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【特別企画】「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト」シリーズサンプルレビュー

「ゴースト オレ魂」、「スペクター」、「マシンゴーストライカー」を紹介!

S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂

4月28日発売

4,860円(税込)

S.H.Figuarts 仮面ライダースペクター

5月21日発売予定

4,860円(税込)

S.H.Figuarts マシンゴーストライカー

6月発売予定

4,860円(税込)

 バンダイコレクターズ事業部は、4月28日にアクションフィギュア「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」を発売する。今回は発売に先がけて、サンプル品のレビューをしていきたい。

 「S.H.Figuarts」は仮面ライダーを大人向けに立体化してファンから高い評価を得ているシリーズだ。シリーズに関しては前作の「仮面ライダードライブ」の“車”のフィギュア「S.H.Figuarts トライドロン」のインタビューを行なった。

 このインタビューの際、シリーズでは撮影時のヒーローの質感を再現することに注力していると聞いた。「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」は、ユニークなモチーフを様々なマテリアルで再現しており、手に持つことで様々なポイントに気がついた。

 今回はさらに、5月21日発売の「S.H.Figuarts 仮面ライダースペクター」、6月発売の「S.H.Figuarts マシンゴーストライカー」にも触ることができた。合わせてレビューしていきたい。

【「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト」シリーズ】
劇中の雰囲気を再現した「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」
今回はさらに、「S.H.Figuarts 仮面ライダースペクター」、「S.H.Figuarts マシンゴーストライカー」も紹介したい

クリアパーツの使い方が楽しい「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」

 「仮面ライダーゴースト」は、主人公・天空寺タケルが1度命を落とし、仮面ライダーゴーストへの変身能力を得て復活する。シリーズ初期のエピソードではタケルは現世にとどまれる期間である99日の間に、15の“ゴースト眼魂(アイコン)”を集めるために、謎の幽霊怪人眼魔(がんま)に立ち向かっていく。

頭部や胸にクリアパーツを使用している。独特の透明感が印象的だ
筆者の私物の「S.H.Figuarts 仮面ライダードライブ タイプスピード」と並べてみた。ドライブのメカニカルなデザインとの対比が面白い
武器の「ガンガンセイバー」は、刃部分が分離し、ガンモードと剣モードに変形できる
ベルトのカバーを取り外すことも可能
初回特典の「ユルセン」のフィギュアは小さいながらよくできている

 ゴーストは変身ベルト「ゴーストドライバー」にタケルが様々な偉人・英雄の魂が宿るゴースト眼魂を入れることで、偉人達に対応した「パーカーゴースト」が現われ、黒いボディの素体状態にパーカーを着ることで、様々なフォームに変身することができる。「仮面ライダーゴースト オレ魂」は、タケルが本人の魂が宿った「オレゴースト眼魂」を装着することで変身できる、ゴーストの基本形態だ。

 「仮面ライダーゴースト」は、“幽霊”をモチーフとしたライダーとなった。巨大な黒い目や、波打った奇妙な角、さらに一つ目をモチーフとした変身ベルトなど、オカルト風の意匠が盛り込まれたデザインとなっている。ユニークなのは「パーカーを着ていること」。フォームチェンジ直後はパーカーのフードをかぶった姿で登場し、フードを跳ね上げて戦闘を開始する。

 「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」は、ゴースト オレ魂の特徴をきちんと捉えて立体化している。パーカー部分を軟質素材で再現。フードをかぶった姿と、跳ね上げた姿をパーツ差し替えで再現できる。パーカーは首の付け根と、頭頂部にジョイントが用意されており、ポーズをつけても簡単に外れないようになっている。

 ボディ部分は黒い素体にオレンジのラインと比較的シンプルだが、胸部分にクリアパーツを使用している。クリアパーツの上に一つ目の模様が描かれているのが独特な雰囲気を放っている。顔にもオレンジのクリアパーツが使われ、その奥の金属質の素体が透けて見え、強い印象を残す。波打った角と大きな黒い目とデザインはとてもインパクトのあるデザインだ。

 武器としては「ガンガンセイバー」が付属。刃部分を分離し、反対にして取り付け、グリップを曲げることでガンモードに変形できる。かなり大きな武器だが、しっかりフィットする握り手が用意され、片手できちんと構えられる。手は握り手、武器持ち手、ポーズ用の手の3種類が左右付属している。セット内容としては基本を押さえたものといえるだろう。

 面白いのはゴーストドライバーだ。さすがにゴースト眼魂交換や、ハンドル可動のギミックはないものの、半透明のカバーや、中にのぞく眼魂の模様、ハンドルの持ち手のモールドなど、実に作りが細かく、チェックするのが楽しい。さらにカバーを外すこともできるのだ。カバーを外すと金属のような光沢を放つ内部機構が明らかになり、口のようなデザインも見える。

 フィギュアそのものの可動は優秀で、これまでのシリーズの進化を感じさせるものとなっている。膝や肘は深く折り曲げることができ、劇中の様々なポーズを再現できる。胸のデザインや、パーカーのお尻部分の突起などデザインを細かくチェックできるのも楽しい。そして今後のシリーズと組み合わせることで、楽しさがさらに膨らんでいくのである。

 また、「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」は、初回特典として「ユルセン」のフィギュアが付属している。タケルを導く仙人の使い魔であり、マスコットキャラクターでもあるかわいらしい存在だ。フィギュアは首が可動し、細かいところまできちんとしていて、専用台座で浮遊しているように飾ることができる。目の部分のクリアパーツの質感も楽しい。ファンならばゲットしておきたいところだ。

【S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂】
フードをかぶった状態も再現できる
後ろ姿など細かいデザインをチェックするのも楽しい
様々なポーズを取らせられる。武器が変形するのでポーズの幅が広がっている。※「魂STAGE ACT.4」別売り
初回特典の「ユルセン」のフィギュア。とてもかわいらしい。首が可動する

クールな雰囲気の「S.H.Figuarts 仮面ライダースペクター」

 「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」に続き、「S.H.Figuarts 仮面ライダースペクター」も5月21日に発売予定だ。スペクターは深海マコトが「スペクターゴーストアイコン」で変身する。最近の仮面ライダーシリーズでは比較的登場が早く、ゴーストを圧倒する強力な敵として活躍したのも話題を集めた。マコトの目的は何なのか……という謎もドラマを盛り上げた。

青いデザインが印象的な「S.H.Figuarts 仮面ライダースペクター」。
初回特典では5つのゴースト眼魂が付属している。小さいながらよくできている
2人のライダーを並べるとやはり格別だ

 スペクターのデザインはパーカーをまとい、胸と顔にクリアパーツが使われるなど構成はゴーストと同じものの、表面に描かれたラインの模様と、マスクが大きく異なる。2本の角に、つり上がった目と、青い顔とラインが全体を引き締めている。クールな雰囲気と、“敵役”としても通用しそうな迫力を持ったデザインとなっている。

 スペクターで面白いのは、ベルトがゴーストと同一のものである所だろう。初登場時に強く興味を惹かれる部分であり、ゴーストと同じ“ライダー”であることがはっきりわかるところが楽しい。「S.H.Figuarts 仮面ライダースペクター」では、ゴースト オレ魂で銀色だった部分が青いメタリック塗装となっており、ゴーストより少し派手な印象も持った。

 武器は「ガンガンハンド」。懐かし玩具である「マジックハンド」を思わせるデザインで、ポンプアクションのショットガン風のスライドがついている。銃モードとロッドモードへの変形が可能だ。銃モードでは火縄銃型の銃口が現われる。シリアスなスペクターがユニークな雰囲気のガンガンハンドを使って戦うというところが面白い。フィギュアでは銃モード、ロッドモードそれぞれに対応した握り手がついていて、構えやすい。専用の持ち手のため安定して構えられるところも良い。

 そして「S.H.Figuarts 仮面ライダースペクター」、「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」の2体を並べるとテンションが上がる。対決シーンや、2人並んでの変身と共闘シーン、そして2人でポーズを決めたシーンなど様々な場面を撮影したくなってしまう。やはりこの“ダブルライダー”は揃えておきたいところだ。

 「S.H.Figuarts 仮面ライダースペクター」の初回特典は、5つのゴースト眼魂である。「眼魔眼魂(深海カノン)」、「スペクターゴースト眼魂」、「ツタンカーメンゴースト眼魂」、「ノブナガゴースト眼魂」、「エジソンゴースト眼魂」がセットになっている。非常に小さなアイテムだがきちんと造形されており、フィギュアに構えさせたり、ポーズをとらせるのが楽しい。

【S.H.Figuarts 仮面ライダースペクター】
ゴーストと造形は似ているものの雰囲気が大きく異なる
フードをかぶった姿も再現可能
「ガンガンハンド」と組み合わせ、様々なポーズを取らせてみる。※「魂STAGE ACT.4」は別売り
初回特典のゴースト眼魂は、ポーズの幅を広げてくれる

【ダブルライダーで遊ぶ!】
2人のライダーをそろえると遊びの幅が大きく広がる。対決、共闘どちらもできるのが“平成ライダー”の楽しさだろう

黒い一角獣型のバイク「S.H.Figuarts マシンゴーストライカー」

 さらにゴーストが乗るバイクをモチーフとしたフィギュア「S.H.Figuarts マシンゴーストライカー」も触ることができた。黒い車体に馬のような装飾、緑に輝く目と“主役ライダーのマシン”にしてはかなり凶暴な雰囲気なのが楽しい。悪夢(ナイトメア)を象徴する“黒い馬の魔物”のイメージも重なる、格好良いデザインだ。

“黒い一角獣”という雰囲気のマシンゴーストライカー。かなり思い切ったデザインだ
「魂STAGE」シリーズを接続できるジョイントで、ジャンプシーンも再現可能
“眼”の部分は実は球形になっている。「仮面ライダーアギト」に登場したギルスのバイク「ギルスレイダー」を思わせるデザインだ

 馬のたてがみを思わせるマシン上部の飾り、オレンジ色が鮮やかなシート部分に、ベルトと同じ軟質素材を使った緑のタンク部分……筆者はこの緑の素材の質感が“霊的物質エクトプラズム”を思わせて好きだ。“未知のエネルギーで走行するマシン”を表わしているようなデザインが良い。

 「S.H.Figuarts」シリーズでは、様々なライダーマシンに加え、「ばくおん!!」関連のアイテムなど、バイクのフィギュア化にもかなりの蓄積を持っている。「S.H.Figuarts マシンゴーストライカー」は後輪にかかるチェーンや、前輪のダンパー、赤銅色のパイプの塗装などメカ表現もリアルで、感心させられる。

 ギミックとしては両輪の可動、後輪のダンパー機構の再現、さらにハンドルと連動した前輪の可動がある。スタンドを出して駐車状態で飾るのもいい。「S.H.Figuarts マシンゴーストライカー」は、「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト オレ魂」専用フィギュアとして設計されているが、ユーザーが独自に色々なフィギュアを乗せてみても楽しいだろう。

 「S.H.Figuarts マシンゴーストライカー」は後輪を固定し、走行状態をイメージした状態での飾り付けができるスタンドが付属している。さらにフィギュアスタンドの「魂STAGE」に対応したジョイントが付属しており、ジャンプした状態での飾り付けも可能だ。様々な姿で飾ることができる工夫も込められている。

 また、マシンゴーストライカーと対になる存在といえるスペクターが乗る「マシンフーディー」も楽しみなところだ。こちらはレーサータイプのデザインで、ぜひマシンゴーストライカーと並べてみたい。

 バンダイコレクターズ事業部では、8月に「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト 闘魂ブースト魂」を、プレミアムバンダイ「魂ウェブ商店」で「S.H.Figuarts 仮面ライダーゴースト ムサシ魂」「 S.H.Figuarts 仮面ライダーネクロム」を発売する予定となっている。今後の展開にも注目したい。

【S.H.Figuarts マシンゴーストライカー】
細部をチェックするのも楽しいし、ライダーを乗せるとさらに楽しい