレイの幅がさらに広がる要素が次々と実装されていく予定となっている。今後の展開にも期待したい。
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http://jcg.co.jp/
□「Valkyrie Sky」のページ
http://vs.joycity.jp/
(2010年 2月 3日)