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30代限定対戦、女性限定……様々な設定での「AVA」の対戦大会
有名プレーヤーも集まった「AVAれまショウ2015!」
(2015/9/20 15:45)
ゲームオンは9月20日、「東京ゲームショウ2015」の「サイバーゲームズアジア」にて、オンラインFPS「Alliance of Valiant Arms(AVA)」のゲーム大会「東京ゲームショウ」で「AVAれまショウ2015!」を開催した。
「AVA」は2008年からサービスされている。他のオンラインFPSがレガシーなグラフィックスで“軽さ”をセールスポイントにしている中で、「Unreal Engine3」を採用し、リアルなグラフィックスと、スピーディなゲーム性を実現し人気を博した。その後美しいグラフィックスをウリにするゲームが出てくるなかでも「AVA」は変わらぬ人気を保ち、後楽園ホールをいっぱいにする大会が行なわれるなど、熱心で熱いファンを多く獲得している。
全国大会も盛んな「AVA」だが、今回は思い切ったイベントを開催した。30歳以上の選手のみが参加する「オーバー30」、女性メンバーのみの対戦大会「ウーマンオンリーマッチ」など様々な企画での対戦を提案をした。最強のプレーヤーを決めるガチの大会も見応えがあるが、こういった企画も面白い。
ニコニコなどでオンラインゲーム大会も寄り幅広く行なわれるようになった昨今、企画によるユニークな対戦を行なっていく姿勢は応援したい。また、プレイする層も幅広くなっているからこそだろう。
「オーバー30」、「ウーマンオンリーマッチ」は選手達の実力の差がはっきり出てきたのも面白い点だ。大会に出る選手はすさまじいエイムや、息詰まる読み合いを見せてくれるが、こちらではちょっと敵にびびってしまったり、強襲したのに返り討ちに遭ったり、ゲームがうまくない人たちに共感できる動きも見られた。一方でうまい人は連続でキルを決めたり、ユニークな展開が多かった。
こういった戦い以外にも、オンライン投票で選ばれた有名選手達によるエキシビションマッチも行なわれた。彼らをさらに2つのチームでメンバーを取り合いチームを決める。選手達は普段はライバルである人たちとチームを組む。心強いチームメンバーが敵に回ることすらあるのだ。
そして、やはりうまい選手の戦いはひと味も二味も違う。彼らは見事な連携を見せるし、時には数人をまとめて敵をなぎ倒すこともある。一瞬のチャンスを逃さずスナイパーライフルで狙撃する。狙撃ポイントを恐れずジャンプしながら突っ込む……などなど、動きそのものがダイナミックでそしてシャープなのだ。
観戦システムの優秀さも触れておきたいところだ。「AVA」の観戦システムは敵も味方も壁を突き抜けて表示される。観客には誰がどこにいるかがわかるのだ。この画面でわかることは、うまい選手達の予測の正確さだ。ここならどこに敵が出てくるか、こういった場合はどこから攻めるか。もちろん読みが外れた場面もはっきりわかる。敵の位置が表示されることで、実際にはプレーヤーが見えない敵をいかに“捉えているか”がわかるのだ。
ノリノリの司会や解説者の奮闘ぶりもあって、「AVAれまショウ2015!」は盛り上がった大会となった。ガチの対戦大会も楽しいが、色々な区画を進められ、なおかつ成功させられるのは長い運営経験と、それを支える熱いファンがいてこそだと感じた。