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【特別企画】「S.H.Figuarts トライドロン」レビュー

全長40cm! バンダイが挑む“車”のアクションフィギュア!?

9月発送予定

価格:24,840円(税込)

魂ウェブ商店にて、受注受付中

 バンダイコレクターズ事業部の新たなる挑戦、それが「S.H.Figuarts トライドロン」である。4月25日に発売されるアクションフィギュア「S.H.Figuarts 仮面ライダードライブ タイプスピード」を乗せることができる商品で、「魂ウェブ商店」での受注販売商品となる。9月発送予定で、価格は24,840円(税込)。現在記事下のリンクで注文受付中だ。

 「S.H.Figuarts トライドロン」は、アクションフィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」の歴史の中でも高額商品であり、全長40cmという大きさ、“車”の商品化であるなど様々なポイントで挑戦を行なっている。「S.H.Figuartsの歴史」という年表を作るとしたら、間違いなくピックアップされるアイテムだ。今回は試作品を触った感触と、開発者の想い、そして込められた様々なこだわりをピックアップしたい。

【S.H.Figuarts トライドロン プロモーション映像】

S.H.Figuarts ドライブを乗せられる、ギミック満載の“車のアクションフィギュア”

「S.H.Figuarts トライドロン」は、仮面ライダードライブの愛車、トライドロンを“フィギュア化”した商品だ
すべてが細かく作り込まれている
発光ギミックを搭載。前面とブレーキランプが光る
圧巻の内装。マットがちゃんとチェック柄になっているのが楽しい

 トライドロンは“車に乗る仮面ライダー”である特撮番組「仮面ライダードライブ」の主人公・仮面ライダードライブの愛車だ。全長4.9m、馬力3,000ps(2,206kw)、最高時速:560km/hのスーパーマシンで、警視庁特状課(特殊状況下事件捜査課)に配備されている。

 普段は特状課の刑事・泊進ノ介の車として捜査に使われているが、進ノ介が仮面ライダードライブに変身すると、その秘めたる力を解放し、ドライブのフォームチェンジやパワーアップを可能にする特殊タイヤや武器を生成・射出するほか、状況に合わせて変形する。変身ツールであるベルトさん(ドライブドライバー)の指示による自動運転も可能な、ドライブの心強い相棒だ。

 「S.H.Figuarts トライドロン」は、4月25日に発売される「S.H.Figuarts 仮面ライダードライブ タイプスピード」が劇中同様アクションフィギュアと合わせて遊ぶことができる“車のアクションフィギュア”である。スケールは約1/12、全長40cmという超大型商品だ。目の前に置くとその存在感に圧倒される。ボディはABS樹脂がメインだが、フレームにダイキャストを使っており、ずしりと重い。両手に持ち、様々な角度から眺めると大型アイテムの存在感が実感できる。

 なによりもスゴイのが、そのディテール表現だ。前面や側面のSFマシンならではの凝ったデザインがきちんと再現されており、番組ではチェックしきれない圧倒的な情報量を確認できる。「ハンドル剣」などが射出される前面のスリット「バリアブルトルクユニット」は、通常の特状課のエンブレムを表示している状態のものにもでき、パーツ交換で再現している。発光ギミックを搭載しており、前面のライトと武器、そしてバックライトが点灯する。

 各車輪は回転し、前輪は連動して曲がる。ホイールの隙間からはブレーキディスクがちゃんと確認できる。車体裏面の表現も凝っており、特に前後輪の周辺は実車さながらだ。左右のドアは開閉する。実車そのままの分厚いドアになっており、窓ガラスは取り外すことで窓を開けた状態を再現できる。窓を開け、ドライブが窓枠に肘をかけた姿もきちんと決まる。窓ガラスのパーツを外すと接続部分の溝がきちんと実車の窓枠に見えるようになっているところもニヤリとさせられる。

 圧巻なのが“内装”である。タコメーター、ハンドル、AT車である事がきちんと確認できるレバーも細かく精密に再現されている。助手席の「シフトカーホルダー」ダッシュボード中央には劇中同様「S.H.Figuarts 仮面ライダードライブ タイプスピード」から取り外したベルトさんを設置できる。

 シートは他とは質感の違うパーツでゴージャスな雰囲気があるし、足を置く部分のマットも劇中同様チェック模様となっている。そしてシートの後ろがエンジンスペースになっており、メカがギッシリと積まれている。これらの内装はトライドロンのルーフを取り外すことでじっくりと確認できる。このギミックのために、フロントガラスだけを残したオープンカー風にすることも可能だ。

【S.H.Figuarts トライドロン】
外装から内部まで、すべてがこだわりを持って作り込まれている

コクピットブロックが分離。本作ならではのギミックだ
初回特典の交換用タイヤにも対応
「S.H.Figuarts 仮面ライダードライブ タイプスピード」に付属するパンフレットは実際に車販売店に置いてあるものに近づけている

 そして、「S.H.Figuarts 仮面ライダードライブ タイプスピード」最大のギミックが、「コクピット部分の取り外し」だ。レバーやベルトさんの接続部分、シート、さらには右のドアまで、運転席ブロックがそのまま取り外せるのである。「S.H.Figuarts トライドロン」は約40cmの大型アイテムのため、設置場所が限られる。このギミックで、コンパクトに「コクピットに座るドライブ」を飾ることができるのである。

 このコクピットブロックを飾るための専用台座も用意されており、可動式アームで角度をつけることもできる。「S.H.Figuarts」の仮面ライダーシリーズはバイクも積極的に発売しており、ライダーとバイクをセットで飾っているユーザーも多い。コクピットブロックのみならば、他の仮面ライダーと同じスケールで並べられる。また、車の形ではのぞき込むように見ていた車内の内装を至近距離でじっくりチェックするのも楽しいだろう。車体と繋がっていた部分も“内部図解”風のモールドがちゃんと描かれているのも楽しい。

 コクピットの取り外しは商品オリジナルのギミックだが、劇中ギミックの数々もちゃんと再現している。トライドロンから特殊なタイヤが生成され、ドライブに装着される「タイヤコウカーン」。そして交換用タイヤを取り付ける「タイヤフエール」も再現可能だ。単純に装着するのではなく、接続するためにはホイールのパーツを取り外すなど非常に細かい。タイヤコウカーンでは劇中では片輪を上げた姿になるが、サポートパーツによりその姿も再現できる。

 特殊タイヤは「S.H.Figuarts 仮面ライダードライブ タイプスピード」を含めた、「3ヶ月連続タイヤコウカーーーーーン キャンペーン」により、初回限定パーツとして4月から6月に一般店頭で発売する5つのアイテムに、交換用のタイヤや、専用エフェクトがついてくる。シリーズを集めるほど遊びが広がる仕掛けになっているのだ。詳細は公式ページを参照して欲しい。これらはなくなり次第終了となる“初回特典”なので注意が必要だ。

 「S.H.Figuarts トライドロン」はファンにとっては外せない、魅力的なグッズだ。「S.H.Figuarts 仮面ライダードライブ タイプスピード」は劇中スーツの背面や肩のモールドなど、細かいところまで精密に再現されており、ファンは高い満足度を得ると共に、劇中同様トライドロンに乗せたくなる。

 ここにファンの心を押す“仕掛け”が用意されている。「S.H.Figuarts 仮面ライダードライブ タイプスピード」の箱の中には、「S.H.Figuarts トライドロン」の“パンフレット”が同梱されているのだ。このパンフレットは上質な紙を使っており、車販売店に置いてあるパンフレットのような体裁になっている。ここでは「S.H.Figuarts トライドロン」がいかに高級でクオリティの高い商品であるかをアピールする写真が掲載されているのだ。“車好き”の人なら楽しくなってしまう仕掛けだ。

 「S.H.Figuarts トライドロン」のスケールは1/12であり、他のアクションフィギュアを乗せることももちろん可能だ。これだけ精密で、豪華な車フィギュアも例がない。助手席に色々なキャラクターを乗せるなどの“ネタ画像”を作るのも楽しいだろう。ライダーファンはもちろんフィギュアファンにもチェックして欲しいアイテムだ。次ページでは、開発者の想いにフォーカスしたい。

【S.H.Figuarts 仮面ライダードライブ タイプスピード】
4月25日発売。全身のモールドが非常に細かく、ハイクオリティな商品となっている

【プレミアムバンダイで購入】