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「ドラゴンクエストヒーローズII」あの新キャストも登場!

新情報続々の「ドラゴンクエストヒーローズ・ザ・LIVE」第2回目を配信

4月8日 配信



【ドラゴンクエストヒーローズII】

5月27日 発売予定

価格:
7,800円(PS4版、税別)
6,800円(PS3/PS Vita版、税別)
プレイ人数:1人(通信プレイ時:1~最大4人)

左から結さん、青海亮太プロデューサー、庄知彦ディレクター

 スクウェア・エニックスから5月27日にプレイステーション 4/3/PlayStation Vitaで発売される予定のアクションRPG「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」(以下、ドラゴンクエストヒーローズII)。この情報を届けるニコニコ生放送の番組「ドラゴンクエストヒーローズ・ザ・LIVE!@キャスト発表特番」が、4月8日に東京・新宿にあるスクウェア・エニックス本社にて行なわれた。

 2月に行なわれた前回の放送に引き続き、MCを努めたのは女優の結さん。そしてスクウェア・エニックスの青海亮太プロデューサーと、コーエーテクモゲームスの庄知彦ディレクターも登場した。

 今回の放送が「キャスト発表特番」と銘打たれているとおり、前回紹介されたキャスト以外に、主要なキャラクターのボイスキャストを次々に発表。ニコニコ生放送で同時に見ているユーザーからは「おお!」、「きたか!」と続々とコメントが寄せられた。

オルネーゼは水樹奈々さん
マリベルは悠木碧さん
ガボは田村陸心さん
トルネコは茶風林さん
テリーは神谷浩史さん
マーニャは沢城みゆきさん
ミネアは日笠陽子さん
アリーナは中川翔子さん
クリフトは緑川光さん
ククールは細谷佳正さん
ゼシカは竹達彩奈さん

 先日発表されたツェザール役の俳優・山田孝之さんのメイキング映像もここで改めて披露。ツェザールと雰囲気が似ていることについて青海氏は「鳥山明先生にデザインをお願いしたときは山田さんのことはお伝えしてなかったんですが、結果上がってきたものを合わせてみたら、本人にしか見えないくらい」と語る。まさにハマリ役といったところだろう。

 「実は前作の時に、別の番組で山田さんが『ドラゴンクエストヒーローズ』を紹介してくださることがあったんですが、その際に『僕にはオファー来てないですよね』という冗談があったんですけど、それを覚えていて、堀井さんと話している中で、『山田さんにお願いしたいよね』ということがあって、最終的なゴーが出た」(青海氏)。そんなエピソードもあったそうだ。

 そしてオルネーゼ役として発表されたのは水樹奈々さん。アフレコ時にはリハーサルなしでほぼ1発で決まったとか。堀井雄二氏も「ああオルネーゼだね」と納得だったとか。ところでなぜオルネーゼ役を水樹さんにお願いしたかについて青海氏は、「元々『ドラゴンクエスト』が大好きだということを聴いていたんですが、堀井さんとお話をしているときに『水樹さんはどうか』という話になって。いろいろな人のサンプルボイスを聞きながら決めていたんですが、最終的には水樹さんにお願いすることにしました」と話す。

 ここで水樹奈々さんからコメントが寄せられた。「『ドラゴンクエスト』に育てていただいた水樹としては、この役をこの役を演じることができてとても幸せ」と語る水樹さん。初めてプレイしたのは『ドラゴンクエストIII』だったそうだが、当時は「なんておもしろいゲームだ」と思ったとのこと。

水樹奈々さんからもコメントが寄せられた

 また、「ドラゴンクエスト」については特に音楽が好きだったそうで、最初にはまったのは「ドラゴンクエストIV」。そして初めて自分で買ったCDは「ドラゴンクエストIV」のサントラだとか。楽譜が発売されたらそれをいち早く手に入れ、自宅にあったピアノで練習をしたそうだ。「学校で弾くとヒーローになれるんですよ」と水樹さん。オルネーゼについては「文武両道で素晴らしい戦士」で、主人公に起きる事件をさりげなく、心強く頼もしくサポートをしていく姉御的な存在だと語る。「彼女にもいろいろなエピソードがあるので。是非やりこんで、各キャラクターの人となりを深く掘り下げていただければ」(水樹さん)。

 なお、山田さんのメイキング映像や水樹さんのインタビュー、各キャラクターのサンプルボイスなどは公式サイトに掲載されているので、そちらも参照してほしい。

一足先にゲームシステムも公開。上級職も

 そしてゲームのシステムについても最新のROMを元に紹介された。中でも目を引いたのは上級職の公開だろう。なお、武器については職業ごとに異なるので、それぞれに用意する必要がある。

 なお本作ではモンスターコインが進化。「ヘンシン」のタイプを持つモンスターコインを手に入れると、そのモンスターに変身することができる。「モンスターコインをどういう状況で使うかで戦いの幅が変わる」と庄氏。

拠点の街にある教会からスタートする。シスターが美人になっているのは「1番見る顔だから美人にする」というこだわりがあるそうだ
宿屋にいる「マネマネ」に話しかけることで衣装を変えたりできるが、マネマネはしゃべることも明らかに
宿屋にいるダーマ神殿の神官に話しかけると、主人公の2人は転職できる。今回「バトルマスター」と「賢者」という上級職も公開された
魔法使いの戦闘について紹介。「魔方陣」を敷くと「暴走魔方陣」が使え、呪文が暴走して会心の一撃が出る
「早読みの杖」を使うと「メラ速射」など、呪文を連発することができる
「タイプ ヘンシン」のモンスターのコインを拾うと、モンスターに変身できる。ただし変身中にダメージを受けてしまうと、元に戻ってしまう
魔法使いは「マホトラ」をエリア指定でかけることができる。これにより大量のMPを適からもらうことが可能だ
今回のゲームシステムをまとめるとこのようになる

スペシャルゲストで堀井雄二氏が登場

「ドラゴンクエスト」生みの親の堀井雄二氏が登場。堀井氏の左が徳永富彦氏

 ここでスペシャルゲストとして、堀井雄二氏が登場。「今回はキャストの皆さんが豪華で、レコーディングに立ち会ったけれどもすごくいい話になったし、素晴らしい。是非このドラマを見てほしい」と堀井氏。

 そして「今回の作品について、シナリオに協力してもらった人がいる」と堀井氏に紹介される形で、脚本家の徳永富彦氏が登場した。徳永氏はTVドラマ「相棒」の脚本家としても知られている。

 徳永氏と堀井氏が知り合うきっかけは、とあるお芝居を見に行ったときだったとか。たまたま席が近く、徳永氏から「堀井さんですか?」と声をかけられたのだそうだ。堀井氏も「相棒」が好きで、お互いファン同士で「そのうちに仕事ができたらいいね」という話もしたのだという。

 そして徳永氏は、かつて堀井氏がファミコン時代に発売した「ポートピア連続殺人事件」を子どもの時にプレイしていたことについて堀井氏に話したそうだ。そして「ドラゴンクエスト」の話になったときに、どうやってストーリーを作っているのか堀井氏に聞いたそうだ。そのときの答えは「地図から作る」とのこと。マップを作ってそこにキャラクターを配置して、ストーリーを組み上げていくのだそうだ。「ドラマを書いているときは人物相関図などを作って書いていくので、地図からと言うのは新鮮だった」と徳永氏。

 「その地図を見せてもらえませんか」と堀井氏に頼み、「いいよ」と安請け合いした堀井氏だが、その話はすっかりと忘れてしまったのだとか。それを忘れていたとは知らず、ある日スクウェア・エニックスから徳永氏に来て欲しいとの連絡が。地図を見せられるものだと思い込んでいた徳永氏だが、行ってみると青海氏から本作の制作発表をしたことを明かされる。その日はちょうど1年前、2015年4月1日の発表日だった。そして堀井氏から「頼んじゃっていい?」と言われたので何かと思うと、シナリオの依頼だった。堀井氏は次回作ではドラマチックでサスペンス要素も欲しいと思っていたのだそうで、そこで「いい人がいる」となって徳永氏に白羽の矢が立ったわけだ。

本作で作られたボイスの台本。かなりの分量になる

 そして徳永氏も交えて、シナリオの原案・プロット作りが始まる。本当は全部担当して欲しかったと語る堀井氏だが、徳永氏は「広辞苑みたいなシナリオが出てきたので、これは全部やるとなるとほかの仕事を断らなければ無理だし、なんと言っても『ドラゴンクエスト』なんで、僕らの世代からしたら神話の世界ですから。神話を一緒に作らないかと言われても難しいんじゃないか」と思ったのだそうだ。

 実際に参加した感想としては「堀井さんは物語を作る達人だ」と徳永氏。シナリオのブレスト会議を経て、そのときの議事録のようなものを依頼されたのだが、ペラ1枚で作るはずが、プロットを盛り込んでいったら4、50ページもの分量になってしまった。「出すか出さないか迷ったんですが、最後は堀井さんの判断に任せると思った」と徳永氏。会議で堀井氏がそのプロットを読み、「できてんじゃん」と言われたときにはガッツポーズになったと徳永氏。「帰りにバッティングセンターに行きました(笑)」。

 「シナリオ原案という最初の部分をやらせていただいたんですが、これだけのものをよく短い期間で作られたなと思います。堀井氏がいなければ僕は40枚から50枚書いたシナリオを出したかわからないですよ。堀井氏がいてくれるんで、ダメならそこで止めてくれると思ったのでできました。僕は最初のきっかけで、堀井印が入った作品だと思っているので、それをお伝えしたいですね」(徳永氏)。

そしてやっぱりまさかの登場

客席の後方にいた山田孝之さん

 徳永氏が所用のため退場したあともその席は空いたままなので、どうするのかと思っていると、なんと客席に山田孝之さんがいることが明らかに。そしてここからは山田さんを交えて、マルチプレイのデモを行なうこととなった。

 「冗談で『話来てないです』といったら今回マジで話が来たので、ちょっと焦りましたね。受けていいのか迷いました」と山田さん。ツェザールについては「ビジュアルを見てマジかっこよかったのでうわーっと思いましたね。プレッシャーでした」と語る。アテレコについては「呪文とか技を出すところは楽しかったですし、気持ちよかったです。所々セリフ部分はもう少し勉強しなくては、と言うところもありました」。

 堀井氏は「何にも言わなくてもツェザールそのものというか。役になりきっていて。自分で納得するまでは何回も何回もチャレンジするなど、熱意はすごかったですね」と山田さんを評する。「素晴らしくてやってもらってよかったなと思いました」とも。

山田さんも交えて、堀井氏、青海氏、庄氏の4人でマルチプレイ
山田さんはツェザールでプレイ。ちなみに普段「ドラゴンクエスト」をやるときは「そらまめ」と決めているそうだ
「たぎる」というコマンドに気づいた山田さん。〇ボタンを長押しすると一時的に強くなるのだそうだ
敵をすべて倒すとフィールド中央に旅の扉が現れ、次のステージに進める
次にプレイしたのは、イエティとキラーマシンがいるステージ
ボーナスステージとして登場したのはメタルキング!
そして最後のボス戦はデスプリーストと。デスプリーストは状態異常に加えて仲間を呼ぶのでかなり凶悪
最後はツェザールが仕留めてくれた

そのほかの新情報も続々と

 引き続いて同作に加えて、モンスターメダルと冒険の書風のパッケージとなる「ドラゴンクエスト30周年記念モンスターコインセット」が発売されることも明らかになった。なおこちらはスクウェア・エニックスe-STORE限定となる。

 また、前回の放送で紹介されたセーブデータ特典だが、当初はPS3のデータはPS4には引き継げないという、クロスプラットフォームは不可能な形と紹介されたが、異なる機種間でも特典がもらえるようになるとのこと。ただし最新版へのアップデートをすることが必要なので、今後アナウンスされる情報をお待ちいただきたい。

モンスターメダルと冒険の書風のパッケージの「ドラゴンクエスト30周年記念モンスターコインセット」がスクウェア・エニックスe-STOREで販売されることも明らかになった。価格はPS4版が9,300円、PS3とPS Vita版が8,300円(いずれも税抜)
異なる機種間でもセーブデータ特典がもらえることに
ももんじゃのぬいぐるみも発売される
モノグラム柄のPS Vitaケース
ホミロンのがま口ポーチ
既発表だが、もちろんホミロンのぬいぐるみもありますよ

 そして最後になって、マルチプレイでの新情報が発表に。まず1点目は、追加コンテンツを無料に配信することはすでに発表されているが、竜王やエスタークなどとのボス戦や、ほかのキャラクターのサブシナリオも無料配信されることが明らかになった。

そして先ほど紹介されたデモプレイは協力プレイのみだったが、対戦モードもアップデートとして盛り込まれることが明かされた。「短い時間でさくっと遊べるようになっているので、気軽にプレイしてほしいですね」(青海氏)。

ビアンカでも遊べますよ!
「ぎすぎすしないで楽しく対戦」がポイントだそうだ

 最後に参加者からコメントが寄せられた。

「今告知した大型アップデートも含めて精一杯やっていますので、製品版の発売を楽しみにしてください」(庄氏)。

「発売まで2カ月を切ってもう少しですが、盛りだくさんで進化した内容も満載でお届けできるように頑張っています。このあとも配信をする予定なのでそちらも見てください」(青海氏)

「このソフト自体、『ドラゴンクエスト』の誕生日に出るんですよね。そういう意味で記念のソフトになると思うので、プレイしてください」(堀井氏)。

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(岩泉茂)