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島根を舞台にしたアドベンチャー「√Letter ルートレター」が地元で御披露目
詳しいゲームシステムも一挙公開!
(2016/5/3 19:29)
- 5月3日 開催
- 会場:松江テルサ
- 【√Letter ルートレター】
- 6月16日 発売予定
- 価格:
- 通常版 4,800円(税別)
- 限定版 7,800円(税別)
- CEROレーティング:CX(15歳以上対象)
- プレイ人数:1人
角川ゲームスは5月3日、プレイステーション 4/PlayStation Vita用ミステリーアドベンチャーゲーム「√Letter ルートレター」の完成記念発表会「『√Letter ルートレター』列島最速PREMIUM EVENT」を開催した。
こういったゲームの発表イベントは東京で開催されることが圧倒的に多いが、今回は島根の松江テルサホールで開催された。これはゲームの舞台となったのが島根県ということで、プロデューサーの安田善巳氏の強い思い入れがある島根の地で開催される事に意味があるだろう。会場入り口に掲げられたイベント告知ポスターには、「ご縁の国“島根”感謝祭」と書かれ、「島根にはゲームもある。」とアピールされていた。
「√Letter ルートレター」のゲームシステムの詳細が明らかに
これまでゲームの世界観やあらすじなどは公開されてきたが、細かいシステムは公開されていなかった。今回のイベントではゲームのシステム部分からやりこみ要素まで一挙に公開となった。
ゲームは、主人公が15年前にペンフレンド・文野亜弥と文通をしていたが、返信が途絶え、気にかけた主人公は文野亜弥の行方を探していく中で謎の真相に迫っていくミステリーアドベンチャーとなっている。
文野亜弥との文通の最後には「私は人を殺してしまいました。罪を償わなければなりません。これでお別れです。さようなら」と書かれていた。謎を解くために島根を訪ねた主人公は、文野亜弥が25年前になくなっていたという衝撃の話を聞く。物語は、文野亜弥を知るであろう7名の同級生を捜しあて、その謎の核心に迫っていく。
ゲームは大きく2つのパートで展開。「手紙パート」では文野亜弥と過去に行なった文通をシミュレートすることができる。8通の文面を読み進め、各手紙のラストの質問に答えることで返信を行なう。返信の選択により文野亜弥との距離感が遠くなったり近くなったりし、5つのエンディングに影響していく。5つの展開の中にはホラー的な展開や、UFO等が絡むSF的な展開をみせるストーリーも用意されているという。
ただ「ルートレター」では、「1巡目で真実にたどり着くことはできない」のだという。安田氏によれば「1巡目と2巡目の間に大どんでん返しがあり、2巡目から真実に近づいていく」のだという。
もう1つのパートは、よりゲーム的なシステムとなる「追求パート」だ。主人公は証拠を探していき準備し、各同級生などと会話に突入。ある程度話して証拠などを突きつけることで、相手は証言し始める。しかしこの状態は「半落ち」で、まだ核心を突いた言葉は出てこない。ここからが「ルートレター」の真骨頂となる部分で、真実に詰め寄るために気持ちを伝えることで、隠された証言に迫っていく。文野亜弥の想いを彼女に代わって級友に伝えることで、「半落ち」から「完落ち」へと追い込んでいく。
各級友は誰かを“かばって”いたり、(当時は)若さ故に“勘違い”していたりする。級友との対話の中でラストは「マックスモード」と呼ばれるモードに突入。想いをぶつけることで「完落ち」状態に持って行くことになる
さらに「ルートレター」にはやりこみ要素も用意されている。
まず、安田氏は「5つのストーリーを見て、物語の真実に迫ることは、それほど難しくはない」という。前述の通り何巡もプレイすることが前提となったストーリー構成と謎解きとなっているため、何度も同じ文章を読む場合はスキップできるようになっているなど、システム的には工夫が施されている。1巡目は約10時間かかるというプレイ時間も、2巡目以降はスキップシステムなどを活用することで、2時間程度にまで短縮できるという。最終的に5つのストーリーをクリアするだけであれば、プレイ時間も20時間程度だという。
しかしこのメインシナリオだけに留まらない。「ルートレター」にはサブストーリーが用意されているという。ここでは、画面上に登場する島根のゆるキャラ「しまねっこ」を探す要素や、「流浪の作家」と出会い見つけていく要素などが用意されている。さらに、島根県は“水が綺麗”ということで、各地の名産品を見つけ「カクテルを作る」という要素もある。この「カクテル」の作成要素で素材集めを行なうことで、島根の地理などにも詳しくなれるという。
これらの「しまねっこ」モード、「流浪の作家」モード、「カクテル作成」モードをプレイしていくことで、ギャラリーモードに収められたグラフィックスなどがオープンになっていくという。さらには、「角川ミステリー女優(日髙のり子さん、皆口裕子さん、井上喜久子さん)」のプレミアムトークを聴くことができるようになる。
イベントではゲームと島根県との繋がりについても言及。「ルートレター」では40カ所のロケーションで2,000点にも及ぶ取材写真を撮影し、グラフィックスが描き起こされている。しかし、ただ単に「島根」を舞台にしただけではない。島根に現在住んでいる方々もゲームに登場するのだ(8名)。
イベントには、夕焼けが美しいことでも知られる宍道湖の遊覧船「はくちょう」の船長さんを務める上谷雅宏さん、中村BARのオーナーである中村夫妻、文野亜弥たちが勉強をしていたシーンに登場する「ウォーターワークス」の安来潔史さん、「だんごや萌音」の代表・小森啓子さんらが登場。グラフィックスと比べて、雰囲気が非常によく再現されており、会場からも大きな拍手が送られていた。テレビなどに出演することはあっても、なかなかゲームに出演できることはないため、これは貴重な経験とも言えるだろう。
日髙のり子さんと麦穂あんなさんによる生アテレコを実施
今回のイベントの目玉の1つ「声優 Live シアター in 島根」が行なわれた。これは、「ルートレター」の脚本を担当した藤 ダリオ氏が書き下ろしたオリジナル脚本を、ゲームから抜け出して現実世界に現われた文野亜弥(日髙のり子さん)と旅館の仲居さん(麦穂あんなさん)が演じるというもの。
印象深い各所を巡りながら、ストーリーの本質を突いたところまで明らかにしていった。キャラクターの悩みも織り交ぜながら、かなり聞き応えのある展開に来場者も聞き入っていた。
藤 ダリオ氏はホラー系の脚本なども手がけてきたが、今回はミステリーと言うことで、「かなり(ホラー要素を)抑えた」という。ただ、ラフカディオ・ハーンゆかりの地と言うこともあり、怪談話を活かしながら、ストーリーにちりばめていったという。
藤氏は「トゥルーエンディングを考え、つじつま合わせながら、作り上げました。自分の小説よりがんばった」とコメント。自信作に仕上がったようだ。また、前述の通り、「流浪の作家」としてゲーム内にも登場している。
さらに新規発表として、主題歌「純愛ラプソディ」を歌う「ろん」さんが、声優初挑戦を行なっていることが明らかになった。ろんさんは佐々木ありさ役で登場。物語の鍵を握る天才子役少女を好演している。「ろん」さんは「主題歌だけでもびっくりなのに、声優まで参加できるとは夢にも思わなかった。大きなプロジェクトで歌えて嬉しい。私の歌を聴いて、感動したり懐かしく思ったりしてもらえれば嬉しい」と語った。
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