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日本マイクロソフト、「Xbox One 大感謝祭 2015 東京プレス事前体験会」開催
「Xbox One ELITE」発売など年末までの戦略や、注目タイトルを多数紹介
(2015/9/26 00:00)
日本マイクロソフトは、9月25日「Xbox One 大感謝祭 2015 東京プレス事前体験会」を開催した。このイベントでは、日本マイクロソフトXboxマーケティング戦略本部グループシニアマネージャーの井上正之氏をはじめ、様々なキーパーソンから今後のマイクロソフトのゲーム戦略が語られ、注目のソフトが紹介された。
井上氏はまず、中心となるXbox Oneに関し、9月に「Forza Motorsport 6」、10月に「Halo 5」そして11月に「Rise of the Tomb Raider」を発売し市場を盛り上げていく。今回は完成したばかりの「Halo 5」トレーラーが流され、Xboxマーケティング戦略本部プロダクトマネージャーの南雲聡氏がゲームの概要を紹介、さらに「DEAD RISING 3」、「RYSE」、「SUNSET OVERDRIVE」を2,900円(税別)で10月15日より販売することを発表した。
また、井上氏は今回の発表の目玉としてカスタマイズ可能なコントローラ「Xbox One ELITE」が日本でも発売されることを発表した。さらに10月1日から12月31日まで、発売中のXbox One本体が5,000円引きされるという。
後半に登壇したMicrosoft Studios corporate vice presidentのKudo Tsunoda氏は、“期待の作品”としていくつもの作品を挙げ、「よりユーザーの望んだ形に」として、ハードの垣根を越えたゲームプレイの実現を語った。Windows 10では、Xbox Oneとのマルチプレイが可能となる。
Tsunoda氏はその最初のタイトルとして「Fable Legends」を挙げた。このタイトルではハードの垣根を越えたマルチプレイが可能で、さらに「Sea of Thieves」も同様のマルチプレイが可能になると語った。
「Xbox One 大感謝祭 2015 東京プレス事前体験会」では今後の期待のタイトルとして、「Quantum Break」や、「Scalebound」、「ReCore」といったタイトルが上がった。さらに「id@Xbox」のインディゲームでは、「EARTH WARS」、「Happy Wars」といったタイトルが上げられた。「レインボーシックス シージ」はユービーアイソフトアジア代表取締役社長のスティーヴ・ミラー氏が紹介を行ない、発売日が12月10日に決定したことをアナウンスした。
このほか、デンマークの開発会社Press Playは、次回作「Project Knoxville」において、ファンの意見をフィードバックさせながら開発を行なっているというユニークな開発姿勢も紹介された。
E3で行なわれた「Xbox E3 Media Briefing」と比べると、Xbox Oneの今後の戦略が中心となっていた印象を受けた。特にE3で一番印象が強かった「Microsoft Hololends」は今回の発表会では全く触れられなかった。「今後魅力的な新タイトルがたくさん発売される」というのが、現在のXbox Oneにとって、一番打ち出したいイメージというところだろう。
会場でも体験できる2本の注目タイトル、「Rise of the Tomb Raider」と、「KYUb」
様々なタイトルが紹介された「Xbox One 大感謝祭 2015 東京プレス事前体験会」だが、本稿では「Rise of the Tomb Raider」と、インディの「KYUb」をピックアップしたい。「Rise of the Tomb Raider」は、2013年に発売された「トゥームレイダー」の続編となり、トレジャーハンターとしてのララの最初の冒険が描かれる。
今回はシリアの遺跡を舞台としたプレイデモが行なわれた。切り立った崖を進み、そして小さな洞窟から失われた遺跡を発見するララ。目もくらむような断崖絶壁や、サソリがうじゃうじゃいるような場所でもララはひるまず前進する。
ララは謎の言語が書かれた柱を発見する。考古学者のララは遺跡を探索し同じ言語が書かれたものを発見することで、徐々に言語を覚え、解読をすることができるという。さらに危険なトラップ、水が満ちてくることで作動する仕掛など、フィールドそのものが巨大なパズルになっているシーンが描かれた。
今回のデモでは失われた遺跡で待ち受ける死の罠や、冒険の過酷さだけではなく、失われた文明を発見するララの喜び、様々な危険に果敢に立ち向かうララの強さ、そしてララの興奮が伝わってくる遺跡の雄大な姿を見ることができた。「Xbox One 大感謝祭 2015 東京」ではこのシーンをプレイできる試遊台が設置される。
「KYUb」はNINJA EGGが製作するパズルで、硬派で高難易度のパズル。それでいながら色使いは明るい。「KYUb」は特に“ゲーム性”にフォーカスした作品で、プレーヤーは本作ならではのルールを覚え、ステージをクリアしていく。
プレーヤーはキューブを転がしていくのだが、ステージには様々な仕掛がある。あるステージではタイミング良くボタンを押すことで壁面にキューブがくっつき、先に進めるようになる。ある面では他のキューブをくっつけて、一緒に転がしながらクリアしていく。プレーヤーはまず面の仕掛を見つけ出し、そして試行錯誤しながらゴールを目指していく。
面によってはかなり難易度が高いのだがこれは、「ゲーム性にフォーカスした作品を作りたい」という開発者の強い想いによるものだという。今回先がけて触ってみたのだが、かなり歯ごたえがある上、周りの人達が「こうするのが良いんじゃないか?」などと盛り上がった。難易度は高いが小学生高学年くらいから楽しめそうなパズルであり、注目だ。