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「リネージュ2」、「Dark Night Rhapsody Advance」を今月実装決定

オフラインイベント「L2DAY特別編」で発表

12月12日 開催

会場:マンガネット・ダーツ館 銀座店

左から、【FS】MCアライ氏、尾高もえみさん、【FS】ニウス氏

 エヌシージャパンが運営するWindows用MMORPG「リネージュ2」のオフラインイベント「NCSOFTが巡る・繋ぐ 日本全国ミニイベントの旅」の第11回東京会場が、12月12日にマンガネット・ダーツ館 銀座店にて開催された。

 このイベントは、同社のスタッフが日本全国のネットカフェを巡り、同社が提供しているタイトルで様々なイベントを行なったり、各タイトルの最新情報を発表したりするもの。今回は「12月12日がLと2に見える」ことから、「L2DAY(リネージュ2の日)特別編」として開催された。

 今回は「リネージュ2」に関して、ライブサーバーとクラシックサーバーの両方について、今後のアップデート計画が発表された。イベントの進行は【FS】MCアライ氏と【FS】ニウス氏。さらにゲストとして声優の尾高もえみさんが登場した。

クラシックサービスは2016年春に傲慢の塔とアデン攻城戦を実装

 クラシックサービスでは、次回のアップデートで傲慢の塔とアデン攻城戦を実装する。実装時期は2016年。【FS】MCアライ氏曰く「桜の咲く頃までにはやりたい。桜の咲く季節は北から南まであるので、どこになるのかはお楽しみに」だそうで、概ね春頃の予定と思っておけばよさそうだ。

 また会場ではアップデートの世界観を伝えるプロモーションムービーも上映された。このムービーの語り手であるアインハザードの声を担当したのが尾高もえみさん。普段はあまりやらないタイプのキャラクターだったそうで、「私でいいのかな?」と思っていたそう。

 完成したものを聞いた時には、自分の声ではないように聞こえて、「ダメだったから他の方になったのかと思いました」というエピソードも聞かせてくれた。こちらのムービーは公式サイトなどで後日公開される予定。

ライブサービスは12月16日に「Dark Night Rhapsody Advance」を実装

 ライブサービスでは、12月16日に「Dark Night Rhapsody Advance」が実装される。目玉はレイドボスの最低入場人数の緩和。「アンタラス」や「ヴァラカス」などは現状98人以上だったものが49人以上になるなど、現状の半分程度の人数でも入場可能になる。

 次に新要素としてデイリーミッションが追加される。ゲームにログインした時にデイリーミッションのウインドウがポップアップで表示され、レベル4から84までは特定のレベルを達成することで報賞が得られる。レベル85以上では、条件を満たすことで報賞を獲得できる。例えば「土日に接続」、「オリンピアードに参加」、「混沌の祭典に参加」、「釣り場で釣りをする」といったものが条件になっている。報賞には、冒険を強力にサポートするアイテムが入った「プラナのボックス」や、NPCのプラナと交換できる「プラナのコイン」などが用意される予定。

 さらにもう1つ、血盟報償が実装される。血盟ウインドウに追加されるアイコンから確認できるもので、血盟員接続状況と血盟員狩り状況という2項目が表示される。接続ボーナスは血盟員が30分ログインすると1人とカウントされ、人数が増えるごとに4段階に報償がランクアップする。狩りボーナスは血盟員が経験値を獲得すると、一定の割合でボーナスを加算する。いずれも毎日朝6時半にリセットされ、翌日に前日分の報償を受け取れる。

 さらにその先のアップデートとして、2016年に「Episode 3.0 新章 天と地の主ヘリオス(仮)」が予定されている。こちらも「桜が開花するまでにはご準備したい。なるべく早くお届けできるよう調整中」ということで、春頃になる見通しだ。

レイドボスの最低入場人数の緩和。現在の半分程度の人数でも入場可能になる
デイリーミッション。ログインして特定の条件を満たすと報賞が得られる
血盟報償。こちらも毎日報償がもらえるコンテンツ
2016年春には「Episode 3.0 新章 天と地の主ヘリオス(仮)」を予定

アイテム大盤振る舞いのイベントも開催

20台以上のPCを用意して参加者がその場でプレイ

 このほかイベントでは、来場者が10人ごとに4チームに分かれ、15分の制限時間内に稼いだアデン(ゲーム内通貨)の額で競う「アデナドロップ大作戦」を実施。ネクロポリスに普段はいない色々なモンスターを登場させたもので、レイドボスや宝箱から億単位のアデナが出現したり、1アデナしか出なかったりと仕掛け満載。しかも2チーム同時にプレイし、血盟戦状態なのでPvPも発生する(勝敗はあくまでアデナの総額)。

 開始前、【FS】ニウス氏が「両軍が出会わない可能性も大いにある」と語っていたのに対し、実際には2戦とも両軍が遭遇してPvPに発展。PvPに気を取られてアデナを稼ぎきれないチームもあれば、仲間が全滅する中で単独行を続けるゴーストセンティネルが、ラスト数秒でレイドボスをソロ撃破するシーンも。本来の趣旨であるお金集めイベントとは思えないほど熱い戦いが繰り広げられた。

 参加者には結果に応じて、「祝福されたアンタラスイヤリング」などが当たる抽選会のチケットがプレゼントされた。またイベントの最後には恒例の「じゃんけんぽもな大会」も実施。こちらもレアアイテム大放出状態だった。

アデナを稼ぐイベントだが、遭遇したからにはPvPになる
ソロで果敢に戦い、巨額のアデナを獲得する参加者も
恒例の「じゃんけんぽもな大会」
尾高さんもじゃんけんに参加

【FS】MCアライ氏が振り返る、2つのサービスを並行で進める激動の1年

尾高もえみさんと【FS】MCアライ氏のツーショットで「L2」のポーズ

 会場で【FS】MCアライ氏に少しだけお話しを伺う時間が得られたので、合わせてご紹介したい。

――今年1年を振り返っていかがでしたか?

【FS】MCアライ氏 : やはり激動の1年でした。4月に無料でプレイできるクラシックサービスを開始して、実質的に2つのタイトルを見ることになりました。実際の業務としては別のコンテンツ管理になるので、両方のサービスで同時にアップデートを実施する時に、クライアントの問題や調整を同時進行しなければならず、とても大変でした。

――でもそれは今後も続きますよね(笑)。

【FS】MCアライ氏 : もちろん今後も続きます(笑)。本来であれば、時期をずらすなどもするのですが。ユーザーの皆様のゲーム進行が効率よく消化されているので、同じタイミングで投入しなければいけないという状況判断もありました。

――いい思い出はありましたか?

【FS】MCアライ氏 : ユーザーさん主催のイベントに参加した時、暖かい声をかけていただいたことですね。批判される方ももちろんいらっしゃいますが、我々をかばっていただける方も多くいらっしゃったのが嬉しかったです。

――京都、北海道、石川、東京と4会場でオフラインイベントをされました。手ごたえはいかがでしたか?

【FS】MCアライ氏 : 皆様とたくさんお話しができ、とても楽しい時間を過ごしております。私の主催するじゃんけん大会でやられた方も多かったかと思いますが(笑)。来年も皆様と触れ合う機会を準備していますので、楽しみにしていただければと思います。

――「リネージュ2」の2つのサービスの現状はどうなっていますか?

【FS】MCアライ氏 : クラシックサービスではアデンエリアまで開放しており、レベル70を超える方もちらほら出てきました。攻城戦では現在は4つの城を取り合う形となっており、毎回大きな衝突が起きており、こちらも狩り同様に楽しんでいらっしゃいます。

 ライブサービスでは3月に新章を実装し、9月に追加アップデート、12月に追加アップデートと皆様の要望にお答えするため、韓国とのアップデートとの差をなるべく短くし実装しました。現在はレベリングやエーレを目指して皆さんがんばっておられます。12月実装のデイリーミッションで日課が増えて大変になるかもしれませんが、その分楽しめる仕様にしてあります。次元攻城戦などは常にいろいろな戦略をもって攻略されていまして、プレーヤーとして参加している私としても、とても楽しい時間です。

――来年の目標を聞かせてください。

【FS】MCアライ氏 : 次回のアップデートを予定していますし、最近できていなかった生放送や実況配信も用意しています。もっと多くのお客様にプレイしていただけるような環境を作っていくことが来年の大きな目標です。アップデートはいくつか用意していますが、日本独自コンテンツも展開していきたいと思っています。レイドボスのアップデートもそうですが、ユーザーの皆様の声を大切にして、来年も頑張りたいと思っています。

――ありがとうございました。

(石田賀津男)