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★ オンラインゲームレビュー★
役割分担やスタイリッシュなアクションに幅
スポーツ的趣向を持ったTPSアクションゲーム
「 S4League」
ジャンル:
スタイリッシュアクション
開発元:
PENTAVISION
運営元:
ゲームオン
対応OS:
Windows XP/Vista/7
プレイ料金:
基本プレイ無料、アイテム課金制
発売日:
2012年7月25日より正式サービス開始

「スタイリッシュって意味(ヤツ)を教えてやるよ!」という挑戦的な文句が印象的な公式サイト

 株式会社ゲームオンは7月25日からWindows用オンラインTPSアクション「S4 League」の正式サービスを開始した。「S4League」は撃ち合いがメインのシューティングである一方で、銃だけでなく剣や味方を回復する武器など様々な種類の武器が用意されており、アクションゲーム寄りの仕上がりになっている。

 また「ドッジ(側転)」や、「ウォールジャンプ(壁蹴り)」、「ダッシュ」などいくつか特殊なアクションが用意されており、ジャンプでは届かない壁を乗り越えたり、巧みに敵の攻撃を避けながら前へ進む事が可能だ。

 ルールも2チームに分かれて敵チームを倒す「チームデスマッチ」などスタンダードなルールから、CTF(キャプチャー・ザ・フラグの略で、FPSなどによく使われるルール。2チームに分かれ、マップに設置された旗を自陣まで持ち帰る事が目的)風のゲームモード「タッチダウン」、更に対人戦だけでなく出現するAIを協力して倒す「シナリオアーケード」というモードも準備されている。

 今回は「S4League」の大きな特徴である「ウォールジャンプなど特有のアクションを使い、目的を達成する」という部分を中心に、「S4League」紹介していく。


■ スタイリッシュアクションゲーム「S4League」とは

 「S4League」はTPS視点のアクションゲームで、武器は攻撃と回復を担うものの2種類ある。攻撃用の武器は、弾を消費しない「刀」などの近接武器、中距離攻撃に適している「サブマシンガン」などの連射武器、連射はできないが攻撃力が高い「ショットガン」などの単発武器、大きくズームできる狙撃武器が揃っている。

 特殊なのは味方の体力を回復する武器で、この武器を使用し続ければ味方をホーミングするビームを出してHPを回復できる。キャラクターにはこれらの中から3つの武器がセットできるので、試合前にセットし、プレーヤー独自の組み合わせて戦うことになる。

 他の同様のゲームは各武器の装備数が決まっているものが多いが、「S4League」では近接武器を持たないという組み合わせも可能なので、自分のプレイスタイルにあわせて自由に選べるようになっている。同じタイプの武器でも特殊な効果がついていて差別化されているので、装備選び1つとってもかなり奥が深い。

 武器の他には「スキル」というスロットがあり、これは各キャラクター1つしか選べないが、最大HPが上昇したり、ゲージを消費して敵の射撃攻撃を防ぐ「シールド」を生成するなど、強力な効果が揃っている。武器とスキルの組み合わせがこのゲームでは非常に重要だ。

 またアバター要素にも力が入っており、髪型、顔のパターン、トップス、ボトムス、グローブ、靴、アクセサリー、ペットというカテゴリがあり、この中から好きなパーツを組み合わせてキャラクターを作っていく。本作はゲーム内通貨だけでもある程度アバター要素を楽しめるようになっており、敷居が低めになっている。そのお陰かプレイしていても様々な衣装を着た他のプレーヤーの姿を見ることができた。

 全体的にサイバーパンクな雰囲気の衣装が揃っており、現時点でもトップスは女性キャラで12種類、男性キャラでも11種類用意されており、個性に富んだキャラクターが作れる。

 「S4League」の開発は韓国PENTAVISIONで、同社の代表タイトルとしては人気音楽ゲームシリーズの「DJMAX」シリーズがあげられる。「DJMAX」シリーズのノウハウが生かされているのか、本作のBGMもギターロックであったり、テクノ風の音楽など何種類か用意されているが、そのどれもが本作の雰囲気によくあっている。

 なお日本での正式サービスは7月25日に開始されたが、韓国やヨーロッパでは先行してサービスが開始されており、日本でも海外サービスから移住してきたプレーヤーがいるようだ。


武器やスキルが豊富に用意されている。同じ連射武器でも特徴が異なるので、どの武器を使うか考える時間も楽しい
キャラメイクでいくつかテンプレートが用意されている。全体的にサイバーパンクな雰囲気に統一されている


■ スタイリッシュアクションを決めて目標を達成

ゲームモードには「デスマッチ」や「タッチダウン」など5つのモードが用意されている

 現在「S4League」の日本サービスでは「デスマッチ」、「タッチダウン」、「バトルロワイヤル」、「アーケード」、「練習モード」の5つのモードが実装されている。

 複数のモードがあるが、大別すると目的によって「できるだけ多く敵を倒す」モードと、「特殊な目的を達成する」モードに分けられる。今実装されているモードで言うと前者が「デスマッチ」、「バトルロワイヤル」、「アーケード」、「練習モード」で、後者が「タッチダウン」となる。

 「できるだけ多く敵を倒す」モードの方は比較的シンプルだ。他の同系統のゲームと同様、できるだけ味方と離れないよう行動しつつ、敵に集中攻撃を浴びせていくというのが基本的な戦い方になる。

 しかしこのゲームはそれだけでは終わらない。記事の最初にも紹介したが「S4League」には「ウォールジャンプ」や「ドッジ」などのスタイリッシュなアクションで被弾を減らしたり、壁に向かってチェーンを飛ばしその場所まで移動する「アンカー」というスキルを使って後ろに回り込んで急襲する事も可能だ。他にも「シールド」を使い味方への被弾を減らしたり、後方から味方を回復する事で相手にキルを取られないようにするなど、様々な戦法をとることができる。スタイリッシュアクションと多様なスキルから生まれる無限の戦略が「S4League」の大きなポイントだ。

 もう1つが「特殊な目的を達成する」モードだ。今のところは「タッチダウン」のみなので、このモードについて紹介する。

 「タッチダウン」は2チームに分かれ、マップ中央にポップする「Fumbi(ボールのような物)」を相手陣地にあるゴールまで運ぶ事が目的のルールだ。FPSのCTFルールを想像してもらえるとわかりやすい。

 筆者は「S4League」の最も大きな魅力はこのルールにあると考えている。「ウォールジャンプ」や「ドッジ」を組み合わせて「Fumbi」を運ぶ役割、スムーズに運べるように敵の防衛プレーヤーを倒す役割、シールドや回復を使い後ろから援護する役割、他にも防衛や狙撃武器で援護する役割など、様々な役割が考えられる。

 特に運ぶ役割のプレーヤーは「ウォールジャンプ」や、「ドッジ」を組み合わせ、できるだけ被弾しないように運んだり、時には「アンカー」を使って思いもよらないルートから相手のゴールを目指す必要がある。「Fumbi」をゴールに運んだ瞬間は最高に気持ちが良い。読者の皆さんにもぜひプレイしてこの快感を味わって欲しい。


1人で行動するのではなく、チームメンバーと協力して動くのが重要だ
「ミッションアーケード」では武器の特徴や、使い方について学べる
「シナリオアーケード」ではゲーム開始時などにムービーが挟まれ、ストーリーが楽しめる


■ トリッキーでスポーツ的。他に類を見ないアクションゲーム

全体的に弾数が少なく感じる。救済措置が欲しいところだ
様々な武器が用意されているのに、高すぎて気軽に使い分けられないのが惜しい

 チームでの連携やアクションが楽しい「S4League」だが、気になる点も少しある。

 1つが弾薬の少なさだ。「S4League」はFPSなどのシューティングゲームに比べると、キャラクターがかなり固めになっており、撃ち逃しが多いとすぐに弾切れになってしまうことがある。「シナリオアーケード」では弾を回復するアイテムが出現するものの、「タッチダウン」や「デスマッチ」では出現せず、弾が切れると近接攻撃で戦う事位しかできない。選択肢の多さがウリの「S4League」において、この状況はもったいなく感じる。

 復活する際に弾薬は回復されるので、弾薬を使い切る前にキャラクターが倒されるというバランスなのかもしれないが、それだと味方のHPを回復できる武器が使いづらくなってしまう。個人的にはもう少し弾薬が多くても良いと感じた。

 もう1つがゲーム内通貨のバランスだ。ゲーム内通貨はランクアップや、用意されるクエスト(特定の武器で敵を倒す等)を達成することでも入手できるが、メインはゲームの終了時にもらえるものになる。

 ゲームプレイ時にもらえるゲーム内通貨はデスマッチで300PENほど。それに対し武器は最も安いもので26,000PENで、高いものは32,000PENまである。その上武器には修理費用がかかるので、実質の収入はもっと少ない。これでは武器を気軽に試すことができない。

 他国サービスでは安価で修理費用の掛からない使用期限付きの武器が実装されているので、日本のサービスでも実装されれば緩和されそうだ。それまではもう少し収入が多くても良いだろう。

 とはいえ、他のゲームにはないスタイリッシュなアクションと、そこから生まれる多種多様な戦略など、総合的に見て他に類を見ないアクションゲームに仕上がっている。

 実際に筆者も最初はよくあるシューティングタイプのTPS/FPSだと思ってプレイを始めたが、練習してトリックを決められるようになったり、「シールド」を使って援護した結果チームが勝利したときなどの快感は、他のゲームではなかなか得られない。良い意味で裏切られる結果になった。

 昨今日本でも「e-Sports」という単語が知られるようになってきたが、「S4League」も程よくカジュアルで「e-Sports」向きのゲームに感じた。ぜひチームメンバーと役割分担をして目標を達成する楽しさを「S4League」で体験して欲しい。


(2012年 8月 8日)

[Reported by 八橋亜機 ]