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【スマホアプリ今日の1本】落下型シューティングアクション「Downwell」
特殊武器「ガンブーツ」を使った独特のプレイフィールを楽しもう!
(2015/11/4 00:00)
「Downwell」の3大ポイント
・パワーアップアイテムを駆使して敵を撃破する爽快感
・プレイするたびマップが変化し何度でも楽しめる
・レトロゲームファンにはたまらないドット絵とピコピコサウンド
筆者のように、いわゆるファミコン世代のど真ん中に当たるゲーマーにとって、ドット絵というのはそれだけでゲームが面白そうに見えてしまう要素となり得る。今回紹介する「Downwell」もそんなアプリの1つだが、本作にはゲーム性もしっかりと備わっており、とくに硬派ゲーマーに遊んでほしい作品となっているのが特徴だ。
なお本作は、日本人開発者もっぴん氏によって制作されている。初公開時から話題となっていた日本インディーゲーム界のスターであり、その作品がついに配信となった。
プレーヤーは主人公を操作して、井戸の奥底を目指して進んでいく。操作系統は左右の移動とジャンプ(ジャンプ中はショット)という3ボタンのシンプルな内容で、それらはバーチャルパッドとして画面下部にまとめられている。主人公にはライフ制が適用されており、ライフは敵やトラップにぶつかるたびに1ずつ減少。ライフが0になった時点でゲームオーバーとなるため、なるべくダメージを受けないようにするほか、回復用アイテムなどもうまく獲得して奥へと進んでいく。
ゲームの目的は井戸の底を目指して降りていくことなのだが、その道中にはさまざまな敵が立ちふさがる。これらは倒しても回避してもかまわないが、倒さないでいると追跡されることも多いため、なるべく早期に撃破するほうがよさそうだ。なお、敵を倒せば「ジェム」というゲーム内通貨を獲得可能。井戸の中には「ショップ」があり、そこではジェムを使用して各種アイテムなどを購入できるため、そういう意味でもなるべく多くの敵を倒し、ジェムを回収しておくのが得策と言える。
本作の最大の特徴は、主人公の攻撃方法がユニークなことだ。主人公は「ガンブーツ」という装備を所持しており、ジャンプ中にかぎりショットを撃つことが可能。この武器を使って下降しながら敵を撃破していくのは、非常に爽快かつ新鮮な感覚だ。これこそ本作がシューティングアクションと呼ばれるゆえんでもある。
ガンブーツによる射撃には、弾で敵を倒すだけでなく、射出の反動でジャンプの下降スピードを抑制する効果もある。操作に慣れてくればその効果を利用して、ショットを連射しながらゆるやかに下降し、安全に足場に降りることも可能。主人公は、足場がない場所ではかなりのスピードで下降していくので、下方の敵やトラップに激突しないためにもこの下降テクニックは早めにマスターしておきたい。ちなみに一部の敵は踏みつけて倒すことも可能なので、合わせて利用するといいだろう。
このガンブーツの効果を利用して、つねに連射しながら安全に下降したいところだが、実際にはガンブーツが連続で射出できる弾数には制限が設けられている。弾は原則として主人公が地面、オブジェ、敵のいずれかに着地しなければリロードされないため、適切なタイミングでの着地は必須。つまり、いつ弾を撃ってどこに着地するのかを瞬時に判断しながらプレイしなければならないわけだが、これがなかなかスリルがあって面白い。
また、主人公には多くのパワーアップが用意されている。その内容には、ガンブーツから射出される弾の種類を変更するための武器や、ガンブーツの弾数上限を上昇させるもの、主人公自身の操作性を高めるもの、補助的な武器になるものなど複数が存在。これらにはステージの道中で入手できるものと、ステージクリア時に獲得可能なものがあるが、いずれの場合でもどんなパワーアップが入手できるかはランダムとなっている。入手した武器やパワーアップにより攻略方針がガラッと変わるのも、本作の奥深い点と言えるだろう。
ゲームをスタートするたび、ステージ構成がランダムで生成されるのも本作の大きな魅力。これが先に紹介した出現アイテムのランダム要素と相まって、本作を何度でも楽しめるゲームにしている。アプリそのものは買い切りということもあり、プレイに制限がない点もうれしいところだ。
やや残念だったのは、バーチャルパッドゆえのどこを押しているのかわからないことに起因する操作ミスが多発した点だが、これについては何度もプレイして、指にその位置を覚えさせるしかないだろう。幸い、繰り返しプレイするだけの面白さが本作にはある。あとは心置きなく楽しめるようになるまで練習あるのみだ。
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