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「スプラトゥーン」猛烈に楽しいナワバリバトル!
「完成披露試射会」はあっという間の1時間!
(2015/5/9 16:14)
任天堂は、5月28日発売予定のWii U用アクションシューティング「Splatoon(スプラトゥーン)」を発売前に時間限定でプレイできる「完成披露試射会」を開催した。ニンテンドーeショップで専用ソフトをダウンロードし、指定日時にソフトを起動。日時は5月9日12時~13時と20時~21時、5月10日4時~5時の計3回。ここでは12~13時に行なわれたイベントのインプレッションをお届けする。
「Splatoon」は、フィールドをインクで塗った面積(ナワバリ)を競うアクションゲーム。「完成披露試射会」は5月28日の発売を記念して行なわれるもので、4人対4人のインターネット対戦「ナワバリバトル」が体験できる。ユーザーだけでなく、開発スタッフも「イカ研究員」として試射会に参加する場合があるほか、ニンテンドーeショップで製品版を予約購入済みの人は、試射会の間だけ装備の見た目が変わるといったファン心理をくすぐるフィーチャーも用意されている。
まず最初に操作系を説明すると、左スティックが移動、右スティックが左右を見回す、Wii U GamePadのジャイロが狙いをつける、ZRがインクショット、Rがサブウェポン、ZLが“イカ”(後述)、Xがジャンプ、Yがカメラ視点のリセット。カメラオプションで、カメラ感度(-5~+5)、上下操作、左右操作、ジャイロ操作がそれぞれ変更可能。ジャイロ操作の照準に慣れない人は、あらかじめここで設定を変えておくといい。
ファーストプレイ時は、アバター設定とチュートリアルをそれぞれ行なう。アバター設定は性別、ハダと目の色が選択可能。チュートリアルでは、インクの発射、ジャイロ操作による照準、移動、カメラ操作、“イカ”、ボムなどの基本操作を教えてくれる。
ここで重要なのが“イカ”で、このボタンを押すと、自分もしくは味方が塗ったインクのなかを高速で泳げるほか、泳いでいる最中はインクショットのインクが少しずつ補充される。インクを塗った床や壁を移動する応用テクニックも教えてくれるので「1分1秒でも早くナワバリバトルがしたい!」という人以外はちょっと練習しておくといいかも。
「スプラトゥーン完成披露試射会」で選択できるブキは「わかばシューター」、「スプラシューター」、「スプラローラー」、「スプラチャージャー」の4つで、サブウェポンとスペシャルウェポンはブキごとに固定。わかばシューターは集弾がバラけがちだがインクが切れにくく補充も早いと、まさに初心者向けの仕様。スプラシューターは集弾が一直線で射程もそこそこと“スタンダード”でバランスに秀でる。スプラローラーは広範囲を一気に塗りつつ敵を1発で押しつぶせるが、アウトレンジからの攻撃が苦手。スプラチャージャーは遠方から敵を狙い撃つ“スナイパー”で、力を溜めてヒットさせれば大ダメージを与えられるのが最大の強みだ。
ステージは「シオノメ油田」と「ハコフグ倉庫」がランダムで登場。ルールはいたってシンプルで、制限時間の3分が終了した次点で、どちらが多くの面積を塗ったかを競う。最初は無我夢中で「とにかく目前をひたすら塗る!」といった行動になりがちだが、慣れてくるとWii U GamePadの全体画面をチラ見して「ああ、あそこは敵もいないし一気に塗りにいけるな」とか「やばい、味方が倒されたあそこから一気にまく(塗)られる!」といったことが少しずつわかってきて、ゲームの戦略性が文字どおり“体感”できるようになる。
ステージ構成も「インクを弾く」、「スーパージャンプでショートカット可能」、「遮蔽物が多い」、「ひらけていて一気に塗れるが周囲からチャージャーやボムなどで狙われやすい」などの戦略的要素があちこちに散りばめられており、30分を過ぎた頃になると両ステージの「どこが要所か」を理解したユーザーが台頭。開始当初は「草サッカー」的なワーワー騒がしい展開が続いたが、次第に「ローラーをフォローしながら戦うシューター or チャージャー」、「奇襲しやすい地形で確実にキルを重ねていく」など“ひきしまった展開”が続出。
スペシャルゲージMAX時にRスティック押し込みで使えるスペシャルウェポンも、最初のうちは誰もが「MAXになったら即使う!」といった感じだったが、次第に「このタイミング(場所)!」と“使いどころ”を見極めたユーザーが増えてきて、その活躍が展開に大きな影響を与える。その一方で、筆者のように「ここだ!」とRスティックを押し込もうとした瞬間、背後から敵のローラーに押し潰されるといったケースもチラホラ。リスポーン時はスペシャルゲージが初期値に戻されるため、これが結構(精神的にも)つらい。
エイミングはもっともユーザースキルに差が出るところだが、本作においては苦手な人もローラーで貢献できるのがいい。単独で突出するとシューターやチャージャーのいいマトだが、前述のとおり味方のフォローを得てグイグイ塗りつぶしていくのはもちろん、ラスト30秒くらいで敵がいない場所を狙って一気に塗り潰すなど、ある意味“常に主役”といっても過言ではない存在。とはいえ、今回のイベントで使えたブキは、あくまでも氷山の一角。にも関わらず「えっ、もう1時間たったの!?」という圧倒的な楽しさ。期待は臨界点といった感じで、5月28日が待ち遠しくて仕方がない。
本稿執筆次点で、「完成披露試射会」はあと2回を残すのみ。この日を待ち焦がれていた人はもちろん、興味がある方はぜひこの機会に「スプラトゥーン」の魅力に触れていただきたい。
(C)2015 Nintendo