PS4ゲームレビュー「ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ」

ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション

PS4パワーで超快適にハック&スラッシュ!
新モード&コンソール版独自仕様でサクサク遊ぶ

ジャンル:
RPG
発売元:
スクウェア・エニックス
開発元:
Blizzard Entertainment
プラットフォーム:
PS3 / PS4
価格:
7,800円
発売日:
8月21日
プレイ人数:
1〜4人
レーティング:
CERO:D( 17 歳以上対象)

 8月21日、ハック&スラッシュ系RPGの金字塔「ディアブロ」シリーズ最新作がプレイステーション 4にお目見えした。

 「ディアブロ V リーパー オブ ソウルズ」は、PC向けでは今年3月に発売されたタイトルだが、それに様々な改良や独自仕様を加えた最新版となるのがこのプレイステーション 4版「ディアブロ III リーパー オブ ソウルズ アルティメット イービル エディション」だ。同一仕様でプレイステーション 3版も発売となっているが、本稿では最高のプレイフィールが味わえるプレイステーション 4版をベースに、本作の遊びごたえをお伝えしたい。

 「ディアブロ III」初の拡張パックとなる「リーパー オブ ソウルズ」では、ディアブロ撃破後のチャレンジとなる第5章、新クラス「クルセイダー」、新モード「アドベンチャーモード」、最大レベル70への引き上げ、新ダンジョンの追加などが盛り込まれている。このあたりは各プラットフォーム共通だが、PS4/PS3版では上記要素に加えて各種のインスタントバフ、ギフトシステム、「ネメシス」モンスター等のコンソール専用仕様が加わっている。

 今回は発売前バージョンのプレイとなったためオンラインがらみの要素(ギフトシステムやネメシス)は確認できなかったが、DualShock 4による快適操作や各種のインスタントバフのおかげで、ソロプレイであっという間にレベル70までのプレイを確かめることができた。そのサクサク感、快適性を軸にプレイステーション 4版の見どころをレポートしていこう。

快適プレイを約束する成長曲線。待ち時間なしでサクサク進むメインゲーム

ザックザックと敵を狩るハック&スラッシュ
ボスを倒してレアアイテムをゲット。というのが基本的な流れ
10体毎に攻撃力がアップするパワー・オーブがドロップ。さらに加速!
コンボが途切れた段階で経験値ボーナスが確定。最大3倍
7つ以上のオブジェクト連続破壊で移動速度ボーナス

 レビューに入る前に、筆者の「ディアブロ III」体験をご報告しておくと、2012年の「ディアブロ III」PC版サービス開始時点からプレイを開始し、およそ1カ月後に最終周回であるインフェルノ(当時の難易度設定の4段階中4段階目)でディアブロを撃破してプレイを終えた。

 その時の感想は、プレーヤーが敵のワンパンチで沈むゲームバランスや、装備を改善するために何時間もツボを割り続けるという単純労働ゲームぶりに「何これマゾい」の一言だったのだが、それから2年余り、本作は大きく様変わりし、「リーパー オブ ソウルズ」に至ってほとんど別ゲーと言えるものになっていた。

 「ディアブロ III」Windows版=ワンパンツボ割りゲー、という印象を持ったままだった筆者にとって、このPS4版「リーパー オブ ソウルズ」のプレイはとても新鮮で、衝撃的だった。

 難易度設定はノーマル、ナイトメア、インフェルノ、ヘルの4周(4段階)構成から、ノーマル、ハード、エキスパート、マスター、トーメントの5段階構成に変わり、さらに現在の「ディアブロIII」では、旧「ディアブロIII」のように順番にクリアしなくても難易度を飛び越えてチャレンジすることが可能となっている。

 難易度「ノーマル」は経験者であればヌルゲーと言えるほど簡単で、サクサク進めることができ、しかも1周する頃には最高難易度「トーメント」(現在の難易度設定の5段階中5段階目)への挑戦が視野に入るほどキャラクターも成長してくれる。

 そこでいきなり本当に「トーメント」にチャレンジしたらやっぱり雑魚のワンパンで沈むハメになるのだが(そもそもレベル70にならないとアンロックされない難易度だ)、下から順に「ノーマル」、「ハード」、「エキスパート」、「マスター」と選べる1段階増えた難易度設定の存在と、山場だけをサクッとプレイできる「アドベンチャーモード」のおかげで、やはり最高難易度への道筋は非常にスムーズだ。

 アイテムのドロップぶりもいい。普通にプレイしていれば黄色のレアアイテムなら履いて捨てるほど手に入り、本編を第5章まで1周する間に1ダース以上のレジェンダリーアイテムと、2つのセットアイテムも手に入った。きちんと倒せる敵からきちんと使えるアイテムがドロップするので、旧「ディアブロ III」Windows版のようにワンパンで殺しに来るザコ敵を必至に避けながらツボを割り続けるような必要も、必至にお金を溜めてからオークションハウスでボったくられることもなく、とても楽しい。そもそもコンシューマ版「リーパー オブ ソウルズ」ではツボを割ってもアイテムは出てこないし、Windows版で実装されていたオークションハウスは6月に完全閉鎖されている。

 レベル&装備の成長曲線をさらに加速してくれるのが、コンソール版のみの要素である、各種のインスタントバフシステムだ。特に大きいのは敵を連続で倒すと発動する「MASSACRE(マサカー)」ボーナス。倒しきるまでの数に応じて取得経験値が1.5〜3倍になるほか、10体倒すたびに攻撃力倍増のパワー・オーブが出現、攻撃にチェイン効果も加わってさらにザクザクと敵を倒しまくれて気持ちがいいのだ。

 おかげで1つの敵集団を倒すだけでは飽きたらず、わざと倒さずにどんどん先に進んで周りの敵を全部プルしてから暴れ回り、できるだけ多くの連続キルを狙うというプレイに傾倒。いきおい死亡リスクも高まるが、パワー・オーブにより通常より速く敵を片付けられることもあって、ダンジョン攻略のスピード感がたまらなく向上している。

 これに加えて配置物を連続で壊すと移動速度が30秒〜1分間向上する「DESTRUCTION(デストラクション)」ボーナスや、マップギミックのトラップで敵を倒すとリソース(スキル発動のためのマナ等)増加量が向上する「TRAP KILL(トラップキル)」ボーナスも要所で効いてきて、さらなる攻略スピードの向上を促してくれる。

 おかげで最初の周回は、初日でディアブロ撃破まで行ったほどである。本当にテンポが速い。2日目には「アドベンチャーモード」で「ハード」以上の難易度に挑戦したが、山場だけをプレイできる仕様のおかげであっという間にレベル70に到達。3日目にして最高難易度「トーメント」でレジェンダリー&セットアイテム漁りを初めているというプレイのスピード感だ。これぞハック&スラッシュ。

 プレイステーション 4の高性能ぶりも快適さに貢献している。大容量メモリがその秘密だと思うが、プレイ中にロード時間のようなタイミングがほとんどない。メインモードを進めている最中にロード待ちが発生するのは、章間のシーンジャンプくらいだ。マップを跨いだり、ダンジョンに入ったり、タウンポータルで行き来したりする程度ではロードが発生せず、1フレーム後にはシーンチェンジという快適ぶり。おかげで最後の最後まで全くストレスを感じずにプレイを続けることができた。

第1章は難しいこともなくサクサクとクリア。本作の基本を学べる
要所で遭遇するボス戦。1周目は余程手を抜いていなければ、初見でも問題なく対処できる
セブンネットで購入
Amazonで購入

(佐藤カフジ)