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タイトー、ゲーセンで電子マネー決済システム運用を開始
アーケードゲームでの少額決済が、いよいよ実現に向け第1歩を踏み出す
(2015/5/23 10:00)
タイトーは、複数の電子マネーに対応予定の決済端末を5月29日から「タイトーステーション アリオ蘇我店」に導入する。
これまでアーケードゲーム機は100円を基本にコインによる現金決済だった。電子マネーに対応することで柔軟な課金体制を可能となり、店舗別に様々な金額設定を行なうことができるほか、専用のゲーム機を開発すればゲーム間でのアイテムのやりとりや、タイアップなどの企画を多彩に運用できる。
具体的な利用例としては、100円玉を事前に利用することなく遊ぶことができる。100円玉を入れる手間が省けるほか、100円玉を落としたらマシンの下に転がってしまい、コンティニューの機会を逃すといった苦い思いをすることもなくなる。また、長期的には、これまでのアーケードゲームでは導入できなかったシステムを導入したゲームの登場も見込まれる。
各ゲームメーカーはこういった新たな課金システムを模索し、システムの開発を進めているが、タイトーが一足先に本格導入を開始したことになる。電子マネー導入第1弾店舗となる「タイトーステーション アリオ蘇我店」には、電子マネー「nanaco」に対応したマルチ電子マネー端末(180台)を、メダルゲーム機、パンチングゲーム機を除く、ほぼすべてのゲーム機に導入。他の電子マネーも導入予定としている。
まず最初にアリオ蘇我店に導入された経緯としては、「nanaco」保有率が50%を越えているほか、来客者へのアンケートで「電子マネーが導入されたら使いたい」と回答した人が約90%に達したことが上げられるという。
今後の予定としては、6月に「タイトーステーション イオンモール明和店」(WAON対応)、「タイトーステーション アリオ八尾店」(nanaco対応)の2店舗、さらに7月には都内の店舗への導入を予定されており、2016年3月末までに40店舗での導入を予定。
電子マネーの導入を記念し、5月29日からの3日間、対象のゲーム機2台において「nanaco」を使用した人に限り、「セブン&アイ」にちなみ“1プレイ7円、2プレイ11円”でゲームが楽しめるイベントを開催する。
さらに、「nanaco」で500円利用した人、またはタイトーステーション店頭前で実施される「nanaco」新規入会キャンペーンにおいて「nanaco」に入会した人に、オリジナルのスペースインベーダーパスケースがプレゼントされる。なお入会キャンペーンは、5月30日と31日の2日間、イトーヨーカ堂で実施される。