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「Fallout 4」、Todd Howard氏が語る解説映像が日本語字幕付きで公開
世界のディテールやオープンワールドにこだわるHoward氏のゲーム制作哲学
(2015/12/15 12:21)
ベセスダ・ソフトワークスは、12月17日に発売を控えたRPG「Fallout 4」において、最新トレーラー2本を公開した。
今回公開された2本のトレーラー「Fallout 4 E3ライブステージ『ディテールの重要性』」、「Fallout 4 E3ライブステージ『オープンワールドでの圧倒的自由度』」は、E3 2015のBethesda Softworksブースのステージイベントから、開発責任者Todd Howard氏のステージを切り出し、日本語字幕を付けたもの。
「Fallout 4 E3ライブステージ『ディテールの重要性』」では、「Fallout 4」におけるディテールに対するこだわりや、マシンスペックにおける大容量メモリがもたらす没入感、それによってHoward氏がユーザーにどういう行動を望んでいるかが詳細に語られている。Howard氏は、ストーリーを匂わせるような風景作りを好み、「昔誰かが住んでいた寝室に転がり込むとかそういう瞬間を思い描いてもらいたい」とコメントしている。
Howard氏は、「The Elder Scrolls」シリーズや「Fallout」シリーズで使われているゲームエンジン「Creation Engine」についても言及し、ダイナミックボリューメトリックライティングによって表現された世界の霞み、家の隙間から差し込まれる埃っぽい太陽光などが、いかに世界観に新たなリアリティを与えているかをアピール。
さらにHoward氏は天候の変化についても言及し、今回の世界は、核爆発が起こったグラウンドゼロ“輝く海”から押し寄せた嵐が吹き荒れ、この放射能嵐のせいで、光が差さない時はRADの影響を受けるようになっている。こうした設定がポスト・アポカリプスらしさを生み出していると説明している。
「Fallout 4 E3ライブステージ『オープンワールドでの圧倒的自由度』」では、オープンワールドとバリエーション豊富なアクションが生み出すゲームの自由度について語っている。おもしろいのは、「Fallout 4」のプレイフィールを尋ねられて、「銃の感触も良くなり、照準合わせも可能となって、FPSのように感じられると思うが、『Fallout』はあくまでRPG」と言い切っているところ。
“RPGを実現するための手段としてのアクション要素”をいかに充実させるかについては、開発当時傘下入りを果たしたid Softwareの協力を仰いだことを告白。その上で、1人称スタイルのみならず、3人称、そしてV.A.T.Sと多彩なコンバットシステムを盛り込んだ。
プレイの多様性にこだわる理由についてHoward氏は「そうすることが最高のゲームになると思っているから」と即答し、このゲームの主人公はこの世界そのものであり、プレーヤーは世界の“監督”として、自分の経験を元に何でも決めていけることを重視し、ユーザーにはその結果として他のゲームやエンターテインメント作品とは違った体験をして貰いたいと語っている。