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★ 3DSゲームレビュー★
カプコン、セガ、バンダイナムコゲームスが夢の共演!
S・RPGとしての柔軟さや遊び応えも充分!
「PROJECT X ZONE」
ジャンル:
シミュレーションRPG
発売元:
バンダイナムコゲームス
開発元:
モノリスソフト
プラットフォーム:
3DS
価格:
6,280円
発売日:
10月11日
プレイ人数:
1人
レーティング:
CERO:B(12歳以上対象)
Amazonで購入

 10月11日、バンダイナムコゲームスからニンテンドー3DS「PROJECT X ZONE」が発売された。カプコン、セガ、バンダイナムコの3社のゲームキャラクターが登場するシミュレーションRPGだ。開発は「ゼノサーガ」シリーズや「ナムコ クロス カプコン」などで知られる株式会社モノリスソフトが担当している。

 初回生産分のみの「早期購入者限定スペシャル仕様」はソフト単品仕様と同価格(6,280円)で、ゲームソフトに「登場作品紹介&設定資料集」と「クロスオーバーサウンドトラックCD」が同梱されている。設定資料集は全48ページでオールカラー仕様、サントラCDは本作のBGMを収録したものとなっている。

3社のキャラクターが出演するオープニングアニメーションも収録。オープニングテーマソングは高橋洋子さんが歌う「wing wanderer」


■ カプコン、セガ、バンダイナムコから選ばれた全29タイトルのキャラクター達が登場!
  タイトルの垣根を越えたやり取りをたっぷり収録!

 様々なタイトルで活躍する新旧ゲームキャラクターたちがゲームメーカーや各タイトルの世界観の枠を超え、一同に集結する本作。その物語は古来より歴史の裏舞台で暗躍してきた一族の黄龍寺家から秘宝「経界石」が何者かに奪われてしまい、黄龍寺家の令嬢「黄龍寺美依」が私立探偵「天斎小吾郎」の手を借り、秘宝の探索に乗り出す所から始まる。オリジナルキャラクターが物語の中心にいるものの、各ゲームメーカーのキャラクターやその世界観もストーリーにしっかりと関わってくる。原作の良さを活かしたストーリーや各キャラクター間のやり取りは必見だ。

 例えば、プロローグ2では、操作キャラクターとして「鉄拳」シリーズから「仁」と「シャオユウ」が、「バーチャファイター」シリーズから「アキラ」と「パイ」が、「ストリートファイター」シリーズから「リュウ」と「ケン」が、敵キャラクターとして「V-デュラル」、「ジュリ」、「レッドアリーマー」(「魔界村」シリーズ)が登場。さらに、アキラ「放浪の格闘家……リュウだな。いつか会いたいと思っていた。」、ケン「デュラル?……まさかJ6(ジャッジメントシックス)の?」、シャオユウ「あなた、パイ……さん?アクション俳優の!」などといったキャラクター間の会話もある。格闘ゲームファンにはたまらない、本作ならではの展開だ。

 ここでカプコン、セガ、バンダイナムコから登場するタイトルについて紹介しておきたい。


【登場タイトル】
カプコン セガ バンダイナムコ
「バイオハザード リベレーションズ」
「デビル メイ クライ」シリーズ
「ストリートファイター」シリーズ
「ヴァンパイア」シリーズ
「ロックマンX」、「ロックマンDASH」シリーズ
「デッドライジング」シリーズ
「魔界村」シリーズ
「サイバーボッツ」
「ジャスティス学園」シリーズ
「戦場のヴァルキュリア3」
「サクラ大戦」シリーズ
「ダイナマイト刑事」シリーズ
「バーチャファイター」シリーズ
「エンド オブ エタニティ」
「シャイニング・フォース イクサ」
「スペースチャンネル5」シリーズ
「ゾンビリベンジ」
「ファイティングバイパーズ」シリーズ
「テイルズ オブ ヴェスペリア」
「鉄拳」シリーズ
「ゴッドイーター」シリーズ
「.hack」シリーズ
「ゼノサーガ」シリーズ
「スーパーロボット大戦OG」シリーズ
「無限のフロンティア」シリーズ
「ワルキューレの冒険」シリーズ
「ナムコ クロス カプコン」
「ゆめりあ」

 上記登場タイトル表をご覧いただけるとわかる通り、新旧のタイトルからキャラクターが登場する。幅広い年齢層のプレーヤーが楽しめるはずだ。また、敵キャラクターも各タイトルから多く参戦。こちらも見所と言えるだろう。もちろん、キャラクターだけでなく、各タイトルのBGMも採用。タイトルをモチーフとしたステージも登場する。ちなみに上記登場タイトル表以外からも参戦しているタイトルがいくつかある。実際プレイして確認してもらいたいが、主に30〜40代のゲームファンにはたまらないタイトルが参戦していることだけはお伝えしておきたい。



■ シミュレーションRPGながら、アクション性のある戦闘を採用!
  多くのキャラクターが入り乱れる「クロス・アクティブ・バトル」!

 シミュレーションRPGの本作では、マス目で区切られたフィールドマップでキャラクターを動かして敵キャラクターに接近し、攻撃して敵を撃破していく。これらを繰り返し、勝利条件を満たせばステージクリアとなる。


○ 柔軟性の高いフィールドマップでの行動

 フィールドマップで行動順が回って来たときにキャラクターができる基本的な行動は、「移動」、「攻撃」、「スキル」、「アイテム」の4つ。

 移動はキャラクター毎に決められた分のマス目を移動できるが、各ユニットには前後左右1マスずつにZOC(ゾーン オブ コントロール)と呼ばれる領域があり、敵対するユニットのZOCは通過することはできない。また、フィールド上には破壊できるオブジェクトがあり、近づいて破壊することでアイテムが出現することがある。オブジェクト破壊では行動ターンを消費することはないため、移動範囲内のオブジェクトを全て破壊してから移動先を決定といったことが可能となっている。

 攻撃は攻撃範囲内まで敵に接近することで選択できる。また、敵を攻撃することなどで増えるXP(クロスポイント)が100%以上あり、習得していれば、範囲内にいる複数の敵を1度に攻撃できる複数技が繰り出せる。

 スキルはXPを消費することで、HP回復、ATKやDEFの上昇といった効果が得られるもの。中には発動条件を満たすとXPを消費することなく、自動発動するスキルも存在する。習得スキルはキャラクターにより異なり、スキルにより行動順を消費することはない。

 アイテムのコマンドでは、各種回復アイテムが使用できる。こちらも行動順は消費しない。

 敵ユニットから攻撃を仕掛けられた場合には、応戦行動として「反撃」、「防御」、「完全防御」、「応戦しない」が選択できる。

 反撃は相手の攻撃が終わった後、XPを20%消費して攻撃する行動。詳しくは後述するが味方ユニットから攻撃をしかけるよりも与えられるダメージは小さくなってしまう。

 防御はXPを20%消費して受けるダメージを半分にし、状態異常効果のある攻撃を無効化する。

 完全防御はXPを60%消費することで、受けるダメージと状態異常効果を完全に無効化する。

 応戦しないは、そのまま敵の攻撃を受ける行動。XPが19%以下の場合はこちらが自動で選択される。

シミュレーションRPGとしてはベーシックな作りながら、スキルやアイテム使用で行動順が消費されないため、1度の行動順で様々な行動が可能。行動順はキャラクターのSPD(スピード)のパラメータ値をベースに決定され、全ユニットの行動が終われば1ターン終了となる

 オブジェクト破壊、スキル・アイテム使用による行動順消費がないため、フィールドでの行動の柔軟性がとても高い。例えば、アイテムでXPを回復→スキルで移動範囲を伸ばす→移動可能範囲内にあるオブジェクトを破壊→スキルで味方ユニットを回復→再度アイテムでXPを回復→移動して敵に攻撃を仕掛けるといったことが1ユニットの1回の行動順で実行できてしまう。また、本作では敵がアイテムを頻繁にドロップしてくれるため、アイテムを気兼ねなく使っていける。アイテムは20個までしかストックせず、20個所持している場合は破棄されてしまうので、惜しみなく使っていきたい。


○ 多数のキャラクターが入り乱れる「クロス・アクティブ・バトル」

 フィールドで敵に攻撃を仕掛けると「クロス・アクティブ・バトル」へと移行。スライドパッド(or十字ボタン)、A/L/Rボタンだけの操作で、多数のキャラクターが同時に攻撃する爽快感の高いバトルになっている。相手の状況に合わせてタイミング良く入力していくだけなので、アクションが苦手であってもその魅力を存分に味わえるので安心してもらいたい。

 始めに各ユニットの構成、バトルに参加できるユニットについて説明しておきたい。まず1ユニットは最大でペアユニット2名+ソロユニット1名で構成される。ペアユニットは春麗+モリガンのように固定で、ゼンガー・ゾンボルトらソロユニットは自由にペアユニットに加えることができる。さらにバトルには攻撃時周囲8マスに隣接している味方のペアユニット1組をサポートユニットとして参加させることができる。

 フランクとレイレイのペアユニットを例にしてみると、初期に習得している通常技は、Aボタン「チェーンソー&チェーンコンボ」、←+Aボタン「アイテムスロー&暗器砲」、→+Aボタン「ダブルラリアット&返響器」の3つ。このように通常技のコマンドはAボタン単体もしくは1方向+Aボタンになっている。これら通常攻撃は上画面右下のATTACK数がなくなるまで繰り出せる。ATTACKの数は習得している技と同数に設定されており、ゲームが進むと通常技が最大5つまで増え、それに応じてATTACKの数も5つになる。

 それぞれの技は1つのコンビネーションになっており、1つの通常技をヒットさせると複数ヒットし、ヒット後には相手を打ち上げたり、吹き飛ばしたりする。技をうまくヒットさせるべく、落ちてきた相手に次の技を繰り出していく訳だ。同じ技を続けて使うこともできるが、使える通常技を全て使うと、アタックボーナスが発生し、ATTACK(攻撃回数)が1回増える。このため、基本的には使う順番はともかく、習得している全ての技を1回ずつ使い、アタックボーナスを発生させ、再度通常技のいずれかをヒットさせていくことになる。

 また、通常技の攻撃により浮いた敵ユニットが落下する直前に攻撃技の初段をヒットさせるとクリティカルチャンス状態に突入し、その攻撃技の特定ポイントがクリティカルヒットになる。落下してしまうとコンボが途切れてしまうが、うまく決めることができれば、通常より高いダメージを相手に与えることができる。

 さらにXPが100%以上だと、Yボタンで必殺技が使用可能。必殺技はATTACKに依存していないため、通常技を5つ習得している段階であれば、通常技×5→(アタックボーナス発生で)通常技×1→必殺技と決めることができる。その演出も含め、各ペアユニットの必殺技がどのようなものになっているのか是非見てもらいたい。

攻撃は画面右下のATTACKの数だけ可能。1度使ったコマンドは灰色で表示されるため、どの技を使ったのか忘れてしまうなんて心配はない。通常、ATTACK数は習得している通常技の分(3〜5)あるが、反撃時には-2されてしまうため、攻撃回数が少なく、アタックボーナスも得られない。さらに反撃時には一部を除いた、大半のスキル効果が得られない

 前述のソロユニットはLボタンで、サポートユニットはRボタンで呼び出せる。彼らは1度呼び出せば一連のコンビネーション技を自動で繰り出し、去っていく。ダメージアップだけでなく、これらのユニットを呼び出しすことによる大きなメリットに「クロスヒット」がある。ペアユニット、ソロユニット、サポートユニットの内、少なくとも2つのユニットの攻撃が同時にヒットすると発生するもので、クロスヒットした位置で敵ユニットが固定され、コンボを安定して決められるようになる。拘束中にクロスヒットを発生させるか、ペアユニットの攻撃をヒットさせることで拘束時間は延長されていく。さらにクロスヒットには、通常技やアイテムでは100%までしか溜められないXPを101%以上(最大150%)蓄積することが可能というメリットもある。

 なるべく低い位置でクロスヒットさせることで、安定して通常技をヒットさせられる。戦闘開始時点では相手は地上にいるため、うまくクロスヒットが決められないなら、最初にソロユニットを呼び出し、すぐさま通常技でクロスヒットさせるなんてのも悪くないだろう。その後は、ソロユニットが去ったら、サポートユニットを呼び出してクロスヒットを継続させるといった具合だ。

ソロユニット、サポートユニットを呼び出せばクロスヒットを狙うことができる。続けて呼び出せば、ペアユニット2人+ソロユニット1人+サポートユニット2人による、5人同時攻撃を決めることもできる。なお、反撃時にはソロユニットを呼び出すことはできるが、サポートユニットは呼び出せない

 必殺技、クリティカルヒットなどは敵に効率良くダメージが与えられるだけではない。クリティカルヒットや必殺技K.O.ではEXPボーナスが、クロスヒットやコンボではXPボーナスが得られる。必殺技K.O.はコンボ途中で相手のHPが0になっていても必殺技で締めさえすれば得られるようになっている。

 簡単な操作で誰でも手軽に100ヒット以上を超えるコンボ、派手な必殺技が堪能できる。さらに多くのコンボ・ダメージを目指したいなら、ユニットの組み合わせ、スキル使用、クリティカルヒット、クロスヒットなど、やりがいのある要素が数多く詰め込まれている。また、バトル中、キャラクターが良く喋るのもファンには嬉しい所だろう。「鉄拳」シリーズや「バーチャファイター」シリーズといったオリジナルではゲーム中に技名をあまり言わないキャラクターが技名を言いながら技を繰り出すのも本作ならではと言えるだろう。さらに注目してもらいたいのが、戦闘開始時や敵撃破後の掛け合い演出。ソロユニットを組み込んでおくことで、ストーリーだけでなく、ここでもタイトルの垣根を越えたやり取りが堪能できる。



■ アイテムでキャラクターを強化!バトルの練習ができるトレーニングモードも収録!

 ステージ間のインターミッションでは、ペアユニットとソロユニットの編成、装備設定、ステータスやデータベース確認などが行なえる。

 装備設定では、ペアユニットに装備品・アクセサリーと2つのアイテムを装備させることが可能。攻撃力、防御力などのアップだけでなく、入手経験値やXP上昇率アップなど、様々なアイテムが存在する。装備の有無でユニットの性能は大きく変わってくるので、装備品を入手したら必ず装備するようにしたい。なお、装備アイテムはボスからのドロップやフィールドに配置された宝箱などから入手できる。また、アイテムに関わる特典アイテムという項目がある。ここではオフィシャルガイドブックなどについているアイテム引換番号を入力することでアイテムが獲得できる。

 データベース内のチュートリアルでは、取扱説明書ではフォローしきれない操作やシステムに関する詳細が、クロスゾーン事典では登場キャラクターや用語の情報が閲覧できる。キャラクター情報では、ボイス再生も可能で、複数のセリフが収録されているキャラクターも多い。閲覧できるキャラクターは多く、ニヤリとさせてくれるセリフが収録されていたりと、ここだけでも結構楽しめてしまう。

 さらにインターミッションには、バトルの練習ができるトレーニングモードも用意されている。ペアユニット、ソロユニット、サポートユニット、敵の重さなどを設定し、練習できるモードだ。



■ 最後に

 様々なタイトルのキャラクターの夢の共演。この一言では言い表せないほどの魅力が本作には詰め込まれている。ただ既存のキャラクターやその技を持ってきて使うだけではなく、それぞれの技を元に技が作られていたり、ストーリーも全タイトルのキャラクターや世界観に通じていなければ決して生み出せないものになっている。正直、1つ1つのセリフから、すでに脱帽もののこだわりを感じた。本作に登場するタイトルの全てを遊んだという人はかなり少ないと思われるが、本作を通じて知らないタイトル、キャラクターであっても興味がわくのではないだろうか。

 シミュレーションパートでの柔軟性の高さ、簡単操作ながらも遊び応えのあるクロス・アクティブ・バトルと、3社のキャラクターがあってこその本作ではあるが、ゲームシステム面だけをとっても一級品。また、これだけ多くの要素がありながら、スムーズにシステムが理解できる作りになっており、とても遊びやすい。

 筆者のクリアまでのプレイタイムは43時間ほど。これだけでも充分なボリュームだが、クリア後にはキャラクターのレベルの引継ぎはないものの、アイテムを引き継いで、出現する敵のレベルが強化され、撃破時の経験値が減少する高難易度モードがプレイできる。2周目以降でしか入手できないアイテムなども用意されており、長時間遊びたい人も満足できることだろう。また、クリア特典としてシステム設定の項目がアンロックされる。具体的には伏せておくが、BGMに関連する項目とだけお伝えしておく。

 29タイトル(+α)からキャラクターが登場し、活躍する本作。プレイして知ったBGMが流れるだけでも興奮するはずだ。ニヤリとさせてくれる1言1言にも注目してもらいたい。登場タイトルに好きなものがある人、モノリスソフト制作ソフトのファンはもちろんのこと、キャラクターを知らずとも楽しめる、誰にでもオススメできるタイトルだ。


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(2012年 10月 27日)

[Reported by 木原卓 ]