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「ID@Xbox」に宇宙ブーム到来? イチオシ「The Turing Test」をチェック
“エネルギー”で扉を開く「Portal」的一人称視点パズル
(2016/3/16 14:13)
現地時間の3月15日、GDC 2016の会場外において、「ID@Xbox」のショウケースが開催された。
このショウケースでは、今後Xbox OneおよびWindows 10用に配信される予定のインディータイトルが一堂に集められ、プレイアブルで展示されていた。
傾向というわけでもないのだが、面白かったのはランナップの中でも「宇宙モノ」がかなりあったということ。宇宙施設を舞台とした一人称視点パズル「The Turing Test」をはじめ、宇宙戦闘機シューティング「EVERSPACE」、月でミッション達成を目指す「Deliver Us The Moon」、そして宇宙船のアドベンチャーコメディ「Her Majesty's SPIFFING」などがあった。
特に「The Turing Test」と「EVERSPACE」は会場の奥側に大きくスペースが割かれており、この2つが推しのタイトルとなっていた。本稿では、2016年8月にXbox OneとSteamにて配信予定の一人称視点パズル「The Turing Test」(Bulkhead Interactive)をご紹介したい。
扉を開いて施設を探索。倫理的&内省的なストーリーにも期待
「The Turing Test」は、木星の第2衛星「エウロパ」を舞台とした一人称視点パズル。プレーヤーは女性の宇宙調査員となり、パズルを解きながら施設を奥へと進んでいく。
施設にはいくつもの「扉」があり、この扉は青い光を放つエネルギーを通電させないと開かない仕組みになっている。扉の近くにはエネルギーを扉へ運ぶツールが設置されており、これにエネルギーを満たすことで対応する扉を開くことができる。
エネルギーの充満方法は2つあり、エネルギーが内包された「箱」を設置するか、エネルギー源そのもの(球体で表現される)を直接ツールに放り込むことで可能。
「箱」は落ちている場合もあるし、扉に設置されていることもある。エネルギー源はシューターの要領で手元に「取り込む」、「放つ」操作が可能で、ツール間を行き来させて使用する。
エネルギー源はプレーヤーから直接見えていればどんな距離からでも取り込む/放つことができるのが大きなポイントで、パズルはこの特徴を利用しながら「箱」と「エネルギー源」を入れ替えたり、設置し直したりしながら、次の部屋に向かう扉を開いていく。
今回は本作のアルファ版がプレイできたのだが、このエネルギーの扱いが面白く、良く考えないと進むべき通路の扉が閉まってしまったり、エネルギーが上手く手元に残らなかったり、試行錯誤の連続だった。ゲームが進めばパズルのギミックが増えていくようなので、その全貌は今後の情報を楽しみにしたい。
さらに本作は施設を孤独に進んでいく設定のようで、同じ一人称視点パズルの「Portal」とも共通する雰囲気がある。ステージを進めていけばアナウンスが入り、それに沿ってストーリーが進んでいくあたりも共通しているが、内容は倫理的であり、内省的なのだという。気になる方はぜひ注目していただきたい。