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「グランツーリスモ」シリーズに収録予定! 2つのフルスケールモデル公開
「ブガッティビジョングランツーリスモ」、「ヒュンダイN 2025 ビジョングランツーリスモ」
(2015/9/16 16:03)
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)は、「グランツーリスモ」シリーズに収録予定の「ブガッティビジョングランツーリスモ」、「ヒュンダイN 2025 ビジョングランツーリスモ」のフルスケールモデルを公開した。
「ブガッティビジョングランツーリスモ」
「ブガッティビジョングランツーリスモ」のデザインには、1920年代から1930年代にかけて成し遂げた数々のレースでの勝利、なかでもル・マン24時間レースに対するオマージュが込められている。もちろん最新のモータースポーツからのフィードバックも忘れてはいない、このクルマには、次世代のブガッティのデザインランゲージも垣間見ることができる。
「ブガッティビジョングランツーリスモ」の歴史的なバックボーンは、1937年、39年とル・マン24時間レースを制覇した「タイプ57タンク」。当時のフランスのナショナルカラーはブルー。1937年の優勝マシンである「タイプ57Gタンク」も、クラシックなブルーのツートーンにペイントされていた。以来ブガッティは青をブランドカラーとしたため、「ブガッティビジョングランツーリスモ」も、往時をしのばせるブルーのツートーンをまとっている。
このクルマは一般的な乗用車とはかけ離れた存在であるため、ナンバーが付くプロダクションカーよりはるかにエクストリームで、パフォーマンスを重視したデザインとなってる。デザインチームは2つのポイントを重視しており、まずはバーチャルマシンではあってもブガッティのルックスを保ち、「芸術」、「フォルム」、「テクニック」というブガッティの3つの価値観を体現していること。2つ目は、用いられるすべてのパーツが実車同然の性能を生み出す機能を有していること。このため「ブガッティビジョングランツーリスモ」はエンジニアとデザイナーが緊密にコラボレーションを行ない、最新のレーステクノロジーやエアロダイナミクスの解析に基づいて生み出されている。
「ブガッティビジョングランツーリスモ」はバーチャルな存在とはいえ、ブガッティ開発チームによるドライビングやエアロダイナミクスの最新のシミュレーションモデルに基づいて開発されている。そのため、盛り込まれた技術的要素はデザイン同様完全にリアルそのものだ。エンジニアとデザイナーは6カ月もの間協議を重ね、開発が進められた。フォルクスワーゲンのレースエキスパートたちもこの開発に加わり、クルマのあらゆるディテールが現実に忠実であるよう助言した。パフォーマンス上の目標を達成するため、「ブガッティビジョングランツーリスモ」はすさまじいパワーを4輪すべてに伝えるW16エンジンを搭載している。
「ヒュンダイN 2025 ビジョングランツーリスモ」
「グランツーリスモ」シリーズに収録予定の「ヒュンダイN 2025 ビジョングランツーリスモ」。車名にある「N」とは、ヒュンダイのハイパフォーマンス部門を担う新たなブランドの名称だ。
「ヒュンダイN 2025 ビジョングランツーリスモ」は、ヒュンダイが世界で初めてライン生産を開始した水素燃料電池をパワートレインに採用。同社のテクノロジーと未来に向けた持続可能性への情熱をアピールする1台となっている。パワートレインのトータル出力は650KW(884HP)。デュアル燃料電池・スタックが500KW(680HP)を発生し、これにブレーキ回生からエネルギーを蓄えるスーパー・キャパシターシステムの150KW(204HP)が加わる。この素晴らしいパワーは4つの独立した高出力ホイール内蔵モーターを通じて地面に伝わり、妥協のないトラクションと瞬時のレスポンスを生み出していく。
コンパクトで軽量な燃料電池スタックと強固なCFRPモノコック構造により車重を972kgに抑え、世界のエキゾチックなスーパーカーと同等のパワーウェイトレシオを実現した点もポイント。このパワーとパフォーマンスが低重心とも相まっていかなるチャレンジングなサーキットでも優れた性能を発揮し、新ブランド「N」のスリリングなキャラクターを体現する。
「ヒュンダイN 2025 ビジョングランツーリスモ」は、そのハイパフォーマンスをクリーンテクノロジーによって生み出しているが、そのパワートレインの唸りはエンスージャストの心をくすぐるものだ。20万回転前後で回転するエアブロワーのタービン音、燃料電池スタックのユニークなサウンド、水素クーリングシステムのパージ音、及びインホイールモーターの高周波は、すべてが共鳴して独特のレースカーサウンドを奏で、ドライバーに固有の音響体験をもたらす。
ヒュンダイのトレードマークであるヘキサゴングリルを通過した空気はボート型のアンダーボディへ流れる。ここからリアにはチューブ状のアンダーフロー用エアダクトが繋がり、アンダーボディの圧力上昇を最低限に抑えると同時に、最大のダウンフォースを生み出していく。さらに車速とブレーキの使用状況に応じて展開するエアブレーキが、通常走行時の空気抵抗減少に成功している。
かつて、パイロットや宇宙飛行士が超音速実験や宇宙飛行のために行なったアメリカ・ロジャース・ドライレーク(元ムロック・ドライレーク)での過酷なテスト。「ヒュンダイN 2025 ビジョングランツーリスモ」はその大胆不敵なスピリットや航空理論にインスピレーションを受け、デザイン上のモチーフとしている。
航空理論から刺激を受け、速さによって形作られた「ヒュンダイN 2025 ビジョングランツーリスモ」。それはいわば車輪のついた戦闘機であり、大気とアスファルトの境界をあいまいにする存在。ヒュンダイはこのクルマを、地を這う航空機のようにデザインしたため、そのたたずまいは路上に浮かんでいるかのようだ。
ヒュンダイのサウンドデザイン・リサーチ研究所は、燃料電池自動車ならではのユニークなスポーツサウンドシステムをデザインし、このエキサイティングかつエコフレンドリーなクルマが感情に訴える力を最大限に引き出した。こういった未来のテクノロジーを武器に、「ヒュンダイN 2025 ビジョングランツーリスモ」は、ヒュンダイ自動車のスポーツの未来に向けたポテンシャルをアピールしている。