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マーベラス「スマッシュドラグーン」先行体験プレイレポート

縦横無尽につないで倒す! お手軽かつ爽快感抜群のアクションRPG

2016年春 配信予定

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

 マーベラスより2016年春に配信が予定されている新作アクションRPG「スマッシュドラグーン(以下、スマドラ)」。お気に入りのモンスターを駆り、画面上の同色キャラクターをスワイプでつなぎながらボスを攻撃していく、どことなくパズル風のテイストを持ったRPGだ。今回は、この「スマドラ」正式リリースに先立ってプレイする機会を得ることができたので、その魅力についてお伝えしていきたい。

乗り物であり、武器であり、防具でもある!? 攻防ともに大活躍のモンスター

プレーヤーキャラクターはモンスターに乗って戦う。身につけている武器、防具もすべてモンスターの化身だ
モンスターには属性やレア度が設定されている。レア度の★は多いほど希少なモンスターということを示す

 「スマドラ」は、モンスターとともに強敵に挑み撃破していくゲームだ。プレーヤーは「ドラグーン」と呼ばれる、モンスターを駆って戦う戦士という設定になっており、ゲーム中ではさまざまなモンスターと出会うことになる。

 このモンスターを入手する方法にはいくつかあるが、通常は「クエスト」をクリアした際に一定の確率で獲得したり、課金アイテムの「ガチャール」を使って召喚することで増やしていく。ここで強力なモンスターをお供にできれば、そのぶん敵も撃破しやすくなっていく。

 「スマドラ」が特徴的なのは、どのモンスターにもライド(乗る)できるだけでなく、モンスターを武器にも防具にもできるうえ、それを自由に入れ替えることが可能という点。つまり、モンスターを武器として装備すれば武器に変化し、防具として装備すれば防具に変化する。しかも、モンスターはライドしているときと武器・防具として装備しているときでは発動するスキルが異なってくる。

 この部分を理解できれば、同じモンスターを使っていても、どの部位に使用するかの組み合わせ次第でさまざまな力を発揮できることがわかってくるはず。ライドとしてはイマイチなモンスターでも、武器として使ってみたら強かった、ということもあり、幅広い戦術を楽しめる。

 また、モンスターを進化させることで新たなモンスターを獲得したり、モンスター強化やスキル解放を行なってより強力なモンスターを育成することも可能。こういったやり込み要素もボリューム的には申し分なく、コアなゲーマーでも満足のいく内容だろう。

モンスターはクエストクリア時に特定の確率で入手できるほか、ガチャールを利用しても獲得可能。ガチャールならレア度の高いモンスターを獲得しやすいようだ
属性は、火、雷、水、光、闇、無の6種類。それぞれに相性が設定され、有利な属性に対してはダメージが1.5倍以上になる。無属性はどの属性に対しても倍率は変動しない
最高レベルに到達したモンスターと、特定のモンスターを掛け合わせると進化させることが可能。進化後はより強力なモンスターへと変ぼうをとげる
同じモンスターでも、どの部位に使用するかでグラフィックスが変化するため、見た目にも楽しい。また、解放可能になるスキルも部位ごとにことなる

バトルはパズル風味のあるリアルタイムバトルを採用!

同じ色のコボックルをたくさんつなげていき、最後に敵へとつなげるのが大ダメージを与えるコツだ

 本作はステージを順次クリアしていくタイプのゲームだが、その戦闘システムも特徴の1つだ。戦闘は基本的に、クォータービューのプレーヤー(モンスター)と敵による1対1のバトルとなっていて、リアルタイムバトル方式で進行。自分はいつでも敵に攻撃を行なえるが、敵も一定時間ごとに攻撃を行なってくる。また、プレーヤーは任意の場所をタッチすることでその場所へと移動が可能で、これにより敵の攻撃を回避することもできる。

 攻撃方法は簡単で、基本的には敵をタッチするだけ。しかし、これだけではさしたるダメージを与えることはできない。ダメージ増量のカギとなるのは、フィールド上にいる「コボックル」という小さな精霊たちだ。攻撃時にこのコボックルの上をなぞって、できるだけ多くの同色のコボックルを経由してから敵につなげることで、与えるダメージが通常の何倍にも高まっていくのである。

 この、コボックルの連鎖は一見パズルゲームのようだが、とくに複雑なルールもなく、縦でも横でも斜めでも、とにかく同色のコボックルをつなげていけばいい。多くのコボックルをなぞって大きなダメージを与えられたときはかなりの爽快感があり、慣れてくればコボックルをつなげること自体が楽しくなってくる。

 また、画面上部にある虹色のゲージがたまると、フィールド上に虹色のコボックルが出現。これをタッチすると画面いっぱいに単一色のコボックルが登場し、一定時間内はコボックルがつなげ放題となる。時間が終了した時点で敵に大ダメージが与えられるが、こちらはダメージ量がふだんコボックルをつなげているときとは比べ物にならないほどに高まる。演出も派手なので、ぜひとも1度は体験してほしい要素だ。

戦闘中にスマッシュスキルゲージが満タンになると、ライドしているモンスターの「スマッシュスキル」を発動可能。その性能はモンスターごとにことなる
敵が攻撃を行なうまでのタイミングは、敵の下部に数字で表示。カウントダウン方式となっていて、0になると攻撃を開始する
各クエストはダンジョンのように部屋が区切られており、プレーヤーは最奥部のボスを目指して1部屋単位で移動していく。分岐先には宝箱が置いてあったり、別の敵が登場したりする
虹色のコボックルをタッチした瞬間、出現しているコボックルがすべて同じ色になる。タッチ後はひたすらコボックルをつなげてダメージ倍率を上げていきたい。噂では別種の特殊なコボックルもいるらしいが……?

1人でも多人数でも楽しめるゲームモードを搭載!

各クエストには、難易度の目安となる推奨DPが表示されている。DPが足りないときはモンスターを育成してから挑んだほうがいいようだ
初見のストーリーやクエストは、クリアすると初回のみオーブを獲得できる。積極的にクリアを目指していきたい

 本作のコンテンツは、大きく分けて1人用で遊ぶ「クエスト」と、多人数で遊ぶ「共闘」の2種類が用意されている。

 「クエスト」は、ゲームの世界観にもとづいてストーリーが展開していくモードで、1人で遊ぶ場合はこちらを楽しむことになる。クエストのいいところは、プレーヤーのレベルに合わせてバトルを楽しめる点。強すぎる敵が出てきたときは、以前にクリアしたクエストを繰り返しプレイしてレベルを上げていくことができるので、実力に応じてじっくりとプレイしたいときに向いている。

 また、クエストの序盤はゲームのチュートリアル的な部分が兼ねられており、ここで戦い方の基本を覚えることができる。さらにはクエストをクリアすることで、モンスターの強化に関連するコンテンツをアンロックできるため、最初のうちはある程度積極的にプレイしておいたほうがよさそうだ。

 一方、同じクエストでも、強敵を撃破する「討伐クエスト」や、進化・強化用を促進させるための「限定クエスト」といったイベント系のクエストも用意されている。こちらも1人でプレイすることに変わりはないが、ストーリー系のクエストと比較すると難易度は高め。その分、報酬が豪華になっているため、ある程度モンスターを強化しているプレーヤー向けと言えるだろう。

 なお、どのクエストでもプレイに際しては定められた数の「スタミナ」が必要。スタミナは時間が経過すれば自動的に回復するほか、課金ポイントの「オーブ」や特定のアイテムを使用しても回復が可能だ。忙しいときは1~2クエストを楽しみ、時間があるときにはガッツリ楽しむ、という感じでプレイスタイルに合わせて調整していきたい。

 「共闘」は、複数人のプレーヤーで強敵と戦うモードだ。通常の戦闘だけでなく、共闘専用の戦闘も用意されていて、こちらは条件に応じて楽しむことができるようだ。共闘においては、それぞれのプレーヤーが自分の育てたキャラクターを使い、1人ひとり交代で敵へと攻撃を仕掛けていく。体力をはじめとする各種ゲージが共有となっているため、迷惑をかけないような立ち回りと、仲間とのチームワークがものを言いそうだ。

 以上が「スマッシュドラグーン」先行体験の内容となる。本作は、モンスターを集めて強化を繰り返す、といった部分こそオーソドックスなタイプのスマホ用RPGといった感じだが、そのモンスターの使い道が乗り物、武器、防具といろいろ選べるところに斬新さがあり、敵に応じて装備を考える部分などは楽しく遊ぶことができた。ただ、この面白さだけと考えるとややパンチに欠ける部分もあり、そのあたりは正式サービス以後のゲーム内イベントの内容や、共闘の内容などをはじめとするコンテンツの拡充によっても変わってくることだろう。

 また、今回はフレンドや他のプレーヤーと一緒に戦う共闘についてのみ、プレイ環境が整わずあまり体験することができなかったが、そのあたりはOBT以降にあらためて体験してみたいところだ。サービス時期も迫ってきているということなので、ここは期待をこめてチェックしておきたい。

クエストには、通常の報酬以外にも、特定の条件を達成することで得られる追加報酬も用意されている。余裕があれば狙ってみよう
「商人」メニューでは、商品を購入できるだけでなく、特別な報酬が獲得できるクエストや、モンスターをお使いに出せる「遠征」といったメニューもある
「共闘」の参加者はスタミナ消費がない。スタミナがないときでも、これを利用すればクエストに出ることが可能だ

(泊 裕一郎)