ニュース
セガ・インタラクティブの最新アーケードがズラリ! 「SEGA PRIVATE SHOW 2015 SUMMER」
「マリオ&ソニック」シリーズ最新作がアーケードに登場!
(2015/7/24 18:44)
セガ・インタラクティブは、プレス関係者やオペレーター向けの同社アーケードタイトルの内覧会「SEGA PRIVATE SHOW 2015 SUMMER」をセガ 羽田 1号館にて開催した。
この内覧会は、今秋~来春に稼動予定の最新アーケードタイトルを展示するもの。主な出展タイトルは「マリオ&ソニック AT リオオリンピックTM-アーケード エディション(仮称)」、「バベルのメダルタワー」、「ネイルプリ -NAIL STICKER PRINT-」、「艦これアーケード」、「UFO BOWL」の5つ。このうち「艦これアーケード」は、諸事情により後日掲載とさせていただく。
マリオ&ソニック AT リオオリンピックTM-アーケード エディション(仮称)
コンシューマーゲームでおなじみの「マリオ&ソニック」シリーズ最新作がアーケードに登場。今作は2016年8月に開催が予定されているリオデジャネイロオリンピックがモチーフ。最大で4人同時対戦が可能となっている。
競技種目は100m走、やり投げ、ハンマー投げ、アーチェリー、4×100mリレー、走り幅跳び、100m自由形、新体操(クラブ)などで、会場では冒頭の4競技がプレイ可能。正式稼動時は「Aime(『アイミー』、専用のICカードまたは携帯電話を使って、対応ゲームが遊べるサービス)」に対応し、やりこみ要素が用意される。
操作系は、内側にボタンが1個ついた大型レバー2本と足元のフットパネル。競技ごとに使い方が異なり、たとえば100m走であればセット時に両スティックを前に突き出し、スタートと同時に両スティックを引き、フットパネル上で足踏み、ゴール直前でジャンプ。ハンマー投げは、両ボタンを押したままスティックを同期させつつ素早く回し、タイミングよく両ボタンを離すといった具合。
出展バージョンは1プレイで3つの競技がプレイ可能。すべて終わると総合成績により表彰式が行なわれる。いずれも操作はシンプルながら、各デバイスのサイズと運動量が手頃というか、実にいい塩梅。このあたりは、過去さまざまな体感ゲームを手がけてきたセガらしい見事なバランス取りといえる。2016年春稼動予定。
TM IOC/RIO2016/USOC 36USC220506. Copyright (C)2016 International Olympic Committee ("IOC"). All rights reserved. SUPER MARIO characters (C)NINTENDO. Trademarks are property of their respective owners. SONIC THE HEDGEHOG characters (C)SEGA. SEGA, the SEGA logo and Sonic The Hedgehog are either registered trademarks or trademarks of SEGA Holdings Co., Ltd. or its affiliates.
バベルのメダルタワー
プッシャーの原点“たくさんのメダルを落とす”ことを追求したマシン。最大4人までの同時プレイに対応する。
特徴は、ジャックポットチャレンジで積み上がっていくメダルタワー。フィールドのボール(オーブ)を10個落とすとジャックポットチャレンジに移行。10連チャン成功ごとにタワー積み上げ率がアップ。最大で高さ30cmに到達し、メダル総数は1,000枚を数える。ジャックポットチャレンジ中もメダル投入で抽選倍率が最大7倍になり、他プレーヤーのチャレンジ中でも「みんなでゲーム」が発生する可能性があるなど、ボーナスゲームも多数用意されている。
迫力満点のメダルタワーを見入るうち、ふと「これ積み上がるのはいいけど、プレイしているうちにメダルって汚れるから、それが原因で故障しないんだろうか?」と疑問が沸いてきて、それをアテンドの方にぶつけたところ、本作はフィールド内のメダルと投入/払い出しメダルが別々になっているため、そうした心配はないとのこと。
セガ独自技術により、メダル投入とフィールドに出現するメダルは実は違うのだが、“自然”というか違和感は一切ない。よくよく見ると手持ちのメダルとフィールド内のメダルはデザインも異なっており、なるほど納得。取材時間中にメダルタワーが倒れる瞬間を拝むことはできなかったが、正式稼動時には是が非でもチャレンジしたい。2016年春稼動予定。
(C)SEGA
UFO BOWL
クレーンゲーム「UFO」シリーズ最新作。最大4人までの同時プレイに対応する。
操作系はジョイスティックレバーとボタンのみとシンプル。アーム本数は2~4本に変更が可能。フィールドは静止、回転どちらにも対応。
筆者は、着脱可能なドームによる視認性の高さとメンテナンス性に注目。コンパクトなサイズ、自由度の高さと相まって人気を呼びそうだ。2016年2月稼動予定。
(C)SEGA
ネイルプリ -NAIL STICKER PRINT-
世界初をうたうネイルシールプリント機。1,500種類以上から好きなデザインを選択し、文字やイラストなどを自由にアレンジ。1シートにつき20本(爪)分の枚数があり、大きめのものは足指にも流用可能。筐体には爪の幅が測れる“ネイルスケール”が付属する。
通常こうした製品はデザイン選択からプリントアウトまで「その場」で完結しがちだが、本製品は無料のスマートフォン専用アプリと連動させることで利便性を飛躍的に高めているのが好印象。ついつい時間をかけてしまいがちなデザイン選択、アレンジといった手順をアプリ側であらかじめ済ませておけるだけでなく、写真や画像を取り込んだオリジナルシールまで作成可能。アプリには専用SNS機能もあり、デザイン投稿、閲覧、情報交換もできてしまう。
2月に開催されたJAEPOでは出展に気づかず、今回の内覧会で初めて本製品を目の当たりにした筆者は、あまりの完成度の高さに感心してしまった。昨今は精細なデザインが主流となり、施術に数時間を要すネイルが、わずか数分で仕上がってしまう。「とにかく実物を見て欲しい」としかいいようがないのだが、間近でじっくり見ても、とてもシールとは思えない美しい仕上がり。これが感動せずにいられようか。
「そうはいっても、しょせんシールでしょ?」といわれそうだが、そうした“安っぽさ”は微塵もない。ホログラム印刷に対応しているため、キラキラのデコ系も問題なし。文字やイラストのアレンジも、拡大縮小から位置まで自由自在。豊富なデザインは「スマホアプリじゃないとチェックしきれない」ほど。有名ネイリストのデザインもふんだんに取り揃えられており、そのネイリストのお店の案内まで表示される気配りには脱帽というほかない。
シール素材は薄く(0.06mm !)。柔らかいもので、実際貼らせていただくと違和感がほとんどない。あらかじめ爪をコートして貼ってもいいが、コーとしていなくとも手洗いなどを繰り返す程度であれば1~2日はもつといい、シールを貼ったうえからコートすればさらに長持ちする。それでいて、はがすときは本当に簡単にぺろっとはがれるから不思議。ランニングコストは1枚400円で、焼き増しプリントアウト300円というコストパフォーマンスは驚異的ですらある。
アテンドしてくれた女性スタッフの方は某プロ野球チームのファンで、応援している選手をスマホのカメラで取り込んでシールを作りたいとのこと。思わず「なるほど!」とうなると同時に、筆者の脳内で本製品の可能性が無限に広がっていく。たとえば選べるデザインのなかに「野球」、「サッカー」などがこの先含まれるとしたら、女性だけでなく男性にも十二分に訴求する。
実際、今日この日まで「男にネイル? チャラい水商売ならともかく絶対ないわー」の一言だったが「応援している球団やクラブのマスコットキャラクターのネイルをつけていくのはどう?」となれば話は別。家族連れなら子供たちと一緒にみんなでネイルでそろえれば、より楽しい雰囲気で観戦できるだろう。時間もお金もかけることなく、手洗い程度でははがれない強靭さをもち、それでいて簡単にはがせる。ああもうなんてステキなんだろう。
ここまでくると、筆者ごときの見識では本製品の欠点を探すことさえ難しく、妄想はとどまるところを知らない。「ネイルプリ -NAIL STICKER PRINT-」が、アミューズメント施設だけではなく、空港、球場、スタジアム、観光地……ご当地プリントシール機ならぬ「ご当地ネイルシールプリント機」として世を席巻する近未来が、脳裏に浮かんでくる。
11月稼動予定。願わくば、全国のオペレーター諸氏には「女性またはカップル専用スペース」以外への設置もご検討いただきたい。独身男性でも「ネイルプリ」したい人は、必ずいるでしょうから……。
(C)SEGA