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和風ハンティングアクション最新作「討鬼伝2」。発売予定日は6月30日に決定
最速体験会をレポート
(2016/3/26 19:30)
コーエーテクモゲームスは3月26日、6月30日発売予定のハンティングアクションゲーム「討鬼伝2」(プレイステーション 4/3/PlayStation Vita)の最速体験会「モノノフ出陣式2016年春」を都内で開催した。
イベントでは、発売日に先駆け本作をいち早くプレイできたほか、主要開発陣が「討鬼伝2」の魅力を解説。さらに、発売日決定の報や一部キャストの発表など、数々の最新情報を明らかとなった。本稿では、発表会の模様および、体験会でプレイできた「討鬼伝2」の感想をお伝えしたい。
最初に登場したのは、「討鬼伝2」ゼネラルプロデューサーの小笠原賢一氏。氏は「討鬼伝」について、コーエーテクモゲームスの作品が持つ和風の世界観と、ωフォースの強みでもある爽快感溢れるアクションを融合させた、新しいハンティングアクションへのチャレンジだったと振り返る。
シリーズは「討鬼伝」、「討鬼伝 極」と続いてきたが、ユーザーからの評価は高く、続編を望む声が絶たなかったとのこと。そんな声の後押しもあり、見事「討鬼伝2」の開発をスタートできたことや、今回のような体験会を開催できたことが非常に嬉しいと述べる。
また、第1作目を発売した当時は、すでに他社のハンティングアクションが人気を博していたため、追いつけ追い越せという気持ちが強かったそうなのだが、現在はユーザーのニーズも変わってきているため、自分たちならではのハンティングアクションを追求しなければならないという思いがあった。その思いから出た答えが、オープンワールドであると小笠原氏は話していた。
続いては、プロデューサーの森中隆氏が「討鬼伝2」の概要を説明した。人々から依頼を受けたり、敵である「鬼」とのバトルをこなしながらゲームを進めていくのが、本作の基本的なプレイスタイル。物語を進めていくことによって、世界は徐々に広がりを見せていく。オープンワールドたる所以がそこで見られるので、ぜひ注目していてほしいとのことだ。
次に紹介されたのは、アクション部分の要とも言える新システム「鬼ノ手」。敵の部位を掴んで握りつぶしたり、引き倒したり、部位を掴んで空中へ飛び上がるなど、かなり自由なアクションが可能となっている。鬼ノ手を使うことによって、前作にはなかった立体的な攻防が楽しめるのではと、森中氏は言う。ちなみに鬼ノ手は、バトルのみならず、段差を飛び越える移動手段としても使えるそうだ。
さらに、鬼ノ手が持つ強力な技、鬼葬(おにはぶり)を使うことによって、鬼の部位を完全に消し去る「完全部位破壊」が可能となる。前作では、部位破壊をしても再生されることがあったが、完全部位破壊を受けた鬼は、二度と再生されることはない。そのため、鬼の動きにまで変化が及ぼすことができるのだという。これはバトルにおいて、大きなメリットになるだろうと、森中氏は力説した。
今作から新たに登場する2つの新武器への言及もあった。その1つ「盾剣」は、攻と守、2つのタイプを切り替えながら戦う、近接戦向けの武器。2つ目に紹介された「仕込鞭」は、仕込み物の入った鞭を使い、変幻自在な戦い方ができる武器だ。森中氏いわく、一風変わった武器とのこと。
武器は全部で11種類あり、旧武器も新しい技が追加されているので、旧武器を使いたいと思っている人も、新しい戦い方ができるらしい。
お次はミタマの話題へ。ここで紹介されたのは、ミタマの新たな戦闘スタイル「操」だ。攻撃が得意な「攻」、守備が得意な「防」など、ミタマにはそれぞれ得意とするバトルの傾向があるが、操は、属性のついた精霊のような者を呼び出すことで、プレーヤーを補助的にサポートするという特徴がある。使い方次第では、大きなメリットを得ることができるだろう。
また、ミタマと言えばイラストが好評だったが、従来のミタマは、全てイラスト、スキル等が一新されている。そのため、前作をやりこんだ人でも、新たな気持ちで収集できるのではないかと、森中氏。
新キャラクターが多数登場する本作だが、ここで、その中の1人グウェンのボイスを、タレントの中川翔子さんが担当することが発表された。中川さんは前作「討鬼伝」をプレイしていたため、収録は非常にスムーズだったそうだ。中川さん以外のボイスキャストについては、後日発表されるとのこと。
また、音楽を手掛けるのは「討鬼伝」シリーズでお馴染みの作曲家、坂本英城さん。今作でも、和楽器を取り入れた坂本さん独自の世界は健在だそうだ。
イベント後半の告知コーナーでは、「討鬼伝2」の今後の展開が一挙に発表されたので、以下に記載していこう。
まずは、4月11日に、PS4版「討鬼伝2」のオープンワールド体験版が配信されることが明らかになった。PS Plus加入者および、ニコニコ動画プレミアム会員は、配信日の3日前からPS Storeでダウンロードできるシリアルコードが配布される。
体験版を最速で体験。鬼ノ手を使った攻防がめちゃくちゃ熱い!
発表会のレポートは以上で終了となる。最後に、体験会でプレイした「討鬼伝2」の感想をお届けしよう。シングルプレイ20分、マルチプレイ20分という短い時間でのプレイだったが、少しでも本作の魅力が伝われば幸いだ。
今回体験できたのはPS4版なのだが、やはりというか、グラフィックスの美麗さが真っ先に目についた。「討鬼伝」が持つ和風の世界観は、高水準なグラフィックと相性が良いと思っていたが、想像以上の美しさだったと声を大にして言いたい。オープンワールドというゲームデザインのため、細かな部分まで丁寧に作りこんであり、「いつまでもこの世界にいたい」と素直に思わせる魅力があったのは間違いないだろう。
続いてはアクション部分について。今回、新武器「盾剣」を使ってみたのだが、個人的な「難しそう」というイメージとは違い、意外にもシンプルに使いこなせるというのが率直な印象だ。
「盾剣」は、攻スタイルと守スタイルという2つのスタイルで戦えるのは先程お伝えした通りだが、2スタイルを切り替えながらのバトルが想像以上に楽しかった。ボタンひとつで切り替えられるた、まったく難しくないし、敵の行動に合わせてスタイルを切り替える必要があるので、プレイしていて刺激的だ。
ちなみに「盾剣」は、□とXを同時押しするとガードが発動する。このガードが、またバトルに深みを与えていて面白いと感じた。あれこれ考えながら……というと難しそうだが、コマンドがシンプルなので、思ったよりもすぐに手に馴染むし、なにより単調にならず「戦ってるなあ!」という気持ちにさせてくれるのは嬉しい。
マルチプレイでは、大型の鬼とのバトルも体験できた。ここで大きく役に立つのが、新システム「鬼ノ手」だ。
様々な攻撃方法を備えている鬼ノ手だが、部位にからめて飛び上がるアクションが非常に気持ちいい。飛び上がってから空中でバシバシと斬りつける爽快感は、前作では体験出来なかった「2」ならではの魅力ではないだろうか。
また、マルチプレイならではの「共闘感」も素晴らしい。当然、チームメンバーは全員初めてのプレイだったのだが、筆者がピンチの時は援護して助けてくれたし、隣の人からは「体力やばいですよ。回復しましょう!」と声をかけてもらったりなど、チームメンバーの頼もしさを非常に感じた。もちろん助けてもらってばかりではいられないので、「自分も強くなろう」というモチベーションが湧き上がってくる。
ちなみに、スタッフに「完全部位破壊を狙ってください」と言われたのだが、20分という制限時間もあり、残念ながら完全部位破壊技を発動させることはできなかった。本作の目玉システムだっただけに、ここだけは残念だったと言わざるを得ない。しかし、合計40分のプレイだけでも「討鬼伝2」の魅力は十分に感じ取ることができたし、今後発売に向けてさらなるブラッシュアップが重ねられていくのかと思うと、今から発売日が楽しみでならない。そんなことを感じさせてくれた体験会だった。