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「リネージュIIライブサービス」アップデートを先行体験

巨人族が巨大な機械に乗って登場!? 超強敵ワールドボス「ヘリオス」と戦ってみた

 4月13日に、「リネージュII」のアップデートが実施される。今回は「ライブサービス」と「クラシックサービス」2種類のサービスが同時にアップデートとなり、ライブサービス側は新ワールドボス、新エリア、育成パッチが、一方のクラシックサービス側は3次職の実装、アデン攻城戦、傲慢の塔、ワールドボスが追加される。

 今回は、これらのアップデートのなかでも目玉と言えるライブサービスの新エリア「戦艦シュペリオン」に登場するワールドボス「太古の皇帝ヘリオス」の先行体験を実際に体験。また、そのほかの「リネージュII」アップデート情報も含めて、統括プロデューサーの新井友和氏にお話を聞くことができたので、その内容をお届けしていこう。

ライブサービスの注目アップデートは新ワールドボス「ヘリオス」

 ギラン城の村上空に突如として出現した戦艦シュペリオン。ギラン城の村「ケクロプス」が案内するクエストを完了することで移動が可能となる。その内部は新たな狩り場となるエリアと、ワールドボス戦地域の2つのエリアに分かれている。

 推奨レベルが102以上というこの狩り場は「結界」によってキャラクターの戦闘能力がダウンするという効果がある。ただし、「ジャイアントストーン」や「ジャイアントクリスタル」を使えば結界を無効化することが可能。なお、狩り場の最奥部には新レイドボスである「皇后ラモナ」も出現する。

【【リネージュII】SEALED MEMORIES PV】

その巨大さ、圧倒的! 「ヘリオス」が操る不思議なマシンとその実力を体感

「リネージュII」統括プロデューサーの新井友和氏

 新ワールドボス「ヘリオス」には、ギラン城の村「ケクロプス」を通じて挑戦することができる。ただし、49人以上、120人以下の連合であるという条件を満たしていなければならないため、その点のみ注意が必要だ。

 ギラン城の村の上空には、巨大な戦艦シュペリオンがいることがひと目でわかる。村から見上げたときにはその存在があまりにも大きすぎて、じつは建造物ではないのかとも思えたほどだったが、遠くから眺めてみることであらためて浮遊物なのだと認識できた。その後、ヘリオスの待つエリアへと移動。

 ヘリオスが待つフィールドはかなり広く、中央奥にはヘリオスが巨大な機械で作られた玉座に座っている。まずは試しにと、その近くまで寄ってみたが相当デカい。巨人族なので当然ではあるが、玉座たる機械もかなり大きく、見た目からは勝てそうな気がまったくしてこない。また、周囲には護衛の兵士がたくさん控えており、そこからも激戦必至といった雰囲気がひしひしと伝わってくる。

ギラン城の村から戦艦シュペリオンを見上げてみる。あまりにも大きすぎて距離感がまるでつかめない
玉座に乗っているヘリオス。戦いが始まってもここから降りてくるようなことはなかった
ベストショットではなく、麻痺で固まってしまった状態。こうなるとしばらく何もできない

 いざ戦闘に突入すると、やはり最初から非常に激しい攻撃にさらされることとなった。こちら側は強力なバフをかけていてなお苦戦を強いられるわけだが、そのなかでもやっかいだったのがヘリオスによるデバフ。これを使われると一定時間麻痺してしまい、結果、無防備となる。それに加えて、敵の親衛隊が大挙して押し寄せてくるため、戦いは必然的に乱戦模様に陥った。

 ある程度ダメージを与えていくと、ヘリオスが第2形態へと変貌。それまでは玉座に座ったヘリオスが魔法を使っていただけだったのだが、玉座が巨大なロボットの上半身のような姿へと変形し、自身の周囲のキャラクターに物理的な攻撃をも仕掛けてくるようになった。そこへ親衛隊の攻撃も加わり、戦局はさらに激化していく。

 ちなみに、このヘリオスのHPをある量まで減らしていくことで、特定の地域に強化された巨人レイドボスが出現する。ヘリオスを攻略する際には、貴重なアイテムを獲得するためにも、本隊がヘリオスと戦い、別働隊はそれらのレイドボスを討つ、といった戦略が必要となりそうだ。

 今回、体験用の特別な環境ということもあってヘリオスをじっくりと見ている余裕もあったが、攻撃はかなり激しく、これを実戦で体験するとなると相当キツいのではないかと感じられた。ちなみに、体験することができたのはこの第2形態までだったが、どうやらヘリオスにはまだこれ以降にも恐るべき秘密も隠されているようだ。

 そもそも、このヘリオスは先に韓国で実装されたときも攻略に2週間近くかかったとのことで、その難易度については推して知るべしといったところだろう。ともあれ新たなワールドボスを求めている猛者のプレーヤー諸氏は、実装を心待ちにしていただければと思う。

超巨大な「ヘリオス」第2形態。よく見るとヘリオス本人は口のあたりにある玉座に座っている
戦闘中に出現する親衛隊たちにどう対処するかで難易度も変わってくる

レベルアップがさらに簡単に。新機能「成長パス」を導入!

 もう1つ、注目したいアップデートがこの「成長パス」だ。これは、新たなキャラクターを短時間で成長させられるという新機能。これまでも同じような機能は用意されていたが、それでも多少なりとも狩りをしなければレベルを上げることはできなかった。それが、今回の成長パスでは、受けたクエストを完了させるだけでスムーズにレベルを上げていけるという形へと進化を遂げている。

 すでにゲームを知っているプレーヤーがこのシステムを利用した場合、レベル85に到達するまでに驚くほどの速さでキャラクターを成長させられるのだという。成熟されたMMORPGならではのコンテンツと言えるだろう。

クラシックサービスにも巨人族が登場!? 待望の3次職導入も

 クラシックサービスにもアップデートコンテンツがいくつか用意されている。ここでは、そのなかでも新エリアの「傲慢の塔」と「3次職導入」についてお伝えしよう。

【【リネージュII】SAVIORS PV】

クラシックサービス独自の定期PvPゾーン搭載。強力なレイドボス「バイウム」にも注目

 新エリアとなる「傲慢の塔」は、アデン城の村の西に存在する。狩り場としての推奨レベルは51以上ということだが、実際にはそのレベルで挑んだ場合、少々厳しめのバランス調整であるようだ。塔は14階からなり、4階以上のフロアではレベル61以上のモンスターも出現するという。なお、10階以上はフリーテレポート登録ができない。

 また、傲慢の塔は毎週火曜日の20時~24時まではPvPゾーンに変更される。これはライブサービスにはないシステムとなっていて、この時間帯にかぎりPKによるペナルティが課されなくなる。また、イベント専用のレイドモンスターも登場し、撃破すればAグレードの装備品も入手できるようだ。

 傲慢の塔の最上階には、新ワールドボスである「バイウム」が登場。推奨人数は99人となってはいる。バイウムを討伐できれば「バイウムリング」といった貴重なアイテムが入手できるようだ。また、クラシックサービスオリジナルの「バイウムのタリスマン」というアイテムも実装され、そちらの獲得も可能になるという。

3次職の開放によって強さの限界は青天井に!?

 今回は、いよいよ3次職も導入となる。これにともない、キャラクターのレベルキャップが解放され、どこまでもレベルアップできるようになった。2次クラスのレベルが76以上になれば、転職クエストが進行可能になる。また、それと同時にステータスの変更も実施。DEXステータスの戦闘能力増加ボーナスを向上し、WITステータスの戦闘能力増加ボーナスを調整したとのことだ。

統括プロデューサー・新井友和氏からのコメント

 最後に、ライブ・クラシック両サービスがアップデートを行なうことにともない、「リネージュII」統括プロデューサーの新井友和氏よりメッセージをいただくことができたので、ここに掲載させていただく。

 なお、公式サイトには、ここで紹介した以外の細かなアップデート内容についても触れられているので、興味があればそちらもぜひ確認していただきたい。

「リネージュII」統括プロデューサー 新井友和氏よりメッセージ

 「リネージュII」統括プロデューサーの新井です。

 ようやく、待望のアップデートを公開できる運びになりました。

 12月に桜咲く頃にとお伝えし、3月下旬を目指しておりましたが、「リネージュII」プレーヤーの方のために調整を最後まで行なった関係で、4月のお披露目となりました。本当にお待たせしました。

 アップデート内容はお待たせした分、魅力的なコンテンツをたくさん詰め込みました。ライブサービスでは新しいワールドボス「ヘリオス」が登場し、新たなストーリーが展開され、クラシックサービスでは「リネージュII」のシンボル「傲慢の搭」さらには「3次職業」が開放となります。

 久々に「リネージュII」に戻って来た方やこれから始める方がすぐに追いつけるように獲得経験値ブーストイベントをご用意しております。また、このイベントはすぐに新コンテンツに触れない心配ある方も5月11日までと、過去最大級の日程にてお届けしておりますのでこの機会にレベルアップを目指していただき、新しいコンテンツにチャレンジしていただきたいです。

 私自身も「リネージュII」プレーヤーであり、運営でもありますので、双方のメリットを活かし、良い形で今後もサービスしてまいります。

 最後となりますが、これからも変わらずに「リネージュII」をよろしくお願いいたします。

「リネージュII」統括プロデューサー 新井友和

(泊 裕一郎)