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BenQ、35型カーブVAパネルを搭載したゲーミングモニターを発表
高いゲーミング性能はそのままに、大型化、カーブ化を実現
(2015/9/8 14:24)
ベンキュージャパンは9月8日、都内で発表会を開催し、新しいカテゴリのハイエンドゲーミングモニターとなる35インチカーブ型ゲーミングディスプレイ「XR3501」を正式発表した。発売日は10月20日を予定し、店頭想定価格は129,800円。
「XR3501」は、ゲーミングモニターの雄であるBenQが放つカーブ型ゲーミングモニター。BenQのゲーミングカテゴリーの製品としては、MOBA/RTS向けの「RL」シリーズ、FPS向けの「XL」シリーズに続く3つ目となる。BenQ初となるアスペクト比21:9、解像度2,560×1,080のゲーミングモニターとなる。
その特徴は、2000R(半径2000mmの曲線)の角度が設定された曲面パネルにある。現在、一般で流通している曲面パネルは3000Rから4000Rだが、「XR3501」はそれより角度のキツい2000Rとなる。その曲がり具合は、パッと見た目でハッキリそれとわかるぐらいで、これにより、BenQが想定する70cmから120cmの距離から試聴した際に、99%というベストな視野角でゲームを楽しむことができる。また、曲面パネルにより、正面から捉えられる面積が増えることの副次的なメリットとして、より良いコントラストを得ることができる。
パネルは子会社のAUOが製造する自社製のVAパネルを採用。曲面パネルそのものはOEMですでに他社への供給実績が存在するがVAパネルは今回が初。リフレッシュレートは他のゲーミングモデルと同様の144Hz、応答速度はVAパネル最速となる4ms(GtoG)を実現している。VAパネルのため、黒に深みがあり、パッキリしたメリハリのある映像が特徴となっている。
そのほか、BenQゲーミングモニターの共通機能として、暗い場所の視認性を高める「Black eQualizer」、色の鮮やかさを調整する「Color Vibrance」、フリッカーフリー/ブルーライト軽減機能などはもれなく搭載されており、35型カーブという異例尽くしの仕様ながら、しっかりとしたゲーミング仕様となっている。なお、NVIDIAのG-SYNCや、AMDのFree-SYNCといった適応型リフレッシュレートテクノロジーには対応しない。
入力端子は、DisplayPort、mini Display Portに加え、HDMI 1.4も備え、PCのほか、ゲームコンソールを接続することもできる。注意点としては、ゲームコンソールは21:9に対応していないため、HDMI接続すると自動的に16:9、1,920×1,080表示になるところ。ゲームによっては16:9、1,920×1,080表示を引き延ばして21:9で表示することもあるということだが、基本的には左右が黒く表示されてしまう。
また、DisplayPort、mini Display Portを使ってPCに接続した場合も、21:9でゲームを楽しむためにはゲーム側が対応する必要がある。もちろん、GPU自体が対応していれば21:9、2,560×1,080表示することは可能だが、その場合は左右の延長部分が不自然に引き延ばされて表示されたり、歪んで見えたりする。現時点での正式対応タイトルは「Need for Speed Rivals」や「Battlefield 4」、「グランド・セフト・オートV」、「League of Legends」など17本で、今後順次メーカーの協力を得て増やしていきたいとしている。
ゲームモードは、従来のFPSやRTSモードに加えて、レースゲームでの使用を意識したレースモードも用意。最適化されたタイトルは「Need for Speed」、「Counter-Strike Global Offensive」、「Battlefield」の3タイトルとなっている。本体サイズは852.8×499.1×205.6mm(横×高さ×奥行き)で、重量は約11kg。スピーカーは非搭載で、出力はヘッドフォン出力のみとなっている。
BenQでは、メインストリームであるXLシリーズについては今後も引き続き進化を続けていくと同時に、カーブパネルを採用したXRシリーズのラインナップを順次拡充させていきたいとしている。